大学1・2年生も多数登録
低学年時からキャリアオーナーシップを育む「dodaキャンパス」
――まずは床次様がご担当されている「dodaキャンパス」についてご紹介ください。
床次 「dodaキャンパス」は、大学1~4年生までの学生、約113万人が登録している、国内最大規模の新卒採用向けダイレクトリクルーティングサービスです。その豊富なデータベースの中から自社のニーズにマッチした学生を検索し、直接スカウトメッセージを送ることができます。また弊社では、大学1・2年生を対象に低学年時からキャリアオーナーシップを育むための教育プログラムを実施。このプログラムを受けたことで、キャリア自律をより向上させた学生が数多く登録していることも、「dodaキャンパス」の大きな強みとなっています。
――「dodaキャンパス」を導入されているお客様からはどのような反響がございますか?
床次 「dodaキャンパス」は低学年から登録している学生が多いため、「キャリアオーナーシップを育む目的で、早めのタイミングでコンタクトできるのが良い」「早期母集団形成に成功した」といった声をいただくことが多いです。またUIがユーザーフレンドリーなことから、「検索条件をワンタッチで保存できる」「検索の必須条件が少ないので自由に学生を探せる」「人事の仕事は忙しいので使いやすくて助かる」といった反響も少なくありません。加えて最近は、教育や就活に関するイベントに企業様にもご登壇いただく取り組みを始めているのですが、これにより認知度が上がり、参加した学生にアプローチもできることから、「効果的で助かった」「一石二鳥でコスパもいい」など好評をいただいております。
――早期化できる点が大きな強みかと思いますが、低学年時から登録者数を増やすために、どのような取り組みをされていますか?
床次 弊社の大学営業組織では、キャリアセンターと連携しながら学生のキャリア教育醸成の支援をしています。「dodaキャンパス」ブランドにて、キャリア支援を推進するものです。また先ほど申し上げた大学1・2年生を対象としたイベントも、登録者数を増やす上では大きいでしょう。こうしたイベントで自己分析をしていただいたり、先輩方の体験談を聞いていただいたりすることで、キャリアに対する意識が醸成されていきます。
――こうした取り組みを通じて、自然と質の高い登録者が増えていくのですね。
床次 おっしゃる通りです。学生にとっても、登録しただけであまり「d
お客様の課題解決をミッションに
質の高い母集団形成を支援
――ダイレクトリクルーティングの市場は現在どのような状況でしょうか。またその中での「dodaキャンパス」の立ち位置についてもお聞かせください。
床次 ダイレクトリクルーティングの市場は年々拡大傾向にあります。そうした中、「dodaキャンパス」は後発のサービスではありますが、「新卒ダイレクトリクルーティングサービスと言えば『dodaキャンパス』だよね」とお客様から想起いただくような状況になってきました。
――現在マーケティング活動はどのような体制で行っておられますか?
床次 私が所属しているマーケ・IS課は、マーケティング部門とインサイドセールス部門を統合した部署です。マーケティングは少数で担っております。
――御社における営業・マーケティング活動のテーマやミッションをお聞かせください。
床次 何よりお客様の課題解決が第一です。弊社ではお客様の課題をきちんとヒアリングした上で、その課題解決に「dodaキャンパス」が適していればお勧めさせていただくという営業スタンスを取っております。また、新卒採用はまだまだ媒体が主流で、「量の確保を重視」との考えも少なくありません。そうした風潮に風穴を開け、母集団の質を高めることの重要性をお伝えすべく、啓蒙活動を進めております。
新規リードの獲得に向けて
イベントマーケティングに注力
――そうした中、営業やマーケティングに関して課題感はお持ちでしょうか?
床次 今申し上げたようにお客様の課題解決を最優先にしているとはいえ、当然のことながら、売り上げをさらに増やし、市場シェアを拡大していかなければなりません。その実現のためには、やはり新規のリード獲得やサービスの認知度向上は大きな課題感となっております。
――新規のリード獲得や認知度向上のために、どのようなことに注力されていますか?
床次 イベントマーケティングには力を入れており、特にセミナーに関しては他社様との共催で、あまりサービス寄りの話はせず、新卒採用全般に役立つようなコンテンツを提供させていただいております。また、昨年秋からはカンファレンスも定期的に自社開催しており、2025年度も引き続き、これらの活動を通じ、着々と新規のリード獲得や認知度向上を図っていきたいと考えております。
――セミナー終了後の営業体制についても教えてください。インサイドセールスがアプローチされるのでしょうか。
床次 おっしゃるとおり、セミナー終了後はインサイドセールスが動きます。先ほどもお伝えしたように、セミナーではあまりサービスの話はしないので、ご参加いただいた企業様の温度感はそれほど高くはありません。そのためアウトバウンドコールに近い形となります。ただ、新卒採用全般に役立つ話をご提供しているため、弊社に対する満足度自体は高くなります。そして満足度が高くなればなるほど、アポイントが取りやすくなる傾向にあります。そもそもセミナーにご参加いただいている時点で何かしら課題感をお持ちだと思いますので、インサイドセールスの方でしっかりとヒアリングができれば、商談にも繋がりやすくはなるでしょう。
HRプロの活用を通じて
ターゲットに合ったコンテンツを提供していきたい
――マーケティング施策の一環としてHR プロをご活用いただいておりますが、現在どのような使い方をされておられますか? また得られた成果や手応えなどがございましたら、お聞かせください。
床次 主にコンテンツの部分でホワイトペーパーの掲載や、メール配信などで活用させていただいております。特にメール配信に関しては反応もとても良く満足しています。その後、受注まで繋げていく、といった点では課題もあるので引き続きよろしくお願いします!
――HRプロに対する期待感やご要望などはございますか?
床次 HRプロさんは、偏りなく幅広い業界の人事の方がご登録されている印象ですので、そういう意味では、HRプロさんへの期待というよりも、ターゲットのニーズに沿ったコンテンツをいかに我々が準備できるかが重要だと感じております。ですので、強いてお願いしたいことを挙げるとすれば、どのターゲットにはどんなコンテンツがマッチするのかをアドバイスしていただけると助かりますね。
――最後に、マーケティング活動における今後の展望や課題をお聞かせください。
床次 先ほども申し上げたように、セミナー等でアポイントは取れているものの、現状はどうしてもアウトバウンドに偏りがちなため、今後はもっとインバウンドの数を増やして、より受注に近いリードを獲得していきたいです。そのためにはHRプロさんのお力も必要になってくると思いますので、引き続き、新規リードの獲得に向けてご一緒に取り組んでいければと思っております。