2021.5.7

テレワーク・リモートワーク時代のチームビルディングを進めるために大切なこととは

読了まで約 6

■なぜチームビルディングが重要なのか

■チームビルディングの具体例

■チームビルディングで育むべき4つの要素

■チームビルディングの4つのメリット

■リモートワーク時のチームビルディングにおける課題

■非対面時のコミュニケーションで重要なことは「配慮と工夫」

チームビルディングとは?

目標達成のために仕事を行うにあたって、個人ではなくチームで取り組むことは、ビジネスの現場ではごく一般的なことである。

どれだけ優秀な人材であっても自身の状況を客観的に見ることは難しかったり、不得意分野があったりと、個人でできることには限界があるからだ。

組織運営において、より高いパフォーマンスを発揮しつつ目標達成を目指すならば、チームのメンバーそれぞれが同じ目標に向かい、かつ自身のスキルを最大限に活かすことが必要となる。

そこで重要となるのが「チームビルディング」だ。

チームビルディング(team building)は日本語に訳すと「チームを作る」という意味で、目標を達成するためにメンバーそれぞれが自身の能力や経験を主体的に発揮できる組織作りのことを指す。

それは業務の生産性向上や成果の最大化にも直結するため、近年ではチームビルディングを促すためのプログラムを取り入れる企業が増えている。

企業によって取り入れるプログラムはさまざまだが、多くの企業で行われているものとしては次の5つがあげられる。

1. ワークショップ
ある課題に対してチームで協力して解決策を考えるようなワークショップを実施することで、メンバーが互いの仕事への取り組み方や人柄を把握することができる。

2. グループディスカッション
意見を交わしていく中で、他のメンバーの意見の切り口や態度などを知ることができるため、互いの考え方への理解を深めたり、対立した意見をすり合わせる体験をすることができる。

3. ゲーム
メンバー同士が楽しく盛り上がることで活発なコミュニケーションが生まれ、実施するゲームの内容によっては論理的思考力や発信力などを高める効果が期待できる。

4. イベント
スポーツ大会や懇親会など業務から離れた場所で交流をすることで、普段は見ることのできないメンバーの一面を知るきっかけとなる。

5. アクティビティ
体を動かす遊びやレジャーを取り入れることで、会話だけでは生まれないコミュニケーションを促すことができ、チームの一体感を生み出すことができる。

以上のように、チームビルディングを促すためにはさまざまなアプローチ方法があり、それぞれ期待できる効果やもたらすメリットにも違いがあるが、現在では企業のリモートワーク(テレワーク)化が進み、大人数で集まることや対面でのプログラム実施が困難となっている。

しかし、ワークショップやグループディスカッションなどはweb会議ツールなどを利用することによりオンラインで実施をすることも可能であろう。

むしろ、互いの顔を見る機会が減り、コミュニケーション不足に陥りやすい今だからこそ、工夫を凝らしたチームビルディングを取り入れることでメンバー間のコミュニケーションを促し、業務の効率化や生産性をあげる必要があるのではないだろうか。

そこで本稿では、チームビルディングを取り入れるメリットや効果、リモートワーク時のチームビルディングの課題や注意するべきポイントを解説していこう。

チームビルディングのメリットと効果

チームビルディングの概要と取り入れるべき理由を解説してきたが、チームビルディングのメリットを効果的に得るためには、まずどのような要素を大切にすればよいのだろう。

成功するチームの特性から見たチームビルディングで育むべき要素を4つに整理して紹介しよう。

<チームビルディングで育むべき4つの要素>
1. 心理的安全性
チーム内でメンバー全員が遠慮することなく発言ができ、ありのままの自分を受け入れられていると感じることのできる状態や雰囲気のことを指す。

心理的安全性を育むことで、より深い議論を行うことやさまざまな角度からの意見を募ることが可能となる。

2. メンバー同士の信頼性
チーム内でのパフォーマンス向上を目指すためには、メンバー同士が信頼し合い、前向きに協力していくことが欠かせない。

安心して仕事の相談や依頼ができる関係性を構築することが重要である。

3. 目標や計画などの意識を揃え、共有する
チーム全体が同じ目標のもと頑張っているという意識を共有することで、自分と異なった意見も尊重することができるし、メンバーの方向性にズレが生じる心配もなくなるだろう。

そのためには全体だけでなく、メンバーそれぞれの目標や計画も共有され、認識が保たれていることが必要だ。

4. 仕事への価値を感じられる
メンバーが自身の仕事について周囲に良い影響を及ぼしていると信じられることはモチベーションアップにつながる。

チームビルディングによってもたらされるメリットについても整理してみよう。

<チームビルディングの4つのメリット>
1. コミュニケーションが活性化する
チームビルディングの実施によって、心理的安全性や信頼性が確立されることでメンバー同士が気兼ねなく会話などのやり取りをすることができ、コミュニケーションが活性化される。

また、チーム目標という共通の目標ができることはチームの内の活気やモチベーション向上にも直結する。

2. 目的意識・ビジョンの統一ができる
チームで意識や計画を共有し、みんなで同じ目標に向かって頑張っているという状態はチームの団結力や企業への帰属意識へつながる。

意識が統一されているチームは、より効率よく成果を出すことが期待できるだろう。

3. モチベーションが向上する
チーム内の雰囲気が良い状態に保たれていることは、メンバーのモチベーション向上に役立つ。

メンバー1人ひとりが「自分ももっとチームや企業に貢献したい」といったモチベーションを維持して仕事に取り組むことは、結果としてチーム全体の意識を向上させるだけでなく、企業全体の生産性向上や業務の質の高さへとつながるだろう。

4. アイデアが生まれやすくなる
メンバーそれぞれの多様な考えを尊重し、意見交換を行っていく中でさまざまなアイデアが生まれる。

そうして集まったアイデアをメンバー同士のディスカッションや協力により磨いていくことのできる環境は、イノベーションが起こりやすい企業風土へとつながる。

リモートワーク時のチームビルディングの課題と注意すべきポイント

前項でチームビルディングのメリットについて解説してきたが、現在、チームビルディングもオンライン化が求められている。

では、リモートワーク時にチームビルディングを実施するにあたって、どのような課題があり、どのような点に気をつければよいのだろうか。

順番にポイントを整理していこう。

<リモートワーク時のチームビルディングにおける課題>
1. 目標への意識が低下しやすい
リモートワークによって周囲とコミュニケーションが取りにくい環境下で仕事をすることにより、チームの目標に向かって仕事をするという意識よりも、自身に与えられた仕事をこなすという意識が強くなってしまう傾向がある。

こういった状況でチーム目標を達成しても、メンバーが自らの貢献に対して実感を得られにくく、エンゲージメントの低下を招く恐れがある。

そのような事態を防ぐためにも、web会議ツールなどを利用してチーム内で目標に対するそれぞれの進捗報告を行うなど、各メンバーが取り組んでいる業務を可視化し、チームの状況を全員が把握できる仕組みを作るなどの工夫をすると良いだろう。

2. チームの連帯感が低下しやすい
出社をして対面で仕事をする環境であれば、他のメンバーのことも自然と意識をするし、ちょっとした相談や雑談などのコミュニケーションも生まれるだろう。

しかし、リモートワークによって気軽なコミュニケーションが取りにくい状況下では、メンバー同士でやり取りをする機会が少なくなりやすく、チーム内における互いへの理解や信頼関係が損なわれてしまうリスクが生じる。

チームの連帯感を維持するためにも、先述したようにチーム内で進捗報告を行うことや、オンラインで定例ミーティングを行う、チャットツールを利用してメールよりも気軽にコミュニケーションが取れるようにするなど対策を講じる必要がある。

以上の課題を掘り下げて考えていくと、リモートワーク時のチームビルディングの大きな課題は「コミュニケーション」にあるといえる。

中でも、注意したいのがビジネスチャットなど文章で行われるテキストコミュニケーションだ。

文章のみのやり取りでは表情や場の空気感だけでなく、声のトーンや口調も伝わらないため、受け手側はより少ない情報から相手が伝えたいことや感情を読み取らねばならない。

しかし、受け手側の解釈力に甘えていては、意図していることがうまく伝わらずにトラブルにつながる可能性も高くなるため、送り手側の配慮や文章への工夫が重要となる。

たとえば、5W1Hを明確にして誤解が生まれないような文章構成を意識する、共通用語を使用して単語による認識のズレが生じないようにする、絵文字や顔文字、「!」などの記号を使用することで文章に感情を吹き込む、ことなどがあげられるだろう。

そうした送り手側の配慮や工夫がコミュニケーションを円滑に進めるための大切なポイントとなる。

ここまでチームビルディングについて解説してきた。

働き方の多様化が叫ばれている世の中で、今後ますますリモートワークが普及していくことは想像に難くない。

そのような状況下で、チームビルディングを実施することはコミュニケーション低下を防ぎ、チームのパフォーマンスを向上させるなど組織運営において大きな効果をもたらすだろう。

まとめ

・組織運営において目標達成を目指すならば、チームのメンバーそれぞれが同じ目標に向かって、自身のスキルを最大限に活かすことが必要となる。そこで重要となるのが「チームビルディング」だ。目標を達成するためにメンバーそれぞれが自身の能力や経験を主体的に発揮できる組織作りを目指すチームビルディングに取り組むことで、業務の生産性向上や成果の最大化も見込めるため、チームビルディングのプログラムを取り入れる企業が増加している。

・一概にチームビルディングといってもさまざまなアプローチ方法がある。具体的には1.ワークショップ、2.グループディスカッション、3.ゲーム、4.イベント、5.アクティビティ、などがよく用いられる手法だ。現在、リモートワークが推奨され、大人数で集まることや対面での仕事が制限されている状況の中でも、web会議ツールを利用するなどの工夫をすることでチームビルディングの実施は可能であろう。コミュニケーション不足が叫ばれている今だからこそ、チームビルディングによってメンバー間のコミュニケーションを促すことで、業績アップを図る必要があるのではないだろうか。

・チームビルディングのメリットを効果的に得るために、まずはチームビルディングを行うことでどのような要素を育むべきかを知る必要があるだろう。成功するチームが持つ共通点は次のとおりだ。1.心理的安全性、2.メンバー同士の信頼性、3.目標や計画などの意識を揃え、共有する、4.仕事への価値を感じられる。

・チームビルディングによってもたらされるメリットを整理すると次の4つがあげられる。1.コミュニケーションが活性化する、2.目的意識・ビジョンの統一ができる、3.モチベーションが向上する、4.アイデアが生まれやすくなる。

・チームビルディングもオンライン化が求められている。リモートワーク時のチームビルディングにおいては次のような課題があげられる。1.目標への意識が低下しやすい、2.チームの連帯感が低下しやすい。どちらもメンバー間のコミュニケーション不足によって生じてしまう課題であるといえるため、web会議ツールやチャットツールなどを利用するなど、オンライン上でもそれぞれの課題について対処できるような工夫が必要だ。

・リモートワーク時のコミュニケーションにおいて特に注意したいのが、文章のみで行われるテキストコミュニケーションだ。文章のみのやり取りは表情や空気感、声のトーンなどが伝わらず受け手側はより少ない情報量から相手の意図や感情を読み取らねばならず、解釈の相違などによってトラブルに発展する可能性がある。そこで重要となるのが送り手側の配慮と工夫だ。具体的には5W1Hを明確にしたわかりやすい文章構成を意識する、誤解が生じないよう共通用語を使用する、絵文字や記号を用いて文章に温かみや感情を持たせる、ことなどがあげられるだろう。今後ますますリモートワークが普及していくであろう世の中で、チームビルディングの実施は組織運営において大きな成果をもたらすだろう。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、マーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。
また、事業領域の主軸となっている人事関連の情報やトレンドの知見を有し、ご支援している顧客のマーケティング活動を推進する上で人事分野の情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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『MarkeTRUNK』編集部

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