2022.4.18

「はじめての採用サイト」作り方は?制作手順やコンテンツを徹底解説!

読了まで約 5

はじめて採用サイトを作る場合には、作り方やコンテンツなどが気になるだろう。今回は採用サイトが必要な理由や作っておくと良いコンテンツ、採用サイトの制作の仕方などを解説する。作る際に気を付けたいポイントとなることも併せて紹介するため、しっかりとチェックしていこう。

そもそも採用サイトが必要な理由

採用サイトの必要性を理解しておくことが、効果的な採用サイトを制作するための第一歩であるといえる。はじめに、そもそも採用サイトが必要な理由から見ていこう。

採用サイトが必要な理由は、以下のとおりだ。

・ 【求職者】気になる会社をリサーチするため
・ 【企業】自社がどんな会社・組織か伝えるため
・ 【企業】採用のチャネルを多角化させるため

このように、求職者側から見ても企業側から見ても、採用サイトが必要となる理由がある。それぞれの理由について、詳しくチェックしていこう。

求職者は気になる会社をリサーチするため

求職者は、興味がある企業について、より詳しい情報をリサーチしようとするものだ。その際、企業や求人に関する情報が詰まった採用サイトは、効果的なツールだといえる。ほとんどの求職者は、採用サイトを確認してから応募する企業を判断しているといわれているほど、重要性が高いものである。

なんでもWeb上で検索する時代であるため、検索した際に採用サイトで確認ができる状態になっているかどうかは、採用活動の結果を左右するものだ。事実、求職者は求人広告や企業の募集要項ページなどで興味を持った企業があると、さらに詳しい情報をリサーチするために採用サイトまで訪問していることがデータで確認できる。

求める人材に応募してもらえるようにするためにも、求職者がリサーチしたときに企業の情報や魅力がわかるようにしておく必要があるのだ。

自社がどんな会社・組織か伝えるため

せっかく求職者が興味を持ってくれたとしても、自社がどのような会社でどういった組織なのかを伝えられないでいると、求職者が興味を失ってしまいかねないだろう。採用サイトとは、求職者にわかりやすく採用ブランディングできるツールとしても必要である。

採用ブランディングとは、採用力強化のために長期的な視点を持って自社のブランドイメージを作り上げていく戦略だ。企業の本当の魅力や今後の方向性などを詳しく伝え、求める人材から「この会社で働きたい」と共感してもらえるようなイメージ戦略をおこなうようにしよう。

企業ビジョンに共感するような人材からの応募が増えれば、企業が求めている人材が見つかる可能性が高まる。また求職者が企業に魅力を感じ、共感を得ることができれば、入社後のギャップを減らし、離職率を低下させる効果も期待できるだろう。

近年、採用に関する難易度が高まり、人材確保の競争が激化しているといわれている。そのなかで欲しい人材を確保するためにも、求職者への効果的なアピールができる採用サイトの重要性が増しているのである。

関連記事:採用ブランディングとは?取り組む目的、ポイントを解説!

採用のチャネルを多角化させるため

採用サイトを作成することは、採用のチャネルを多角化させられるという効果もある。自社の採用サイトを持っていないと外部の求人媒体に頼ることになるが、採用サイトを作り込んでいればエントリーページへ直接求職者を誘導できる。

外部の求人媒体に依頼した場合、掲載先が増えるほど管理の手間や掲載料が増えることとなるだろう。採用のチャネルを多角化させると、外部の求人媒体に依存した状態からの脱却を図れるようになる。

また、外部の求人媒体ではマッチ度が低くなりやすく、エントリー数は多いものの求める人材がいないという状態に陥りやすいといわれている。このような状態になると多忙な採用担当への負担が大きく、採用コストもかさみがちになってしまう。

採用サイトを使ってミスマッチを減らし、マッチ度や意欲が高い人材を獲得できるようにしよう。

関連記事:入社後のミスマッチ防止などケース別解説!今や採用広報が欠かせないのはなぜか

採用サイトであると良いコンテンツ

採用サイトを作る場合に、用意してあると良いコンテンツは以下のとおりだ。

・ 採用を行う目的
・ 会社情報
・ 募集要項
・ 業務紹介
・ 社員インタビュー
・ 入社後のキャリアパス

これらのコンテンツのほか、求職者に対して伝えておきたいメッセージ、よくある質問、選考プロセス、福利厚生、代表によるメッセージなどもおすすめである。他社との差別化ができるような自社の魅力が伝わるコンテンツを作り、採用に役立てていこう。

それでは、採用サイトであると良いコンテンツについて詳しくチェックしていこう。

採用を行う目的

採用を行う目的や選考の基準など、求職者が質問したいことを採用サイトに載せておくと、求職者にとってはイメージしやすく伝わりやすいものにできる。採用を行うことによる今後の企業ビジョンやミッション、代表のメッセージなどがあると、どのような価値を提供できる企業なのかがわかるようになり、共感した求職者からの応募が期待できるだろう。

会社情報

会社情報や事業内容は、求職者がとくに気になるコンテンツだといわれている。企業に興味を持って採用サイトを覗いてもらった以上は、どのような企業なのかがわかるよう、規模感や具体的な事業内容、直近の取り組みなどを記載するようにしよう。

基本的には自社サイトと同じような情報を載せるものの、写真や取り組みの内容などで求職者を惹きつけられるような魅力を伝える工夫をすると良い。

募集要項

募集要項は新卒採用でも中途採用でも関係なく、求人サイトになくてはならないコンテンツだ。盛り込みたい内容は、以下のとおりである。

・ 募集条件
・ 勤務地
・ 募集している職種
・ 採用予定人数
・ 給与・賞与
・ 勤務時間
・ 年間休日日数
・ 福利厚生
・ 採用実績

また、求人に応募してから採用に至るまでの選考プロセスもあわせて記載し、流れや入社時期がイメージできるようにしておくと良いだろう。

業務紹介

実際にどのような業務をおこなっているのか、業務内容を紹介してイメージを掴んでもらうことも重要だ。昨今の求職者が重要視しているのは、仕事の詳細ややりがい、難しさだといわれている。

仕事内容を羅列しても詳細なイメージが伝わりづらいため、その仕事をやったことがない相手にもわかりやすいような内容を心がけよう。その際にやりがいや面白さ、難しい部分などの具体的なイメージができる内容を記載すると、魅力的なコンテンツになるだろう。

社員インタビュー

近年は、社員を紹介して企業の雰囲気を伝えるコンテンツがある採用サイトが増えている。実際に働く社員にインタビューした内容や社員からのメッセージを書いておくと、求職者が親近感を覚えやすく、内定後のイメージもしやすくなるためおすすめだ。

複数の職種を募集する場合は、性別に偏りがでないように、職種ごとの社員をバランスよく紹介すると良いだろう。実際の社員が行っている一日のスケジュールを掲載すると、よりイメージがしやすくなる。

入社後のキャリアパス

入社後にどのような成長ができるのかをイメージしやすくなるよう、キャリアパスのコンテンツも載せておこう。入社後のキャリアパスは、新卒採用や中途採用に関わらず、企業選びの際に応募を決めるかどうかの重要な要素である。また研修制度など、受けられる教育の内容も記載しておくと良いだろう。

関連記事:求職者が『見たい!』と思う、採用オウンドメディアのコンテンツ例を解説

採用サイトの作り方は?

採用サイトの作り方には、社内で制作する方法と外注する方法、採用管理システムを導入する方法がある。ここでは、採用サイトを作る際のポイントとなることをチェックしていこう。

採用サイトの目的・ターゲット(ペルソナ)を定義し、コンセプトを決める

まずは、採用サイトの目的や自社の求める人材像を明確にしてターゲット(ペルソナ)を定義し、コンセプトを決めよう。採用サイトを制作する際の目的は、基本的に採用ミスマッチの減少と求める人材の確保だ。定義するターゲットによって、採用サイトの性質や掲載すべき内容が違ってくるため、はじめに具体的なイメージをするようにしよう。

コンセプトを決める際は、閲覧者に伝えたいこと、感じてほしいことを突き詰め、自社の魅力なども考えたうえで決定すると良いだろう。さらに採用のキャッチコピーを考え、求職者の記憶に残りやすくすることもおすすめだ。

関連記事
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就活生・求職者をグッとつかむ、採用「キャッチコピー」を作成するポイントは?実例7選もご紹介!

サイトマップを作成する

採用サイトに掲載する情報を整理し、サイトマップを作成しよう。サイトマップを作成しておくことで、サイトがどのように構成されているのかが把握しやすくなり、サイトがスムーズに作れるようになる。

サイトマップを作成する際に、どのようなページを載せるかも併せて検討しよう。情報が多すぎてもわかりづらくなってしまうため、なるべくシンプルにして、ページごとの情報量を増やすと良いといわれている。

関連記事:サイトマップ(構成図)の作り方を解説!SEO対策に適したサイトマップとは

見た目だけではなく、ひと目で分かりやすいデザインにする

採用サイトを作る際は、見た目にこだわるだけではなく、わかりやすいデザインにすることが重要だ。自社が求める人材にアピールできるデザインがいいものの、いくら見た目を良くしていても、わかりにくいデザインではページから離れてしまいやすくなるものである。

いらない内容はそぎ落としてシンプルにしつつ、詳しく伝えたい部分はしっかりと伝えられるような、メリハリがあるサイトを目指そう。

はじめてサイトを作る場合は外注がベスト

このように、効果的な採用サイトを作る際には、さまざまなことに気を配る必要がある。スタッフなどが揃っていれば社内でもサイト制作ができるものの、はじめて採用サイトを作る場合はノウハウがある会社への外注がベストだろう。

関連情報:
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まとめ

採用サイトの目的や必要な理由は、求職者にとっては気になる会社をリサーチするため、企業にとっては自社の特徴や魅力を伝えるため、採用のチャネルを多角化させるためなどである。

採用サイトを作る場合に用意してあると良いコンテンツは、会社情報や募集要項、業務紹介、社員インタビュー、入社後のキャリアパスなどだ。自社に入社してからのイメージが伝わる内容や、他社との差別化ができるような自社の魅力が伝わるコンテンツを作ると、採用に役立てられるだろう。

採用サイトを作成する前に、目的やターゲットを定義し、コンセプトを決めることが重要だ。はじめてサイトを作る場合は外注がベストであるが、その場合でも目的やターゲットなどは自社で明確にしたうえで依頼するようにしよう。

採用サイトを作成する際に知っておきたいこれらの内容を理解し、実務に役立てていこう。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、マーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。
また、事業領域の主軸となっている人事関連の情報やトレンドの知見を有し、ご支援している顧客のマーケティング活動を推進する上で人事分野の情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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『MarkeTRUNK』編集部

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