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パルス消費に注目しブランド価値を向上させたカカクコムの施策とは?

2021.3.18
読了まで約 3

購買支援サイト「価格.com」やレストラン検索・予約サイト「食べログ」を運営する株式会社カカクコムでは、2015年から求人情報の一括検索サイト「求人ボックス」を展開しています。サービス開始以降幅広い年齢層のユーザーが利用するサイトへと成長しましたが、さらなるユーザーの獲得を目指して2018年からGoogle広告の運用を始めました。

この記事では、多様な広告戦略によってブランド価値の向上に成功したカカクコムの施策をご紹介します。

検索広告とディスプレイ広告の運用でさらなるユーザーの獲得に成功

求人情報検索サイト「求人ボックス」は、株式会社カカクコムが2015年から開始した新しいサービスです。サービス開始から順調にユーザーを増やしていましたが、まだ認知されていない層にも情報を届けるために、カカクコムはGoogle広告の採用を決めました。

まずは検索広告で利用見込みの高いユーザー層へ広告を展開し、次に求人ボックスを知らないユーザー層への認知獲得を目指したディスプレイ広告の運用を始めました。ディスプレイ広告ではユーザーが商品やサービスを検索する前に広告を表示できるため、購入サイクルの比較的早い段階でユーザーにアプローチすることが可能です。カカクコムはGoogleディスプレイネットワークのほぼすべてのフォーマットで広告表示できる「スマートディスプレイキャンペーン」で幅広くコンバージョンを獲得し、GmailのプロモーションタブやYouTubeのホームフィードなどにユーザーが関心を示しやすいタイミングで表示される「ファインド広告」によって精度を高めていきました。

28日間の広告運用の結果、ディスプレイ広告のクリック単価(CPC)や顧客獲得単価(CPA)の効率化に成功しました。スマートディスプレイキャンペーンやファインド広告のCPCは87%減、CPAは20%減と、ユーザーの効率的な獲得に大きな効果が実証されました。

パルス消費に注目し新たにTrueViewアクションを開始

検索広告やディスプレイ広告の運用によって一定の成果を得たカカクコムは、さらに幅広いユーザ層に認知を広げるために2019年より「TrueViewアクション」を始めました。TrueViewアクションとは、2018年にリリースされたコンバージョンの獲得に特化したYouTube広告です。広告を視聴したユーザーの行動を促すことを目的とし、見込み顧客の獲得や商品・サービスのコンバージョンを目指します。

カカクコムがTrueViewアクションの運用を決めた理由は、Googleが発表したパルス型の消費行動に注目したからです。手元のスマートフォンで簡単に商品やサービスを購入できるようになったことで、これまでの購買プロセスに則ったマーケティングが通用しなくなりました。人々の購買行動はより瞬発的になり、買いたい商品やサービスを見つけた瞬間に購入も終わらせるという消費行動が広まっています。

TrueViewアクションはコンバージョンの獲得に特化した広告であり、さらなる認知拡大を目指すカカクコムの戦略には一見不向きのように思えます。しかし、カカクコムは人々のパルス消費に合わせた広告運用も効果的だと考えていたため、行動を促すフレーズなどで人目を引くTrueViewアクションの導入を決めたのでした。

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消費行動は「カスタマージャーニー型」から「パルス型消費」へ変化しているのか?

顕在層から潜在層へユーザー層の拡大に大きな成果

YouTube広告を運用した結果、配信開始1ヶ月での新規ユーザーの獲得率は82%となり、カカクコムは新たな層の開拓に成功しました。はじめは東京エリアに絞って広告運用をしていましたが、この成功を受け配信エリアを全国へと拡大しています。また、「求人ボックス」というキーワードの検索数はおよそ17倍に増加し、YouTube広告はブランド認知にも効果的であると実証されました。

カカクコムが顕在層から潜在層へとユーザー層の拡大に成功した背景には、Googleが推奨する設定での広告運用の継続があります。YouTube広告の運用開始1週間では顧客獲得単価(CPA)の効率化はできませんでしたが、Googleの推奨設定のまま運用し続けることで徐々に数値が改善し、配信から2ヶ月でCPA90%減を達成しました。すぐに効果が現れなくても、なるべく設定を変えずに広告運用を継続することが大切です。

YouTube広告によって新規ユーザーの獲得に成功したカカクコムでは、今後さらにYouTube広告を強化し、より幅広いユーザーの認知拡大を目指しています。

まとめ

◆求人情報検索サイト「求人ボックス」はサービス開始から順調にユーザーを増やしていたが、まだ認知されていない層にも情報を届けるためにさまざまなGoogle広告の採用を決めた。

◆まずは検索広告で利用見込みの高いユーザー層へ広告を展開し、次に求人ボックスを知らないユーザー層への認知獲得を目指したディスプレイ広告の運用を始めた。

◆Googleのパルス消費に注目し、コンバージョンの獲得に特化したYouTube広告「TrueViewアクション」を導入。新たな層の開拓に成功し、ブランド認知の向上も実証された。

◆顕在層から潜在層へとユーザー層の拡大に成功したカカクコムは、今後さらにYouTube広告を強化していく予定である。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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