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タグ(tag)とは?今更聞けないタグの意味や種類、目的などを解説

2022.8.9
読了まで約 7

タグとは、インターネット上で情報をどのように表示させるかを指定する「命令文」のことを指します。しかし、命令文と一口に言っても様々な種類があり、それぞれを理解しなければ適切に事業を進められません。

そこで本記事では、タグの概要や種類、目的、設置方法を解説します。さらに、タグを活用したマーケティングにおけるPDCAの回し方も説明するため、今後に役立ててください。

タグとは?

上述したように、タグとは、インターネット上に情報をどのように表示させるかを指定する命令文のことです。我々が普段目にしているWebページは、HTMLファイルを通じてGoogle ChromeやInternet Explorerなどのブラウザ上に表示されます。

・ 何をどこに表示させるか
・ それぞれ何色で表示させるか
・ どのような文字や画像を使うか

たとえば、上記のような命令文がタグとしてHTMLファイルに組み込まれており、それらをブラウザが読み込んでWebページを表示しています。つまり、タグがあることで初めてWebページが表示されるのであり、タグの命令こそがWebページを成り立たせる重要な要素であることがわかるでしょう。

関連記事:ブラウザ(browser)ってなに?その意味や知っておくと便利な基礎知識を解説!

タグマネージャーとは

タグと似た言葉に、タグマネージャーがあります。タグマネージャーとは、別名「ワンタグ」や「タグマネジメントツール」と呼ばれ、Webページに記述するHTMLなどを1つにまとめて管理できるシステムのことを指します。

Webページに記述するHTMLは、何も種類が1つだけではありません。無数のタグが存在するため、それらを1つずつ管理するとなるとどうしても手間がかかり、ミスも増えるでしょう。しかし、それらを横断的にタグマネージャーで管理することで手間やミスが軽減され、結果的に見やすいWebページを表示できます。

関連記事:GTM(Googleタグマネージャー)とは。基本的な概念から使い方まで解説します

タグマネージャーの種類

タグマネージャーにはいくつかの種類があるため、目的に合わせて選ぶことが重要です。ここでは、代表的な種類として以下の2つを紹介します。

1. Googleタグマネージャー
2. Yahoo!タグマネージャー

Googleタグマネージャー

Googleタグマネージャー(GTM)は、Googleが提供する無料のタグマネージャーです。ほかのGoogle製品との相性が良く、Google Analyticsやコンバージョン計測などのタグの登録、削除を管理画面上で行えます。タグの変更履歴が残るため、複数人で管理する際も便利に使えるでしょう。

ただし、後述するYahoo!タグマネージャーに比べると、対応しているタグの数は多いとはいえません。一方で、専用のヘルプサイトが用意されており、サポートが充実しているのがメリットです。

関連記事:GTM(Googleタグマネージャー)とは。基本的な概念から使い方まで解説します

Yahoo!タグマネージャー

Yahoo!タグマネージャー(YTM)はYahoo!が提供する製品で、Googleタグマネージャーと同様に無料で利用できます。共通タグをページに埋め込むだけで、複数のタグの一元管理が可能です。国内外の200以上のタグを網羅するなど、タグカタログの充実度が高いです。

プレビュー機能に加えて、リアルタイムでエラーを検知する機能も搭載されているため、エラーの発生に迅速に対応できるでしょう。

参考:Yahoo!マーケティングソリューション「Yahoo!タグマネージャー

タグマネージャーを利用するメリット

タグマネージャーを利用すると、以下3つのメリットが得られます。導入を検討する際の参考として、それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。

1. タグを一括管理できる
2. コードを直接編集せずに管理できる
3. 組織内で管理を共有できる

タグを一括管理できる

タグマネージャーを導入すると、複数のタグを一括管理できます。計測ツールなどのタグを用いてデータを取得するためには、計測したいページに専用のタグを設置しなければいけません。ページの内容によって取得するデータが変わるため、取り扱うタグの数が多くなってしまい、管理が煩雑になることがあるでしょう。

タグマネージャーを活用すれば、複数のタグをタグマネージャー上で設定できるため、ページごとにタグを設定する必要がなくなります。サイトのどこにタグが設置されているかを把握しやすくなり、タグを効率的に管理できるのがメリットです。

コードを直接編集せずに管理できる

タグマネージャーのメリットとして、コードを編集せずにタグを管理できることも挙げられます。アクセス解析ツールなどを利用する際は、サイトのHTMLソースコードに様々なタグを埋め込まなければいけません。

HTMLの編集には知識が必要であり、操作には時間がかかるでしょう。チーム内にHTMLを扱える人がいなければ、他部署や外部の会社に委託しなければならず、反映までにタイムラグが発生することもあります。

タグマネージャーを導入すると、管理画面上でタグを管理できる。HTMLの知識がなくても追加や変更ができるため、外部の人に作業を依頼する必要がなくなり、作業コストや委託費用の削減にも繋がるでしょう。

組織内で管理を共有できる

バージョン管理機能があるタグマネージャーの場合は、組織内で管理を共有できるというメリットがあります。たとえば、Googleが提供するGoogleタグマネージャーでは、設定の変更内容をバージョンで管理できます。いつ・誰が編集したのかが記録されるため、複数人でも管理を共有しやすいでしょう。

タグの種類と目的・設置方法

ここまで、タグの概要や、タグにも複数の種類があることを解説してきました。ここからは、タグの種類やそれぞれの目的、簡易的な設置方法をご説明します。

ツール制御タグ

ツール制御タグとは、特定の機能を持つツールをWebサイトに設置するためのタグのことです。たとえば「ヒートマップツール」や「ABテストツール」などは、ツール制御タグの代表例になります。

これらのツール制御タグを埋め込むことで、ユーザーがページ内のどこで離脱しているかを確認できたり、どのような文言に改善すれば離脱を防ぐことができるのかをテストできたりします。Webマーケティングを通して成果を挙げていきたいと考えている方は、このツール制御タグをいかに効果的に使えるかが鍵となります。

ツール制御タグを設置する方法は非常に簡単で、そのツールの管理画面からタグを発行し、指定のページに埋め込むだけです。早ければ、数時間程度でタグが反映されます。

関連記事:
ヒートマップの機能や種類を紹介。用途ごとに必要な機能や種類とは
WEBサイトの改善に役立てるヒートマップの活用方法

コンバージョンタグ

コンバージョンタグとは、ユーザーがお問い合わせや購入などの特定の成果に繋がる行動をした際に計測するタグのことです。ほぼすべてのWebサイトの場合、お問い合わせや購入などの行動をユーザーがすると、最後の画面として「サンクスページ」が表示されます。そのサンクスページにコンバージョンタグを設置しておくことで、何回コンバージョンしたかを計測できるのです。

コンバージョンタグを設置する方法も非常に簡単で、GTM(Googleタグマネージャー)などでタグを発行し、そのタグを計測したいページに埋め込むだけで完了します。こちらも、数時間程度で計測を開始できます。

HTMLタグ

HTMLタグとは、文字どおりHTMLで構成されたタグのことです。すべてのWebページは、このHTMLタグによって構成されているため、HTMLタグなくしてWebページが表示されることはありません。

HTMLタグには複数の種類があり、ここでは2つの例を説明します。

altタグ(alt属性)

altタグ(alt属性)とは、主に画像に設置するタグのことを指します。Googleを含む検索エンジンは、その画像がどのような画像で、どのような内容を示しているのかを明確に理解することはできません。そこで、検索エンジンが画像の内容を判断する際に見ているポイントがaltタグです。

つまり、altタグには画像の特徴を記述しておけば問題ありません。たとえば、富士山に関する画像であれば「alt=富士山」になります。一方で、altタグに何も記述されていないと、検索エンジンがどのような画像であるかを認識できません。そのため検索エンジンに対して、適切に画像内容を伝えたい場合は必ず記述が必要です。

関連記事:Alt属性(オルト属性)とは?正しい書き方とSEO対策への影響度合いを解説!

metaタグ(メタタグ)

metaタグ(メタタグ)とは、メタ情報(付帯情報)を記述するためのタグのことです。metaタグはそのページの先頭で、見た目のWebページには表示されない「headタグ内」に記述されます。metaタグの代表例には、そのページの概要を表す「description」や、特定のキーワードを指定する「keywords」、著者情報を表す「copyright」などが挙げられます。

metaタグでは、上述したaltタグでは定義できない情報まで定義できるため、詳細な情報を検索エンジンに伝えたい場合は必ず記述が必要です。

タグを埋め込む際に注意したいポイント

タグを埋め込む際は、以下3つのポイントに注意しましょう。

1. 正しいページ内にタグを埋め込む
2. ページ内の適切な場所にタグを設置する
3. 元のデータを消さないようにする

正しいページ内にタグを埋め込む

タグを正常に機能させるためには、正しいページ内にタグを埋め込む必要があります。たとえば、コンバージョンタグを用いて計測する際は、申請完了時や成約時に表示するページにタグを設置しなければいけません。

設置するページに誤りがあると、コンバージョンタグの計測にミスが起こってしまい、正しい数字を把握できなくなるでしょう。タグを設置する際は、ページに誤りがないかを確認してから埋め込むことが重要です。

ページ内の適切な場所にタグを設置する

タグを埋め込む際は、設置する場所にも注意すべきです。タグの埋め込み場所はタグごとに決められており、正しい位置に設置しなければ正常に動作しない可能性があります。タグごとの指示を確認し、ページ内の適切な場所に埋め込むことを徹底しましょう。

元のデータを消さないようにする

タグを新たに設置する際は、元のデータを消さないように注意すべきでです。すでに記載されているHTMLに変更を加えると、場合によってはサイトの表示が崩れる可能性がある。カッコを1つ消すだけでも影響が出ることがあるため、タグを埋め込む前にバックアップをとるなどの対策を講じるべきでしょう。

タグは複数組み合わさって命令されることがある

ここまで、タグの概要や種類を解説してきました。タグには「altタグ」など、1つの画像に対して1つの命令を下すタグも存在しますが、中には複数を組み合わせて1つの命令として下すものもあるします。

・ 〇〇〜〇〇の部分で改行
・ 〇〇の次には画像を表示
・ その画像の説明文は青字で表示

たとえば上記のとおりです。3つの命令文を1つの命令文として指定し、上から順番に実行させるように指定することもできます。この方法によるメリットは、検索エンジンが都度情報を読み込む必要がないため、内容を理解しやすくなり、ページの表示スピードが上がることです。また、シンプルなHTMLファイルとなるため、改善や修正を行いやすいメリットもあります。

タグの命令が効かないこともある

本記事で解説しているように、ブラウザはHTMLファイルを読み込んでページを表示します。そこで、ブラウザがすべてのHTMLファイルを読み込めなかった場合、指定した命令文が表示されないケースも出てきます。

たとえば「〇〇から〇〇の部分で改行」といった指定をしているにも関わらず、ブラウザがその命令文を飛ばしてしまった場合、当然ながら改行はされません。

このように命令を伝えきれていないケースが往々にしてあるため、命令文と表示されるページに乖離がある場合は、都度問題点がないかを確認するようにしましょう。

タグの管理は「タグ管理ツール」を利用することが必要

上述したように、タグの種類は複数あり、またHTMLファイルはWebページによって量や記述している内容が異なります。それらを個別に管理していては業務上の手間が多くなり、非効率になってしまう可能性が高いでしょう。

そこでおすすめなのが、タグ管理ツールを使ってタグを管理する方法です。代表的な管理ツールは「GTM」で、コンバージョンタグやそのほかの計測タグを一元化して管理でき、なおかつ無償で利用できます。

個別に管理して手間が増え、些細なミスを誘発するといったことがないよう、できる限りタグ管理ツールを利用して効率化を図りましょう。

タグを活用したPDCAの回し方

ここからは、タグを活用したPDCAの回し方を3つの手順に分けて説明します。

・ 計測したいページにタグを埋め込む
・ 期間を設定してアクセスを解析する
・ ABテストを通して改善を図る

それぞれの手順を順番に見ていきましょう。

計測したいページにタグを埋め込む

まずは、計測したいページにタグを埋め込みます。コンバージョンを計測したければサンクスページに、サンクスページ前のアクセスを計測したいのならば、そのページにタグを埋め込みましょう。

基本的に、計測した後に改善しやすいのは「クリック率」もしくは「ページビュー数」であるため、コンバージョン前のページに設置するのがおすすめです。

期間を設定してアクセスを解析する

タグを設置できたならば、次は期間を設定し、実際にアクセスを解析しましょう。設定する期間の決め方は、リスティング広告ならばまずは1週間、オーガニック検索を想定しているのならば1ヶ月間に設定しましょう。

なぜなら、リスティング広告は「今日の修正が明日反映される」ほど高速で改善できますが、オーガニック検索の場合は改善から反映まで時間がかかるためです。期間を設定できたならば、その設定した期間の前後でのアクセス数やクリック率を確認しましょう。

ABテストを通して改善を図る

最後に、期間の前後の数値を確認し、ABテストをして改善を図ります。たとえばクリック率をABテストしたいのであれば、ボタン周りの文言を「無料」や「完全無料」といった形で使い分け、どちらのほうが高いクリック率かを計測します。

計測した結果「完全無料」のほうが高いクリック率であれば、なぜ高くなったのかを分析し、ほかのページでも試せないかをPDCAを回して検討します。このように、タグを使用したPDCAやABテストは地道な作業ではありますが、効果を改善させるためには絶対に必要な手順であるため、1つひとつの作業を丁寧に繰り返すようにしましょう。

関連記事:ABテストとは?仕組みと活用方法についてわかりやすく解説

まとめ:タグを活用して計測を正しく行いましょう

タグの概要や設置方法、PDCAの回し方を解説してきました。タグには複数の種類があり、それぞれによって用途や設置方法が異なります。タグを通して効果改善を図りたい場合は、コンバージョンタグや計測タグを適切なページに設置し、期間を指定してABテストを繰り返しましょう。

まずは、上記の効果改善に取り組むためにも、タグ管理ツールを利用してタグを発行することから始めてみてはいかがでしょうか。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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