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フリー素材をうまく活用しよう!著作権フリー画像を使用する際の注意点とは!

2022.12.16
読了まで約 6

フリー素材とは、無料で使用できる写真・画像・音楽等の素材のことです。フリー素材を賢く利用すれば、コストを抑えて制作できるメリットがある一方で、著作権やモデルリリース等の権利関係を正しく理解せずに使用してしまうと、トラブルの原因となり、法的措置につながるおそれもあります。

本記事では、正しくフリー素材サイトを利用するために必要な知識を解説するとともに、おすすめのフリー素材サイトを紹介します。フリー素材を使用したいけれども権利関係がわからない人、おすすめのフリー素材サイトとその利用可能範囲を知りたい人は、ぜひ本記事を参考にしてください。

フリー素材とは?

フリー素材とは、定められた規約の範囲内であれば、無料で利用できる画像・フォント・音楽等のデータ素材のことです。

動画やホームページ、記事等の制作物を制作する際に、インターネット上で配布されているフリー素材を利用することで、足りない部分を補ったり、完成度を高めることが可能です。

素材は、無料はもちろんのこと有料でも配布されており、フリー素材はコストを抑えられるため、個人・企業を問わず、インターネット上や公共の場でも目にします。

無料とはいえプロが制作しているものも多く、完成度が高いこともフリー素材の特徴のひとつです。フリー素材だけを配布しているサイトもあります。規約の範囲内であれば誰でもコストの負担なく簡単に使用できるため、積極的に活用するべきでしょう。

関連記事:線画ってなに?初心者でも分かる線画イラストの描き方やおしゃれな線画フリー素材サイトのご紹介

著作権とは?

著作権とは、著作物(創作物)を創作した人が持つ知的財産権のことであり、著作権の対象である創作物を第三者が勝手に流用できないようにするものです。

素材に関しても例外ではなく、フリー素材と銘打っていないものを勝手に使用すれば、著作権の侵害として、法に触れることになりかねません。

素材を使用する場合には「有償か・無償か」「著作権フリーかどうか」「規約で禁じられている行為はないか」を必ず確認しましょう。

関連記事:フリーアイコンが無料で使える素材サイト10選のご紹介!

著作権フリーは何を意味する?

前述のとおり、基本的に著作物(創作物)は著作権で保護されているため、制作者に無断で使用することはできません。

一方で、素材を利用する際のキーワードとなる「著作権フリー」という文言は、素材を制作した人が、制作物に対する著作権を放棄または消滅したことを指しています。

「著作権フリー」の文言がある場合には、基本的には著作権を気にせず素材を使用してもよい、と捉えても問題ないということです。

しかし、いくら著作権フリー素材だからといっても、配布サイトや制作者が定めた規約の範囲を超えての使用ができないことは、必ず念頭に置きましょう。

また、「フリー素材=著作権フリー」というではありません。サイトごとに設置されている利用規約に著作権について記載されているため、必ず確認しましょう。

フリー素材を探す際に目にする「CC0(クリエイティブ・コモンズ0)」という言葉は「いかなる権利も保有しない」ことを意味しています。

CC0の文言がある素材は、パブリックドメインとして著作権が放棄・消滅しているため、著作権フリーと同じ扱いになります。

関連記事:コピーライトの意味とは?正しいコピーライトの表記や書き方、必要性まで徹底解説

ロイヤリティフリーは何を指す?

ロイヤリティフリーとは、著作物を使用したい人が、著作者または代理人にライセンス料を支払うことで何度でも素材を利用できる仕組みです。

著作権フリーと混同されがちですが、ロイヤリティフリー素材の著作権は放棄されていないことに注意しましょう。また、ロイヤリティフリー素材は、使用の用途によって料金が変動する形態をとる場合もあります。

さらに、金額によって使用の条件が変化するケースもあるため、ロイヤリティフリー素材を使用する際は、あらかじめどのような用途・条件で素材を利用したいのかを明確にしておきましょう。

関連記事:ロイヤリティ向上をWebサイトで作り出す方法とは!具体的な方法も紹介!

フリー素材を活用する際の注意点

フリー素材は「フリー」と名のつくところから、制限なく自由に使用できると勘違いされがちですが、それは大きな間違いです。注意点を確認せずにフリー素材を使用してしまうとトラブルの原因となってしまいます。そこで、下記に挙げる点は必ず注意して、フリー素材を使用しましょう。

● 必ず著作権を確認する
● 利用規約を確認する
● モデルリリースを理解する

それぞれ順番に解説します。

必ず著作権を確認する

フリー素材に限らず、配布されている素材を使用したい場合には、著作権フリーかどうかを確認しましょう。著作権が消滅している、または著作者が著作権を放棄している場合は、著作権フリーとの文言があります。

著作権で保護されている素材に関しては、制作者または配布サイトごとに定められた手続きに従って使用しないと、トラブルになるおそれがあるため注意が必要です。

また、いくら著作権フリーだとしても利用規約は存在するため、定められた規約は遵守する必要があります。

後述する「利用規約」に関しても著作権と合わせて確認必須の重要事項であるため、必ず理解しましょう。

利用規約を確認する

素材配布サイトには必ず「利用規約」が定められています。

利用規約に関しては、配布にあたっての禁止事項や、使用条件の制限について明記されており、定められた規約の範囲外で素材を利用した際には素材の使用禁止や制作物の削除、料金の請求等のトラブルにつながります。

利用規約はサイトごとに自由に設定できるものであり、すべてのサイトで共通しているものではないため、利用するサイトごとに規約を読んで従う必要があります。トラブルを未然に防ぐためにも、利用の都度規約に目を通すようにしましょう。

モデルリリースを理解する

モデルリリースとは、人物が特定できる写真素材において、被写体となった人物に同意してもらう肖像権使用許諾同意書のことを指します。

そのため、モデルリリースを取得できていない写真素材に関しては、その素材を使用してしまうと、被写体となった人物から肖像権の侵害で訴えられる可能性があります。

人物の顔が写った画像の使用はトラブルの原因になりかねません。トラブルを避けるためにも必ずモデルリリースを取得しているかの確認をしてから利用しましょう。

また、フリー素材サイトによっては、サイト内で使用している人物写真素材のすべてのモデルリリースを取得しているところもあります。

モデルリリースに関しては規約に記載されていることもあるため、人物写真素材を使用したい際は特に注意して規約を確認しましょう。

関連記事:ホームページ制作や運用でやってはいけない31のことを解説!

インターネットの拾い画は絶対にNG

素材を探す際に、検索欄にキーワードを入力して表示された画像をそのまま拾い画として流用するのは非常に危険です。サーチエンジンでヒットする画像は素材として配布されていないものを多く含みます。

ほとんどの画像は第三者の利用を想定されておらず、著作権で保護されており、転用できないものも数多く含まれています。

規約も定められていないため、安易な気持ちで商用利用してしまった場合は賠償請求や訴訟につながりかねません。そのため、素材を探す際には検索エンジンでキーワードを入力するのではなく、規約が整備されているフリー素材サイト内の検索を使用しましょう。

関連記事:ロゴデザイン初心者必見!ロゴの考え方やコツ、やってはいけないことを解説

おすすめのフリー画像サイト7選

多くのフリー素材を配布しているサイトを事前に調べてブックマークしておくことで、いつでも無料で素材の利用ができます。

フリー画像サイトには、サイトごとに掲載されている画像の特色が違うため、制作物により合うテイストのサイトを見つけておくことも重要です。サイトごとに必ず規約を確認したうえで、画像を利用しましょう。

おすすめのフリー画像サイトは下記のとおりです。

● Unsplash
● ぱくたそ
● 写真AC
● GIRLY DROP
● Blank Phostock
● Kaboompics
● Pixabay

それぞれ順番に、サイトのカラーや注意点を解説します。

Unsplash

有料画像 なし(すべて無料)
商用利用 可能
使用許可 不要
クレジット表記 不要
画像の加工 可能

Unsplashは海外のフリー画像サイトです。そのため、規約はもちろんサイト内では英語が使用されているため、十分に注意しましょう。Unsplashはサイト内の画像はすべて無料であるため、気軽に画像を選べます。
参考:Unsplash

ぱくたそ

有料画像 なし(すべて無料)
商用利用 可能(商品化は不可)
使用許可 不要
クレジット表記 不要
画像の加工 可能

ぱくたそは、著作権フリーのフリー画像サイトではありません。その点を念頭に置いて画像を使用しましょう。

ぱくたそで扱っている人物の写真素材は、モデル名の表記のあるものはモデルリリースを取得しているものです。

モデル名が記載されていないものはモデルリリースを取得していない素材になるため、使用する際は注意してください。

ぱくたそは、人物写真を多く扱うフリー画像サイトです。モデルリリースを取得している写真であっても、人物を扱っていることを理解して規約をよく読みましょう。
参考:ぱくたそ

写真AC

有料画像 あり(プレミアム会員ならダウンロードし放題)
商用利用 可能(グッズ等の使用は商品化ライセンスが必要)
使用許可 不要
クレジット表記 不要
画像の加工 可能

写真ACは、豊富な写真素材を誇るフリー写真サイトです。利用する場合は無料会員登録が必要ですが、基本は無料で使用できます。

また、写真ACも、ライセンス料が無料であるだけで、著作権フリーではありません。人物写真に関しても、モデルリリースの表記がない場合は、人物が特定できないような加工をするなどの工夫をしましょう。
参考:写真AC

GIRLY DROP

有料画像 なし(すべて無料)
商用利用 写真と関連のある業種での商用利用は禁止(サービスとの誤認防止のため)
使用許可 不要
クレジット表記 不要
画像の加工 可能

GIRLY DROPは、女性向けのかわいらしい写真素材を配布しているフリー画像サイトです。
女性向けコンテンツのアイキャッチ画像等に適しています。

GIRLY DROPの人物写真素材は、人物が顔を出したものが少ないため、モデルリリースを気にしなくてよい点が魅力です。
参考:GIRLY DROP

Blank Phostock

有料画像 なし(すべて無料)
商用利用 可能
使用許可 不要
クレジット表記 不要
画像の加工 可能

Blank Phostockは、風景や質感等の写真素材を配布しているサイトです。Blank Phostockの特徴として、写真をそのまま使えるだけでなく、イラストや漫画に使用するトレース・加工素材として特化していることが挙げられます。こちらも著作権フリーではないため注意しましょう。
参考:Blank Phostock

Kaboompics

有料画像 なし(すべて無料)
商用利用 可能
使用許可 不要
クレジット表記 不要
画像の加工 可能

Kaboompicsは著作権フリーで写真素材を配布しているサイトです。海外のサイトであるため、英語で規約が記載されており、注意が必要です。おしゃれで洗練された写真を扱っており、写真とあわせてカラーコードも記載されているため、サイトやページ、制作物のデザインを考える際に役立ちます。
参考:Kaboompics

Pixabay

有料画像 なし(すべて無料)
商用利用 可能
使用許可 不要
クレジット表記 不要
画像の加工 可能

Pixabayは、登録した人が自由に素材を投稿して共有できるプラットフォームです。誰でもダウンロードすることができます。基本的にはCC0(著作権フリー)で利用できますが、一部有料素材サイトへの誘導もあるため、注意しましょう。

さまざまな投稿者が素材を提供しているため、使用したい場合は必ず素材ページにあるライセンス情報を確認しましょう。
参考:Pixabay

関連記事:装飾デザイン、機能デザインとは?マーケターに求められるWebデザインディレクション

まとめ

本記事では、フリー素材の定義や著作権についての概要、利用する際の注意点について解説しました。

フリー素材は無料で利用できるため一方で、著作権やロイヤリティフリー等の知識の有無や、規約の確認を問われます。

もちろん、規約の範囲内であれば商用利用できる素材も多く、CC0のサイトや素材は気軽に利用できる利点もあります。フリー素材を上手に使えればコストを抑えて制作できます。

ぜひ本記事を参考にして素材利用に関する知識を深めて、正しく・上手にフリー素材を活用しましょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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