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ドメインパワーってなに?計測方法・上げ方を解説します

2022.1.12
読了まで約 5

SEOにおいて、非常に重要な要素の1つにドメインパワーがあります。ドメインパワーはGoogleの公式指標ではないものの、ランキングで上位を獲得しているWebサイトや、パワーランクの高いコンテンツが上位表示を獲得していることを鑑みると、間違いなく検索順位の決定要因として機能しています。

本記事では、ドメインパワーの概要やSEOとの関連性、確認方法や高め方まで網羅的に解説します。本記事を読むことでドメインパワーの理解が深まるので、ぜひ参考にしてください。

ドメインパワーとは?

ドメインパワーとは、検索エンジンからの信頼度を数値化したもののことです。Googleを中心とした検索エンジンは被リンクやコンテンツの質や量、更新頻度によってそのサイト全体を評価します。

この検索エンジンにおける、サイト全体の評価を表す指標がドメインパワーです。詳しくは後述しますが、ドメインパワーの向上には、インデックスされるまでの時間が早くなったり、上位化されやすかったりとSEO上のメリットがあります。ドメインパワーは時間をかけて、良質なコンテンツを追加し続けることで徐々に上がっていくものです。

ドメインパワーとSEOの関係性

ドメインパワーは検索エンジンからの評価であるため、SEOとも深い関係性を持っています。ここでは、ドメインパワーとSEOの関係性について解説します。

Googleの公式指標ではない

ドメインパワーの概念は、Googleの公式指標ではありません。あくまでGoogleの評価に関わっているであろう要素を数値化して、そのサイト全体の評価としたものとなっています。

そのため、ドメインパワーのみによって検索順位が決まっているわけではありません。コンテンツの質や情報の新鮮さ、独自性も検索順位に関わる重要な要素です。

ランキングの決定要因になっているのは確か

ドメインパワーが、検索順位の決定要因の1つであることは確かだと言われています。なぜなら、新規で作られたコンテンツの評価には、そのサイト全体の評価の影響が大きいからです。サイト全体の評価が高い場合、新しいコンテンツもサイト全体と同様に質の高いコンテンツだろうという評価がされます。その結果、公開初期の検索順位が上がりやすくなるのです。

関連記事:Googleは順位づけに何を重視しているか/アルゴリズムを追いかけすぎないSEO対策

インデックスまでの速度が速まる

ドメインパワーの強いサイト内で新規コンテンツを出した場合、弱いサイトに比べてインデックスまでの速度が速まります。新規コンテンツがインデックスされるには、クローラーがサイトを巡回して、認識してもらう必要があります。

ドメインパワーの強いサイトは頻繁にクローラーが巡回するため、コンテンツを公開してから認識してもらうまでの時間が短くなるのです。すぐに検索結果に反映されることで、早い段階でのアクセスが期待できます。

関連記事:インデックスとは?Google検索におけるSEO効果と登録方法、重要性を解説

ドメインパワーの確認方法

ドメインパワーはGoogleの公式指標ではありませんが、ツールを使って確認できます。ここでは、ドメインパワーの確認ができる2つのツールについて解説します。

MOZ

MOZは、世界中で使われているドメインパワーの確認ができるツールです。ドメインパワーだけではなく、自サイトの分析や競合分析ができる多機能なツールです。

使い方は下記の通りです。

スクリーンショット:MOZ

MOZの公式ページを開きます。ログインが必要なので右上からログインしましょう。
アカウントを持っていない方は無料で登録できます。

スクリーンショット:MOZ

ログインができたら上の画像のホーム画面に遷移します。ドメインパワーを調べたい場合は、青いバナー内にある”Find out now”の黄色のボタンをクリックしましょう。

スクリーンショット:MOZ

“Find out now”のボタンを押すと、下の画像のような画面が表示されます。中心にある空欄に調べたいドメインを入れて、右にある”Find Competitors”をクリックします。

スクリーンショット:MOZ

今回は試しにYahoo!ニュースのドメインパワーを調べてみました。中心右側にある数字がドメインパワーです。また、下にスクロールすると競合となるサイトのドメインパワーを確認できます。

また、ドメインパワーを示す”Domain Authority”のほかに、ページ単体の信頼性を確認する”Page Authority”も確認できます。日本語対応がされていないものの、非常に多機能なツールと言えるでしょう。

パワーランクチェックツール

パワーランクチェックツールはドメインパワーの計測のみが可能なツールです。調べたいサイトの被リンクやコンテンツの量や質、運用期間などから独自のアルゴリズムを使ってドメインパワーを算出します。

MOZとは違い、日本語対応しているため、非常に使いやすいツールです。

使い方は下記の通りです。

スクリーンショット:パワーランクチェックツール

パワーランクチェックツールのトップページに遷移すると、上の画像のようなページに飛びます。中心にある枠に調べたいサイトのドメインを入力し、「チェック」ボタンを押しましょう。

スクリーンショット:パワーランクチェックツール

中心の数字がドメインパワーです。ドメインパワーを可視化したメーターがある上に、調べたサイトの運用開始時期も確認できます。

パワーランクチェックツールは、AJID登録&メルマガ購読によって、1日3回までドメインパワーの計測ができます。これらの登録をしなければ、1日1回しかドメインパワーを計測できないので注意しましょう。

ドメインパワーは運営からどの程度で高まるのか

ドメインパワーが上がるまでには、一定の期間が必要です。1つの目安として、ドメインパワーを強化する施策を始めてから、3ヶ月程度で上がり始めるとされています。

詳しくは後述しますが、ドメインパワーを高める要素はサイト運営の期間だけではありません。日々のコンテンツ作成や被リンクなどによるものも大きいため、運営期間は1つの要素として捉えておくと良いでしょう。

ドメインパワーを高める方法

ドメインパワーは、様々な要因によって決まります。ここではドメインパワーを高めるための具体的な方法を5つご紹介します。

高品質なコンテンツを作成する

高品質なコンテンツを作成することは、ドメインパワーを高めることに直結すると言えます。高品質なコンテンツとは、ユーザーニーズを十分に満たすコンテンツのことです。高品質なコンテンツは検索順位が上がりやすく、アクセスが集まりやすくなります。その上被リンクも得やすくなるため、ドメインパワーを高めつつ、アクセスを集める施策として非常に有用だと言えるでしょう。

関連記事:コンテンツの正しい意味合いを理解しましょう!良質なコンテンツとは何か

運営期間を長くする

長期に渡って運用すると、WebサイトはSEOでも評価されやすく、ドメインパワーも上がります。しかし、ドメインを取得してから放置していては、もちろんドメインパワーは上がりません。定期的にコンテンツを追加したり、更新をしたりしながら長期に渡って運用すれば、ドメインパワーが少しずつ上がってきます。

関連性の高いサイトからの被リンク

関連性の高いサイトからの被リンクを得ることで、Googleに良質なコンテンツであると評価され、ドメインパワーが高まります。特に、ドメインパワーの強いサイトからの被リンクは、評価を大きく高める要因の1つとなります。一方で、関連性の低いサイトやスパムによる被リンクはサイトの評価を下げるだけでなく、Googleペナルティの対象となる恐れがあるため注意しましょう。

関連記事:SEOにおいて重要視される被リンクの効果と増やす方法について

サイテーションを集める

サイテーションとは、他のサイトで特定サイトやサービスの名前が記載されることです。このサイテーションはGoogleからの評価に影響するため、結果的にドメインパワーにも影響を与えます。

たとえば、本記事で「Google」のキーワードを多く使うことで、Googleにサイテーションが集まり、GoogleのSEO上の評価が上がります。SNSなどの身近で拡散性の高いツールを用いて、サイトや自社ブランドの認知を高めることが、サイテーションを集めるための第一歩となるでしょう。

定期的に全体のコンテンツ数を増やす

サイト全体のコンテンツを増やすことで、ドメインパワーを高められます。ただし、闇雲にコンテンツを増やしても、ドメインパワーは向上しません。

サイトのテーマに沿った高品質なコンテンツを増やすことが、サイト全体のドメインパワーの向上に繋がります。コンテンツ数はSEOにも直結するため、直接的なアクセス数の向上にも有効です。

ドメインパワーが0の場合の対処法

当然、取得したばかりのドメインのドメインパワーは0です。しかし、ドメインパワーが0だからといって、アクセスがまったく来ないわけではありません。前述した通り、ドメインパワーは検索順位を決定する1つの要素に過ぎません。そのため、特に問題は無いと言えます。

質の高いコンテンツを定期的にサイトに入れるなどして、地道にドメインパワーを高めていきましょう。

ドメインを変更した場合のドメインパワーへの影響について

ドメインを変えた場合、一旦ドメインパワーは0になります。なぜなら、GoogleはドメインごとにWebサイトを評価するからです。しかし、Googleのゲイリー・イリーズ氏は、約2週間から3ヶ月で旧ドメインの評価が新ドメインに反映されるとしています。とはいえ、確実に同等の信頼性が引き継がれない恐れもあるため、旧ドメインによるリダイレクト処理などを行うと良いでしょう。

関連記事:リダイレクトとは?種類や設定方法、必要なタイミングを解説

ドメインパワーを高める際の注意点

ドメインパワーを高めるためには、様々な要素が必要です。また、じっくりと時間をかけてドメインパワーを高める必要があります。ここではドメインパワーを高める際の2つの注意点について解説します。

有料の被リンクは購入しない

被リンクはドメインパワーやSEOに大きな影響を与えます。しかし、関連性の低いサイトやサテライトサイトからの被リンクは評価されません。むしろGoogleのガイドライン違反となり、ペナルティの対象となる可能性も大いに考えられます。適切な被リンクを得るためにも、質の高いコンテンツを作成しましょう。

中古ドメインは信頼性の高いサイトのみを購入

短期間で高いドメインパワーを手に入れる方法として、中古ドメインがあります。中古ドメインは既に運営歴があるため、信頼されやすくなります。しかし、中古ドメインの利用はペナルティ歴などのマイナスの面も引き継ぐことを留意せねばなりません。そのため、中古ドメインは信頼性の高いサイトのみを購入しましょう。

まとめ

本記事では、ドメインパワーの概要や計測方法、高め方について解説しました。ドメインパワーは、SEOにおいて非常に重要な要素の1つです。しかし、ドメインパワーは一朝一夕では高まりません。長期的にサイトを運営し、質の高いコンテンツを定期的に作成すれば、徐々にドメインパワーは高まります。そのため、長期的目線でサイトを運営していくことが重要となります。そのためにも、まずは質の高いコンテンツを作る準備から始めてみてはいかがでしょうか。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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