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【コラム】なぜcookie規制が行われるのか?cookieの基本と規制の背景を解説

cookieはWebページの閲覧履歴やユーザー情報を一時的に保存するものであり、ショッピングサイトやインターネット広告などで広く活用されています。
しかし、近年は個人情報の厳格な管理が世界的に進んでおり、日本においても2020年3月に改正個人情報保護法が閣議決定され、cookie規制の動きが広がっているのが現状です。

この記事では、cookieの基本についてご説明するとともに、cookie規制が行われる背景や規制による影響をわかりやすく解説します。

 

cookie(クッキー)とは

cookie(クッキー)とは、Webページを開いたユーザーの情報を一時的に保存する仕組みです。
たとえば、ツイッターやインスタグラムなどに以前IDやパスワードを入力してログインしたことがあれば、再度アクセスする際にIDやパスワードを入力しなくてもすんなりとログインできます。
これは前回ログインした際の情報を保存するcookie機能によるものであり、ユーザーはログイン情報を再入力する手間を省くことが可能です。

また、多くのショッピングサイトにおいてもcookieが活用されています。
ユーザーがカートに入れた商品の情報はcookieによって保存されるため、一度サイトを離れてまたログインした際もカートに商品が残ったままになっており、スムーズに買い物を続けられるのです。

このように、cookieが利用されているWebページを訪問する場合、ログインIDやパスワード、メールアドレス、Webページでの行動履歴などのさまざまなユーザー情報が保存されます。
また、閲覧したWebページの閲覧履歴や買い物履歴などからユーザーの性別や年齢、趣味趣向などもわかるため、cookieはマーケティングにおいても大いに活用されるものでした。

しかしながら、2020年3月に改正個人情報保護法が閣議決定し、Webページにおける個人情報の取り扱いが厳格化されたことで、cookie規制の動きが広がっています。
cookie情報はマーケティングのターゲット分析に役立つものでしたが、ユーザーの同意がないcookieの収集や利用が問題視されているのです。

 

cookie規制が行われる理由・背景

cookie規制が行われる理由は、cookieによって保存される個人情報の問題があるからです。
規制の流れが進む発端と考えられるのが、イギリスの選挙コンサルティング会社であるケンブリッジ・アナリティカ社のフェイスブックデータ不正収集問題です。
最大8,700万人分のユーザーデータが政治利用されたとの疑惑がかけられ、同社は2018年に破産しました。
ユーザーの情報が同意なく利用されたこの事案は大きく取り上げられ、世界的に個人情報の保護が厳格化されるきっかけとなりました。

日本においては、2020年3月に個人情報保護法の改正案が閣議決定され、ユーザー自らが個人情報の開示について選択できること、情報漏洩が生じた場合に利用停止の権利が行使できることなどが盛り込まれました。

また、cookie規制などの個人情報保護に関する法規制は日本だけではなく、世界中で行われています。

ヨーロッパでは「GDPR」(一般データ保護規則)という法律が2018年に施行されました。ユーザーの個人情報を自身でコントロールし、不利益が生まれないようにするための法律です。
GDPRでは、cookie情報を個人情報とみなすことが明確に宣言されています。
また、一般ユーザーだけではなく、企業の従業員の個人情報も保護の対象となり、EU(欧州連合)に拠点を持っていれば日本企業であってもGDPRが適用されます。
違反した際の罰則は厳しく、これまでに情報流出させた企業には多額の制裁金支払いを命じています。

アメリカで2020年より施行されている「CCPA」(カリフォルニア州消費者プライバシー法)は、GDPRと同様に個人データの主権はユーザー自身にあるとしています。
CCPAは現状カリフォルニア州にのみ適用されますが、他の州においても法規制の検討が行われています。

このように、日本でcookie規制が行われる背景には、ケンブリッジ・アナリティカ社の個人データ不正取得問題、ヨーロッパやアメリカで施行されている個人情報保護法の影響があるのです。

 

cookie規制による影響

cookie規制が広がることで、企業のターゲティング広告に影響をもたらすことが考えられます。

2020年1月には、Google社が「サードパーティcookie」の規制を発表しました。
サードパーティcookieとは第三者から提供されるcookieのことであり、Googleが他企業に提供するcookieや他企業からGoogleに提供されるcookieが規制の対象となります。
そのため、Google広告主への影響は薄いと予想されますが、サードパーティcookieによる行動ターゲティングを行なっていたプラットフォームへの影響は大きいでしょう。

また、広告配信プラットフォームを手がける「ログリー」は、広告配信時にcookieを利用せずにユーザーの興味を分類・可視化する技術を開発しました。
個人情報の問題に配慮しながら、cookieに依存しない広告配信の仕組みが構築されています。

 

まとめ

◆cookieとは、Webページを開いたユーザーの情報を一時的に保存する仕組みである。

◆cookie規制が行われる背景には、ケンブリッジ・アナリティカ社の個人データ不正取得問題、GDPRやCCPAなど世界で活発化する個人情報保護法の影響がある。

◆cookie規制の広がりに伴い、cookieに依存しない広告配信の新しい仕組みが構築されている。

 

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