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グロースハックとは? その手法や考え方、BtoB企業での実践方法について

2019.2.18
読了まで約 3

グロースハックとは、サービス自体の成長を担うWebマーケティングのことです。

従来のマーケティング方法にとどまらず、Webサービス自体を変更することにより成長を目指します。

グロースハッカーは、マーケターとエンジニアを兼ね備えた存在だといえるでしょう。

今回は、グロースハックとは何か、グロースハックの手法「AARRR」、およびBtoB企業におけるグロースハックの実践方法についてご紹介します。

 

■グロースハックとは?

最初にグロースハックとは何なのかを見てみましょう。

●グロースハックとはサービス自体の成長を担うWebマーケティング

グロースハックとは、サービス自体の成長を担うWebマーケティングです。

TwitterやDropbox、AirbnbなどのWebサービスが取り入れて大きな成功を収めたことにより、注目されるようになりました。

従来のWebマーケティングでは、広告を出稿したり、SEOやアクセス解析を行ったりすることにより、顧客をWebサービスに誘導します。

グロースハックにおいても従来のWebマーケティングの手法は同様に取り入れ、実行します。

グロースハックが従来のWebマーケティングと異なるのは、顧客をWebサービスに誘導することにとどまらず、Webサービス自体の変更を行うことにより「成長(グロース)」を目指すことです。

たとえばかつてTwitterは、ユーザー登録画面での離脱率が高いことが大きな課題となっていました。

ユーザーが離脱するのは、IDの重複が多発して何度もエラーがでるからです。

そこでTwitterのグロースハッカーは、入力された氏名を元に自動的にIDを発行するようにシステム変更を行いました。

この「ハック」により、Twitterへのユーザー登録数は1日につき6万人の増加となったといわれています。

このようにグロースハッカーは、Webサービスのシステム変更までを射程に入れてマーケティングを行います。

マーケターとエンジニアの両方の要素を兼ね備えた存在だといえるでしょう。

 

■グロースハックのフレームワーク「AARRR」

グロースハックの手法として知られるのが「AARRR(アー)」モデルです。AARRRモデルにおいては、

・Acquisition(獲得)
・Activation(利用)
・Retention(継続)
・Referral(紹介)
・Revenue(収益化)

の5つのフェーズからWebサービスを分析し、成長のボトルネックを解消していきます。

・Acquisition(獲得)

Acquisitionは、ユーザー獲得のフェーズです。立ち上げたWebサービスを広く人に知らしめ、サイトを実際に訪問してもらいます。

・Activation(利用)

Activationは、Webサービスをユーザーに利用してもらうフェーズです。会員登録を行うことなどにより、Activationのフェーズはさらに前進します。

・Retention(継続)

Retentionは、Webサービスをユーザーに継続利用してもらうフェーズです。できるだけ長く、頻繁に利用してもらうことを目指します。

・Referral(紹介)

Referralは、紹介のフェーズです。ユーザーの友人や知人に対しWebサービスを紹介してもらうことを目指します。

・Revenue(収益化)

Revenueは、収益化のフェーズです。BtoB企業であれば、商材やサービスを購入してもらうことに当たるでしょう。

 

■BtoB企業におけるグロースハックの実践方法

BtoB企業においてWebサービスのグロースハックを実践する際には、大きく以下の流れで進めていくことになります。

 

1. ターゲットと目的の明確化

最初にターゲットと目的を明確にします。

グロースハックは単なるシステム変更ではありません。見込み顧客を明確にすることで、Webサービスで何を達成したいのかが共有されます。

そのためには、ペルソナやカスタマージャーニーなどの作成は有効だといえるでしょう。

 

2. 目標の設定とスケジュールの策定

Webサービスのターゲットと目的がはっきりしたら、KGIとKPIを策定します。

KGIは「Key Goal Indicator(重要目標達成指標)」で、達成すべき目標のことです。BtoBサイトにおいてはお問い合わせやリードの獲得とされることが多いでしょう。

KPIは「Key Performance Indicator(重要業績指標)」で、KGIを達成するに当たっての中間プロセスの達成度合いです。

訪問者数や直帰率、フォーム到達数、コンテンツ作成数などが用いられるのが一般的です。

 

3. サイト解析によるボトルネックの洗い出し

ターゲットと目的および目標がはっきりとしたところで、解析ツールを使用してサイトのボトルネックを洗い出し、改善ポイントを見極めます。

解析の結果から、たとえば「直帰率」が高いポイントがあったとすると、その原因は、

・ユーザーが最初のページで満足して離脱した
・ユーザーが求める内容がなかったために離脱した

のいずれかであると予想できます。解析結果の数値とWebサイトの内容とを見比べながら、ユーザーの行動について仮説と検証をくり返します。

 

4. 改善案の作成と実施

サイトを解析することにより課題が見えてきたところで、改善案の作成に着手します。

Webサイトの改善は、コンバージョンポイントに近いところから行うことがセオリーです。

現在すでに得ている訪問者数を確実にコンバージョンさせる改善は、集客などのリソースがかかる改善よりも短期的に効果を得やすいからです。

また回遊性の向上や流入施策も、改善の重要なポイントだといえるでしょう。

 

5. 改善策の評価と見直し

改善策を実施したら、その効果について必ず評価し、見直しを行います。策定したスケジュールにもとづいてKGIおよびKPIを確認し、達成できていない場合には新たな改善案を作成します。

改善策の評価、見直し、および新たな改善案作成のサイクルは、KGIとKPIが達成されるまでくり返します。

目標が達成された場合には、新たな改善を行うかどうかの検討を行います。

 

■まとめ

◆ グロースハックとは、サービス自体の成長を担うWebマーケティングのこと。

◆ マーケターとエンジニアを兼ね備えた存在。

◆ AARRRモデルはグロースハックで分析のために使用されるフレームワーク

◆ BtoB企業でグロースハックを実践するにはターゲットと目的を明確にすることが重要

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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『MarkeTRUNK』編集部

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