ログとは、システムやソフトウェアの実行時に発生したイベント、または利用者やシステム、または利用者間でのやり取りの履歴やメッセージの記録のことです。
主にコンピューターに関するアクセスの履歴や通信に対して使われています。
元々ログは丸太を指す言葉ですが、昔は木片（丸太）を使って船の速度を観測していたことから、ログは航海に関する記録（航海日誌）としての意味を持つようになり、現在では「通信の記録」という意味にまで派生しています。
また、コンピューターやサーバーのデータ流出やハッキングを受けた際には、アクセスログを調べることでどこからの攻撃なのか、誰が行ったのかなどの軌跡を確認できます。
イベントログ
イベントログは、システムの実行中に発生したイベントを記録し、システムの動きを把握して問題を診断するためのデータの記録です。特に、サーバーアプリケーションなどにおいてはシステムが複雑で活動状況が把握しづらいため、動きを理解するためにログの取得は不可欠です。
また、複数のソースからのログファイルを組み合わせることも有用です。一見無関係に見える各サーバー上のイベントの相関を、統計解析により得ることも可能です。
トランザクションログ
トランザクションログとは、あるシステムとそのシステムの利用者との間の通信を記録したファイル、または、端末からシステムに対して行ったやりとりの種類や内容、時間などを自動的に取得したデータです。
Web検索においては、Web検索エンジンと利用者との間で発生したやりとりを電子的に記録したものをトランザクションログと言います。
メッセージログ
インターネットリレーチャット（IRC）、インスタントメッセンジャー（IM）、会話機能付きのP2Pファイル共有クライアント、マルチプレイヤーゲームでは、利用者が公式、または個人的にやり取りするメッセージを記録することができます。
メッセージログは、一般的にはプレーンテキストファイルですが、読みやすくしたり暗号化を可能にするためにHTMLファイルやカスタムフォーマットで保存することもあります。
サーバーログ
サーバーログは、サーバーが自動的に作成し保存しているファイルであり、サーバーの実行履歴が記録されています。
例として、ウェブにおけるページリクエストの履歴を管理するサーバーログがあります。
リクエストに関する情報（クライアントのIPアドレス、リクエスト日時、リクエストされたページなど）が記録され、通常、新しい記録はファイルの末尾に追加されていきます。
データは、アクセスログ、エラーログ、リファラーログなどそれぞれの情報別に分けることができ、また、これらを1つのファイルとして扱うこともできます。
一般的に、サーバーログには利用者固有の情報は収集しません。
参考記事
・サーバーとは何か？サーバー構築からサーバーエラーやサーバーダウンまで徹底解説
・アノニマスとは？国際ハッカー集団やハッカーの基礎について解説します
・今さら聞けないアプリケーションの基礎知識。アプリ開発のメリットやASO対策ってなに？
・検索エンジンとは。世の中にある検索エンジン10選も紹介
関連用語
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