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検索エンジンとは。世の中にある検索エンジン10選も紹介

2021.7.14
読了まで約 5

近年、「ググる」などの造語がよく聞かれるようになったことからも分かるように、検索エンジンというものは人々の生活に当たり前に登場するようになりました。検索エンジンとは、ネット上のWebページや画像、動画を検索するためのものです。検索窓と呼ばれるボックスに、検索したいキーワードを入力することで、世界中のWebサイトから、検索キーワードと関連性の高いWebページや画像、動画を表示してくれます。

検索エンジンのシェアを見てみますと、日本で最も高いシェアを誇っているのがGoogleで、日本でのシェアは約76%です。そして、2番目がYahoo!の約15%、3番目がBingの約8%です。ほぼトップ3で日本のシェアは占められていることにはなりますが、この3つ以外にもたくさんの検索エンジンが存在することをご存知ですか?

また、日本だけではなく、世界ではどのような検索エンジンが使用されているのでしょうか。この記事で解説していきましょう。

世界で最も利用されている検索エンジンは「Google」

さて、先ほど日本で最も利用されている検索エンジンについて確認しましたが、世界で最も利用されている検索エンジンは何なのでしょうか。

みなさんも予想のとおり、世界で最も使用されている検索エンジンは、ここでもGoogleです。世界での検索エンジン市場シェアの約70%を占めており、モバイルに関しては約75%のシェアを占めています。ここまで圧倒的な結果を見ると、SEO施策をこれから進めていくのであればGoogleを選ぶのが妥当と言えるでしょう。

しかし、Googleは圧倒的なシェア率を考えても分かるとおり、SEO施策で選択したとしても、他の多くの企業もGoogleのSEO施策をしているでしょう。そのため、そこでの競争率が高く、いくら小手先のSEO施策をしても、検索結果上位に表示されることはなかなか困難です。

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世界で利用されている検索エンジン10選

ここからは、世界で利用されている検索エンジン10選を紹介していきましょう。

Bing

Bingは、Microsoft社の検索エンジンで、主にアメリカで利用されています。日本では2010年に正式サービスを開始、国内でのシェアで第3位にランクインしています。
Microsoft社は、Bingについて「利用者の意思を決定する次世代の検索エンジン」と評価しています。その理由は、BingはGoogleやYahoo!とは異なる独自技術を持っているからです。

Bingの独自技術とは、Bingで検索を行った場合、その検索は単に検索ワードとマッチしたWebページを探してくるだけではありません。検索者の状況に合わせた動画などの検索情報も限定して表示するように設計されています。

また、Bingは動画検索にも適していると言われています。

関連記事:BingAIとは?始め方やチャットの使い方をわかりやすく解説

Yahoo!

Yahoo!は、日本国内でのシェアは第2位ですが、日本では誰でも知っている検索エンジンと言えるでしょう。

Yahoo!は、Googleの検索アルゴリズムを使用しているため、検索結果に関してはGoogleとほとんど差異はありません。

異なる点は主に2つです。1つ目は、検索機能です。Yahoo!は、画像検索や動画検索、辞書検索、知恵袋検索、地図検索、リアルタイム検索など、Googleのアルゴリズムを使用しながらも、独自の技術を織り交ぜることでサービスの人気を維持しています。

2つ目の違いは、検索結果を表示する方法です。Googleは、検索キーワードをもとに、検索キーワードに即した検索結果を表示する標準検索を採用しているのに対して、Yahoo!はパーソナライズド検索を採用しています。

パーソナライズド検索とは、これまでユーザーが検索したキーワードの蓄積情報をもとに検索結果を表示することを意味します。つまり、Yahoo!で検索をすると、ユーザー個々人により合った検索結果を表示することができるのです。

Baidu(バイドゥ)

Baidu(バイドゥ)は、中国で多く利用されている検索エンジンで、中国での検索エンジン市場でトップのシェアを誇ります。

中国では「グレート・ファイアウォール」という、中国全土に敷かれたネット検閲システムがあるため、Googleなどといった海外の検索エンジンや、Twitter・InstagramといったSNSを使用することができません。そのような政治状況を背景に飛躍的に成長してきたのがBaiduと言えるでしょう。

Baiduの基本的な使い方は、GoogleやYahoo!とほとんど大差はありません。トップページはYahoo!と同じようにカテゴリー分けして表示されるようになっています。

Ask.com(アスク・ドットコム)

Ask.comは、アメリカのコングロマリット(複合企業体)であるIAC Search & Mediaが運営する検索エンジンですが、検索エンジン市場でのシェアがとても低く、知名度はほとんどありません。

Ask.comの特徴は、独自のアルゴリズムを使用していることです。Ask.comの検索は、他の検索エンジンとは異なり、専門知識を優先するアルゴリズムを採用しています。

また、Ask.comの英語版では、検索サイトとコミュニティ型のQ&Aサイトがあります。そして、Yahoo!と同様、キーワード検索の他に、画像検索やニュース検索が可能になっています。

日本語版では、かつて動画検索やブログ検索が可能でしたが、現在はWebサイトのみの検索になっており、なかなか日本でのシェアを獲得するのは難しいでしょう。

DuckDuckGo(ダック・ダック・ゴー)

DuckDuckGoは、「あなたを追跡しない検索エンジン」と謳っているとおり、プライベートを重視した検索エンジンとして人気が急上昇しているアメリカで開発された検索エンジンです。

DuckDuckGoでは、Googleよりも検閲がゆるいと言われており、ユーザー情報が追跡、収集されることがなく、ターゲティング広告などに悩まされることがありません。また、DuckDuckGoは検索ページがボックス1つしかないため、スッキリとしていて操作しやすい仕様と言えるでしょう。

日本では、検索エンジン市場シェアの0.13%を占めています。

Yandex(ヤンデックス)

Yandexは、ロシア産の検索エンジンです。ロシアでの検索エンジン市場の約半分を占めており、ロシアのGoogleとも評されています。ロシアでトラフィック量を獲得したいのであれば、Yandexを使用するのがいいでしょう。

Yandexの人気はロシアだけだと思いがちですが、ウクライナやカザフスタン、トルコ、ベラルーシなど近隣の国でも人気があります。

Yandexは、フリーメールやオンラインストレージ、地図検索、翻訳サイトなどの多様なサービスを提供していますが、それ以外にも、タクシー配車や食事宅配などのサービスにも対応しています。機能面で言うと、Yahoo!に似ていると言えるかもしれません。

その他、使用可能言語は、英語やトルコ語の他、ロシア産であることから分かるように、ロシア語などのキリル文字圏の諸言語にもしっかり対応しています。

Aol.(エーオーエル)

Aol.は、アメリカで人気があった検索エンジンです。

2000年代に急成長していましたが、現在ではシェアが低く、日本国内では地域に関する情報を提供するだけの事実上のポータルサイトとして運営されています。

NAVER(ネイバー)

NAVERは、韓国国内で多くのシェアを獲得している検索エンジンです。一説には、Google以上に韓国国民に利用されているとも言われています。

特徴は、トップページに「ニュース」や「ブログ」「地図」など、さまざまなコンテンツが掲載されている点です。この点から、NAVERはYahoo!の韓国版と捉えていただくとイメージしやすいです。

検索エンジンとしてのNAVERは日本人になじみがありませんが、2020年にサービスが終了した「NAVERまとめ」は記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。また、我々が日常で使っている「LINE」も親会社がこのNAVERであるため、意外にも日本人に馴染み深い検索エンジンともいえます。

韓国国内でシェアが多いことから、韓国でサービスを展開される方や企業は、NAVER独自のSEO施策やリスティング広告を行う必要があります。

Excite(エキサイト)

Exciteは、アメリカで誕生し、日本法人エキサイト株式会社も有するエキサイト社が展開する検索エンジンです。

検索エンジンの見た目は、Yahoo!に似ています。

Ecosia(エコシア)

Ecosiaは、ドイツ・ベルリンの企業が展開している検索エンジンです。

Ecosiaという名前からも分かるように、エコ対策に関心を寄せており、収益は投資家に還元するよりも、地球温暖化対策に使うべきだという理念を持っています。

検索するたびに上がる利益の80%以上を、植林・森林再生活動に寄付しているところがユニークな特徴と言えるでしょう。

検索エンジンの仕組み

ここまで、世界の主要な検索エンジンを解説してきました。ここからは、検索エンジンの仕組みを3つ説明していきます。

①:クローリング

クローリングとは、クローラーと呼ばれるロボットが、Webサイトのリンクを辿り、それぞれのWebサイトから様々な情報を自動的に収集することを意味します。

たとえば、あなたがサイトを今公開すれば、クローラーは自動的にあなたのサイトを訪問し、情報を収集していくことになります。しかし、クローラーは、情報を収集してから理解するまでには時間がかかると言われているため、どのようなサイトでも公開したらすぐクローラー来てくれるわけではないということに注意が必要です。

②:インデックス

クローラーがリンクを辿って収集したデータは、一旦レポジトリという場所に置かれます。そこから、インデックスデータベースの中で情報が検索されやすいように整理されていくのです。この一連の流れのことを、インデックスと言います。

一般的に、インデックスされていないWebサイトは検索結果に表示されることはないと言われています。

③:ランキング

インデックスされたWebサイトは、Googleの200以上のアルゴリズムによって評価されます。そのアルゴリズムはGoogleの検索品質評価ガイドラインに記載されており、それらの評価基準を満たしているWebサイトが検索結果上位に表示される仕組みになっています。

まとめ:検索エンジンに対する理解を深めましょう

本記事では、さまざまな検索エンジン・検索エンジンの仕組みについて説明してきました。

Webメディアが世の中に溢れている今、本記事で書いたようなことを理解しておくことは必須になることは間違いないでしょう。これらの情報は、知識としてだけでなく、実践的なSEO施策にも役立ちます。

この際にぜひ、検索エンジンに対する理解を深めていくようにしましょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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