社ホームページへの集客を最大化するために、SEO(検索エンジン最適化)対策は不可欠です。検索結果で上位表示を実現することで、より多くのユーザーをサイトへ誘導し、ビジネスチャンスを広げることができます。
SEO対策を効率的かつ効果的に進めるためには、様々な機能を持つ「SEO対策ツール」の活用が鍵となります。これらのツールは、現状のサイト評価の把握、競合サイトの分析、効果的なキーワードの選定、コンテンツの最適化など、多岐にわたる作業をサポートします。
本記事では、SEO対策の成功を後押しする、主要なSEO対策ツールの種類と、それぞれのカテゴリーで参考になる代表的なツールを10個ご紹介します。これらのツールを理解し、適切に活用することで、あなたのウェブサイトの集客力を飛躍的に向上させることができるでしょう。
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目次
SEO対策ツールの種類と具体的なツール10選
SEO対策を成功に導くためには、目的に応じた多様なツールを効果的に活用することが不可欠です。これらのツールは、ウェブサイトの現状把握から改善点の特定、競合との比較、そして具体的な施策の実行まで、SEO戦略のあらゆる段階で強力なサポートを提供します。ここでは、SEO対策に役立つ主要なツールの種類と、それぞれを代表する具体的なツールを10個ご紹介します。これらのツールを理解し、適切に使い分けることで、検索エンジンの上位表示を目指し、ウェブサイトへの集客を最大化することが可能になります。
SEO診断ツール
SEO診断ツールは、ウェブサイトがどれだけ検索エンジンに最適化されているかを評価し、改善点を見つけ出すために使用されます。これらのツールは、ウェブサイトのURLを入力するだけで、SEOの観点から重要とされる要素、例えばtitleタグ、descriptionタグ、keywordsタグ、h1タグの有無や内容、さらにリンク数(内部リンク・外部リンク)、最終更新日時、ファイルサイズ、ページ読み込み速度、現在の検索順位といった多角的な情報を解析・表示します。これにより、ウェブサイトのSEOにおける強みと弱みを明確に把握し、具体的な改善策を講じるための貴重なデータを得ることができます。
● 具体的なツールの例
1)「Google Search Console(グーグル・サーチ・コンソール)」
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja

Google Search Console は、SEO診断ツールの代表的なツールです。これはGoogleが提供している無料ツールで、SEO対策を実施している人々によく利用されています。
ブラウザで使用できるWebベースのサービスであり、Chrome、Firefox、Edge、Safari のいずれかの最新バージョンのブラウザとGoogleアカウントがあれば利用できます。
Search Consoleには、さまざまなツールやレポートがあり、それらを活用して自社ホームページを修正し、SEO対策に役立てることができます。
よくGoogleアナリティクスと混同されることがありますが、Googleアナリティクスは自社ホームページにおけるユーザーの行動を記録し、レポートしてくれるのに対して、Google Search ConsoleはGoogleは基本的に検索エンジン上のユーザーの行動を記録し、レポートしてくれるものです。
Search Consoleでは、例えば、次のことが行えるツールやレポートが用意されています。
・Googleがクロールできるかどうかの確認
Googleにインデックス登録され、検索結果に表示してもらうためには、ホームページをGoogleのロボットにクロールしてもらう必要があります。Search Consoleでは、Googleがクロールできるかどうかを確認することができます。
・インデックス登録に関する問題を修正できる
Googleへのインデックス登録に関する問題を修正し、ホームページ上の新規コンテンツや更新したコンテンツのインデックス再登録をリクエストすることができます。
・ホームページの検索パフォーマンスを知ることができる
ホームページがGoogleでユーザーに検索され、流入した「検索トラフィック」データや、ホームページがGoogle検索結果に表示される頻度、ホームページが表示されたときの検索窓に入力した語句「検索クエリ」、その検索クエリに対して検索ユーザーがクリックスルー(ホームページへのリンクをクリックすることによってホームページへ移動すること)する頻度などの検索パフォーマンスを表示してくれます。
・ホームページのアラートを受信
Googleがインデックス登録やスパムなどのサイトに関する問題を検出したときにアラートを受信することができます。
・ホームページにリンクしているサイトの表示
ホームページにリンクされている外部サイトとリンク数を表示したり、ホームページ内のページ同士でリンクを貼っているページとリンク数を表示したりします。
・モバイルユーザビリティの評価の確認
スマートフォン用などのモバイル版ホームページのユーザビリティについての評価を表示します。
また、Search Console はGoogleアナリティクスなどGoogleが提供する他のツールとの連携ができるのも特徴です。
2)「AIアナリスト」
https://wacul-ai.com/

AIアナリストは、Googleアナリティクスに連携させることで利用でき、そのアクセス解析データをもとに約34,000サイトを分析したデータに基づき、SEO対策に必要な施策や重要なポイントを教えてくれるツールです。
アクセス解析データを隅々までチェックし、サイトの目標数値「CV(コンバージョン)」に影響を与えている要素が何かを発見してくれます。そしてホームページにおける流入元・入口ページ・経由ページなどすべてをチェックし、どのような条件下でCVが高くなるのか、低くなるのかを明らかにします。
例えば「誘導するとCVR(コンバージョン率)が上がるページがあります」などのページ改善案を示すといったように、自社ホームページの伸びしろを教えてくれるので、どこを改善すれば効果が出やすいのかを知ることができます。
また、改善施策を実施した後も、効果検証を簡単に行えるため、PDCAを回していく助けになります。
ツールは無料で利用できます。無料プランでは「人工知能の提案一覧」と「レポート画面」の2つを確認できますが、さらに詳細な根拠データが見たい場合には、有料プランに切り替えを検討しましょう。
関連記事:SEOとは?SEO対策の基礎知識と具体的な方法を詳しく解説
検索順位チェックツール
検索順位チェックツールとは、Google、Yahoo!、Bingといった主要な検索エンジンにおいて、自社ホームページの各ページがどの検索順位に表示されているのかを把握できるツールです。SEO対策を施したページの効果測定を行う上で、これは非常に重要な役割を果たします。定期的に検索順位をチェックすることで、実施したSEO施策がどの程度検索結果に影響を与えたのかを具体的に把握し、その後の戦略立案に役立てることができます。SEO対策の核心を理解し、成果を最大化するためには欠かせないツールと言えるでしょう。
これらのツールを活用することで、例えば「title」「description」といったメタタグの最適化や、コンテンツの質向上といった施策が、どの程度検索順位に貢献しているのかを可視化できます。手作業で一つ一つのページを検索エンジンで確認する作業は、ページ数が増えるほど膨大な時間と労力を要しますが、検索順位チェックツールを利用すれば、その作業を大幅に効率化できます。これにより、本来注力すべきSEO戦略の立案や、より効果的なコンテンツ作成に時間を割くことが可能になります。
● 具体的なツールの例
「GRC」
https://seopro.jp/grc/

GRCは、無料と有料のプランのある日本発の検索順位チェックツールです。2004年より配布されている、PCにインストールして使用するタイプのソフトウェアです。WindowsとMacの両方で使用することができます。
自社ホームページのURLとキーワードを設定しておけば、GRCを起動しただけでGoogle、Yahoo!、Bingすべての検索順位をリアルタイムで取得して表示してくれます。
取得結果は、グラフで確認したりレポートとして出力したりできるので、企業担当者が自社内でSEOを実施する際のレポートとして役立てる際に便利です。
検索結果の推移をグラフで確認することができるので、長期的にSEO対策を実施するのに向いています。
GRCには、PC版の「GRC」とモバイル版の「GRCモバイル」があります。また、他に海外の検索エンジンGoogleにおける検索順位を調査し、履歴を記録する「GRC-W」もあります。
どれも無料でも利用することができますが、無料版では項目数に制限があります。登録できるURL数は3つまで、検索語数(キーワード数)は10個のみです。
項目数制限の緩和・解除を行うためには、ライセンス購入が必要になります。ライセンスプランには全部で5種類あり、一番下のプラン「ぺーシック」は月450円で、登録できるURL数は5つまで、検索語数は500まで、上位追跡(指定した検索語の検索結果上位サイトの順位履歴を丸ごと記録する機能)に設定できる項目数は5つまでとなります。
一番上のプラン「アルティメット」は月2,250円で、URL数も検索語数も上位追跡の項目数も無制限で、リモート閲覧(LANでつながっている他のPCのGRCのデータを閲覧する機能)とCSV自動保存の利用もできます。上位プランは、ホームページのページ数が多いなど、利用したい規模に応じて利用の余地があるでしょう。
競合分析ツール
自社にとって競合となるホームページの分析を行うことができるツールです。競合他社のホームページに関する戦略を追跡、分析し、検索順位を上げるための方策を練ることができます。競合他社の長所と短所は何なのか、どの点で自社と競合しているのか、どの点で自社が負けているのかを明確に知ることができます。
競合分析ツールでは、主に次のような情報を取得できます。
・セッション数(アクセス数): 競合サイトにどれくらいのセッション数、つまりアクセスがあるのかを知ることができます。これにより、市場における競合の規模感を把握できます。
・トラフィックソース: 競合サイトがどのようなチャネル(検索エンジン、SNS、直接流入など)からトラフィックを獲得しているのかを分析することで、自社が注力すべきチャネルや、見落としている流入経路を発見する手がかりになります。
・主要な流入キーワード: 競合サイトがどのようなキーワードで検索上位を獲得しているのかを把握することで、自社サイトでまだ狙えていない、あるいは強化すべきキーワードの発見に繋がります。
・被リンク元: 競合サイトにどのようなサイトからリンクが貼られているのかを分析することで、効果的な被リンク獲得戦略のヒントを得ることができます。
これらの情報を分析することで、自社のSEO戦略における強みと弱みを理解し、より効果的な施策を立案することが可能になります。
● 具体的なツールの例
「SimilarWeb(シミラーウェブ)」
https://www.similarweb.com/ja/

SimilarWeb(シミラーウェブ)は競合サイトの分析ツールの代表的なものです。初心者にも扱いやすいことが好評で、ウェブサイトのトラフィックデータ、エンゲージメント指標、オーディエンスのデモグラフィック情報などを包括的に提供します。世界中のウェブサイトのパフォーマンスを比較分析できるため、自社サイトの市場における立ち位置を客観的に把握するのに役立ちます。
キーワード調査ツール
ーワード調査ツールは、自社ホームページへの流入を増やし、検索エンジンでの上位表示を目指すために不可欠なツールです。ターゲットとするユーザー層がどのような検索クエリを使用しているかを深く理解し、効果的なキーワード戦略を立案する上で、その重要性は計り知れません。
具体的には、これらのツールを活用することで、特定のキーワードの検索ボリューム、競合性、関連キーワードなどを詳細に分析できます。これにより、自社サイトで狙うべきキーワードを特定し、コンテンツ作成やSEO施策の方向性を定めることが可能になります。ターゲットユーザーの検索意図を正確に把握し、彼らが求める情報を提供するためのキーワード選定は、SEO成功の鍵となります。
● 具体的なツールの例
1)「Google広告 キーワード プランナー」
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
キーワード調査ツールは複数ありますが、中でも最も知名度が高く、多く活用されているのが、Google広告 キーワード プランナーです。Googleで広告を出すときにキーワードを選ぶために用意されたツールではありますが、一般公開されており、Google広告のアカウントを取得して登録するだけで無料で利用できるので、広告に限らず、広い用途で使用することができます。
しかし、Google広告のアカウントで広告を出稿していない場合は、正しい検索ボリュームではなく、「1~100、100~1000、1000~1万」などのざっくりの数値しか表示されません。より詳細な検索ボリュームを知りたい場合は広告出稿するアカウントで確認するのをおすすめします。
キーワード プランナーでは、入力した単語やフレーズに関連する関連キーワードのほか、キーワードの月間検索数、競合の多さ、入札単価などを知ることができます。 また過去の各月に対する検索数の推移といった情報も提供されているので、季節によるキーワードの需要や影響などを知ることができるのも有益です。
2)「Keywordmap(キーワードマップ)」
https://keywordmap.jp/
Keywordmapは、URLを入力するだけで、そのホームページについて、検索流入の多いキーワードや、上位表示できていないキーワードの調査ができます。圧倒的なデータ量を保有しており、そのデータをもとに自社ホームページはもちろん、競合サイトの分析も可能です。
またあるキーワードで検索したユーザーの悩みや興味関心事などを見える化して表示します。どのような記事やコンテンツを作ると効果的なのかが直感的にわかりやすく、そのインターフェースも評価されています。
その他、リスティング広告を運用する人向けの機能も充実しています。
利用は有料ですが、一週間の無料トライアルが用意されています。
コンテンツ分析ツール
コンテンツ分析ツールは、自社ホームページや競合サイトが作成したコンテンツの質や効果を詳細に分析するのに役立ちます。近年、SEOの世界ではコンテンツの重要性がますます高まっており、単に記事を作成するだけでなく、検索エンジンが評価しやすく、ユーザーにとっても価値のあるコンテンツを作成することが求められています。
こうしたニーズに応えるため、コンテンツ分析ツールは日々進化しており、既存のコンテンツの改善点を指摘するだけでなく、特定のキーワードで検索結果の上位にランクインするために、どのようなトピックや関連語(共起語)を含めるべきか、さらには競合サイトがどのようなコンテンツで成果を上げているのかを視覚的に分かりやすく提示してくれるツールが次々と登場しています。これらのツールを活用することで、より戦略的かつ効果的なコンテンツマーケティングが可能となります。
● 具体的なツールの例
1)「MIERUCA(ミエルカ)」
https://mieru-ca.com/

MIERUCAは、多機能を有するコンテンツ・SEO解析ツールです。自社ホームページのコンテンツから内部まで分析し、改善提案をしてくれるので、内部最適化・内部対策・コンテンツ作成に役立ちます。
またサイトへの流入・問い合わせを増やすキーワードを可視化します。競合サイトと自社との流入の違いを可視化し、何をすべきかを明確にするといった、戦略的な提案もしてくれます。
検索ユーザーの知りたいこと、つまりインサイトをわかりやすく可視化する機能もあり、コンテンツを重視するSEOやマーケティングを推し進めるヒントが得られます。
利用は有料ですが、無料トライアルが用意されています。
2)「Pascal(パスカル)」
https://www.pascaljp.com/

Pascalは、検索上位ページのコンテンツから、上位表示に必要なトピックや共起語を分析してくれるツールです。例えば上位ページが使用しているワードやコンテンツ作成に役立つ共起語、検索ユーザーが求めるトピックを知ることができるので、SEOのためのコンテンツ作成に役立ちます。
また検索エンジンで上位30-50位にランキングしているページの内部と外部の情報をリアルタイムにチェックして、共通する特徴を統計的に分析する機能もあります。例えばSEOで重要なタグ、コンテンツ、被リンクなどの約50項目を1分で統計分析します。
料金は月額4.5万円からなので、手軽に始めることができます。無料体験版もあり、4日間試すことができます。
SEO内部対策ツール
SEO対策は、大きく分けると「内部対策」と「外部対策」があります。
内部対策とは、文字通り自社ホームページの内部を検索エンジンに最適化させることを指します。しかしその項目は多岐に渡ります。SEO対策において、まずは内部対策を実施することが先決といわれていますが、初めての場合、みよう見まねで必要な施策を施すことになります。
しかし、実施後、抜け漏れがある箇所は当然出てくるでしょう。それを確かめることで、よりSEO内部対策を強化することができます。
内部対策の範囲はキーワード選定やサイト設計、タグの設定など多岐に渡ります。それらに必要な情報を得るために、自社ホームページを診断できるツールのことを、一般的にSEO内部対策ツールと呼ばれます。
主なSEO内部対策ツールで、取得できる情報は例えば、次の項目となります。
・検索順位、検索キーワード、表示回数
・titleタグ、descriptionタグ、hタグの内容などのHTMLタグ
・内部リンクの一覧
・リンク切れ・リダイレクト・タイトル重複などのコンテンツ重複、アンカーテキストの不備などサイトの問題
・ソーシャルメディア登録数
これらのSEO内部対策に役立つ情報が表示されるので、問題がある箇所は修正してからまた診断ツールにかけることで、改善されたかどうかをひと目で確認することも可能です。
● 具体的なツールの例
「アナトミー」
https://siteanatomy.com/
アナトミーは、日本発のSEO分析ツールです。アクセス解析の機能も持ち、内部対策に大いに役立ちます。
無料トライアルはできますが、基本的に有料ツールです。アクセス解析とテクニカルSEOの機能が備わっており、解析ページ数が50ページまでの料金は、初期費用5万円、月額料金1万円となっています。
アクセス解析の機能では、アクセス解析の基本であるPV数、セッション数・直帰率などの指標や、検索・広告・SNS・メールからの流入数などのデータと、ページキャプチャを同時に表示します。
さらに、10週に渡るアクセス・トレンドを「天気マーク」に置き換えて表示してくれるので、問題のあるページをひと目で見つけ出すことができます。
また「ユーザーがどこから来て、どこへ行ったか」のユーザー動線が、アニメーションで手に取るようにわかります。
CV(コンバージョン)分析の機能も整っています。広告・メール・検索などからの流入がサイト内のどのページを経由して、最終的にどのくらいCVに寄与したかを数クリックで知ることができます。
テクニカルSEOの機能では、H1・H2・Pタグなどの構造化データ、title・description・OGP(「Open Graph Protocol」の略。SNSでシェアした際に、ページのタイトルやイメージ画像、詳細などを設定するhtml要素)情報などのメタ情報をページごとに一覧できます。
他にキーワード順位推移グラフ(過去)、Google検索順位トップ20(現在)、トップ10キーワード流入増加数予測(未来)なども知ることができます。
チームで情報共有する機能も備わっているので、SEO対策をチームで実施していくのに最適といえます。
SEO外部対策ツール
SEO対策は、大きく分けて「内部対策」と「外部対策」の2つの柱で構成されます。このうち、「外部対策」とは、主に自社ウェブサイトの信頼性や権威性を高めるために、外部からの評価(被リンクなど)を改善する施策を指します。SEO外部対策ツールは、この外部からの評価を客観的に分析し、改善点を見つけるための強力なサポートをしてくれます。
具体的には、自社サイトや競合サイトがどのようなウェブサイトからリンクを獲得しているのか、そのリンクの質はどうか、といった情報を詳細に分析できます。これにより、どのようなサイトからの被リンクがSEO効果に繋がりやすいのか、あるいは逆に悪影響を及ぼす可能性があるのかを把握することが可能になります。また、競合サイトがどのような戦略で被リンクを獲得しているのかを分析することで、自社サイトの被リンク戦略のヒントを得ることができます。
● 具体的なツールの例
「Majestic SEO(マジェスティック・エスイーオー)」
https://ja.majestic.com/

Majestic SEOは、自社や競合ホームページの被リンクを解析できるツールです。
英国発のツールで、多くの部分が日本語にも対応しているため利用しやすいと好評です。有料ツールではありますが、無料アカウントを登録すると被リンクリストが取得できます。
中心となるサイトエクスプローラ(Site Explorer)というツールでは、ドメインやURLを入力すると、手軽に被リンク数や被リンク元のドメイン情報などを知ることができます。
Majestic独自の指標もあります。例えば「トラストフロー」と「サイテーションフロー」でです。それらを活用することで、ドメインの品質レベルを知ることができます。
トラストフローとは、リンクの質を0から100のスコアで表したものです。質が高い被リンクを受けている場合は数値が高くなりますが、質の低いリンクを設置している場合は数値が低くなります。
サイテーションフローとは、ホームページに搭載している被リンクのボリュームに基づいて、影響度を予測する指標です。リンクの数のほか、リンクの強さにも考慮した上で算出された0から100のスコアで表示されます。
これらの被リンクに関する情報をもとに、SEO外部対策を効率的かつ的確に実施していくことができます。
SEO対策ツール活用のポイント
SEO対策ツールは多種多様であり、それぞれにユニークな機能が備わっています。今回ご紹介したツールだけでも、その機能の幅広さが理解できるかと思います。しかし、これらのツールを一度にすべて使いこなそうとすると、特にSEO初心者の方は情報過多に陥り、かえって混乱を招き、本来注力すべきSEO対策の本質を見失ってしまう可能性があります。
そこで重要となるのが、SEO対策を進める上でのツールの活用方法を明確にすることです。具体的には、常に活用したい「コアツール」、状況に応じて利用したい「補助ツール」、そして定期的に成果を確認するための「分析ツール」といったように、ツールの役割を理解し、使い分けることが効率的なSEO対策の鍵となります。例えば、日々の順位変動やサイトの健康状態を把握するためにGoogle Search Consoleは常時確認し、競合サイトの動向を掴むためにSimilarWebは週に一度チェックするなど、目的に応じてツールの使用頻度を調整することが推奨されます。このように、ツールの特性を理解し、戦略的に活用することで、無駄な労力を省き、より効果的なSEO施策の実行につなげることができるのです。
まとめ
◆SEO対策ツールには、さまざまなツールがあり、1.SEO診断ツール、2.検索順位チェックツール、3.競合分析ツール、4.キーワード調査ツール、5.コンテンツ分析ツール、6.SEO内部対策ツール、7.SEO外部対策ツールなどの種類がある。
◆具体的なツール例を種類ごとに挙げると1.SEO診断ツール「Google Search Console」「AIアナリスト」、2.検索順位チェックツール「GRC」、3.競合分析ツール「SimilarWeb」、4.キーワード調査ツール「Google広告キーワード プランナー」「Keywordmap」、5.コンテンツ分析ツール「MIERUCA」「Pascal」、6.SEO内部対策ツール「アナトミー」、7.SEO外部対策ツール「Majestic SEO」がある。
◆SEO対策ツールを効率的に活用するには、手あたり次第どのツールもいっぺんに利用するというのではなく、中心となるツールを常時活用し、他は必要に応じて活用するほうが効率的。

