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Webデザインとは何か!Webデザイナーとしての仕事もあわせて解説します!

2023.1.27
読了まで約 6

Web制作に興味がある人や、デザインセンスに自信のある人の中には、自分の強みを生かして「Webデザイナーになりたい」と考える人もいらっしゃるのではないでしょうか。

Webデザイナーは「Webサイトを作成する人」というイメージがありますが、仕事内容はWebサイトの作成だけではありません。実際には、1つのWebサイトを完成させるための一連の作業を行う必要性もあるのです。

本記事では、Webデザイナーの仕事内容や、具体的に必要なスキルについて解説します。

「Webデザイナーになりたい」とお考えの人は、ぜひ本記事を参考にして、「Webデザイン」の基礎知識や、Webデザイナーの仕事内容について、イメージを掴んでみてください。

Webデザインとは?

Webデザインとは、文字通り「Webサイトのデザイン」のことです。

Webサイトのデザインは、全体の見た目・色合い・イラスト・フォント・アニメーション素材など、様々な要素で構成されています。

それらの要素を作成し、クライアントが望むWebサイトをデザインすることが、Webデザイナーの仕事です。

そのため、Webデザイナーは、デザインセンスといった美的感覚のほかに、画像編集ソフトの操作スキルや、HTMLCSSのコーディングスキルなども必要となります。

関連記事:webデザイナーの役割とは!webデザインを内製と外注でうまく切り分ける方法

レスポンシブWebデザインとは?

レスポンシブWebデザインとは、Webページを表示させる端末に合わせて、最適な見た目に調整するWebデザインのことです。

Webサイトの閲覧は、PCだけではなく、スマートフォンやタブレット端末で行うことも多くなりました。

たとえば、PCのブラウザ上で整ったレイアウトで表示されているWebサイトでも、スマートフォンなど画面サイズの小さい端末のブラウザで同じ画面を見たときに、視認性が悪くなってしまう可能性が大いに考えられます。そのままのレイアウトでは、文字が小さすぎて見えにくかったり、必要な項目が探しにくかったりしてしまうのです。そうすると、ユーザーがWebサイトを開いたとしても、すぐに離脱する可能性が高くなってしまいます。

レスポンシブWebデザインで作成されたWebサイトは、スマートフォンユーザーにも見やすいレイアウトで表示されるだけでなく、検索エンジンの上位表示(SEO)にも有効である点や、ユーザーにSNSなどでシェアしてもらいやすいという点でもメリットが大きくなります。

現代のWebデザインにおいて、レスポンシブによるデザインは当然であると言っても過言ではないでしょう。

関連記事:レスポンシブの意味とは。Webデザイン上で気を付けること

WebデザインとUIの違いは?

前述のとおり、WebデザインはWebサイトのデザインのことを言いますが、全体の「見た目」を重視したデザインのことも指します。

一方でUIは、User Interface(ユーザーインターフェース)の略で、「端末とユーザーとの接点」という意味を持ちます。Webサイトで言う「UIを意識したデザイン」とは、「ユーザー視点で使いやすい」デザインのことです。つまり、UIはデザインも含めた包括的なユーザビリティのことを指すのです。

近年は見た目の美しさに加えて、ユーザビリティの高いサイトをデザインできる「UIデザイナー」の需要も増えています。

関連記事:UI(ユーザーインターフェース)とは?意味や役割、UIデザインのポイント

Webデザイナーの仕事内容

Webデザイナーの仕事内容は下記のとおりです。

● サイト・ページの構成とレイアウトを決める
● サイト全体のWebデザインを作成する
● クライアントとデザインの方向性をすり合わせる
● 画像を作成する
● コーディングが必要な場合はコーディングも対応する

それぞれ順番に解説します。

サイト・ページ構成とレイアウトを決める

サイト管理者やクライアント企業などからWebサイトの作成依頼を受けたのち、WebデザイナーはWebサイトの構成とレイアウトを決めます。

構成とは、Webサイト上に作成する、メニューやコンテンツの大枠のことです。

どんなメニューが必要なのか、どんなコンテンツを掲載するのかを、サイト管理者などの要望に基づき決めていきます。

また、レイアウトとはWebサイトのメニューやコンテンツの配置のことです。

2カラムのレイアウトにするのか、サイドバーは左右どちらに配置するのか、など、決められたコンテンツをどのように配置していくのかを決める作業を行います。

多くの場合、依頼者はWebデザインに対する知見がないため、Webデザイナーが率先して構成やレイアウトの提案を行う必要があります。デザイナーにとって、構成とレイアウトを決めることに加え、提案することも業務の一つと言えるでしょう。

関連記事:クオリティの高いwebデザインを制作するためのノウハウとは

サイト全体のWebデザインを作成する

構成とレイアウトが決まったら、Webサイト全体のデザインを作成します。

Webサイトの色合いや、ヘッダ・アイコン・パーツなどのデザイン、装飾パターンなどを作成し、実際に反映させていく作業です。

全体のWebデザインを作成する際は、色合いや画像等をすり合わせるための「カンプデータ」から作成し、方向性が間違っていなければ、本デザインに進みます。

クライアントなどとデザインの方向性をすり合わせる

デザインカンプができたら、クライアントなどとデザインの方向性をすり合わせます。

デザインの方向性のすり合わせを行い、レイアウトや見た目、素材のデザインなどを明確にすることは、手戻りのないWeb制作を行うために大切なことです。

もし、デザインカンプをもとにクライアントとすり合わせを行わずにWebサイトを作った場合、「イメージと違う」と言われたときに大幅な修正が必要となってしまいます。

そのため、事前にクライアントとデザインの方向性をすり合わせるとともに、戻りがないように一方通行で業務が進むようにマネジメントを行う必要があるのです。

画像を作成する

デザインカンプをもとに、クライアントとすり合わせができたら、画像素材を作成します。

画像素材の作成には、Photoshop(フォトショップ)やIllustrator(イラストレーター)などのグラフィックソフトがよく使われます。

Webデザイナーには、これらのグラフィックソフトの操作知識や、コントラスト調整や
細かいトリミングなどができる操作スキルが必須となります。

コーディングをする

画面でWebサイトを見たときの、背景色やフォントの種類・色、項目のレイアウトなどは、HTMLやCSSといったマークアップ言語のコーディングにより指定されます。

コーディングは主に「コーダー」と呼ばれる担当者が行いますが、Webデザインの現場によってはコーダーがいない場合もあります。そのため、WebデザイナーにもHTMLやCSSなどのコーディングスキルが求められることもあるでしょう。

なお、Webデザイナーにコーディングのスキルがあれば、HTMLやCSSでできること・できないことが分かっているため、クライアントとの打ち合わせでも、より現実的な提案ができるというメリットがあります。実際にWebデザイナーがコーディングを行うかどうかは別としても、一定のコーディングの知見は持っておいたほうが何かと有利です。

Webデザイナーに必要なツール3選

Webデザイナーとして働きたい場合、下記の3つのツールの操作スキルは必須と言えるでしょう。

● Photoshop
● Illustrator
● Canva

いずれもWebデザインの現場で、ほぼ使われているツールです。

それぞれのツールの特徴や主な使用用途について、順番に解説します。

Photoshop

Photoshopは、主に写真や画像素材に対する編集処理を行うソフトです。Photoshopでは画像素材に対して、下記のようなことができます。

● 画像の明るさやコントラストなどの調整
● 画像の必要な部分のみを切り抜く
● 画像の合成
● 画像の傾きの修正

また、簡易的な画像であれば後述するソフトを使用しなくても、Photoshopで制作することが可能です。

Illustrator

Illustratorは、主にイラストを作成するためのソフトであり、可能な操作は下記のとおりです。

● 図形の作成
● 文字のデザイン
● 自由なイラストの作成

また、Illustratorで作る画像は「ベクトル画像」と呼ばれる形式で、「拡大・縮小しても画質が落ちない」という特徴があります。

そのため、Webサイトのロゴやバナー、ヘッダーのデザインなどは、PhotoshopよりもIllustratorで作るほうが適しています。

関連記事:Illustrator(イラストレーター)の使い方を解説!初心者向けに基本的な操作方法を伝授!

Canva

Canvaは、ロゴやバナー、アニメーションなどの素材テンプレートが豊富に用意されているグラフィックデザインの無料ツールです。

用意されたテンプレートを柔軟にカスタマイズして、オリジナルの画像・イラスト素材を作成できます。

ただし、PhotoshopやIllustratorのような、数ミリ・数ポイント単位の細かい編集や、グラデーションマスクなどの作成・編集ができないなど、できることに限りがあります。

凝ったデザインではなく、汎用的なデザインをもとに、手早く素材を作成したいときに使えるツールです。

関連記事:Canva(キャンバ)ってなに?初心者にも分かる使い方を解説します!

Webデザイナーに将来性はある?

Web人材の増加や、Web作成ツールの登場により、Webデザイナーの数は、需要に対して飽和状態になりつつあります。

しかし、「単にデザインを作成する」だけではなく、マーケティングの観点からWebデザインを作成できたり、企画全体のディレクションを行ったりできるWebデザイナーは少ないのが現状です。

そのため、デザイン以外のスキルを身につけていて、常にトレンドの移り変わりに対応できるWebデザイナーには将来性があると言えるでしょう。

Webデザイナーのキャリアの積み方

それでは、これからWebデザイナーを目指す人や、すでにWebデザイナーとして働いている人は、今後どのようなキャリアを積んでいくのが良いのでしょうか。

代表的なWebデザイナーのキャリアパスは、下記のとおりです。

1. まずは企業に属してWebデザインの経験を積む
2. 自分の得意なデザイン分野を知る
3. 強みを武器にフリーランスとして独立する

それぞれ順番に解説します。

関連記事:キャリア形成とは?重要性や社員のキャリア形成の進め方を人事視点で解説!

まずは企業に属してWebデザインの経験を積む

Webデザイナーのキャリアの第一歩は、企業の一員として経験を積むことです。

なぜなら、企業の一員として経験を積んだ場合、スクールや独学では得られない、実務レベルのスキルを早く身につけられるからです。

Webデザインは、スクールや独学でも学べますが、実務レベルで求められるクライアントや社内外のメンバーと行うコミュニケーションや、実践的なデザイン作業などは、スクールや独学だけで身につけるのは困難です。

まずは、クライアントやサイト管理者などからどのようなWebサイトの依頼があって、現場でどのような流れでWeb制作が進められるのかを、実務経験を積むことによって身につけましょう。

自分の得意なデザイン分野を知る

企業の一員として実務経験を積んでいくと、自分の得意な分野が見えてきます。

自分の得意なデザイン分野を知ることができれば、その業界に特化したデザイナーとして、権威性を持って仕事を行えるようになります。

一つの業界で権威性を持つと、その業界からの仕事が舞い込んできやすい状態を作ることができ、結果として仕事の受注に困らなくなる可能性が高まるでしょう。

強みを武器にフリーランスとして独立する

得意なデザインの分野を見出すことができたら、その強みを生かしてフリーランスとしての独立も可能です。

自分が得意な分野のクライアントを獲得できれば、自分のスキルを最大限に生かしたWebサイト制作ができ、クライアントにも喜ばれやすくなります。

また、企画や構成、クライアントとの折衝などのさまざまな業務においては、社員時代の経験を生かせるでしょう。実際に企業の中で勤めていた経験があるWebデザイナーと、独学から始めたWebデザイナーを比べると、企業から独立したWebデザイナーのほうが社会経験も豊富なため、クライアントには信頼してもらいやすいものです。

まとめ

本記事では、Webデザインと、Webデザイナーという職種の仕事内容、Webデザイナーに必要なツール・スキル、Webデザイナーの将来性・キャリアについて解説しました。

近年では、スマホやタブレットの普及により、どの端末でも見やすいレイアウトとなるレスポンシブWebデザインや、見た目の美しさに加えてユーザーの導線を考えたUIデザインが求められています。

デザインツールの普及などにより、Webサイトのデザインはかつてよりも敷居が低くなり、簡単なサイトなら非デザイナーでもある程度は作れるようになりました。その結果、Webデザイナーの需要は飽和しているという一面があります。しかし、UIやマーケティングの観点から市場価値を見出して活動しているWebデザイナーはまだ希少であり、Webデザイナーの活躍が求められる場は、まだたくさんあると言えます。

Webデザイナーになりたいと考えている人は、本記事を参考にして行動してみてはいかがでしょうか。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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