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広告代理店の役割・機能と広告代理店とメディアレップの違いとは

2021.1.8
読了まで約 3

企業が広告を打ちたい、と考えたときには、自社で広告出稿の検討や手配を進めるか、広告代理店に相談するのが一般的です。広告と一口に言っても新聞から雑誌、テレビ、Web、街頭広告などこれ以外にもまでさまざまな場所に打ち出すことが可能です。また、広告を打つ対象によって、制作する広告コンテンツは十分、吟味しなければなりません。

最適に広告を出していくためには、広告の専門家であり、あらゆる広告にまつわる業務をカバーする広告代理店の協力が欠かせません。

そこで今回は、広告代理店を活用するための参考として、広告代理店の役割や機能、広告代理店の中でもweb広告に特化した代理店業務を担う、メディアレップの解説をします。

広告代理店の基本的な役割・機能とは?

広告代理店は、広告を扱う企業の総称です。

新聞・テレビ・Webメディアなどの「広告媒体」から広告枠を買い取り、その広告枠を、広告を出したい企業「広告主(スポンサー)」に売ることで利益を得ています。

いわば広告媒体と広告主の仲介役をするのが、広告代理店の基本的な役割です。

広告代理店の広い意味での役割・機能

広告代理店は、上記のような基本的な機能に加え、近年はさらに幅広い役割や機能を担っており、多様な活動を行っています。例えば、次のような役割・機能も持ちます。

●一連の広告制作
ターゲット分析、市場調査、コンセプト策定、企画・プロデュース、撮影ロケーションの設定、キャスティング、カメラマンなどの手配、画像・動画の編集加工などを行う制作会社への依頼、広告配信先の確保などの一連の広告制作を担います。

●販促・PR活動
制作した広告は、ただ単に配信するだけでなく、それに付随する販促物の企画・制作や、PRイベントやキャンペーンの実施などのPR活動を担うこともあります。

このように広告代理店は、広告媒体と広告主とを仲介する役割だけでなく、広く広告周辺全般に関わる機能を持つことも多いです。

企業が広告を打ちたいと思った時点で、その先のあらゆる必要な作業を広告代理店がすべてまかなえる時代になっていると言っても過言ではありません。

広告代理店とメディアレップの違いとは?

ところで、広告代理店に似た存在としてメディアレップというものも最近、よく耳にするようになりました。メディアレップとは何か、そして広告代理店との違いを確認しておきましょう。

●メディアレップとは
メディアレップは、インターネット広告専門の代理店のことを指します。

広告媒体が保有している広告枠や広告商品を管理し、広告枠の販売窓口として、広告主や広告代理店に対して販売を行っています。

広告媒体にとっては、自分のWebサイトに掲載する広告を代わりに販売してくれる存在です。

従来、Webメディアなどの運営会社は、広告収入を得るために自ら広告掲載希望者を募り、広告制作などを行っていました。しかし、それらには多くの労力や専門知識が必要となるため、メディアレップが肩代わりするようになりました。

メディアレップはインターネット広告媒体社と広告主・広告代理店とを仲介する役割を持っています。

メディアレップは、広告主にとって最適なWEBメディアを選定し、広告主や広告代理店へ提供します。またメディアレップは広告の制作からWebメディアへの入稿、効果の測定までを担うこともあります。

●広告代理店との違い
メディアレップは広告媒体と広告主との仲介役という点が広告代理店と似ていますが、大きな違いがあります。

それは、メディアレップが主にインターネット広告を専門的に取り扱っている卸売りのような立場であるという点や、広告代理店も顧客となり得るという点です。

・卸売りか小売店か
メディアレップはインターネット広告を所持し、販売する卸売りのような立場です。一方、広告代理店はインターネット広告にかかわらず、新聞・雑誌、テレビCM、交通広告、街頭広告などの幅広い種類の媒体の広告枠を販売する小売店のような立場です。

・広告代理店も顧客となり得る
広告主がインターネット広告を出したいと考えた場合、メディアレップに依頼する場合と、広告代理店に仲介を依頼する場合とがあります。そのため、メディアレップにとって広告代理店が顧客となり得るケースもあります。

一般的な広告代理店においてもインターネット広告の取り扱いはありますが、インターネット広告の管理や専門的な知見、業務の効率化に長けているのはメディアレップといっていいでしょう。

この当たりには企業、代理店、案件ごとにメディアレップや広告代理店の立ち位置が違うことが多いので都度、広告主や媒体の営業担当者は認識の間違いがないように確認をすることをおすすめします。

まとめ

◆広告代理店の基本的な役割・機能は、新聞・テレビ・Webメディアなどの「広告媒体」から広告枠を買い取り、その広告枠を、広告を出したい企業「広告主(スポンサー)」に販売すること。一連の広告制作や販促・PR活動も担うこともある。

◆メディアレップとは、インターネット広告代理店のことで、広告媒体が保有している広告枠や広告商品を管理し、広告枠の販売窓口として、広告主や広告代理店に対して販売を行っている。

◆メディアレップと広告代理店との主な違いは、メディアレップが主にインターネット広告を専門的に取り扱っている卸売りである一方、広告代理店は広告媒体全般の小売店であるという点。またメディアレップにとって、広告代理店も顧客となり得るという点がある。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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