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2度目の緊急事態宣言によるGoogleトレンドの変化とは?

2021.2.19
読了まで約 3

2020年に猛威を振るった新型コロナウイルス感染症。2020年11月頃から再び首都圏を中心に感染拡大が深刻化し、2021年1月7日には1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)に対し緊急事態宣言が発令されました。2020年4月以来2度目の発令となった緊急事態宣言によって、人々の気持ちや生活にはどのような変化が生じていたのでしょうか。

この記事では、2度目の緊急事態宣言による人々の生活動向の変化について、Googleの調査結果を用いて前回宣言時と比較しながら解説していきます。

【調査対象期間】
1度目の緊急事態宣言(前回):2020年4月11日〜17日
2度目の緊急事態宣言(今回):2021年1月9日〜15日

2021年を迎え「前向きな気持ち」と「不安な気持ち」は並存状態に

2020年4月から2021年1月までの「前向きな気持ち」と「不安な気持ち」の推移を見ると、新年を迎え「前向きな気持ち」が大きく上昇していることがわかります。しかし、「不安な気持ち」の水準は前週と比べてもほぼ横ばいで依然として高く、人々は前向きな気持ちと不安な気持ちが並存した状態にあるといえそうです。 

● 生活・暮らしにおける「前向きな気持ち」と「不安な気持ち」(全国)

出典:Google社 『2度目の緊急事態宣言、生活者はどう受け止めたのか——前回との比較で見えてきた「前向き」と「不安」』

過去をさかのぼってみると、「不安な気持ち」は8月以降減少傾向ありました。しかし、10月24〜30日を境に上昇傾向に転じています。この頃は欧州での感染再拡大が報じられた時期であり、日本でも生活や暮らしに対する人々の不安が高まっていったようです。11月以降は国内でも再び感染拡大が深刻化したため、「不安な気持ち」は高い水準のまま「前向きな気持ち」と拮抗している状態です。

出典:Google社 『2度目の緊急事態宣言、生活者はどう受け止めたのか——前回との比較で見えてきた「前向き」と「不安」』

また、前回と同様に、2度目の宣言下でも「前向きな気持ち」の水準は高いまま推移しています。1都3県が2度目の緊急事態宣言下にありながらも「前向きな気持ち」が大きく上昇したのは、制限のある環境下でもよりよく生活していきたいという人々の気持ちを象徴していると考えられます。

デジタルプラットフォームの利用が進み余暇の満足度が高い

「余暇」と「買い物」に対する満足度を見ると、2度目の緊急事態宣言下であっても大きな変化はなくほぼ横ばいの状態が続いています。また、前回宣言後よりも2度目の方が「余暇」や「買い物」の満足度が高くなっているのは、制限が多い中で自分なりの楽しみを見つけられるようになったからだと考えられます。

● 生活満足度(全国)

出典:Google社 『2度目の緊急事態宣言、生活者はどう受け止めたのか——前回との比較で見えてきた「前向き」と「不安」』

2度目の緊急事態宣言が発令された1都3県では、有料動画配信サービスやSNS、スマホゲームといったデジタルプラットフォームの利用が1度目の宣言下よりも進んでいます。全国的に見ると無料動画配信サービスの視聴がやや増えた程度なため、1都3県における利用率の伸びが顕著だとわかります。

先の見通しが立たなかった前回と比べ、新型コロナウイルスとの付き合い方がある程度わかってきた今回の緊急事態宣言下では、自分なりに余暇を楽しんだり充実させたりする余裕が出てきたということでしょう。

出典:Google社 『2度目の緊急事態宣言、生活者はどう受け止めたのか——前回との比較で見えてきた「前向き」と「不安」』

2度目の緊急事態宣言下で人々を「不安な気持ち」にする要因とは

緊急事態宣言下で1都3県の人々が不安に思っていることは、1度目、2度目ともに「家族が感染してしまうこと」「自分が感染してしまうこと」が最も多くなっています。しかし、4月頃と比べ感染者数が急激に増えているにもかかわらず、1度目と2度目でそれほど大きな変化はありませんでした。

● 新型コロナウイルスについて自身を不安にさせていること(1都3県)

出典:Google社 『2度目の緊急事態宣言、生活者はどう受け止めたのか——前回との比較で見えてきた「前向き」と「不安」』

1度目と2度目の緊急事態宣言下を比較して特徴的だったのは、「会いたい人に会えないこと」「人とのつながりが希薄になること」を不安に感じる人が大幅に増えていることです。電話やメール、ビデオ通話などのツールを利用する人は前回宣言後よりも減少していることから、直接人と会ってのコミュニケーションがなかなか取れないことに孤独を感じる人が多くなっていると推測できます。自分なりに情報を入手して感染対策は徹底できても、人と会えずつながりが希薄になることに対する解決策は見つかっておらず、それが不安の要因になっているのでしょう。

また、1度目の緊急事態宣言下では「オンライン飲み会」や「オンラインお茶会」が広く浸透しましたが、今回利用する人は前回の半分程度となりました。Googleは、ツールの浸透だけでは孤独を完全に解消できないことを示しているのではないかと考えています。

参考:Google社 『2度目の緊急事態宣言、生活者はどう受け止めたのか——前回との比較で見えてきた「前向き」と「不安」』

まとめ

◆コロナ禍で新年を迎え、人々は前向きな気持ちと不安な気持ちが並存した状態にあるといえる。

◆1度目の緊急事態宣言後よりも2度目の方が「余暇」や「買い物」の満足度が高くなったのは、制限が多い中で自分なりの楽しみを見つけられるようになったからだと考えられる。

◆2度目の緊急事態宣言が発令された1都3県では、有料動画配信サービスやSNS、スマホゲームの利用が前回宣言下よりも大きく進んだ。

◆2度目の緊急事態宣言下では「会いたい人に会えないこと」「人とのつながりが希薄になること」を不安に感じる人が大幅に増え、直接的なコミュニケーションが取れないことに孤独を感じる人が多くなっている。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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『MarkeTRUNK』編集部

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