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若年層に人気のSNS「TikTok」へ広告を掲載する前に、抑えておきたいポイントとは

2021.9.28
読了まで約 7

スマートフォンの普及によってインターネットがより身近になり、中高生を含む若年層のユーザーまでもがSNSを利用する時代となりました。
その中でも、最近はテレビCMなどで見かけるようになった「TikTok(ティックトック」は、比較的若年層の利用が多く、主に動画投稿をメインとしたSNSです。
15秒程度のショートムービーを投稿し、コメント欄などでも交流ができるTikTokですが、近年は広告掲載媒体としても注目されています。

学生たちや若い女性の利用者が多いような…という印象を持ちますが、実際はどうなのでしょうか?
今回はTikTokへの広告掲載方法や、その効果などについて解説します。

TikTokとは

TikTokとは、簡単にいうと15秒から1分程度の短い動画を作成・投稿し、コメントなどで交流のできるプラットフォームです。最近ではネット上の広告だけでなく、テレビCMでも見かけるようになりました。
撮影した動画にBGMを付けたり、豊富な加工フィルターやエフェクトを使用することで、誰でも手軽に高クオリティなショートムービーを投稿することができます。
また近年ではBGMとして使われた曲が世間でも流行するなど、利用者の中でも特に中高生~20代前半の若年層に対する認知はかなりのものだと言えるでしょう。

関連記事:SNSとは?種類や使い方、仕組みについて分かりやすく解説

TikTokの特徴、実際のユーザー層

前項でも軽く解説しましたが、利用ユーザーは主に15秒から1分程度の動画を作成・加工し投稿しています。
再生速度の調節やBGMを付けられるなど加工方法も豊富で、スマートフォンの操作に慣れている人ならば数分で見栄えの良い動画へと仕上げることができます。
更には小顔・美肌加工など、いわゆる「盛れる」機能も付いているため、若年層の女性への多大な人気にも頷けます。

2020年にはFacebook(フェイスブック)を抜いて、世界で最もダウンロードされたアプリとなり、現在その総ダウンロード数は30億件にまで増加しています。日本では主に中高生を中心として人気が広がっているイメージですが、世界的にも人気が加速しているプラットフォームなのです。特にアメリカではユーザー数が急激に伸びているため、海外展開を視野に入れている企業ならば活用できるかもしれません。

ここまでの解説で、日本でのTikTokの利用ユーザーは中高生などの10代が多いのでは?とお考えになるかと思いますが、実際には20代~40代のユーザーの方が多いのです。また、女性の方が多いのだろう…とも思いがちですが、やや男性ユーザーの利用者の方が多くなっています。

利用者数や男女比から分析すると、日本ではユーザー数が増加することに比例して、「TikTokを利用して有名になりたい」、「広告を利用して収益を得たい」などのビジネス目的での利用者が増えているのではないかと考えられます。

TikTok広告の種類や費用、導入方法

このように、まだまだダウンロード数が伸び続けているTikTokですが、実際に広告を出すとなると気になる部分や分からないことも出てきますよね。
ここからは、TikTok広告の種類や費用、その導入方法について丁寧に解説していきます。

広告は4種類ある

TikTokで配信できる広告は4種類あります。

アプリ起動時「TopView」、「起動画面広告」

「TopView」はアプリ起動時から最初の動画として配信される最大60秒の動画広告枠、「起動画面広告」とは、TikTokのアプリを起動した際最初に表示される静止画広告のことを指します。ともに1日2社限定です。

TikTokオリジナル広告メニュー「ハッシュタグチャレンジ」、「ブランドエフェクト」

「ハッシュタグチャレンジ」はチャレンジ広告とも呼ばれ、広告掲載側の企業やブランドがお題・テーマとなるハッシュタグを用意し、そのハッシュタグに沿ってユーザーが動画を投稿する、というユーザー参加型の新しい広告形態です。「ブランドエフェクト」は「ハッシュタグチャレンジ」と組み合わせ、2D、3D、ARなど様々なクリエイティブコンテンツによってブランド機能や世界観を“体感的”に提供します。

「インフィード広告」

インフィード広告とは、ユーザーの動画投稿欄の中の「おすすめ」に表示される動画広告となります。

「運用型広告」

運用型広告とは、一般投稿の中に紛れる形で配信される広告です。国内だけではなく海外へのリーチも可能となっています。

それぞれの特徴、効果

まず「起動画面広告」ですが、TikTok起動時に表示される広告となりますので、ユーザー全員に見てもらいやすいという特徴があり、商品やサービスの認知拡大に非常に効果的です。その反面、最終的な成果に繋がるかどうかは予想しづらく、広告を表示するだけで費用が発生するといったデメリットもあります。
広告内へのリンクの設置が可能なため、自社のWebサイトや商品購入のURLへと誘導することも可能です。

次に「ハッシュタグチャレンジ」ですが、企業やブランドのお題にユーザーがチャレンジする、ということで、その企業に対してユーザーからの親近感が湧いたり、興味を持ってもらえるといった効果も見込めるでしょう。
また企業側が配信する広告とは違い、ユーザー自らが自然と拡散してくれる広告となるため、その動画がバズれば更なる拡散が見込める部分もメリットと言えます。
期間契約の配信形態となるため、決まった費用で多くのユーザーへアプローチすることが可能です。認知拡大に対しての効果が大きい分、かかる費用はその他の広告形態に比べて高額となっています。
そして「インフィード広告」ですが、この広告は他の投稿動画と同じように「いいね」や「コメント」を付けられるようになっています。直接ユーザーの反応を確認することができる広告形態のため、その後の改善点などを考える際にも役立つことでしょう。
動画のシェアも可能となっており、こちらもユーザーからの人気が出ることによってより拡散されることがあります。紹介した広告形態の中では最も広告だと気づかれることが少ないため、鬱陶しいと思われにくいという点も大きな特徴と言えます。
この配信形態は再生課金型となっていて、動画が一定時間以上再生されなければ費用は発生しません。ユーザーがスキップしてしまう可能性もありますが、再生後に興味を持ってもらうことができれば、「起動画面広告」よりも費用対効果が高くなる可能性があります。

最後に「運用型広告」ですが、こちらはユーザーの一般投稿に紛れて表示されるため、インフィード広告と同様に鬱陶しいと思われにくいかもしれません。
良く目につく配信形態のため、認知の拡大にも効果的です。詳細なターゲティングも可能で、日本国内のみならず海外への配信も可能となっています。
運用型広告はクリック課金となっており、クリックされた数によって掲載費用が計算されます。基本的には興味を持ったユーザーのみがクリックするため、最終的な成果につなげやすいという特徴があります。しかし、ターゲット以外が誤ってクリックしてしまう場合もあるので、運用データをしっかりと把握・分析することが必要です。

広告の種類によって掲載費用も変わる

広告の特徴について、大体理解していただけたかと思います。次に、それぞれの掲載費用について具体的に解説していきます。

「起動画面広告」は1日につき2社のみの配信となっているため、かなりの高額となっています。その総額はインプレッション数(その広告が表示された数)で計算され、現状の単価としては1000回の表示で770円となっており、利用ユーザー数を考えれば少なくとも500万円以上と想定されます。
費用が高額なことや掲載枠を確保するのが困難な点がデメリットと言えますが、効果は絶大でしょう。

「ハッシュタグチャレンジ」はその特徴から期間契約となっています。また、プラン内容によっても価格が異なってきます。
最も低額なベーシックプランのものでも1000万円ほどが相場となっており、2つのハッシュタグを対戦させるバトルハッシュタグチャレンジでは2000万円の費用がかかります。しかし、その分ブランディング効果はかなり大きいと期待できます。

「インフィード広告」も期間契約型の課金となっています。ただし、ハッシュタグチャレンジとは違い1日単位での契約が可能なため、「いいね」や「コメント」が付けられるインフィード広告の特徴から、ユーザーの反応を見ながら広告を掲載できます。
3つのプランがあり、最も安いもので42万円~となっています。

「運用型広告」は上記の3つの広告と比較して費用が安いので、予算が少額でも掲載を検討できるでしょう。TikTokの運営元であるその他のプラットフォームにも広告を掲載でき、詳細なターゲティングも可能となっています。
その他の広告は主に認知拡大が目的となることが多いですが、運用型広告は最終的な購入など、成果に直接つながりやすい掲載形態となっています。
費用については「クリック課金」で30円~、「表示回数での課金」で100円~、「再生回数での課金」では5円~が目安となっていて、少ない予算での掲載が可能です。

実際の導入方法

ここまで、4つの広告の掲載形態を解説してきました。では、実際に掲載するにはどのようにすればいいのでしょうか?

運営会社へ問い合わせをする

TikTokの運営会社ホームページの問い合わせフォームより、広告出稿をしたいと連絡をすることで、詳細情報の提供などのサポートが受けられます。
連絡に従って契約を進めていきましょう。

代理店へ依頼

直接TikTokへ問い合わせるのではなく、広告掲載の代理店へ依頼する方法もあります。
代理店へ任せることで、よりスムーズに掲載をすることができるでしょう。
TikTok運営よりはTikTok広告に対しての知識などは劣るかもしれませんが、代理店というだけあって信頼感がありますよね。

直接TikTok運営と契約、代理店への依頼、どちらも費用はあまり変わらないようです。それぞれの特徴から、掲載したい広告に合った方法を選ぶとよいでしょう。
いずれにしても、導入前には4つの広告の特徴やかかる費用を理解し、掲載する目的を明確にしておきましょう。

TikTok広告のメリット・デメリット

それぞれの広告について、特徴や費用などを解説してきました。ここからは、TikTok広告全体の特徴としてのより詳細なメリット・デメリットを解説していきます。

ターゲティングの精度が高い

TikTokではその利用者数の多さから、膨大なデータを保有しているため、そのデータを活用することでより精度の高いターゲティングをすることが可能となっています。
・性別や年齢、地域、言語などの基本的な情報
・ユーザーの通信環境
・それぞれの興味関心データ
など、これらの情報を組み合わせることで、ターゲットとする特定のユーザー層を絞り込めます。しかし、あまりに詳細に絞り込み過ぎるとかえって表示されることが少なくなるため、掲載する広告内容のターゲットの選定は慎重に行いましょう。

若年層への認知拡大

アプリを利用している年代は10代から50代までと幅広いものの、実際に長時間アプリを起動・利用しているのは比較的若年層のユーザーが多いため、若年層をメインにターゲットにして広告を掲載したい場合、その効果はかなり大きなものとなるでしょう。
デメリットとしては、掲載したい広告の内容が若年層向けのものではない場合、あまり効果は見込めないということです。本当にTikTokへの掲載が効果的なのかしっかりと分析し、その他の広告形態も検討してみましょう。

バズればその他のSNSにまで拡散され、より広く認知される

TikTokの広告は主にショートムービー(15秒~1分程度の短編動画)となっているため、企業が伝えたいメッセージや理念などをより強くユーザーの印象に残すことができます。クオリティの高い動画であれば、バズる(話題になる)ことでユーザーたちが自らその他のSNSへ拡散し、更に認知の拡大を見込めます。また、インフルエンサーの人々を起用することでよりユーザーの興味を引きやすいです。
その一方で高クオリティな広告動画を作成するのには費用がかかりますし、ショートムービーを作るのが難しい、といった場合もあるでしょう。余裕がある場合は、ショートムービー作成を得意とする業者への外注も視野に入れておくとよいでしょう。

TikTok広告を運用する前に抑えておきたいポイント

プライバシーに配慮する

拡散されやすいという特徴から、広告用の動画を撮影する際には背景への映り込みなど、プライバシーに配慮するようにしましょう。また、撮影後にもしっかりとチェックをしておくことが必要です。いくら手軽に動画が撮影できるとはいえ適切でない広告を掲載してしまうと、利用者数の多さや拡散のされやすさも相まって、炎上してしまい企業のイメージダウンや損害へとつながりかねません。

ターゲットを理解した広告内容での動画作成

いくら優れたショートムービーや動画広告を作成できたとしても、ターゲットである実際の利用者の興味関心に繋がらなければその効果も低くなります。
広告を作成する前にターゲットの目線に立って、どのような広告なら興味がでるか、再生したくなるかを理解することも大切です。

広告不具合時の対応や申し込み後のキャンセルはできる?

基本的にTikTok広告は出稿後の広告不具合に対しての対応がありません。期間契約型の広告形態では、途中で取り下げたとしても満額の費用が請求されます。出稿前に不具合や内容の誤りなどがないか、しっかりと確認しておくことが重要です。
また、申し込み後に出稿が割り当てられるとキャンセルも不可能となります。出稿の期限に間に合わなかったとしてもキャンセルをすることはできません。スケジュールに余裕を持って申し込みをするのがよいでしょう。

まとめ

今回は、話題となった後もまだまだアプリダウンロード数が伸び続けているTikTokへの広告掲載に役立つポイントなどを解説してきました。
費用面や動画広告を作成するのが難しい、などといったデメリットもありますが、利用者数の多さからその拡散力、認知拡大への効果は絶大で、特に若年層へのリーチ力は他の掲載媒体を圧倒しているのも事実です。
目的とするターゲットに対してTikTokは有効なのか、その予算に見合った効果が得られそうかなど、事前に情報を集め、慎重に検討しましょう。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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