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エントリーフォーム最適化とは? CVRを高める工夫を解説

2025.11.10
読了まで約 4

ECサイトでの買い物や、クレジットカードの申し込み、ホテルの予約など、インターネットを利用した様々な場面で、私たちは「エントリーフォーム」に個人情報や支払い情報などを入力しています。しかし、入力途中で「ブラウザの戻るボタンを押したら、入力内容がすべて消えてしまった!」といった経験はありませんか?このようなストレスは、ユーザーの購入意欲を大きく削ぎ、コンバージョン(CV) に至る前に離脱させてしまう大きな原因となります。

エントリーフォーム最適化(EFO:Entry Form Optimization) とは、こうしたユーザーの離脱を防ぎ、スムーズな情報入力を促すことで、最終的なCVR(コンバージョン率)の向上を目指す取り組みのことです。BtoB領域においても、問い合わせフォームや資料請求フォームなど、顧客との接点となるエントリーフォームのエントリーフォーム最適化は、CVR向上に不可欠な戦略と言えます。

今回は、CVRを上げるためのエントリーフォーム最適化(EFO)について解説します。

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エントリーフォーム(入力フォーム)の重要性

ECサイトでの商品購入時だけでなく、クレジットカードの申し込み、ホテルの予約、資料請求、会員登録など、インターネット上でのさまざまな手続きにおいて、ユーザーが情報を入力するエントリーフォーム(入力フォーム)は不可欠な機能です。このエントリーフォームは、ユーザー(顧客)から名前、住所、連絡先、支払い情報といった必要事項を漏れなく、かつ正確に収集するために設置されます。

特に、エントリーフォームの入力段階は、ユーザーが商品購入やサービス利用といった最終的なCV(コンバージョン:成果・成約)に至る直前の、最も重要なステップと言えます。なぜなら、このフォームの使いにくさや不備が原因でユーザーが入力途中で離脱してしまうと、それまで広告やSEO、コンテンツマーケティングなどで積み上げてきた、ユーザーの興味を引きつけ、購買意欲を高めてきた全ての努力が残念ながら無駄になってしまうからです。したがって、エントリーフォーム最適化(EFO)は、ウェブサイトの成果を最大化するために極めて重要な戦略となります。

エントリーフォームからの離脱原因と最適化(EFO)

エントリーフォーム入力途中での離脱を防ぐため、エントリーフォームに最適化策を実施することをEFO(Entry Form Optimization)といいます。 ここからは、主なエントリーフォームからの離脱原因とそのエントリーフォーム最適化策について解説します。CVR向上に直結するフォーム最適化は、ユーザー体験の向上と密接に関わっています。

入力項目が多すぎる

入力項目が多く、いつまで入力すれば良いのかわからないのは、ユーザーに多大なストレスを与えます。入力項目は必要最低限とし、必ず欲しい情報には「必須」マークを付けるなど、ユーザーの手間を減らす工夫が必要です。また、住所であれば郵便番号からの自動入力機能を実装しておくと、手間が省け入力ミスも軽減できます。必須項目の残り数をガイドナビゲーションなどで表示しておくのも、離脱への対策となります。項目数削減コンバージョン率を改善する基本的なアプローチです。

入力が複数ページにまたがっている

入力項目の多さに比例しますが、複数ページにまたがったエントリーフォームも離脱の大きな要因となります。サイト運営側として情報が欲しいのはわかりますが、ページ数はなるべく減らし、完了までどれくらいなのか、残りのページ数を表示するなどの工夫が効果的です。

ブラウザの戻るボタンで入力内容が消えてしまう

エントリーフォームに「戻る」ボタンが無いと、ユーザーはブラウザの戻るボタンで前のページの戻ってしまい、それまでの入力内容が消えることがあります。フォームが複数ページにわたる場合は、入力内容が消えないように戻るボタンを明示する、もしくはブラウザの戻るボタンが押された場合に警告を出すなどし、ユーザーに二度手間をかけない工夫が必要です。

リンクやバナーが途中に多い

ユーザーの気を引くリンクやバナーをフォームの途中に設置すると、他のページに遷移したまま戻らなくなってしまう可能性があります。エントリーフォームには、極力リンクやバナーを置かないようにしましょう。

入力フォームが小さい

入力項目は数だけでなく、その大きさがユーザーにストレスを与えることもあります。近年では多くのユーザーが、スマートホンからWebページにアクセスするからです。エントリーフォームの入力欄は、指での入力を意識した大きさに設定することが重要です。

入力のエラー表示が多く、なかなか前に進まない

半角、全角の入力間違いやメールアドレスの誤入力などは、エントリーフォームでよくエラーになる事象です。フォームを最後まで入力し、「送信(もしくは完了)」ボタンを押してから一斉にエラーが表示されるのは、ユーザーの離脱率を上げてしまうといわれています。ユーザーの入力不備を指摘するのであれば、リアルタイムで再入力を促すようにエラーの表示を工夫してフォームを作っていきましょう。

EFOの効果

エントリーフォーム最適化(EFO)は、ECサイトやWebサービスにおけるコンバージョン率(CVR)を向上させる上で、最も費用対効果の高い施策の一つとして認識されています。これは、広告運用や大規模なWebサイト改修のような莫大な初期投資を必要とせず、既存のフォームの改善によって直接的に成果を高められるためです。エントリーフォーム最適化の真価は、ユーザーが購入や申し込みといった最終的なコンバージョンに至る直前の、最も重要な段階での離脱を防ぐことにあります。

多くのWebサイトでは、魅力的なコンテンツや効果的な広告戦略に注力しがちですが、ユーザーが最終的なアクションを起こす直前で離脱してしまうケースは少なくありません。この「クロージング」にあたるエントリーフォームの体験を改善することが、全体のCVRに劇的な影響を与えるのです。エントリーフォーム最適化は、ユーザーがストレスなく情報を入力できる環境を整えることで、CVRの向上という具体的な成果に直結します。

エントリーフォーム最適化を適切に行うことで、ユーザー体験が向上し、結果としてCVRの改善につながります。これは、フォームの入力完了率を高めるだけでなく、送信される情報の質を高めることにも貢献します。エントリーフォーム最適化は、一度実施すれば継続的な効果が期待できるため、長期的な視点で見ても非常に価値のある投資と言えるでしょう。エントリーフォーム最適化の具体的な手法としては、入力項目の削減、郵便番号からの住所自動入力、リアルタイムでのエラーチェック、モバイルフレンドリーなデザインなどが挙げられます。これらのエントリーフォーム最適化の施策を通じて、ユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョンへとスムーズに誘導することが可能になります。

まとめ

エントリーフォームは、ECサイトでの購入、クレジットカードの申し込み、ホテルの予約など、様々なインターネット上での手続きにおいて、ユーザー(顧客)から名前、住所、連絡先などの情報を「もれなく」、「正確」に収集するために不可欠な機能です。このエントリーフォームの質は、コンバージョン率(CVR)に直接的な影響を与えるため、その最適化、すなわちエントリーフォーム最適化(EFO)は、Webサイト運営において極めて重要となります。

EFOは、広告宣伝のように莫大な費用をかけずにCVRを改善できるため、最も費用対効果の高い手法の一つと言われています。これは、多くのユーザーがエントリーフォームの入力段階で離脱しているという現実を示唆しています。Webサイトの出口に近い部分であるエントリーフォームの改善に注力することは、コンバージョン達成に向けた最後の重要なステップなのです。

エントリーフォームからのユーザー離脱を防ぐためには、EFOを実施することが不可欠です。EFOの目的は、ユーザーが情報を入力する際のストレスを最小限に抑え、スムーズな完了へと導くことです。具体的には、入力項目を必要最低限に絞る郵便番号からの住所自動入力機能などの自動入力機能の導入、入力途中のデータが消えないような工夫(ブラウザの戻るボタンへの対応など)、そしてリアルタイムでの分かりやすいエラー表示などを検討する必要があります。これらのフォーム最適化により、ユーザー体験を向上させ、結果としてCVRの向上に繋げることができます。エントリーフォーム最適化は、継続的な分析と改善を通じて、より高い成果を目指すための戦略的な取り組みです。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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