2017年流行語大賞候補になった「働き方改革」ですが、HR業界も他に漏れず、各社で「働き方改革」が含まれたタイトルのセミナーやダウンロード資料などを数多く見かけるようになりました。
今回は「働き方改革」をキーワードにしたマーケティングについて考えていきます。
「働き方改革」とは？
「働き方改革」とは、少子高齢化の進行と労働力人口の減少を背景に、長時間労働の是正や非正規雇用労働者の待遇改善などの日本企業の労働制度を抜本的に改革するものです。
日本最大級の人事ポータルサイト「HRプロ」の用語集には、以下のように記されています。
安倍政権が目指す、女性、高齢者など誰もが活躍できる「一億総活躍社会」。
その実現に向けた最大のチャレンジとして位置付けられているのが「働き方改革」です。
（HRプロ用語集「働き方改革」より）
2016年8月3日に第3次安倍内閣（第2次改造内閣）が発足時に明確に打ち出されました。
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WEBマーケティングの観点からみた「働き方改革」
日本企業特有の労働制度を抜本的に改革し、一億総活躍社会を目指す「働き方改革」ですが、2018年6月29日に働き方改革法が成立したことも追い風となり、Web上でも注目されているキーワードになっています。
下記でもご覧いただけるように、Googleトレンドでの検索ボリュームでは2年前と比較すると、およそ4～5倍程度になっています。補足として、ピークを示しているのは、働き方改革関連法が成立した6月29日です。
また、人事のトレンドワードとしてAdWards（グーグル広告）のキーワードプランナーを活用し表示・クリック予測（検索ボリュームを推定）を比較したところ、月間予測表示回数は２４万を超え、他のトレンドワードと圧倒的にその差がわかります。
（10/4～11/3の１か月間での予測データ）
検索ボリュームから見ても、WEBマーケティングの観点では、ビックワード（検索エンジンで極めて多く検索されるキーワード）になりつつあり、SEO施策やリスティング広告でも実際に活用した、または検討した方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
「働き方改革」関連コンテンツの事例
実際に「働き方改革」をキーワードにしたコンテンツの事例について紹介します。
「働き方改革」コンテンツは、とくに昨年は採用から、教育研修・人事労務・システムなど関係なくHR業界で横断的なテーマとして扱われていました。
実際弊社開催のHRサミット2017でも「働き方改革」がキーワードのセッションが多く行われました。下記セッションが一例です。
・働き方改革とキャリアの多様化 ～キャリアの多様化実現に向けたテクノロジー活用の可能性～
「働き方改革」といった切り口は同じですが、人材マネジメント、テレワーク、キャリア、HRテクノロジーなどセッションの内容自体は異なるのがおわかりいただけると思います。
ダウンロード資料も多くありますので、HRプロのダウンロード資料検索より「働き方改革」と検索をかけていただくと参考になるかと思います。
「働き方改革」マーケティング
◆「働き方改革」×「〇〇〇〇」のかけ合わせ
HRサミット2017でもわかるように「働き方改革」をキーワードに使ったマーケティングでは「働き方改革」と、採用・教育研修や、労務管理……など「〇〇〇〇」をかけ合わせてテーマが設定されています。
先ほどの検索ボリュームから見て、Webマーケティングの観点ではビックワードになりつつあるキーワードなので、「〇〇〇〇」をかけ合わせることで、SEO施策ではロングテールキーワードとして狙える可能性もあります。
◆「働き方改革」関連の調査データ活用
「働き方改革」は人事以外にも、企業全体や働く個人にも影響し、非常に幅広いテーマのため訴求したい内容と関連する調査データを活用することで、より訴求力のあるコンテンツを作ることができ他社の差別化にもつながります。
「働き方改革」テーマの調査データをご紹介します。
・『働き方改革』の推進に関する実態調査2017（リクルートマネジメントソリューションズ）
・『働き方改革の実態調査2017～Future of Workを見据えて～』調査結果（デトロイトーマツ）
・HR総研：「働き方改革」実施状況調査（HR総研）【1】 【2】 【3】
注意点としては、ただ調査データのみを掲載するのではなく、根拠のある独自の見解を加えることが差別化のポイントです。
◆著名人・有識者による講演・インタビュー
HRサミット2017のセッション事例にもあったように、その業界に精通する大学教授や、大手企業の経営者・人事役員を講師やインタビュー対象に立てることは自社のブランディングやサービスの認知拡大に有効です。
また有識者や著名人が業界のトレンドや広い知見を披露することで発信力を高めると同時に、そのセッションやインタビューのなかで「働き方改革」について触れることで、人事担当者や経営者の課題認識を促進できます。
◆人事業務のお悩みを解決するノウハウ資料
人事担当者が「働き方改革」を推進していく上で、実務で起こり得る疑問や悩みを解決するダウンロード資料も有効です。
「〇〇〇〇を解決する10の方法」といったテーマや、Q＆A（質問形式）といった展開などがあります。
まとめ
◆日本企業特有の労働制度を抜本的に改革する「働き方改革」は、Webマーケティングの観点でビックワード（検索エンジンで極めて多く検索されるキーワード）になりつつある
◆「働き方改革」コンテンツはとくに昨年より、採用、教育研修、人事労務、システムなど関係なくHR業界で横断的にテーマとして扱われている
◆「働き方改革」をキーワードに使ったマーケティングは、「働き方改革」と採用・教育研修や、労務管理…など「〇〇〇〇」のかけ合わせることで、ロングテールキーワードとして狙える可能性もある
