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アドワーズ(現Google広告)とは!基本的な知識から始め方まで解説!

2023.1.31
読了まで約 6

グーグルアドワーズ(現Google広告)は、Web上で行う広告戦略において欠かせないサービスです。グーグルアドワーズをうまく活用できれば、予算が少ないなかでもコンバージョン(成約)率をあげて、企業の業績向上につなげられます。

そのため、グーグルアドワーズを使って、広告を出稿したいと考えている人は多いでしょう。しかし、グーグルアドワーズの利用を考えてはいるものの、どのようなサービスなのかよく分からないため、使うことができずに悩んでいるのではないでしょうか。

本記事では、グーグルアドワーズの基本的な知識を解説するとともに、グーグルアドワーズの始め方についても説明しますので、ぜひ参考にしてください。

アドワーズ(現Google広告)とは?

グーグルアドワーズ(現Google広告)とは、Google社が提供しているWeb広告や、広告管理、広告運用に使うサービスの総称のことです。2022年11月時点での正式名称は、Google広告です。

2018年の名称変更前は、Google AdWords(グーグルアドワーズ)が正式名称だったため、当時の名残から現在もグーグルアドワーズと呼ぶ人もいます。

少しまぎらわしいのですが、グーグルアドワーズとGoogle広告はほぼ同じサービスを意味するため、両方の名称を覚えてしまうのが良いでしょう。グーグルアドワーズは、アカウントを作成することで利用が可能になります。

管理画面で掲載先や掲載タイミングなどを設定することで、Googleの検索結果やGoogleが提携しているWebサイト、YouTubeに広告を掲載できます。

関連記事:Google広告の基本を解説!特徴・設定・管理画面のログイン方法まで!

アドワーズ(現Google広告)の主な掲載(出稿)先

グーグルアドワーズ(現Google広告)の主な掲載(出稿)先は、下記の3つです。

● 検索結果
● Webサイト
● 動画(YouTube)

それぞれ順番に解説します。

検索結果

検索結果とは、主にGoogleの検索エンジンで入力した検索キーワードに応じて表示される結果のことです。

検索結果に表示される広告は、リスティング広告とも言われます。

たとえば、Google検索で「アドワーズ」と入力して検索すると、検索結果のトップに「広告」と記載されたものが表示されます。この「広告」と記載されたものが、グーグルアドワーズの広告です。

検索結果に掲載される広告は、グーグルアドワーズの管理画面で設定した検索キーワードに連動して、広告掲載を行います。

ユーザーのニーズにあったキーワードをうまく選定できれば、購入意欲の高いユーザーを狙って効率よく広告掲載ができるでしょう。

Webサイト

Webサイトとは、主にGoogleと提携しているWebサイトやモバイルアプリケーションの広告枠のことで、ここで表示される広告はディスプレイ広告とも言われます。掲載される場所は、大手メディアのWebサイト、個人ブログ、各種モバイルアプリケーションとさまざまです。

商品に興味を持ちそうなユーザーが閲覧するサイトに対して広告掲載を行えば、ユーザーに対して効果的な訴求ができます。また逆に、掲載範囲を広くすることで、まだ商品やサービスを知らない人に向けても訴求できるため、新規顧客獲得を目指して宣伝していくのにも利用可能です。

動画(YouTube)

グーグルアドワーズは、YouTubeへの広告掲載も可能です。YouTubeで掲載できる広告には、「インストリーム動画広告」や「インフィード動画広告」などがあります。

インストリーム動画広告とは、動画の再生前後や動画の途中で再生される動画広告のことです。販売促進や見込み客の獲得、ブランドの認知度アップと様々な活用が見込めます。

インフィード動画広告とは、YouTubeの関連動画の横、YouTube検索結果、YouTubeモバイルのトップページなどに掲載できる動画広告のことです。

広告再生にはユーザーのクリック操作が必要ですが、クリックして動画視聴された場合にのみ広告費が課金されるため、比較的低コストでYouTubeに動画広告を掲載できます。

関連記事:段階的なYouTube広告活用によるデジタルマーケティングとは?

アドワーズ(現Google広告)とGoogle AdSenseの違いは?

グーグルアドワーズ(現Google広告)とグーグルアドセンス(Google AdSense)は、異なるサービスです。グーグルアドワーズ(現Google広告)は、サービス利用の主体が広告主です。自分の商品やサービスを訴求して、顧客獲得や商品販売につなげるために利用します。

一方、グーグルアドセンス(Google AdSence)で、サービス利用の主体となるのは広告収入を得たいと考えているWebサイト運営者です。

自身のコンテンツ(ブログやYouTubeなど)で広告枠を提供し、グーグルアドワーズで掲載された広告を表示して広告収入を得る目的で利用します。

以上のような違いがあるので、グーグルアドワーズは広告主が使うサービス、グーグルアドセンスは広告収入を得たい人が使うサービスと覚えましょう。

関連記事:Google AdSense(グーグルアドセンス)とは?審査基準やポイントを徹底解説

アドワーズ(現Google広告)のメリット

グーグルアドワーズ(現Google広告)には3つのメリットがあります。

● 出稿費用を安く抑えられる
● 効果が出るまでが早い
● リアルタイムでPDCAを回せる

ひとつずつ解説します。

出稿費用を安く抑えられる

グーグルアドワーズの広告費用は、基本的にクリック課金型(PPC:Pay Per Click)です。
クリック課金型とは、掲載した広告の1回のクリックに対して料金が発生する課金スタイルのことです。

広告掲載の時点では出稿費用はかからず、ユーザーがクリックしてはじめて費用が発生します。

クリックというユーザーの行動が必要なため、商品やサービスに関心が薄いユーザーからの広告クリックを避けられるので、無駄な費用の削減が見込めます。

掲載地域や時間帯などの指定もできるため、特定の地域の主婦層といったターゲットを絞った広告掲載も可能です。

出稿費用も、最小スタートなら1,000円で開始できるため、少ない費用で広告掲載を始めて、効果を見て広告費を追加していくといった運用もできます。

以上のように、少額から始められるうえ、商品やサービスに関心の薄いユーザーを避けて効果的に広告掲載が行えるため、出稿費用を安く抑えられます。

効果が出るまでが早い

グーグルアドワーズの広告は、Googleの検索結果、Webサイト、YouTubeと、訴求力の高い場所に広告掲載ができるので、効果が出るまでの時間も比較的短いです。。

たとえば、Googleの検索結果への広告掲載であれば、検索キーワードを設定して、該当するキーワードで検索したユーザーに対して広告を表示できます。

一般的に検索キーワードは、ユーザーのニーズと同じであると考えられます。

広告掲載する商品やサービスに興味があるユーザーに、的確にアプローチできれば、その時点で成約率(コンバージョン率)の高いユーザーを狙っていけるため、広告効果が出やすいわけです。

また、WebサイトやYouTubeを利用する場合であれば、関連サイトへの掲載で訴求したり、まだ商品やサービスを知らないユーザーに対しても広範囲に訴求できます。

広い範囲で効果的に広告掲載ができるため広告効果につながりやすいです。

リアルタイムでPDCAを回せる

グーグルアドワーズでの広告掲載は、最短15分ほどで開始でき、配信停止や配信再開、条件変更といった操作も任意のタイミングで行えます。

また、掲載広告をリアルタイムで分析可能なため、広告のクリック率、成約率などの情報を確認しながらPDCAを素早く回して、広告効果を高めていけます。

PDCAとは、Plan → Do → Check → Action(計画→実行→評価→改善)のサイクルを繰り返し行う業務改善方法のことです。

広告配信の条件を設定し、実際に広告を掲載したうえで分析を行い、分析結果を元に条件や広告内容を改善、広告配信の条件などを変更して再度掲載するなどのPDCAが考えられます。

上記の流れを素早く繰り返していけるため、その時々で最適な広告掲載を実施して、広告効果を最大限に高めていくことが可能です。

関連記事:PDCAサイクルを効果的に回すマーケティングの重要ポイントとは?

アドワーズ(現Google広告)のデメリット

グーグルアドワーズ(現Google広告)には2つのデメリットがあります。

● キーワードによっては予算が高くなる可能性がある
● LPの品質が悪いと表示回数が落ちる

それぞれ解説します。

キーワードによっては予算が高くなる可能性がある

検索結果で表示される広告と掲載順位は、オークションのような仕組みで決定されており、その結果に応じて、表示された広告のクリックで発生する広告費用が変わります。

1クリックの広告費用は、広告掲載するためのキーワードに対して設定した入札単価をもとに、検索のつど入札処理が行われて決定されます。

そのため、人気のキーワードに対して広告掲載するには、オークションでの入札に勝ちやすくする必要があるため、入札単価が高くなるでしょう。

キーワードによっては、1クリックが数百円から数千円になるケースも考えられるため、キーワード選定が適切でない場合、予算が想定以上に高くなる恐れがあります。

グーグルアドワーズには、入札単価シミュレーションなどのツールも用意されているため、予算に応じた入札価格設定と適切なキーワード選定を検討することが重要です。

LPの品質が悪いと表示回数が落ちる

グーグルアドワーズでは、LP(ランディングページ)に対する品質スコアが設定されます。

品質スコアとは、Google社の基準でユーザーが広告を目にした際に感じる経験、たとえば検索キーワードとの関連性や広告ページの利便性を評価した数値のことです。

検索結果に表示される広告は、品質スコアを一つの要素として決定される広告ランクによっても、入札オークションの勝ちやすさが変わります。

そのため、GoogleにLPの品質が悪いと判断されてしまうと広告ランクが下がり、結果として広告の表示回数が落ちてしまいます。Googleは一定の品質基準を満たしていない広告は表示しないため、最悪の場合は、まったく広告が掲載されない恐れもあるでしょう。

品質スコア自体はあくまでも目安とされていますが、LPの質が悪い場合に広告表示回数が落ちるのは間違いないでしょう。このため、しっかりと質の高いLPを作成することが重要です。

関連記事:「SEO」と「リスティング広告」の違いとそれぞれの特徴について

アドワーズ(現Google広告)の始め方

グーグルアドワーズ(現Google広告)の始め方は下記のとおりです。

● Google広告アカウントを作成する
● 掲載内容を決定する
● 遷移先(LP・Webサイト)を指定する
● 予算を決めて運用を開始する
● 広告のPDCAを回す

それぞれ順番に解説します。

Google広告アカウントを作成する

グーグルアドワーズを始めるには、最初にGoogle広告アカウントを作成する必要があります。Google広告アカウントを作成する際は以下の情報が必要になるため、事前に準備しておくと設定作業をスムーズに進められます。

● 商品やサービスの名称
● 住所、電話番号
● グーグルアカウント
● ビジネス用のメールアドレス
● 宣伝したいコンテンツ(Webサイト、LPなど)
● クレジットカード

必要な情報が用意できたら、グーグルアドワーズ(現Google広告)のWebページで、画面の指示に従って各種設定を進めていきましょう。

掲載内容を決定する

掲載する広告は、商品やサービス、掲載先に合わせて、適切な広告内容で作成する必要があります。

自社の店舗の広告であればWebサイト、商品販売であればLP、商品紹介のための動画など、広告掲載の方法や方針をしっかりと定めて、掲載内容を決定し広告作成を行いましょう。

遷移先(LP・Webサイト)を指定する

グーグルアドワーズの広告は、キャンペーンという単位で管理します。掲載する広告が完成したらキャンペーンを作成して広告設定を行います。

広告掲載の目的、広告の種類、掲載する範囲などの配信条件などを設定して、掲載する広告の遷移先を設定しましょう。

予算を決めて運用を開始する

掲載内容が設定できたら予算の設定を行います。入札単価や1日の平均予算などを目標の売上から逆算して決めるなど、広告掲載による費用対効果を考えて運用を開始しましょう。

広告のPDCAを回す

広告掲載を開始したからといって完了ではありません。広告掲載後は、広告効果をより高めていくためにPDCAを回していくことが非常に重要です。クリック率や成約率のデータをチェックし、問題点を見つけて対応を行い、広告効果の最大化を目指しましょう。

関連記事:リスティング広告の基礎知識を解説。メリットや特徴とは?

まとめ

本記事では、グーグルアドワーズ(現Google広告)の基本的な知識とともに、グーグルアドワーズの始め方について解説してきました。グーグルアドワーズは、検索結果、Webサイト、動画(YouTube)などへの広告掲載が手軽に行えます。

広告効果が発生するスピードも早く、出稿費用をうまく抑えて活用できれば、少ない予算でもコンバージョン(成約)率をあげて業績向上につなげられます。本記事をきっかけに、マーケティングのひとつとして、グーグルアドワーズを活用してみてください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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