キャッシュ（cache）とは、英語で隠し場所、貯蔵所、隠し場所に隠すなどの意味で使われます。
IT分野でキャッシュを使用する場合は、直近で引き出したデータや使用する頻度が高いデータを記憶装置に保存しておくことを指します。
キャッシュによって保存されたデータは、再度使用する際に高速でアクセスが可能となります。
また、キャッシュが行われる際に使用される記憶装置や保存されたデータそのものもキャッシュと表現されます。
パソコンやスマートフォンなどのデバイスでWebにつなげるGoogle Chrome、Safari、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Opera、Internet Explorer、Vivaldiなどのブラウザは、直近で検索して引き出したデータや使用する頻度が高いデータをハードディスクにキャッシュします。
そのため、直近で検索して引き出したデータを再度見る場合、ブラウザは、キャッシュされているハードディスクのデータを引き出せばいいので、新たにWebサーバーに通信する必要がない分高速でデータを表示することができるわけです。
新たにデータを取得するには、通信や処理、変換など、時間とリソースがかかります。
手間をかけて取得したデータをキャッシュすることで、新たなデータを取得するためにかかる時間とリソースを削減することができます。
キャッシュによって、必要なデータを高速で取得できるため、作業スピードが上がり効率化を図れます。
また、キャッシュによって、システムの通信・読み込みといった作業量や作業時間を減らすことができるため、システムの負担を減らし有効に活用することが可能となります。
インターネット上で、コンピュータ識別に使う数値列（IPアドレス）と数値列を分かりやすくするドメイン名を対応させるシステム（DNS）においても、対応をキャッシュ（DNSキャッシュ）して、サーバーに対する問い合わせを効率化しています。
Googleなどの検索エンジンでは、検索して開いたサイトやコンテンツ、画像などがキャッシュされデータベースに保存されているため、再度の検索が高速で表示されます。
参考記事
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