こんにちは、JADE伊東です。
毎月恒例の「月間検索順位変動まとめ」です。
2026年7月は、AI Overviewsの表出ドメインまわりでいくつか気になる動きがありました。ほか、個別トピックも二つご用意しています。
では、スタート!
グラフの見方:
横軸は日付を示しています。縦軸は変動率(Fluctuation Score:前週に対しての計測クエリ全体の順位変化率)、またはビジビリティスコア(Visibility Score:順位に対してスコア付けをして、サイト単位での検索エンジンにおける”見つけられやすさ”を点数化したもの)を示しています。
前月の記事:2026年6 月の検索順位変動まとめ【JADE代表 伊東氏の最新SEOレポート】
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目次
全体傾向
注)グラフ左:スマホ版Google検索、グラフ右:PC版Google検索
先月は数値検証のため、お休みさせていただいた全体傾向グラフですが、今月は掲載いたします。
直近は、グラフの上限が少なく、変動率は低めのトレンドですね。
業界別傾向
注)グラフ左:スマホ版Google検索、グラフ右:PC版Google検索
旅行、グルメ、金融、医療・健康などカテゴリ別の変動状況についてもグラフの波形は全体傾向とほぼ同じを辿っています。青色のアダルトカテゴリがやや突出した挙動になっております。
ソーシャルプラットフォーム動向
注)グラフ左:スマホ版Google検索、グラフ右:PC版Google検索
YouTube、Instagram、X、TikTok、Pinterest、noteなど、Google検索上でどのプラットフォームが接点を増やしているかを見ていきます。
YouTubeの突出、Instagramの追随というここ最近の傾向からは大きく変わっておりません。
AIO:表出人気ドメイン
YouTube、Wikipedia、ニュースサイト、EC、医療・専門サイト、UGC、AI関連サービスなど、どのタイプの情報源がAIOに現れやすいのかを観測ベースで見ていきます。
圧倒的な露出シェアを誇っていたYouTubeですが、直近でその突出が調整されてきているようです。新顔としては、あるECモールのサイト内検索結果ページの露出が少し目立ってきていますね。
直近のAIO露出傾向については、以下の検索動向分析動画でも解説しておりますので、よろしければぜひご覧ください。
▼自然検索とAIOで評価が割れた? 2026年5月 GoogleコアアップデートをJADE独自データで読み解く
ユニバーサル検索動向
画像、動画、ニュース、ローカル、ショッピングなどの挿入状況を確認します。 新しいレポートUIです!
今月の #木曜日のネタ帳
毎週木曜日、新鮮なSEOネタが入荷した場合にお届けしているX上のコーナー「#木曜日のネタ帳」ですが、今月はこんなネタをご紹介しておりました。
スレッド形式で詳細をお伝えしています。お時間あるときにどうぞ!
7月は、会員限定コンテンツの認証実装、wwwあり/なしのURL正規化、寄生サイトの可視性低下、AIOに採用されるhostの変化といった、実務上の示唆が強い話題を取り上げています。
会員限定サイトへの移行と、CSSぼかしだけでは守れない話
#木曜日のネタ帳 です。
— 株式会社JADE (@_jade_kk) July 2, 2026
ここ数週間で、あるヘルスケア系 Q&A サイトで、検索可視性スコア(Visibility Score)がおよそ90%ダウンするという出来事がありました。… pic.twitter.com/ZyVwX7gcht
会員限定サイトへ移行したページで、見た目上は本文がぼかされていても、サーバーからは本文全文が返っているケースを取り上げました。
noindexやCSS上の非表示だけではなく、未ログイン時に本文そのものを返さないサーバー側の認証実装が重要、という話です。
wwwあり/なしのURL正規化をあらためて見る話
サイトの「www あり/なし」で、検索の可視性スコア(VS=Visibility Score)がそっくり入れ替わっていることがあります。片方が急に落ちて、もう片方がほぼ同じ分だけ伸びる現象です。どのくらいの頻度で起きているのか調べてみました。… pic.twitter.com/AcYiJoP2Uk
— 株式会社JADE (@_jade_kk) July 9, 2026
wwwあり/なしのURLが統一されていない場合に、検索結果上で片方が急落し、もう片方が急伸するような入れ替わりが観測されることがあります。
発生率としては1%未満のまれな現象ですが、5月下旬以降に水準が一段上がっており、リダイレクトやcanonicalなどの正規化設定を見直すきっかけになるネタです。
AIOで採用されるhostの内訳が変わってきた話
AI Overviews(AIO)の表示回数が増加中です(7月中旬時点)。
— 株式会社JADE (@_jade_kk) July 22, 2026
直近では前月比+30〜40%規模の伸びとなっており、1クエリあたりの表出数も同時に増加しています。#木曜日のネタ帳 (1/9) pic.twitter.com/KfdclNVLrn
AI Overviewsの表示回数が増えるなかで、採用されるhostの内訳にも変化が見られました。ECサイト、電子書籍、航空券比較、Google Product / Flightsなど、購買や予約に近い一次情報・公式情報の露出が増え、辞書・ブログ・SNS・FAQ・比較サイトなどの二次情報系ドメインは相対的に下がっている点が興味深いところです。
トピック1:データで見る「寄生サイト」のこの1年
2024年7月以降に新たに検出された寄生サイト群、いわゆるサイトの評判の不正使用/パラサイトSEO系のサイト群について、SERPデータで1年間のビジビリティの推移を改めてまとめてみました。
寄生サイト群全体のビジビリティはグラフからも明らかなように明確な右肩下がり傾向です。ピークだった2025年7月頃と比べると、直近の2026年7月時点ではおよそ35%のビジビリティ下落となっています。
群全体で見るとなだらかな下降に見える一方で、個別サイト単位では、ある時点で大幅に急落するケースが実は多いという点は興味深い事実です。全体の線だけを見るとゆっくり減っているように見えるのですが、実際には個別サイトの急落が時期をずらして積み重なっており、群全体ではなだらかな右肩下がりに見えている、という構造になっています。
グラフの全体傾向からは「まだビジビリティが維持されているサイトもある」という解釈も可能ですが、個別のサイト(それは自身のサイトかも)レベルでは、群全体とはまったく違う動き方をする可能性があるということです。
同じドメイン内でディレクトリを変えても、ドメインを変えても、いずれGoogleに捕捉されていく可能性は高いでしょう。オンラインでの長期の成功を目指す観点からは、寄生サイト系の施策はあまりに割が合いません。
Googleの対応も進化の一途を辿っています。本質論で行きましょう。
トピック2:某海外航空会社の地域・言語ディレクトリ変更
某海外航空会社サイトの地域・言語ディレクトリ変更に伴うビジビリティ減少疑いです。「/en-us/」のようなURLから、「/en/us/」のように言語と地域を別階層に分けるURLへ変更したタイミングで、ビジビリティが大幅に減少しているように見えます。
弊社内で最初に本件がレポートされてから数週間経過しておりましたので、私のほうで改めて簡易調査をしてみたのですが、どうも旧URL(ハイフン型)から、新URL(言語と地域でディレクトリカット)への301リダイレクトの移行がまだ完了していないように見えました。
外形的な分析でひとつ気になるのは、JavaScriptオフ状態でのアクセスの場合、ページを完全に表示しない(If you're seeing this message, that means JavaScript has been disabled on your browser, please enable JS to make this app work.という表示が出ます)状態になっている点です。仮にGooglebot側のレンダリングや再評価に時間がかかっているとしたら……?
国際線の多い同社ですので、ちょっと怖い感じがいたします。まずは、再インデックスの促進が必要かもしれません。
今週はここまで。
次回もとにかく精魂込めて書き続けます。
JADE X:https://x.com/_jade_kk
データ作成:株式会社JADE Senior Consultant 篠原誠
文責:株式会社JADE 代表取締役 伊東周晃
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