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日本マーケティング協会とは? ~協会が定めるマーケティングの定義について

2025.11.19
読了まで約 5

日本マーケティング協会は、昭和32年(1957年)に発足された公益社団法人であり、日本国内におけるマーケティングの普及・発展を目的としています。英語名「Japan Marketing Association」の頭文字から「JMA」とも呼ばれ、戦後の経済成長期に設立されました。その設立は、当時の味の素株式会社社長であった道面豊信氏が会長を務めたことに始まります。

日本マーケティング協会の理念は、マーケティングを通じて日本の企業経営の近代化と産業全体の発展を促進することにあります。営利を目的としない非営利団体として、マーケティングに関する理論や実践的な技法の研究、教育、普及活動を幅広く展開しています。東京本部のほか、関西、九州、北海道にも拠点を持ち、2020年3月時点では約500社もの企業が会員として名を連ねています。トヨタ自動車、電通、日本郵便、JTB、三越伊勢丹ホールディングスといった、日本を代表する企業が加盟しており、60年以上にわたる歴史の中で、日本のマーケティングの変遷と共に歩んできた、まさに日本のマーケティングを支える中心的な組織と言えるでしょう。

日本マーケティング協会が定めるマーケティングの定義
日本マーケティング協会は、マーケティングを以下のように定義しています。
「マーケティングとは、企業および他の組織1)がグローバルな視野2)に立ち、顧客3)との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動4)である。」(日本マーケティング協会 1990年)

この定義は、大学教授や経営者からなる「マーケティング定義委員会」での活発な議論を経て策定されました。この定義は、現代のマーケティング活動の広範な性質を捉えています。

●あらゆる組織が対象: 「企業および他の組織」という言葉には、教育機関、医療機関、行政機関なども含まれ、営利・非営利を問わず、全ての組織がマーケティングを活用し、発展できる可能性を示唆しています。
●グローバルな視野: 「グローバルな視野」は、国内市場だけでなく、国際的な社会、文化、自然環境にも配慮することの重要性を強調しています。
●顧客との相互理解: 「顧客との相互理解」は、単に商品やサービスを販売するだけでなく、顧客との信頼関係を築き、満足度を高めること、すなわち「相互信頼」を重視する姿勢を表しています。ここでいう「顧客」には、一般消費者、取引先、関係機関・個人、地域住民などが広く含まれます。
●市場創造のための総合的活動: 「市場創造のための総合的活動」は、マーケティングが単なる市場調査や宣伝といった個別の活動に限定されるものではなく、製品開発、価格設定、プロモーション、流通、さらには組織の内外に向けたリサーチや顧客・環境との関係構築といった、市場を創り出し、発展させるためのあらゆる活動を統合的に捉えることを意味しています。

この定義は、マーケティングの進化を反映しており、単なる販売促進活動を超えた、より広範で戦略的なアプローチを示しています。マーケティング戦略を立案・実行する上で、この定義は重要な指針となります。

日本マーケティング協会って何?

「マーケティングの学習を深めたい」「マーケティング戦略で自社の業績を飛躍的に向上させたい」とお考えの皆様へ、日本マーケティング協会は、マーケティングに関する専門知識や最新情報を提供し、皆様の目標達成を強力にサポートする組織です。本稿では、日本マーケティング協会の設立経緯、その活動内容、そして特に重要となる日本マーケティング協会が定義するマーケティングの意義について、詳しく解説していきます。

日本マーケティング協会の概要

日本マーケティング協会とは、どのような組織なのでしょうか。まずは日本マーケティング協会の概要について解説します。

昭和32年に発足された公益社団法人
日本マーケティング協会は、日本国内でマーケティングの普及と発展を目的として設立された公益社団法人です。「Japan Marketing Association」の頭文字を取り、JMAとも呼ばれています。

日本が戦後の復興期を経て経済成長を遂げていた昭和32年、当時の味の素株式会社社長であった道面豊信氏が初代会長となり、日本マーケティング協会は設立されました。以来、日本のマーケティング分野における中心的な役割を担ってきました。マーケティングリサーチやマーケティング戦略の発展に寄与してきた歴史があります。

マーケティングを通じて経営の近代化と産業の発展を目指す
公益社団法人として、日本マーケティング協会は営利を目的としない団体です。日本の企業経営の近代化と産業全体の発展を理念に掲げ、マーケティング理論やマーケティング技法の研究、教育、普及活動に尽力しています。具体的には、マーケティング戦略立案の支援や、最新のマーケティングトレンドに関する情報提供なども行っています。

東京本部のほか、関西、九州、北海道にも拠点を有し、2020年3月時点では約500社もの会員企業が加盟しています。トヨタ自動車、電通、日本郵便、JTB、三越伊勢丹ホールディングスといった、日本を代表する企業が名を連ねています。60年以上にわたる長い歴史を持ち、戦後の黎明期から現代に至るまで、日本のマーケティング分野を力強く支え続けてきた組織なのです。

関連記事:マーケティングとは?基礎から重要ポイントまで初心者にも分かりやすく解説

日本マーケティング協会が定めるマーケティングの定義と活動

日本マーケティング協会は、マーケティングを単なる販売促進や広告活動に留まらない、より広範で戦略的な概念として捉えています。日本マーケティング協会が1990年に定めたマーケティングの定義は、以下の通りです。

「マーケティングとは、企業および他の組織¹⁾がグローバルな視野²⁾に立ち、顧客³⁾との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動⁴⁾である。」

この定義は、大学教授や経営者で構成される「マーケティング定義委員会」での綿密な議論を経て策定されました。その要点は以下の4点に集約されます。

●あらゆる組織への適用: 営利企業だけでなく、教育機関、医療機関、行政機関などの非営利組織もマーケティングを活用することで発展できることを示唆しています。
●グローバルな視野: 国内市場のみならず、国際的な社会、文化、自然環境も考慮した視点を持つことの重要性を説いています。
●顧客との相互理解と公正な競争: 一方的な押し付けではなく、顧客との信頼関係を築き、公正な取引を通じて市場を創造することを目指します。
●市場創造のための総合的活動: マーケティングは、市場調査、製品開発、価格設定、プロモーション、流通といった、組織内外のあらゆる活動を統合・調整し、市場を創造するための包括的な活動であることを強調しています。

このような広義のマーケティング概念に基づき、日本マーケティング協会は多岐にわたる活動を展開しています。

●マーケティング検定: マーケティングの専門知識と実践能力を認定する資格制度です。この検定は、マーケティングの基礎から応用までを体系的に学ぶ機会を提供し、個人のスキルアップとキャリア形成を支援します。
●日本マーケティング大賞: 斬新かつ成果を上げたマーケティング施策や、社会・経済に貢献した新しいビジネスモデルを表彰する制度です。過去の受賞事例は、マーケティング戦略の優れた実践例として、多くの企業にとって貴重な参考資料となっています。
●教育研修: マーケティングの専門人材育成を目指し、基礎から高度な実践理論、さらには経営者向けの合宿形式研修まで、多様なコースを提供しています。
●イベント開催: フォーラム、展示会、セミナーなどを定期的に開催し、参加者が最新のマーケティングトレンドや業界動向に触れ、知見を深める機会を提供しています。
●情報発信: 会員向けの機関紙や書籍の発行に加え、日本マーケティング協会のウェブサイトでは、マーケティングに関する有益な情報や最新の知見を無料で公開しており、広く一般にも活用されています。

これらの活動を通じて、日本マーケティング協会は、日本の企業経営の近代化と産業全体の発展に貢献し続けています。

日本マーケティング協会
https://www.jma2-jp.org/index.php

まとめ

日本マーケティング協会は、昭和32年(1957年)に設立された公益社団法人であり、60年以上にわたり日本のマーケティング分野を牽引してきた歴史ある組織です。その設立は、戦後の経済成長期において、経営の近代化と産業の発展を促進することを目的としていました。協会は営利を目的とせず、マーケティングの理論と実践の研究、教育、普及活動を通じて、これらの理念の実現を目指しています。

日本マーケティング協会が提唱するマーケティングの定義は、「企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動」です。この定義は、単なる販売促進活動にとどまらず、企業や組織が国内外の市場環境を理解し、顧客との良好な関係を築きながら、持続的に市場を創造していくための包括的な取り組みであることを示しています。非営利組織なども含めた幅広い対象にマーケティングの重要性を説いており、国際化と国内の相互信頼のバランスを重視しています。

このような定義に基づき、日本マーケティング協会は多岐にわたる活動を展開しています。具体的には、個人のマーケティング能力を測る「マーケティング検定」の実施、優れたマーケティング事例を表彰する「日本マーケティング大賞」の運営、そして「ベーシックコース」「マスターコース」「エグゼクティブコース」といった多様なレベルの教育研修プログラムの提供などがあります。さらに、フォーラムやセミナーなどのイベント開催、機関紙や書籍の発行、そしてホームページを通じた情報発信など、マーケティングに関心を持つすべての人々が知識を深め、スキルを向上させるための機会を提供しています。これらの活動は、日本のマーケティングレベルの向上に大きく貢献しています。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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