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SaaS企業に学ぶ、BtoBサイトのイベントページ作成ポイント

2021.6.30
読了まで約 5

BtoBマーケティングにおいて、セミナーやイベントは顧客獲得の場としてマーケティング的にはリードジェネレーション、リードナーチャリングを創り出す場として最適です。一方でここで作り出されるコンテンツは、既存顧客のエンゲージメント向上に活用できる利便性の高いコンテンツです。
セミナーやイベントの集客は、メルマガやSNSが中心となります。BtoBサイトでイベント情報を掲載する場合、資料ダウンロードやお問い合わせなどの他のCVへの導線に注意しなければいけません。
今回はBtoBサイトのイベントページ作成ポイントについて、SaaS企業サイトの事例とあわせて紹介します。

コロナ禍でイベント形式が多様化

コロナ以前はBtoBマーケティングで開催されるイベントは、セミナー会場を借りてオフラインでの開催が中心でしたが、コロナ禍によりオンラインで開催されるウェビナーへとシフトしました。
ウェビナーにはリアルタイムで開催されるライブ配信と、あらかじめ録画した、または過去に配信されたものを流すオンデマンド配信の2つの種類があります。ユーザーは興味のあるセミナーに対し、参加しやすい形式を選択し申し込めるようになりました。
また、ウェビナー以外にも、オンライン相談会・バーチャル展示会などオンラインで開催されるイベントの種類は増えています。

関連記事:ウェビナー(Webセミナー)とは?開催までのポイントを解説

多様な形式のイベント情報をWebサイトに掲載するには、ユーザーが分かりやすいようにするのは言うまでもありません。BtoBサイトの本来の目的は、資料ダウンロードやお問い合わせなどのCVであるため、イベント情報を優先的に掲載した結果、獲得したいCVが減ってしまうのも本末転倒です。
イベント情報を掲載する際は、資料ダウンロードやお問い合わせなどのCVへ影響しないよう注意が必要です。

関連記事
リードとは?マーケティングにおける意味やリード獲得の具体的なプロセス・施策を解説
福田康隆氏に聞くB2B SaaSの最新トレンドと日本企業を成功に導く道筋

イベントページ作成ポイント 【トップページ】

トップページでのイベント情報の掲載ポイントを紹介します。トップページでは、資料ダウンロードやお問い合わせなどのCVの導線と影響しないよう注意しなければなりません。 

①グロナビ+最新イベント+イベント一覧CTA

まず、グロナビでのイベント情報へ遷移する項目を掲載します。また、トップページの下部で最新セミナーも情報と、イベント一覧ページへのCTAを設置します。
薬局体験アシスタント「Musubi」のサイトでは、グロナビに「セミナー日程」があります。また、トップページの下部で最新のセミナー情報が3カラム1列で掲載され、その下には「セミナー・イベント情報をもっと見る」とイベント一覧ページへのCTAが設置されています。

図:グロナビ+最新イベント+イベント一覧CTA

Musubi(ムスビ)-電子薬歴の先をいく薬局体験アシスタント

②グロナビ+追従型バナー

イベント情報をグロナビに掲載しつつ、追従型バナーでさらに訴求するケースです。
グループウェア「サイボウズoffice」のサイトでは、セミナー情報をグロナビで「充実のセミナー」で掲載し、追従型バナーで「オンラインセミナー開催中!」とさらに訴求をしています。

図:グロナビ+追従型バナー

サイボウズ Office | 中小企業の“チーム力”を強化するグループウェア

イベントページ作成ポイント【イベント一覧ページ】

次にイベント一覧ページの作成ポイントを紹介します。イベント一覧ページにはユーザーはイベント情報を探しに来ているため、トップページと比較すると他のCVとの導線を考慮する必要はありません。ユーザーが求めているイベントを探しやすいように検索性を高めることが重要です。

①ファーストビュー

イベント一覧ページのファーストビューで何を掲載するのか、3種類の事例があります。

カルーセルで複数のセミナー情報を掲載

エンゲージメントツール「モチベーションクラウド」のサイトではセミナー情報一覧のファーストビューで、4つのセミナー情報が動的に見られるようになっています。イベント一覧ページにアクセスして、ユーザーは最初にどんなセミナーが開催されているのか、確認することができます。

図:カルーセルで複数のセミナー情報を掲載

セミナー情報一覧|組織改善ならモチベーションクラウド

直近開催のセミナーをピックアップ

薬局体験アシスタント「Musubi」のサイトではセミナー一覧ページのファーストビューに、直近で開催されるセミナーが掲載されています。一番早く参加できるセミナーがなにか、すぐに理解できるようになっています。

図:直近開催のセミナーをピックアップ

イベント|Musubi(ムスビ)-電子薬歴の先をいく薬局体験アシスタント

定期開催のイベントを掲載

クラウドRPA「BizteX cobit」のサイトではセミナー・イベントページのファーストビューに毎週水曜日開催の「AI-OCR活用個別相談会」を掲載しています。定期的に開催されるイベントを掲載することで、ユーザーのスケジュールを確保しやすくなります。

図:定期開催のイベントを掲載

【無料セミナー・イベント開催中】クラウドRPAならBizteX cobit | クラウドRPA BizteX cobit

②ターゲット別・形式別

ユーザーが自分に該当する、または、参加したい形式からイベントを探せるように、タブを設置することも検索性を高める方法です。

イベント形式で表示

請求書クラウドツール「BtoBプラットフォーム請求書」のサイトでは、イベント一覧ページで「セミナー」「オンデマンドセミナー」「展示会」の3つからイベント情報を探すことができます。イベント形式でタブを設置し、イベント情報の検索性を高めています。

図:イベント形式で表示

電子請求書イベント一覧|BtoBプラットフォーム 請求書

利用形態で表示

desknet’s NEOのサイトでは、セミナー情報一覧で「導入をご検討中のお客様」「ご利用中のお客さま」「販売パートナーさま」とユーザーの利用形態ごとに明記しています。ターゲット別でタブを分けることで、ユーザーは自分が該当するセミナーを探すことができます。

図:利用形態で表示

【新規導入を検討中のお客さま】desknet’s NEOセミナー

③検索窓

「MoneyForwordクラウド」サイトのイベント一覧ページでは検索窓が設置されています。セミナー形式と対象企業とサービスなどの該当項目で検索できるようになっています。

図:検索窓

マネーフォワード クラウドセミナー&イベントサイト

④CTA

イベント形式によってCTAのテキスト表示を変え、ユーザーができるアクションを分かりやすく案内することができます。
電子契約サービス「CLOUDSIGN」のサイトではイベント一覧ページで、セミナー・アーカイブ動画情報が掲載されています。セミナーのCTAは「詳しくはこちら」、アーカイブ動画のCTAは「ダウンロードはこちら」とテキスト表示を分けることで、ユーザーはイベント形式の違いを理解することができます。

図:CTA

CLOUDSIGN |セミナー・イベント一覧

⑤セミナーレポート

名刺管理ツール「SANSAN」のサイトでは、イベント情報でセミナーレポートを掲載しています。音声での視聴が難しい際に、記事形式のレポートを見ることができるようになっています。

図:セミナーレポート

SANSAN|セミナーレポートページ

イベントページ作成ポイント【イベント詳細ページ】

最後にイベント詳細ページの作成ポイントです。イベント詳細ページには、タイトルと概要、開催日時、視聴方法、登壇者、コンテンツなどの基本情報と申込フォームが掲載されます。詳細ページでの目標はフォーム申込です。申込率を高めるための工夫がポイントです。

①申込フォーム設置

イベント情報は必要な情報を掲載すると、かなりの情報量となります。申込フォームをページ最下部に設置すると、申込フォームにたどり着くまでスクロールをしなければいけません。ページ自体が長ければ長いほど、そこにたどり着くまでの離脱率は高まります。
いかにページから離脱を予防し、申込フォームの入力に誘導するためには、フォームの設置場所や誘導がポイントです。

ファーストビューのサイドに申込フォーム

セールス・マーケティングプラットフォーム「Senses」サイトのイベント詳細ページにはバナーのサイドに申込フォームが設置されています。ページを下へスクロールしても申込フォームが追従するようになっており、ユーザーが申込フォームを探す手間が発生しません。

図:ファーストビューのサイドに申込フォーム

Senses|イベント詳細ページ

申込フォームへのアンカーリンクを設置

タレントマネジメントシステム「カオナビ」サイトではセミナー詳細ページで、ファーストビューのバナー下に「受付中 セミナーに申し込む」のCTAボタンが設置されています。CTAボタンをクリックすると、ページ最下部の申込フォームへ遷移します。
また、開催概要のサイドバーにも設置されており、スクロールしなくても申込フォームへ素早くたどり着くことができます。

図:申込フォームへのアンカーリンクを設置

カオナビ最新セミナー情報|カオナビ【シェアNo.1】社員の個性・才能を発掘し、戦略人事を加速させるタレントマネジメントシステム

②参加者の声

過去に開催したセミナーであれば、参加者の声を掲載します。参加者の声を通じてセミナーに参加するメリットを提示し、ユーザーの期待感を醸成させることができます。
グループウェア「desknet’s NEO」サイトのセミナー詳細ページでは、「以前に参加された方からはこんな声が寄せられています」と参加者の声が掲載されています。

図:参加者の声

グループウェア desknet’s NEO セミナー情報

③オンデマンド配信は資料の一部を掲載

オンデマンド配信のセミナー詳細ページでは資料の一部を掲載します。セミナーに関する情報を一部公開することで、ユーザーは知りたい情報と一致しているのか確認でき、また、ユーザーがもっと知りたいと、セミナーに対する期待を醸成することができます。
労務管理クラウド「SmartHR」サイトのセミナー詳細ページでは「セミナー資料を一部公開」とスライド資料の一部を掲載しています。

図:オンデマンド配信は資料の一部を掲載

【情報収集にオススメ】SmartHRウェビナー アーカイブ特集

④関連セミナーの情報を掲載

イベント詳細ページにおいても、ユーザーがより求めるセミナーが探せるように、関連セミナーを掲載します。
マネーフォワードクラウドのサイトでは、セミナー詳細ページの最下部に関連セミナーが掲載されています。

図:関連セミナーの情報を掲載

マネーフォワード クラウドセミナー&イベントサイト

まとめ

オンラインイベントが浸透し、多様な形式のイベント情報をユーザーが分かりやすいように掲載し、また資料ダウンロードやお問い合わせなどのCVへ影響しないよう注意する
トップページではグロナビにイベント一覧ページに遷移する「イベント」を設置、また、ページ下部で最新セミナーの情報とイベント一覧ページへのCTAを設置する
イベント一覧ページではトップページと比較すると他のCVとの導線は考慮する必要はなく、ユーザーが求めているイベントを探しやすいように検索性を高めることが重要
イベント詳細ページでの目標はフォーム申込であり、申込率を高めるための工夫がポイント

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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『MarkeTRUNK』編集部

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