アーカイブ(archive)は、保存記録、記録保管所、書庫、公文書などの意味で訳される英語です。
IT分野において、アーカイブは長期間にわたりデータを保管するための保管場所や、複数のファイルやディレクトリをまとめて管理する単位、または保管用にひとまとめに整理されたデータを指します。
アーカイブの意味は、データをひとまとめにして保存する作業自体を指すこともあります。例えば、メールの操作画面では、受信ボックスに届いたメールを重要度や緊急度、業務内容などに基づいて分類したボックスに移す作業もアーカイブと呼ばれます。この場合、分類された各ボックスがアーカイブとなり、メールを分類したボックスに移す作業もアーカイブの意味を持ちます。
また、複数の文書をまとめて1つのファイルに保存する場合、その作業やまとめたファイル自体もアーカイブの意味を持ちます。オンラインセミナー「ウェビナー」では、録画配信のことをアーカイブ配信と呼ぶこともあり、これもアーカイブの意味の一つです。
アーカイブの代表的な形式の1つにZIPがあります。ZIPは、データの内容を変えずにデータ量を小さくする圧縮処理を行い、データをまとめる機能を持ちます。そのため、ZIPは圧縮アーカイブまたは圧縮ファイルと呼ばれ、データの保存・転送時の負荷を軽減します。WindowsやMac OSで広く使用されているZIPは、アーカイブの意味を持つ重要な圧縮ファイルフォーマットです。
コンピュータシステムでは、将来使用する可能性のあるファイルを保管する際、データを圧縮して保管することがあります。このようにアーカイブしてまとめられたファイルは、アーカイブファイルと呼ばれます。アーカイブファイルを作成するためのソフトウェアは、アーカイバ(archiver)またはアーカイブ・ソフトと呼ばれ、アーカイブの意味を実現するツールとして重要です。
システムのパフォーマンスを維持するため、内部ストレージの空き容量を確保する必要があります。そのため、アーカイブによってまとめたアーカイブファイルは、磁気テープなどの専用記憶媒体(記録メディア)やストレージシステムに移して保管されることが一般的です。これは、日常生活でCDやDVDにデータをアーカイブすることと同様の意味を持ちます。
アーカイブの意味は、デジタルデータの管理や保存において重要な役割を果たしています。効率的なデータ管理や長期保存を実現するため、アーカイブの意味を理解し、適切に活用することが求められます。
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