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ショートメッセージサービス(SMS)とは?BtoB領域のビジネスの使い方も合わせて解説します!

2025.6.10
読了まで約 14

スマートフォンなどの携帯電話を使用し、個人間でメッセージを送り合う手段として、メールやLINEが主流となっていますが、SMSと呼ばれるショートメッセージサービスも依然として利用されています。個人同士のメッセージングツールとしてのイメージが強いSMSですが、近年では企業が個人の顧客宛に情報を届けたり、BtoB領域において企業間でメッセージを送信したりと、ビジネス目的での活用も増加しています。

本記事では、ショートメッセージサービスの基本的な概要を解説するとともに、BtoB領域をはじめとするビジネスにおける具体的な活用方法について詳しく説明します。SMSの特徴や利点を理解し、効果的なビジネスコミュニケーションツールとして活用するためのヒントを提供します。

SMS(ショートメッセージサービス)とは

SMS(ショートメッセージサービス)とは、電話番号を利用して、インターネット上で1通につき「70文字以内」の短いメッセージの送受信ができるメッセージサービスです。一般的には「ショートメール」とも呼ばれています。

SMSは、携帯電話やスマートフォンの基本機能として広く普及しており、個人間のコミュニケーションツールとしてだけでなく、企業が顧客とのやり取りや情報発信にも活用しています。

このサービスの特徴は、メールアドレスを必要とせず、電話番号さえあれば利用できる手軽さにあります。また、受信者側に費用がかからないため、ビジネスシーンでも活用しやすいツールです。

1.スマートフォンのSMS

iPhoneやAndroidのスマートフォン端末で利用できるショートメッセージサービスです。以前は、大手通信キャリアはそれぞれ独自の名称をつけてサービスを提供していました。NTTドコモは「ショートメール」、KDDI(au)は「Cメール」、ソフトバンクは「スカイメール」と呼ばれるものをそれぞれ提供されていました。当時はそれぞれのキャリア間で送り合うことはできませんでしたが、最近では、キャリア間でも送信できるようになったため、メールアドレスがなくても携帯電話を契約していれば手軽にメッセージを送信できるサービスとなっています。

2.「+メッセージ(プラスメッセージ)」

+メッセージは、大手携帯キャリアが提供するメッセージサービスです。同社に契約中のスマートフォンやタブレット端末で利用できます。
従来のショートメッセージサービスより少し進化しており、テキストのほか、スタンプや写真なども送受信することができます。また、1対1でのメッセージ送受信だけではなく、複数人でのグループメッセージのやりとりもできます。「公式アカウント」機能もあり、企業とメッセージ交換も可能です。
+メッセージでメッセージを送受信するためには、受け取る相手も+メッセージを利用している必要があります。


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SMS(ショートメッセージサービス)のビジネス領域の用途

ショートメッセージサービス(SMS)は、個人間のコミュニケーションツールとしてだけでなく、ビジネス領域でも幅広く活用されています。近年、企業が顧客とのコミュニケーションや情報提供の手段として、SMSを積極的に取り入れる傾向が強まっています。また、BtoB(企業間取引)の分野においても、SMSを用いた効率的な情報伝達が行われるようになってきました。

SMSのビジネス利用は、その即時性と高い開封率を活かし、様々な用途で効果を発揮しています。例えば、顧客サービスの向上、マーケティング活動の促進、業務効率化などに貢献しています。特に、スマートフォンの普及により、ほぼ全ての顧客がSMSを受信できる環境にあることから、その有用性は一層高まっています。

ビジネスにおけるSMSの活用は、企業規模や業種を問わず広がりを見せており、顧客との関係構築や業務プロセスの最適化に重要な役割を果たしています。SMSを効果的に利用することで、企業は迅速かつ確実に情報を伝達し、顧客満足度の向上や業務効率の改善を図ることができます。

問い合わせ受付

例えば、ユーザーが問い合わせを企業に簡単に行える仕組みとしてショートメッセージサービスを活用することがあります。電話やメールは手間がかかったり、電話は受付時間が限られているといったデメリットがありますが、ショートメッセージサービスなら手軽に自分のスマートフォン等でいつでも送信できるので、問い合わせのハードルを下げることができます。このため、顧客サポートや問い合わせ対応の効率化に役立ちます。

会員登録サイトへの誘導

会員登録サイトなど、Webサイトへと誘導するのに利用することもできます。例えば、ショートメッセージサービスを利用してユーザーに空メッセージを送信してもらい、企業側がショートメッセージサービスの画面にWebサイトの会員登録のためのURLを返すなどです。この方法は、ユーザーにとって簡単で手軽な操作で会員登録サイトにアクセスできるため、登録率の向上が期待できます。また、企業側にとっても、ショートメッセージサービスを通じて直接的にユーザーとコミュニケーションを取れるという利点があります。

本人認証

ショートメッセージサービスは、電話番号を利用するものであることから、本人確認の認証用途でもよく利用されています。例えば、Webサイト上で会員登録を行う際に、電話番号を入力してもらい、その電話番号宛てにショートメッセージサービスで4~5桁の番号を送信します。そしてユーザーに番号を入力してもらうことで本人確認ができます。この方法は、簡単かつ迅速に本人確認を行えるため、多くの企業やサービスで採用されています。また、このプロセスは自動化されていることが多く、ユーザーにとっても手軽に認証を完了できるメリットがあります。

アンケート調査

ショートメッセージサービスの画面上に、ユーザーへ簡単なアンケートを送信し、選択肢を選んでもらい、回答を送信するという用途で利用もされています。メールなどよりもハードルを下げることができます。SMSは文字数制限があるため、簡潔な質問と回答選択肢を設定することで、ユーザーが気軽に参加できるアンケート調査が可能になります。また、即時性が高いため、タイムリーな意見収集にも適しています。

関連記事:メールマガジンの作り方とは?配信から開封率の向上ポイントまで、メルマガを徹底解説

事前連絡

ショートメッセージサービスは、事前連絡にも効果的に活用できます。例えば、商品の配送予定や工事日程などを顧客へ事前に通知する手段として利用できます。これにより、顧客は予定を立てやすくなり、不在による再配達の削減にもつながります。また、予約した飲食店からの確認連絡や、医療機関からの診察日程の通知など、様々なシーンで活用可能です。短い文章で必要な情報を簡潔に伝えられるため、顧客にとっても便利なコミュニケーション手段となります。

マーケティング・販促

クーポンの送付などのマーケティングや販促用途で利用されることもあります。自社ECサイトへの誘導リンクURLを付与することで、ユーザーがアクセスしやすいよう案内します。

また、新商品の告知や期間限定セールの案内など、タイムリーな情報発信にも活用できます。顧客のセグメント別に異なるメッセージを送信することで、パーソナライズされたマーケティングコミュニケーションを実現することも可能です。

さらに、顧客の誕生日や会員登録記念日などに合わせて特別なオファーを送ることで、顧客ロイヤリティの向上にも寄与します。

SMS(ショートメッセージサービス)のビジネス利用のメリット

ショートメッセージサービス(SMS)は、ビジネスで活用する際に様々な利点があります。メールなどの他のコミュニケーション手段と比較しながら、SMSのビジネス利用におけるメリットを確認していきましょう。

SMSは高い到達率と開封率、通信コストの削減、携帯電話番号のみでの送受信可能性、送達確認機能、そして確実な本人への送信という特徴を持っています。これらの特性により、SMSはビジネスコミュニケーションにおいて効果的なツールとなっています。

企業は顧客や取引先とのコンタクトを円滑に行い、重要な情報を確実に伝達することができます。さらに、SMSはセキュリティ面でも優れており、機密性の高い情報のやり取りにも適しています。

これらの利点を活かすことで、企業は効率的かつ効果的な顧客サービスやマーケティング活動を展開することが可能となります。

到達率・開封率が高い

ショートメッセージサービスは、メールと比較して到達率や開封率が高いことが大きな特徴です。電話番号は、メールアドレスよりも変更頻度が低いため、宛先不明で届かないケースが少ないのが主な理由です。また、メールではブロックされたり迷惑メールフォルダに振り分けられたりするリスクがありますが、ショートメッセージサービスではそのような問題が発生しにくいため、結果的に高い到達率を実現しています。

開封率に関しては、一般的に9割以上と言われており、情報をユーザーに確実に届けやすいというメリットがあります。これは、ショートメッセージサービスが携帯電話の基本機能として広く普及しており、多くのユーザーが日常的に利用していることも要因の一つです。

さらに、ショートメッセージサービスは通知機能が充実しているため、受信したメッセージに気づきやすく、即時性も高いという利点があります。これらの要因が相まって、ビジネス利用においても効果的なコミュニケーション手段として注目されています。

通信コストが削減できる

ショートメッセージサービスを利用する際は、送信時にパケット通信料がかかりますが、電話発信をするよりも安価に済みます。特に、遠距離の相手や長時間の通話が必要な場合と比較すると、コスト面での優位性が顕著です。

また、ショートメッセージサービスを受け取る側については無料なので、ユーザーに受信コストを負担してもらうこともありません。このため、企業が顧客とのコミュニケーションを頻繁に行う必要がある場合でも、通信コストを抑えつつ効果的な情報伝達が可能となります。

携帯番号のみで送受信可能

SMSの最大の魅力は、電話番号さえ分かれば送受信できるという点です。メールアドレスや住所などの情報がなくても、電話番号の情報だけで目的のユーザーに情報を届けることができます。これは特に、新規顧客へのアプローチや、一時的な連絡先としてSMSを活用する場合に非常に便利です。

また、スマートフォンを持っているほとんどの人が利用できるため、幅広い年齢層にリーチできるという利点もあります。さらに、電話番号は比較的変更されにくいため、長期的な顧客とのコミュニケーション手段としても有効です。

送達確認ができる

ショートメッセージサービスの大きな利点の一つに、メッセージの送達確認が可能であることが挙げられます。この機能により、企業は顧客や取引先に送信したメッセージが確実に届いたかどうかを把握できます。送達確認は、ビジネスコミュニケーションにおいて非常に重要な要素です。特に、重要な情報や緊急性の高い連絡を送る際には、この機能が大きな価値を発揮します。また、送達確認ができることで、メッセージが届いていない相手に対して再送信を行うなど、適切なフォローアップが可能となります。これにより、コミュニケーションの確実性が高まり、ビジネスの効率化にもつながります。

確実に本人に送信できる

ショートメッセージサービスは、セキュリティ性に優れています。本人確認に使われているくらい、第三者に使用されることが少ないというメリットがあります。セキュリティを重視したい企業にとって最適な送信手段といえます。電話番号は個人に紐づいており、メールアドレスと比べて変更頻度が低いため、より確実に本人へのメッセージ到達が期待できます。また、スマートフォンのロック機能により、端末自体のセキュリティも確保されているため、情報漏洩のリスクも低減されます。

関連記事:これだけはおさえたい! メルマガの開封率・クリック率をあげる3つのポイント ~タイトル・テキストメール構成編~

SMS(ショートメッセージサービス)のビジネス利用のデメリット

ショートメッセージサービス(SMS)をビジネスで活用する際には、いくつかの注意点があります。主なデメリットとして、送信料金の発生と送信可能なコンテンツの制限が挙げられます。SMSは1回の送信ごとに料金が発生するため、大量の配信を行う場合はコストが嵩む可能性があります。また、SMSは基本的にテキストのみの送信に限られており、画像や動画などのリッチコンテンツを直接送ることができません。これらの制限は、SMSを使用したマーケティングや顧客コミュニケーションの幅を狭める要因となる場合があります。ただし、URLを含めることは可能なので、ウェブサイトへの誘導などの工夫次第で、ある程度はこの制限を補うことができます。将来的には、より機能が拡張された「+メッセージ」などのサービスへの移行も検討の余地があるでしょう。

送信に料金がかかる

SMSを送信する際には、料金が発生するというデメリットがあります。この料金は、送信する文字数に応じて変動します。例えば、NTTドコモのSMSサービスでは、1回の送信あたり3~33円(税込)の料金が設定されています。具体的には、70文字以内の送信であれば3円となります。ただし、利用する機種やアプリによって、1回に送信可能な文字数が異なる場合があるので注意が必要です。このように、SMSの送信にはコストがかかるため、大量の送信を行う場合は事前に予算を考慮する必要があります。

表:NTTドコモ「ご利用料金 メッセージの送受信料について」

出典:NTTドコモ「ご利用料金 メッセージの送受信料について」
https://www.docomo.ne.jp/service/sms/charge/

画像・動画は送れない

ショートメッセージサービス(SMS)には、画像や動画を添付することができないという制限があります。また、1回の送信で使用できる文字数も限られているため、その使用範囲はある程度限定的となります。しかしながら、SMSでもURLを貼り付けることは可能です。そのため、画像や動画を含むウェブページへのリンクを送信することで、この制限を一部回避することができます。将来的には、画像や動画も送信可能な「+メッセージ」のようなサービスがさらに普及すれば、より多様なコンテンツを送信できるようになる可能性があります。企業は、これらの制限を考慮しつつ、SMSの特性を活かした効果的なコミュニケーション戦略を立てることが重要です。

SMS(ショートメッセージサービス)を送信する手順

ショートメッセージサービス(SMS)の送信手順を確認しておきましょう。一般的によく利用されているiPhoneとAndroid端末のスマートフォンの「メッセージ」アプリを使用した送信方法をご紹介します。両者で若干の違いはありますが、基本的な流れは共通しています。まず、ホーム画面やアプリ一覧から「メッセージ」アプリを起動し、新規作成ボタンをタップします。次に、送信先を選択または入力し、メッセージを作成します。最後に送信ボタンを押すことで、SMSが送信されます。送信完了後は、画面上で送信日時と本文が表示されます。なお、送信エラーが発生した場合は、ビックリマーク「!」が表示されますので、再送信などの対処が必要です。以下では、iPhoneとAndroid端末それぞれの具体的な手順を詳しく解説します。

iPhone

  1. ホーム画面の「メッセージ」アプリをタップします。
  2. メッセージ画面が表示されたら、右上にある「鉛筆」マークのアイコンが新規作成のボタンですので、そのアイコンをタップします。
  3. メッセージ作成画面が表示されるので、次は送信先を選びます。右上にある「+」マークのアイコンをタップして、連絡先から送信先を選択します。
  4. 送るメッセージを入力し、緑の「↑」マークのアイコンを押し、送信します。
  5. 「送信日時」と「本文」が表示されたら送信完了です。

Android端末

  1. ホーム画面、もしくはアプリ一覧画面の「メッセージ」アプリをタップします。
  2. メッセージ画面右下にある「鉛筆」マークのアイコンが新規作成ボタンですので、そのアイコンをタップします。
  3. メッセージ作成画面が表示されるので、次は送信先を選びます。送信先の電話番号を手入力、または右上のアイコンから電話帳を開いて選びます。
  4. 送りたいメッセージを入力し、「紙飛行機」マークの送信ボタンをタップすると送信されます。
  5. 「送信日時」と「本文」が表示されたら送信完了です。

どちらの方法も、送信後、ビックリマーク「!」が表示されたら「送信エラー」ですので、再度送信するなど対処しましょう。

ビジネスでSMS(ショートメッセージサービス)を送る方法

ビジネス利用において、SMSを送信する方法には主に2つの方法があります。1つ目は、企業の担当者が個別にスマートフォンからSMSを送信する方法です。この方法は少数の相手に送信する場合に適していますが、送信先が多い場合は手間がかかり、ミスも発生しやすいというデメリットがあります。

2つ目の方法は、SMS配信システムを利用する方法です。SMS配信システムは、多数の送信先に効率的にSMSを配信できるだけでなく、管理画面で配信状況を確認することができる専用サービスです。大量の送信や一斉配信が必要な場合に特に有効です。

また、一部のMA(マーケティングオートメーション)ツールにはSMS送信機能が備わっていることもあるため、既存のMAツールを活用できる可能性もあります。ビジネスの規模や送信の頻度、目的に応じて適切な方法を選択することが重要です。

スマートフォンから送る

スマートフォンから個別に企業担当者に送信するという方法です。先ほどご紹介した送信方法で実施します。この方法は、少数の相手に対して個別にメッセージを送る場合に適しています。例えば、特定の顧客や取引先に対して、緊急の連絡や個別の案内を行う際に便利です。ただし、送信相手が多い場合は、手作業だと手間がかかるほか、ミスも発生しやすいというデメリットがあります。また、大量の送信を行う場合、スマートフォンの性能や通信環境によっては、処理に時間がかかったり、途中で送信が途切れたりする可能性もあります。そのため、多数の相手に一斉送信する必要がある場合は、後述のSMS配信システムの利用を検討することをおすすめします。

SMS配信システムを利用する

多くの企業に一斉送信するときなどに便利なのが、SMS配信システムを利用することです。SMS配信システムとは、多くの送り先に効率的にショートメッセージサービスを配信できたり、管理画面で配信状況を確認したりすることができるSMSを送信するための専用サービスです。MA(マーケティングオートメーション)にショートメッセージサービスを送信する機能が備わっていることもあります。

これらのシステムを活用することで、大量の顧客に対して迅速かつ正確にメッセージを送信することが可能となります。また、一部のシステムでは配信結果の分析や顧客セグメンテーション機能なども提供されており、より効果的なコミュニケーション戦略の立案に役立ちます。企業規模や業種に応じて適切なSMS配信システムを選択することで、ビジネスコミュニケーションの効率化と顧客満足度の向上を図ることができます。

ビジネス用途でSMS配信システムを利用するメリット

ビジネスでSMS配信システムを利用することで、効率的かつ効果的な顧客とのコミュニケーションが可能となります。主なメリットとしては、複数の顧客に一斉送信ができること、手作業による誤送信リスクを低減できること、URLのクリック数計測などの機能により効果測定が容易になること、自動送信機能による即時性の向上、さらに音声ガイダンスと連動した送信が可能なことなどが挙げられます。これらの機能を活用することで、企業は顧客へのリーチを拡大し、コミュニケーションの質を向上させることができます。SMS配信システムは、特に大規模な顧客基盤を持つ企業や、迅速な情報伝達が求められる業界において、非常に有用なツールとなります。

顧客に一斉送信できる

SMS配信システム利用の大きなメリットとして、一度で複数の顧客に送信できることがあります。10人以上に送る際には、手作業では手間と時間を要しますが、システムを利用すれば効率的に運用が可能です。例えば、数百や数千の顧客リストがある場合でも、わずか数クリックで全員にメッセージを送信できるため、大幅な時間短縮につながります。また、一斉送信機能により、全ての顧客に同じタイミングで情報を届けることができるため、公平性も保たれます。

誤送信リスクが低減できる

手作業で送信することは、手間と時間がかかるだけでなく、誤送信のリスクも高くなります。SMS配信システムを利用すれば、管理画面から一括で操作できるため、誤送信リスクも大幅に低減できます。システムによっては、送信前に確認画面が表示されたり、二段階認証が必要になるなど、セキュリティ面でも安心して利用できる機能が備わっています。また、送信履歴が自動的に記録されるため、万が一の場合でも迅速に対応することが可能です。これらの機能により、ヒューマンエラーを最小限に抑え、より安全で確実なSMS配信が実現できます。

記載URLのクリック数の計測ができるものもある

システムによっては、メッセージ内に掲載している短縮URLのクリック数を計測できる機能などさまざまな機能があり、効果測定が行いやすいメリットがあります。この機能を活用することで、送信したメッセージの反応を数値化し、マーケティング施策の効果を具体的に把握することができます。クリック数の計測結果を分析することで、顧客の興味関心や行動傾向を理解し、より効果的なコミュニケーション戦略の立案に役立てることが可能となります。

自動送信できるものもある

ショートメッセージサービスを自動送信できるシステムもあります。例えば、本人確認やワンタイムパスワードなどを、ユーザーが操作するタイミングでショートメッセージサービスにより即時に自動送信するといったことが可能です。この機能により、人手を介さずにタイムリーな情報提供や認証プロセスを実現できるため、業務効率の向上やユーザー体験の改善につながります。また、定期的な通知や予約済みのメッセージ配信なども自動化できるため、マーケティングや顧客サービスの面でも有用です。

音声ガイダンスに合わせて送信できるものもある

音声ガイダンスに合わせてショートメッセージサービスを送信することができるシステムもあります。この機能により、音声による案内と同時にテキストメッセージを送ることで、情報の伝達をより確実にすることができます。例えば、重要な通知や緊急連絡の際に、音声で伝えた内容を補完するためにSMSを併用することで、受信者の理解を深めることができます。また、聴覚に障害がある方への配慮としても有効な手段となります。

SMS(ショートメッセージサービス)配信システム5選

SMS配信システムは、企業のビジネス用途に適した機能を備えたサービスが多数存在します。ここでは、代表的なSMS配信システムを5つご紹介します。それぞれの特徴を把握し、自社のニーズに合ったシステムを選択することが重要です。

1.KDDI Message Cast(Supership・KDDI)

https://biz.kddi.com/service/message-cast/

スクリーンショット:KDDI Message Cast(Supership・KDDI)

このサービスは、KDDIとSupershipが提供するSMS送信サービスで、一般的なショートメッセージサービスと共に「+メッセージ」を送ることができます。自社配信システムをKDDI Message Cast独自の配信システムとAPI連携(※)によって、入稿ポータルを利用して手軽に配信ができます。

※API:「アプリケーション・プログラミング・インターフェース(Application Programming Interface)」。ソフトウェアやプログラム同士をつなぐインターフェースのこと。

企業が、エンドユーザーである顧客に対して、ショートメッセージサービスを送信するのが一般的な用途です。オプションで誤配信防止機能を利用することもできます。
KDDIが提供しているという点で、信頼があり、保守体制もしっかりしているのが特徴です。

2.Media SMS(media4u)

https://media-sms.net/

スクリーンショット:Media SMS(media4u)

Media SMSは、法人向けSMS送信サービスです。国内の法人・企業に求められる性能・機能をすべてそろえているというところに強みがあります。また、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった全携帯電話事業者(キャリア)の設備と直接つなぐ設計で、大規模配信プラットフォームを実現しています。これにより、SMS到達率99.9%を実現しています。

その他、長文送信、チャットのようにやりとりできる双方向SMS、本文に挿入する短縮URLのオリジナルドメイン化などのニーズに合わせた機能が開発されています。

3.Cuenote SMS(ユミルリンク)

https://www.cuenote.jp/sms/

スクリーンショット:Cuenote SMS(ユミルリンク)

Cuenote SMSは、一般的な法人向けSMS送信サービスの機能を備えており、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルといった国内全キャリアと直接接続していることから、開封率は90%以上となっています。提供元のユミルリンク社は、別途メール配信システムを手掛けていますが、そこで培われた配信技術と高次のセキュリティ体制が備わっていることに特徴があります。

4.SMS送信サービス(株式会社電話放送局)

https://www.dhk-net.co.jp/service/sms-web/

スクリーンショット:SMS送信サービス(株式会社電話放送局)

コールセンター業務の自動化に長年、取り組んでいる電話放送局が提供するSMS送信サービスです。コールセンターサービスと付随して利用するのに便利です。例えばオペレーターが電話では伝えづらかった情報なども、ショートメッセージサービスによって伝達することが可能です。
また、コールセンターはお問い合わせを受け付ける機能を持つこともありますが、よくある質問については、混雑緩和のためにショートメッセージサービスでFAQページなどのURLを送信して、自己解決を促すことも可能です。

5.WEBCAS SMS(株式会社WOW WORLD)

https://www.webcas.jp/sms/

スクリーンショット:WEBCAS SMS(株式会社WOW WORLD)

コミュニケーションシステムWEBCASのSMS送信サービスです。WEBCASは、メール配信やアンケート作成、メール共有などが行えるコミュニケーションシステムであり、多くの企業にマーケティング用途で活用されています。
メールマーケティングを実施するのと並行してショートメッセージサービスを利用したい場合に適しています。
メール配信後、エラーになった相手だけを抽出してSMS配信といった展開もできる上に、セグメント配信機能、効果分析機能なども活用できます。

SMS送信システムのサービス選定時のポイント

上記で取り上げたようなSMS送信システムのサービスは非常に多く存在します。その中で、うまく自社に適したものを選ぶには、次の選定ポイントを確認しておくと良いでしょう。

国内キャリアと直接接続か

国内キャリアとは、ドコモやau、ソフトバンク、楽天モバイルといった携帯電話事業者です。これらのキャリアと直接接続してショートメッセージサービスを送ることができるかどうかを確認しましょう。これにより、メールの到達率アップとセキュリティ向上が期待できます。
直接接続でなければ、海外の回線に接続する方法が一般的です。

一斉送信ができるか

特にキャンペーンなどマーケティング用途で利用する場合は、一斉送信機能があることが欠かせません。迅速に多くの顧客にショートメッセージサービスを送信することができます。

自動発信機能とAPI連携機能があるか

本人確認やワンタイムパスワード送信のためにショートメッセージサービスを利用したい場合には、自動発信機能があるシステムである必要があります。そのためには自社システムにある顧客情報等と連携するAPI機能が必要です。

SMS(ショートメッセージサービス)をビジネスで送信するときのポイント

ショートメッセージサービスをビジネス用途で送信する際には、ぜひポイントを押さえた運用を行っていきましょう。ここではそのポイントをご紹介します。

1.送信側に同意を得る

ショートメッセージサービスを利用した広告宣伝を行う際には、Eメールと同様、送る相手に対して、事前の同意が必要です。「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」、通称、特電法では、まず事前にショートメッセージサービスでメッセージを送信することの同意を得る必要があります。

ただし、対象となるのは「広告または宣伝を目的とした電子メール」であることから、予約確認メッセージや、本人確認メッセージを送信するときは関係がありません。

広告・宣伝でショートメッセージサービスを利用する際、詳細の規定については、法律を確認しましょう。主に送信相手の同意を取る(オプトイン)こと、そして同意を受けた際の記録を残すこと、表示義務に従って送信者の連絡先を記載すること、送信相手が受信拒否(オプトアウト)の手続きができるようにすることが必要です。

2.配信料に気を付ける

ショートメッセージサービスは、一通ごとに送信側に配信料がかかることをお伝えしました。1通や2通ではそれほどコスト負担にはなりませんが、それが何百、何千もの相手に送る場合となると、配信料が多くかかります。Eメールは1通ごとの配信料はかかりませんが、ショートメッセージサービスはかかるということを留意しましょう。
ただ、紙のDM(ダイレクトメール)と比べるとショートメッセージサービスは安価に済むでしょう。

3.URLを送るときは短縮URLを利用する

ショートメッセージサービスは、一度送信できる文字数が限られているという欠点があります。そのため、文字と一緒に長いURLを記載すると受け取った側は見づらくなってしまいます。そこで、よく利用されるのが短縮URLです。短縮URLとは、長いURLを文字通り短縮して短いURLに変換し、その短いURLをユーザーがクリックすると、元の長いURLへ転送される仕組みです。
ただし、短縮URLを利用する際には、注意が必要です。なぜなら、最近ではフィッシング詐欺で個人情報を盗むために悪質なメールを送る際によく利用されるため、短縮URLを記載したメッセージを見ると「フィッシング詐欺メッセージではないか?」と疑われ、クリックされない可能性があるためです。
そのため、短縮URLは、フィッシング詐欺で使われるような短縮URLサービスを利用したURLを利用するのではなく、自社ドメインを利用し、できるだけ短いURLにする方法が理想です。そのほうが見た目の信頼性が上がるためです。
関連記事:BtoB向けのメルマガ(メールマガジン)の開封率、クリック率(CTR)をあげる為に出来ること

まとめ

・SMS(ショートメッセージサービス)とは、電話番号を利用して、インターネット上で1通につき「70文字以内」の短いメッセージの送受信ができるサービス。一般的には「ショートメール」とも呼ばれている。

・SMS(ショートメッセージサービス)には、iPhoneやAndroidのスマートフォン端末で利用できるSMSのほか、「+メッセージ(プラスメッセージ)」という大手携帯キャリアが提供するメッセージサービスがある。+メッセージでは、テキストのほか、スタンプや写真などの送受信ができ、複数人でのグループメッセージなどの機能もある。

・SMS(ショートメッセージサービス)のビジネス領域の用途には、問い合わせ受付や会員登録サイトへの誘導、本人認証、アンケート調査、商品発送などの事前連絡、マーケティング・販促などがある。ビジネスでは主にSMS配信システムを利用するのが一般的である。

・SMS(ショートメッセージサービス)のビジネス利用のメリットとして、到達率・開封率が高い、通信コストが削減できる、携帯番号のみで送受信可能、送達確認ができる、セキュリティ性に優れるなどがある。一方で、デメリットとして送信に料金がかかる、画像・動画が送れないといった点がある。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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