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GTM(Googleタグマネージャー)とは?概念から設定まで解説

2022.8.10
読了まで約 6

タグはアクセス分析などに必要ですが、通常タグの追加や削除はHTMLを編集しなければなりません。GTMとは、Googleが提供しているタグマネジメントツールのことです。Webサイトやホームページ、リスティング広告などにタグを設置できるほか、どれくらいの成果が出ているかを計測し、一括で管理することがGTMの役割です。

本記事では、GTMの基本的な概念から使い方、初期設定などを解説しますのでぜひ参考にしてください。

関連記事:タグ(tag)って何?今更聞けないタグについて説明します

GTMとは

上述したように、GTMとは、Googleが提供しているタグマネジメントツールのことです。ログインさえすればすべてのユーザーが無料で利用でき、複雑なHTMLを管理する必要もないため、多くのアクセス解析担当者やマーケティング担当者に愛用されています。

また、GTMは定期的に機能がアップデートされることも特徴です。数年前までは、一部分を編集する際にページ全体の修正を行う必要があったものの、2021年現在では、修正したい箇所のみを部分的に修正することが可能になりました。

つまり、GTMを利用することで修正作業やタグの計測を効率化でき、即座に分析や改善を行えることがメリットだと言えるでしょう。

GTMの基本理解

ここまで、GTMの概要を解説してきました。ここからは、GTMの基本理解として、覚えておくべき用語やその意味を説明します。

アカウント

アカウントとは、後述するコンテナを管理するグループのことを指します。基本的には、1会社1アカウントで管理するケースが多いです。つまり、1つの会社で複数のホームページを保有していたとしても、アカウント自体は1つだけになります。一方で、1つのホームページを2つの会社で管理している場合は、アカウントが2つになるということです。

コンテナ

GTMを利用する(タグを設置する)ホームページのことを指します。1つのホームページにつき1つのコンテナで分けるのが一般的です。もしくは、1ドメイン単位でコンテナを分けるケースもあります。

ワークスペース

ワークスペースとは、コンテナ内にあるGTMの設定変更や修正を行うための作業環境のことです。GTMの無料版では、1コンテナに対して3つのワークスペースを同時に利用できるようになっています。

ワークスペースの注意点は、ホームページごと、もしくはタスクごとにワークスペースを分けることです。なぜならワークスペースの仕組み上、1つの設定変更が同様のワークスペースにも同時に反映されてしまうからです。つまり、2人の担当者がそれぞれの修正箇所を担当しているものの、1人の担当者が設定を保存してしまったばかりに、もう1人の担当者が行っている作業に悪影響が及ぶかもしれないのです。

これらを防ぐためにも、必ずホームページもしくはタスクごとにワークスペースを設置しましょう。

タグ

タグとは、言葉のとおりそのページに設置するタグのことを指します。後述するトリガーが引かれたタイミングで機能する仕組みとなっています。

トリガー

トリガーとは、タグが引かれる条件を指定する機能のことです。簡単な例を挙げると、「コンバージョンしたタイミング」「お問い合わせをしたタイミング」などがあります。
トリガーは、用途に応じて複数の要素を組み合わせて条件を決定することが可能です。

関連記事:トリガーとは?MAにおけるトリガーの役割も合わせて解説します

変数

変数とは、その時々の状況によって変わる可能性があるものを条件として設定することです。たとえば、商品数の多いECサイトではそれぞれの商品によって購入金額が異なるため、商品ごとの変数が必要になるでしょう。

変数は、タグの計測値やトリガーの条件として設定できます。

バージョン

バージョンとは、タグやトリガー、変数を「作成した時点」の状態で保存できる機能のことです。GTMでは分析を繰り返すため、その時々によって設定を変更する必要があるでしょう。

そういった場合、「過去に設定していたバージョンに戻したい」といったことが度々起こりやすく、それらを解決する機能としてバージョン機能が用いられます。

GTMの導入メリット

GTMを導入するメリットとして、以下の4つが挙げられます。

1. タグを一元管理できる
2. ページの表示速度の低下を防止できる
3. GTMのタグ設置場所を自由に設定できる
4. 公開前にGTMのプレビューで動作確認ができる

タグを一元管理できる

GTMを導入すると、複数のタグを一括で管理することが可能です。GTMを導入していない場合は、ページのHTMLにタグを設定しなければいけません。複数のタグを用いていたり、異なるページにタグを設置していたりすると、タグの管理が煩雑になるでしょう。

GTMでは、タグをいつ・どこに設置したのかを一覧で管理できます。タグの管理を効率化できるほか、HTMLを編集する手間がなくなり、作業コストの削減にもつながるでしょう。

ページの表示速度の低下を防止できる

HTMLで設定したタグの数が多くなるほど、ページの表示速度は遅くなります。その点、GTMで設置したタグはページの読み込みとは別に処理され、表示速度に影響しにくい仕組みとなっています。表示速度はGoogleの評価対象でもあるため、GTMを導入するメリットは大きいでしょう。

関連記事:PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)の使い方を徹底解説!WEBサイトの表示速度を改善する方法

GTMのタグ設置場所を自由に設定できる

GTMを導入するメリットとして、担当者が自由にタグを設定できることが挙げられます。HTMLの編集が不要なため、普段はHTMLを触らない人でも簡単に設定できるでしょう。

特にサイトの管理を外注している場合は、タグの設定や変更が反映されるまでに時間がかかることがあります。GTMを導入すればそのようなタイムラグを防止でき、タグの設定を外注する必要がなくなるため、外部委託料などのコストも削減できるでしょう。

公開前にGTMのプレビューで動作確認ができる

GTMにはプレビューモードがあり、公開前に動作確認として活用できます。アクセス数の多いサイトでは、ページをテスト公開するのが難しいこともあるでしょう。GTMを利用すれば、プレビューでタグの動作確認ができるため、公開後の設定エラーを未然に防止できます。

GTMの導入と初期設定

ここまで、GTMの概要やよく使われる基本的な言葉の意味合いを解説してきました。ここからは、GTMの導入と初期設定について解説します。

GTMにログイン

GTMを利用するには、まずGTMにログインすることが必要です。GTM公式サイトにアクセスし、「タグマネージャーにログイン」と表示されているボタンをクリックしましょう。すると、アカウントを登録するためのいくつかの入力項目が表示されるため、それらを順番に入力していきます。

なお、GTMのデフォルト設定では、利用する国が「アメリカ合衆国」となっているため、利用する地域に合わせて変更することを忘れないようにしましょう。

コンテナ設定

上述した各種入力項目の入力を終えると、次はコンテナ設定に移ります。コンテナ設定は、タグの計測を行うためにも確実にしておきたい部分であるため、手順どおりに進めましょう。

まず、GTMを利用するユーザー名と国を入力すると、「利用規約に同意」といったボタンが表示されるため、確認のうえ導入しましょう。すると、計測で使用できるタグが発行されるため、それらをどこかにコピーしておきましょう。

計測したいページにコードを埋め込む

上述したタグのコピーが完了したならば、最後に計測したいページにそのタグ(コード)を埋め込みましょう。コードは「head直下」に貼り付けるものと「body直下」に貼り付けるものの2種類があるため、それぞれを間違えないように注意が必要です。

計測したいページにコードを埋め込むと、早ければすぐに計測が開始され、遅くとも数時間〜1日以内には計測を開始できる。

Google Analyticsとも連携しておきましょう

ここまでの設定が完了すれば、GTMのワークスペース上で効果計測が可能となります。Google Analyticsとタグを連携させることで、さらに詳細なデータを得ることも可能です。

Google Analyticsとは、GTMと同じくGoogleが提供しているアクセス解析ツールのことで、ページ内でユーザーがどのような行動をしたのかを確認できます。GTMとGoogle Analyticsを連携させる手順は以下のとおりです。

1. ワークスペースをクリック
2. 新しいタグを追加をクリック
3. タグの設定
4. ユニバーサルアナリティクスをクリック
5. トリガーに「All Pages」を選択

これらの設定を完了すると、分刻みのアクセス数やアクティブユーザー数、上位のアクティブページなどを確認できます。それらを分析することで見つかった修正点を改善することによって、ユーザーと検索エンジンの双方から好まれるホームページへとアップデートできるでしょう。

関連記事:Google Analytics(グーグルアナリティクス)とは?設定方法や使用用途を解説

GTMでGA4を設定する方法

GA4とは、アクセス解析ツールであるGoogle Analyticsの次世代バージョンです。GTMとGA4はどちらもGoogleの製品であり、相性が良くて利用しやすいのが特徴です。GTMにはGA4のタグがデフォルトで用意されているため、便利に使えるでしょう。ここでは、GTMでGA4を設定する際の流れをご紹介します。

1. GA4プロパティを作成し、測定IDを確認
2. GTMでタグの名前を設定
3. 「Googleアナリティクス:GA4設定」をクリック
4. GA4の測定IDを入力
5. トリガーに「初期化」を選択

設定が完了したならば、プレビューでタグが有効になっているかを確認し、問題がなければ公開ボタンをクリックしましょう。

関連記事:「Google Analytics4プロパティ」と旧バージョン「ユニバーサルアナリティクス」の違いとは?

GTM導入時の注意点

ここまで、GTMの概要やGoogle Analyticsとの連携方法などを解説してきました。ここからは、GTMを導入するうえでの注意点を2つ解説します。

・ タグの発火確認は拡張機能が必要
・ タグの設置ページを確認する

それぞれ順番に見ていきましょう。

タグの発火確認は拡張機能が必要

まず、GTMで設置したタグがしっかりと機能(発火)しているかを確認するには、Google Chromeの拡張機能が必要です。拡張機能は以下から無料でダウンロードできます。

Tag Assistant Legacy (by Google)

上記をダウンロードして有効化しておかなければ、正しくタグが設置されていても発火の確認はできません。したがって、タグを設置する前にダウンロードしておくことを推奨します。

タグの設置ページを確認する

2つ目の注意点は、設置したいページに正しく設置されているかどうかを確認することです。ありがちなミスとしては、サンクスページを計測したいものの、その1つ前のページに設置されてしまっているケースです。

このようなミスを犯してしまうと、当然ながらサンクスページの計測ができず、その後の効果改善も行えません。また、サンクスページのコンバージョン数が悪いと判断してしまい、コンテンツを強化するために本来必要ではない部分に予算を投入してしまう恐れもあります。

GTMでタグを設置する際は、必ず正しいページの正しい箇所に設置できているかどうかを確認することを念頭に置きましょう。

関連記事:タグマネージャー利用調査と方向性について。ウェブ解析士協会が調査結果を公開

まとめ:GTMでアクセス解析をはじめよう

GTMの概要や基本理解、初期設定方法などを解説してきました。GTMは無料のアクセス解析ツールでありながらも、利用方法に戸惑ってしまうほど優秀な機能が多数搭載されているツールです。

また、Google Analyticsと連携することで、より詳細なデータを得ることも可能です。まずは、自社サイトやホームページの改善点を明確に洗い出すためにも、GTMに登録することから始めてみてはいかがでしょうか。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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