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ホームページ制作の際に重要なトップページ制作のポイントとは

2020.5.19
読了まで約 3

企業ホームページを制作する際、トップページは最も重要であることは想像にたやすいことです。
しかし具体的にトップページがどのような役割を持ち、作る際に何に気をつければよいかは、なかなか知りえないものです。
そこで今回は、企業ホームページにおけるトップページの役割や制作のポイントをご紹介します。

 

トップページの役割

企業ホームページには、企業の公式ホームページやサービスサイト、ECサイトなどさまざまな形態があります。
いずれもトップページはホームページの顔になるため、重要であることは周知の事実です。
一方で、意外と見過ごされがちなトップページの役割があります。それは次の2点です。

◇「ファーストビュー」を含む
よくホームページの離脱率について話題になることがありますが、ホームページにアクセスした瞬間に、ユーザーが閲覧するかどうかを決めるのが、トップページの「ファーストビュー」といわれています。
ファーストビューとは、ユーザーがホームページにアクセスしたときに最初に目に入る、スクロールしない範囲のことです。
このファーストビューでユーザーが離脱したくなくなるほど、しっかりと作り込むことは非常に重要です。

◇必要な情報にアクセスするための窓口となる
トップページは、企業のオフィスに例えるならエントランスです。
来訪者は、受付の担当者か、据え置き電話で必要な用件を伝えることで、自分の目的の場所にたどりつくことができます。
トップページも、エントランスと同じく、あらゆる情報への入口です。
そのため、トップページに来訪したユーザーが「どこをクリックすれば目的の情報にたどり着けるか」をひと目で分かるようにしなければなりません。
下層ページにアクセスした後、トップページに戻ってくるユーザーもいます。
トップページは案内板としての重要な役割もあるのです。

 

トップページ制作のポイント

トップページの重要な意義や役割を押さえたところで、次は、トップページを制作する際に、具体的にどのような点にポイントを置いて作るべきか確認しておきましょう。

◇企業のコーポレートイメージを出す
企業ホームページのトップページは、企業の顔となります。
オフィスエントランスと同じように、コーポレートカラーやロゴ、理念を明確に打ち出した演出をすることが大切です。
これは、ブランディングやイメージ付けの意味だけでなく、ユーザーがホームページに訪れたとき、直感的に「どの企業の、どんなホームページなのか」を理解してもらう手助けにもなります。

◇離脱されないファーストビューを作る
トップページの重要な役割の一つ、ファーストビューとしての機能を果たすためには、離脱されないように作り込む必要があります。
ホームページの目的によっても異なりますが、基本は次の4つのポイントを押さえて制作することが重要です。

・ターゲットは誰なのか、ペルソナを定める。
・ペルソナに刺さるキャッチコピーとビジュアルを作る。
・ペルソナのカスタマージャーニーを作り、ホームページ上でコンバージョンに至るまでの道筋を想定する。
・カスタマージャーニーを踏まえて、ペルソナが次のアクションをスムーズに取れるようにする。

企業ホームページの制作の目的は、多くの場合、「集客」です。そのホームページで何らかの成果を出したい場合には集客したいターゲットを明確にして、「20代独身の働く女性A子さん」などとペルソナを設定し、そのペルソナをキャッチコピーとビジュアルで引きつける必要があります。
そしてペルソナがカスタマージャーニー上で次に取るアクションを想定し、スムーズにアクションを取ることができる、分かりやすいメニュー構成やメニューボタンを作ることが必要です。
ファーストビューを作るときにはこれらのポイントを押さえましょう。

◇目的の情報にたどり着ける導線を分かりやすくする
トップページは案内板としての機能をしっかりと果たすためにも、分かりやすくする必要があります。
トップページから、必要な情報にアクセスしてもらうためには、各メニューへの導線を分かりやすく設け、各ページには確実にターゲットの必要な情報を配しておく必要があります。
ターゲットにとって重要な情報はファーストビューに目立つように置いておくなどして、迷わせない仕組み作りが重要です。

 

トップページ制作時の注意点

トップページを作るときには、特に注意したいことがあります。

◇宣伝要素は控える
トップページ制作のよくある失敗として、宣伝要素が多くなってしまうことがあります。
確かにそれらの情報は、ターゲットに向けた情報かもしれませんが、それは本当にターゲットが欲しい情報かどうかを吟味しなければなりません。
会社やサービスの売りや強みなどは、基本的にターゲットがホームページに訪れたときに欲しい情報ではないことがほとんどです。
ファーストビューで離脱されないためにも、「単なる宣伝になってないか?」「こちらが言いたいことだけに終始していないか?」を確認しましょう。

◇情報を盛り込みすぎない
トップページで離脱されてしまうのを恐れて、トップページ上に、さまざまな情報を盛り込みすぎるというのは考えものです。
情報が混在しているような状態では、案内板としての役割を果たせません。
ターゲットにとって必要な情報、また、トップページとしての役割に必要な情報だけに留める必要があります。

◇SEOはトップページだけでなく下層ページも必要
SEO、つまり検索エンジン最適化のために、ページの見出しや文章にキーワードを盛り込むなどすることもあるでしょう。
しかしそれはトップページだけでなく、ホームページ全体に行うことが基本です。
トップページへのアクセスのみを獲得しようとすると、あらゆる目的を持つターゲットに向けた情報をトップページに集約させることになってしまうため、雑多な印象になってしまい、混乱を招きます。SEOを行う場合、トップページだけでなく、下層ページにも施すのが基本です。

 

まとめ

◆企業ホームページのトップページは、企業の顔であるだけでなく、離脱されるかどうかが決まる「ファーストビュー」を含む重要な役割を持つほか、必要な情報にアクセスするための窓口でもある。

◆トップページ制作のポイントは、企業のコーポレートイメージを出すこと、離脱されないファーストビューを作ること、目的の情報にたどり着ける導線を分かりやすくすることである。

◆トップページ制作時には、宣伝要素は控えること、情報を盛り込みすぎないこと、SEOはトップページだけでなく下層ページも必要であることなどに注意したい。

 

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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