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DSPとは?知っておきたいDSP広告の仕組みからSSPやメディアとの関係まで徹底解説

2025.5.27
読了まで約 7

インターネットの普及により、メディアなどの情報量が激増した現代において、DSP広告は、企業成長にとって欠かせないツールの一つになってきました。
多様化するユーザーに向け、コストを抑えつつ最大の効果を目指せる広告を配信するためには、マーケティング担当者がDSPやSSPの意味を正しく理解し、活用することが大切です。
本記事では、DSPとは具体的にどのようなものなのか、DSP広告の仕組みから押さえておきたいSSPやメディアとの関係性まで、詳しく解説します。また、DSP広告の効果的な活用方法や最新のトレンドについても触れ、実践的な知識を提供します。デジタルマーケティングの戦略立案に役立つ情報が満載ですので、ぜひ最後までお読みください。

DSPとは?

近年、飛躍的に成長し、多くの企業が導入を進めている「DSP」。
DSPとは、「Demand-Side Platform:デマンドサイドプラットフォーム」の略称で、インターネット広告の配信を自動で最適化してくれるツールのことです。従来、広告主が広告を配信するために必要だった手作業を自動で行うことで、運用にかかる手間や時間を減らし、なおかつ費用対効果の高い広告配信が行えるプログラムとなっています。

DSPは、広告主側のプラットフォームとして機能し、広告配信に関わる様々な工程を効率化します。具体的には、ターゲティング、クリエイティブの管理・分析、広告枠の入札、入札単価の調整・設定などを自動化し、最適化することができます。これにより、広告主は戦略立案や創造的な業務により多くの時間を割くことが可能となります。

また、DSPは独自のアルゴリズムを用いて、ユーザーの属性や行動履歴などのデータを分析し、最適な広告を適切なタイミングで配信することができます。これは、ライフスタイルや消費行動が多様化・複雑化する現代のインターネットユーザーに対して、より効果的なアプローチを可能にします。

このように、DSPは広告主にとって、効率的かつ効果的な広告運用を実現するための重要なツールとなっています。

DSPの特徴

DSPは、広告主が希望する条件に合わせた精密なターゲティング、クリエーティブの効果的な管理・分析、メディアへの広告枠入札、入札単価の適切な調整・設定など、広告配信に関わるあらゆる工程を最適化することが特徴です。

広告主がDSPを導入し、自社の予算やターゲット層、文章や画像のクリエーティブ、目標とするCPA(Cost Per Acquisition:コンバーション1件あたりにかかる費用)などを登録すれば、無駄の少ない的確な広告配信が可能となります。

DSPの重要なポイントは、単に広告枠を自動で購入するだけでなく、広告効果の増大につながるターゲットごとの最適な配信を行えることです。ライフスタイルや消費行動が多様化・複雑化する現代のインターネットユーザーに対して、独自のアルゴリズムを用いて最適な広告を提供する配信手法といえるでしょう。

さらに、DSPは広告主にとって運用の効率化にも貢献します。従来は手作業で行っていた広告配信の各プロセスを自動化することで、運用にかかる手間や時間を大幅に削減し、より戦略的なマーケティング活動に注力できるようになります。

SSPとは?

DSPとは、広告の費用対効果を高めるための、広告主に向けたプラットフォームとなりますが、反対にその広告枠を提供するメディア側に向けた、利益の最大化をねらうプラットフォームが「SSP」になります。

図:SSPとは?

SSPは「Supply-Side Platform:サプライサイドプラットフォーム」の略称で、GoogleやYahoo!などのメディア側が、自社の広告枠について、どのような広告主にどれぐらいの金額で販売するかを、あらかじめ設定しておくツールです。設定条件に合った最適な広告を自動配信するのがSSPの役割だと理解しておきましょう。

DSPとは関係が深く、SSPとDSPが接続し連動することで、効率的な広告配信が行われています。SSPは、メディア側の収益を最大化するために、広告枠の在庫管理や価格設定、そして広告主とのマッチングを自動化する重要な機能を果たしています。

SSPを活用することで、メディア側は広告枠の販売を最適化し、収益を向上させることができます。また、複数の広告主からの入札を一括して管理することで、広告枠の価値を最大限に引き出すことが可能となります。

DSPとSSPの関係性

SSPにとってDSPとは、Web広告に関する取引を行うために、欠かせない管理システムです。Web広告の枠をできるだけ安価で購入したい広告主側が、DSPで入稿金額をあらかじめ設定し発注。一方、メディア側は広告を受注し、SSPを通して条件に合う一番高額な広告を自動で表示させるという仕組みです。

この取引プロセスにおいて、DSPとSSPは相互に連携し、効率的な広告配信を実現しています。広告主はDSPを通じて、ターゲットとする視聴者層や予算、配信条件などを設定します。同時に、メディア側はSSPを使用して、自社の広告枠の価格や表示条件を設定します。

RTB(リアルタイムビッディング)の仕組みを通じて、DSPとSSPは瞬時に情報を交換し、最適な広告を最適な価格で配信することが可能となります。この過程で、広告主とメディア双方の利益を最大化させることができるのです。

SSPとDSPとは、受注・発注を行う関係性であること、また、広告主とメディアの両者にとって、それぞれの利益を最大化させるサービスであることがポイントになります。この相互依存的な関係性により、インターネット広告エコシステムの効率性と効果が向上しているのです。

RTBとは?

DSPとSSPの取引に欠かせないのが「RTB」というプラットフォームです。RTBとは「Real Time Bidding:リアルタイムビッディング」の略称で「リアルタイム入札」とも呼ばれています。DSPとSSPの間に位置し、広告主側とメディア側の情報を一括して管理。それぞれの利害を一致・両立させるためのシステムです。RTBの基本的な仕組みは以下になります。

①ユーザーが広告枠のあるメディアに訪問する。
②ユーザーの情報や行動履歴などから、メディアはSSPに広告のリクエストを行う。
③DSPがRTBを通じてSSPからリクエストを受け情報を分析。入札を行う。
④SSPがRTBを通じてDSPから受け取った入札条件のうち、一番高い広告を確定。確定したDSPの広告をメディアに配信し、ユーザーの画面に表示させる。

広告枠ではインプレッション(ブラウザ上での表示)が発生するたびに入札が行われますが、1回ごとのRTBに要する時間は、①のユーザー訪問から、0.1秒以内だといわれています。
RTBの高速処理システムを活用することで、広告主とメディアの利益を両方最大化させ、最適な価格で広告配信が行えていると理解しましょう。

RTBの高速処理システムを活用することで、広告主とメディアの利益を両方最大化させ、最適な価格で広告配信が行えていると理解しましょう。また、RTBはビッグデータと機械学習技術を駆使して、常に効率的な広告配信を実現しています。これにより、広告主は効果的なターゲティングを行い、より高い投資対効果(ROI)を得ることができるのです。

DSPとアドネットワークの違いとは?

アドネットワークとは、多様なWebサイトやSNSなど、さまざまなメディアの広告枠を集約したネットワークであり、広告を一括で配信する機能を持っています。DSPと混同されやすい広告配信手法ですが、それぞれの役割は大きく異なっているため、正確な理解が必要です。

アドネットワークは、複数のメディアの広告枠を一つにまとめた「ネットワーク」として機能します。一方、DSPは広告主がアドネットワークなどを効率的に利用するための「ツール」です。この違いを明確に認識することが重要です。

アドネットワークを利用することで、広告主は複数のメディアに一度に広告を配信できるため、マーケティング活動の効率化が図れます。しかし、DSPはそれ以上の機能を提供し、広告配信の最適化やターゲティングの精度向上など、より高度な広告運用を可能にします。

両者の違いを理解することで、企業は自社のマーケティング戦略に最適なアプローチを選択できます。アドネットワークとDSPは、それぞれ異なる役割を持ちながら、デジタル広告エコシステムの中で補完的に機能しているのです。

アドネットワークとは?

例えば、有名なアドネットワークの一つが「Google AdSense」です。このネットワークに広告出稿の手続きをすれば、登録している複数のメディアへ一度に配信ができるため、あらゆる媒体に多くの広告を掲載したい広告主にとっては、手間や時間をかけずにマーケティング活動が行えるというメリットがあります。

DSPと混同されることが多い広告配信手法ですが、それぞれの役割自体が大きく異なっているため注意が必要です。アドネットワークとは、提供できる広告枠を一つに集めた「ネットワーク」であり、DSPとは、広告主側がアドネットワークなどを効率的に利用するための「ツール」であると理解しておきましょう。

アドネットワークの特徴として、広告主とメディアの橋渡し役を担っていることが挙げられます。広告主は、アドネットワークを通じて多数のメディアに一括で広告を配信できるため、効率的なマーケティング活動が可能となります。一方、メディア側も、アドネットワークに参加することで、多くの広告主からの広告掲載を見込むことができます。

アドエクスチェンジとは?

アドネットワークと密接に関連する重要な概念が、アドエクスチェンジです。アドエクスチェンジは、複数のアドネットワークが保有するメディアの広告枠を相互に交換できるシステムです。この仕組みにより、異なるアドネットワーク間での広告枠の取引が可能となります。

例えば、Aというアドネットワークに登録されているメディアの広告枠と、Bというアドネットワークに属するメディアの広告枠を、双方で取り扱えるようになります。これにより、各アドネットワークの枠組みを超えて、広告枠を自由に横断的に利用することが可能になりました。

アドエクスチェンジの導入により、従来はネットワークごとに異なっていた広告(バナー)のサイズや容量、課金の形態などの仕様も統一化されました。これは広告主にとって、より効率的な広告運用を可能にする大きな利点となっています。

簡潔に言えば、アドエクスチェンジは複数のアドネットワークを束ねた巨大な広告枠の「市場」のようなものです。この仕組みにより、広告主はより多様な広告枠にアクセスでき、メディア側も多くの広告主からの需要を獲得できるようになりました。

アドエクスチェンジの存在は、デジタル広告エコシステムの効率性と流動性を大幅に向上させ、広告主とメディア双方にとって価値ある環境を創出しています。

DSP広告のメリット・デメリット

DSP広告とは、DSPを活用してWebサイトやアプリなどのメディアに配信するディスプレイ広告のことを指します。DSPの特徴である、ユーザーデータの分析とターゲットの細かな設定機能により、DSP広告では個々のユーザーに最適化された広告を提供することが可能となります。

この広告手法は多くのメリットを持つ一方で、いくつかの課題も存在します。DSP広告の導入を検討する際には、これらのメリットとデメリットを十分に理解し、自社のマーケティング戦略に適しているかどうかを慎重に判断することが重要です。

以下では、DSP広告の主なメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。これらの情報を参考に、自社のニーズや目標に合わせて、DSP広告の活用を検討してみてください。

DSP広告のメリット

DSP広告の最大の利点は、ユーザーの詳細な行動履歴や属性を分析し、個々に最適化された広告を選択・配信できることです。従来のインターネット広告が「枠」に出稿するタイプだったのに対し、DSP広告では「人」をターゲットにすることが可能になりました。これにより、年齢や性別、地域といった基本的な属性だけでなく、より深い洞察に基づいたターゲティングが実現しています。

企業側が明確にターゲットユーザーを設定できることで、広告費用の無駄を抑えつつ、効果的なアプローチが可能になります。さらに、DSP広告はインプレッションごとに最適な価格で自動入札を行うため、人手では困難な瞬時の判断と実行が可能です。これにより、広告主はクリエイティブな戦略立案により多くの時間を割くことができます。

また、DSP広告の利点として、広範囲のメディアへのアクセスが挙げられます。複数のアドネットワークやアドエクスチェンジと連携することで、多様な広告枠に効率的にアクセスできます。これにより、ターゲットユーザーにリーチできる可能性が大幅に向上し、広告効果の最大化につながります。

DSP広告のデメリット

DSP広告のデメリットは、サービスを導入する際の初期費用や手数料です。DSPを提供する企業によって金額や期間などが異なるため、サービスの導入前に、自社の予算とCPAをしっかり検討しておく必要があります。

また、広告の配信先が前もって分からないことで、企業としての施策が立てにくいことも考えられます。DSP広告はリアルタイムで入札が行われるため、メディアの掲載先を正確に把握できません。企業側が欲しいデータを収集できず、次の施策やアイデアを打ち出しにくいこともあるでしょう。

企業の課題ともいえるのが、複数あるDSPサービスのベンダー(販売者)から、自社にとって最適なサービスを提供する会社を選ぶことです。マーケティング担当者はサービスの特徴や機能を比較し、自社の目的に合ったDSPサービスを選択しましょう。

企業の課題ともいえるのが、複数あるDSPサービスのベンダー(販売者)から、自社にとって最適なサービスを提供する会社を選ぶことです。マーケティング担当者はサービスの特徴や機能を比較し、自社の目的に合ったDSPサービスを選択しましょう。

さらに、DSP広告の効果測定には専門的な知識が必要となる場合があります。データ分析や解釈に慣れていない担当者にとっては、広告効果の正確な把握が難しくなる可能性があります。そのため、DSP広告の運用には、専門的なスキルを持つ人材の確保や育成が必要となることもデメリットの一つといえるでしょう。

まとめ

DSPは、インターネット広告の配信を自動で最適化するプラットフォームであり、企業のマーケティング活動に欠かせないツールとなっています。DSPの特徴は、広告の自動入札機能に加え、ユーザーの属性や行動履歴を分析した精密なターゲティングが可能な点です。これにより、多様化・複雑化する現代のインターネットユーザーに対して、最適な広告を効率的に提供することができます。

一方、SSPはメディア側の利益を最大化させるためのツールであり、DSPとSSPは受注・発注の関係で連動しています。両者の間では、RTB(リアルタイムビッディング)というシステムを通じて、インプレッションごとにリアルタイムで入札が行われています。

DSP広告のメリットとしては、ユーザーに最適化された広告配信や効率的な予算運用が挙げられます。一方で、初期費用や手数料、配信先の不透明性などのデメリットも存在します。企業のマーケティング担当者は、これらのメリット・デメリットを十分に理解し、自社の目的に合ったDSPサービスを選択することが重要です。

インターネット広告のテクノロジーは日々進化を続けており、DSPの仕組みや活用方法を理解することは、効果的なマーケティング戦略を立てる上で非常に重要です。企業は、DSP広告の特性を十分に把握し、自社のマーケティング活動に適切に取り入れることで、より効果的な広告運用を実現できるでしょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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