こんにちは、JADE伊東です。
毎月恒例の「検索順位変動まとめ」をお届けします。しっかり振り返りをしていきましょう。
2026年5月のコアアップデートは6月2日にロールアウト完了しました。本記事では、この動きはまだ捉えられておりませんが、来月の記事ではお伝えできればと思います。
▼Google Search Status Dashboard
https://status.search.google.com/
また、3月のコアアップデートについては詳細レポートの作成が完了しておりますので、お時間ある方はぜひこちらをご覧いただき振り返りにご活用くださいませ。動画もございます。
▼2026年3月 Google コアアップデートについて
https://ja.dev/knowledge/search/algorithm_updates/cu/2026-03
https://www.youtube.com/watch?v=Y2ndgdINUGA
グラフの見方:
横軸は日付を示しています。縦軸は変動率(Fluctuation Score:前週に対しての計測クエリ全体の順位変化率)、またはビジビリティスコア(Visibility Score:順位に対してスコア付けをして、サイト単位での検索エンジンにおける”見つけられやすさ”を点数化したもの)を示しています。
前月の記事:2026年4 月の検索順位変動まとめ【JADE代表 伊東氏の最新SEOレポート】
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目次
全体傾向
3月のコアアップデートについて、ロールアウト完了後も変動が続いている傾向が見られております。
直近では、シャドーSERPと呼ばれるGoogleによるスクレイピング対策の影響でランキング取得ツールのデータの正確性に影響が出ている可能性があるとの話も上がっております。
皆様のデータ取得環境でも確認をしてみるとよいかもしれません。
▼アユダンテのコガンさんのXポスト
日本であまり話題になっていないようですが、Googleのスクレイピング対策と思われる影響でサードパーティツールに本来のSERPではなくYouTube等SNSしか表示されないSERPが記録される事象が発生して、すべてのサイトやクエリでではないですが、サイトによっては無視できない頻度で発生しているようです。 https://t.co/hrbfkc0UQl
— Polina Kogan/コガン ポリーナ (@PolinaKogan) May 19, 2026
▼シャドーSERP関連のLinkedinにおけるEric GARLETTI氏のポスト
上記ポストの一部和訳↓
私はこれまで、パンダアップデートやペンギンアップデートによる大規模な粛清、モバイルファーストへの移行に伴う激動、RankBrainの登場、そして繰り返されるコアアップデートの数々を経験してきました。しかし、2026年の年初から、特に2月から3月にかけて観察した事象には、正直に言って不意を突かれました。誇張ではなく、言葉を選んでこう言っています。これほどの衝撃を受けることは、私のようなベテランにはもう滅多にないことだからです。
私のキャリアで初めて、Semrush、Ahrefs、Monitorank、あるいはSemscraperといったツールが、当初はどう解釈すべきか全く分からなかった現象を報告するのを目の当たりにしました。YouTube、Dailymotion、TikTok、Instagram、Facebookといったプラットフォームが、客観的に見てそれらが表示される妥当性(レジティマシー)が全くないクエリにおいて、大規模かつ完全に「実体のない(幽霊のような)」視認性の急増を見せたのです。
Semrushのセンサーは、コミュニティで「Googlequake(Google地震)」と呼ばれる10点満点中9.5に近い数値を記録しました。しかし今回ばかりは、それは実際にはアルゴリズムによる地震ではありませんでした。それは別の何か、全く新しいものだったのです。私が後に「Googleスープ(Google soup)」、あるいは「シャドーSERP(Shadow SERP)」と呼ぶようになるものの正体でした。
業界別
全体傾向と連動する形で、3月コアアップデート終了後の変動が見られます。
ソーシャルプラットフォーム動向
コンテンツマーケティングにおけるチャネル多様化の観点から、有望なチャネル、プラットフォームのGoogle検索での露出状況をご報告しております。
前月のYouTubeの露出状況が「スマホではさらに伸び、PCでは急落」という奇妙なものになっていた件は、やはり一時的なもので同じトレンドに収束しましたね。
<左:Googleスマホ版、右:同PC版>
AIO:表出人気ドメイン
AIO関連は、強調スニペットとの比較を終了し、AIO枠で表出している人気ドメインをご紹介します。こちらは、「どういうジャンル(クエリ)でAIO表示が多いか」「コンテンツマーケティングのチャネル選定で検索へのリーチも期待できるものは何か」の参考になるものです。
YouTube、Wikipedia、Amazonの三強が目立つという動きには変化ありません。今号では、LLM別に人気ドメインをまとめておりますので、そちらもご参考になさってください。
ユニバーサル検索動向
画像検索モジュールの上下変動がやや目立ちますね。それ以外は特段の変化はなし。
<左:Googleスマホ版、右:同PC版>
トピック1:【続報】グルメカテゴリ続報で見られた飲食チェーン・地図サイトの下落
先月、知名度が高い飲食チェーン店のビジビリティや大手地図プラットフォームが下落傾向で、YouTubeなどのプラットフォームやフードデリバリー系などのアグリゲーションサイト(編注:特定のテーマ情報を収集し、比較や検索をしやすく整理したWebサイトのこと)が上昇傾向になってきているという報告をさせていただきました。
この件について、1か月経過した時点での状況を報告させていただきます。
- 変化なし
- 大手飲食チェーンサイトの下落傾向
- プラットフォーム系、アグリゲーションの上昇傾向
- 変化あり
- 地図プラットフォームの回復傾向
- 上昇傾向のアグリゲーションとして、グルメ検索サイトが追加
地図サイトは回復傾向で、アグリゲーションで上昇するサイトの種類も増えてきました。
お店探しは、グルメ検索サイト一強という状況はかなり以前から変化してきておりますが、特に出前関連クエリについては、検索ユーザーの意図も「(自分が良く知っている出前をやっていそうなチェーン)+出前」というものが多い領域で、第一想起が強いマクドナルドなどのメガブランドに優位なクエリグループですが、多少多様性が出てきた感じでしょうか。
関連リンク:競合より先に思い出される会社へ!「マインドシェア」で築く中小企業のブランド優位化ステップ
トピック2:4つのLLMを3ヶ月モニタリングして見えた、参照リンクの特徴
ChatGPT・Gemini・AI Mode・Perplexity の4サービスを対象に、30以上のカテゴリへ振り分けた500プロンプトで、回答内の参照リンクを2026年3月〜5月に観測しました。
全体としては、ChatGPT のリンク表出が2月のピーク(ホスト総数12,000超)から直近4,000〜6,000まで減少。「ChatGPT-5.3 がアウトバウンドリンクを絞った」との海外報道とも符合しております。Gemini はそもそも週50〜90と少なく、AI Mode は微減、Perplexity は微増という顔ぶれでした。
▼参考:ChatGPT-5.3 cuts outbound links as authority signals reshape AI search
https://ppc.land/chatgpt-5-3-cuts-outbound-links-as-authority-signals-reshape-ai-search/
注目は host別です。ある比較メディアと、ある投稿プラットフォームが ChatGPT・AI Mode・Perplexity のいずれでも上位に入り、LLM横断で「参照されやすいサイト」の輪郭が見え始めています。この点、Ahrefsが4月に公開した同種調査と比べると面白い差が出るところで、共通項(YouTube・Wikipedia・某ブログプラットフォームなど)はありつつも、Ahrefs調査では某比較メディアはあまり表出していないように見えます。
AIの「ガチャ感」もありますし、「答え」ではなくあくまで傾向としてとらえておくのが賢明ですね。
▼AI 検索が引用するドメイン TOP 10【2026 年 4 月最新版】
https://ahrefs.com/blog/ja/brand-radar-top-10-cited-domains-2026-update/
もうひとつ面白いのが、同じ google.com でも「中身」が違う点でしょうか。Gemini は擬似リンク(Apple公式風に見せて、実際は当該URLを検索クエリにしたGoogle検索結果へ遷移)、AI Mode は GBP枠(地域系クエリで店舗パネルと連動)と、性質がまるで異なります。
LLM経由の流入を考えるうえでは、参照リンクの「中身」まで踏み込んで見ていく必要がありそうですね。
引き続き観測してまいります。
JADE X:https://x.com/_jade_kk
データ作成:株式会社JADE Senior Consultant 篠原誠
文責:株式会社JADE 代表取締役 伊東周晃
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