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インフルエンサー(Influencer)の意味・定義を解説!マーケティングにおける活用方法とは

2025.10.7
読了まで約 12

SNSの普及により「インフルエンサー」という言葉が広く使われるようになってきましたが、具体的な意味や定義をご存知でしょうか?
今やSNSは、他の広告媒体と肩を並べるほど力を持ち、インフルエンサーはマーケティングにおいて重要な役割を担っています。

この記事では、インフルエンサーの意味や定義の解説から、マーケティングにおいてインフルエンサーがどのような役割を持つのか、その活用方法までをご紹介します。近年、インフルエンサーの影響力は増大しており、多くの企業がインフルエンサーマーケティングを取り入れています。

インフルエンサーは、ソーシャルメディアを通じて多くのフォロワーに影響を与える存在です。彼らは特定の分野や話題に関して専門性や信頼性を持ち、その発信力を活かして商品やサービスのプロモーションに貢献します。

インフルエンサーマーケティングは、従来の広告手法とは異なり、より自然で信頼性の高い方法で消費者にアプローチできるという特徴があります。インフルエンサーの個性や魅力を通じて、ブランドメッセージをより効果的に伝えることが可能となります。

また、インフルエンサーの種類も多様化しており、フォロワー数や影響力の範囲によって、マクロインフルエンサーやマイクロインフルエンサーなどに分類されます。企業は、自社の目的やターゲット層に合わせて、適切なインフルエンサーを選定することが重要です。

本記事では、インフルエンサーの基本的な意味から、マーケティングにおける効果的な活用方法まで、幅広く解説していきます。インフルエンサーマーケティングの可能性と課題について、詳しく見ていきましょう。

関連記事:インフルエンサーとは? 定義・SNS別特徴・マーケ施策を徹底解説【2025完全ガイド】

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インフルエンサーの意味

インフルエンサーという言葉は、2007年頃からブログの流行とともに頻繁に使われています。
影響、感化、勢力、効果といった意味を持つ「Influence」が語源で「世間に対して大きな影響力を与える人物」という意味を持ちます。

従来、インフルエンサーと言えばメディアに露出する芸能人が代表的でした。SNSが普及した昨今は、芸能人だけでなくX(Twitter)、Instagram、YouTube、TikTokといったそれぞれのSNSで活躍しているインフルエンサーが急増しています。

インフルエンサーの影響力は、主にSNS上のフォロワー数や投稿へのエンゲージメント率で測られることが多いです。彼らは自身の専門分野や興味関心のある話題について情報を発信し、フォロワーの行動や意思決定に影響を与えます。

インフルエンサーの特徴として、高い信頼性と親近感があります。一般的な広告と比べて、インフルエンサーによる商品やサービスの紹介は、より自然で説得力があると受け取られる傾向があります。これは、インフルエンサーとフォロワーの間に構築された信頼関係によるものです。

また、インフルエンサーの影響力は、特定のニッチな市場やコミュニティにおいても非常に強力です。マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーと呼ばれる比較的小規模なフォロワー数を持つインフルエンサーでも、その専門性や親密さゆえに高い影響力を発揮することがあります。

このように、インフルエンサーは現代のデジタルマーケティングにおいて重要な役割を果たしており、企業のブランディングや商品プロモーションに大きな影響を与える存在となっています。

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インフルエンサーの定義

インフルエンサーの定義は確定的なものがなく、各メディアによって多少説明が異なる場合があります。一般的に、インフルエンサーとは、SNSなどのデジタルプラットフォームを通じて多くのフォロワーに影響力を持つ人物を指します。ここでは影響力を表す指標としてフォロワーの数を用いながら、大きく4つの分類に分けてご紹介します。

インフルエンサーの影響力は、単にフォロワー数だけでなく、エンゲージメント率や専門性、信頼性などの要素も考慮されます。多くの場合、インフルエンサーは特定の分野やジャンルで専門知識や経験を持ち、その分野に興味を持つフォロワーとの間に強い信頼関係を築いています。

インフルエンサーの種類は、フォロワー数によって大まかに以下の4つに分類されます。

  1. トップインフルエンサー(100万人以上のフォロワー)
  2. ミドルインフルエンサー(10万人~100万人のフォロワー)
  3. マイクロインフルエンサー(1万~10万人のフォロワー)
  4. ナノインフルエンサー(数千人~1万人のフォロワー)

各カテゴリーのインフルエンサーには、それぞれ特徴や強みがあり、マーケティング戦略に応じて適切なインフルエンサーを選択することが重要です。例えば、大規模なブランド認知向上を目指す場合はトップインフルエンサーが適している一方、特定のニッチな市場へのアプローチにはマイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーが効果的な場合があります。

関連記事:エンゲージメントとは?マーケティングにおける意味合いを徹底解説

トップインフルエンサー

100万人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサーは「トップインフルエンサー」に区分されます。世間に対して絶大な影響力があるため、TVに出演している芸能人や、スポーツ選手、トップモデル、政治家といった有名人・著名人が多く該当します。特定のジャンルに限らず、幅広い層から人気を集めていることが多いのが特徴です。

トップインフルエンサーの強みは、広告や投稿をユーザーに届ける「リーチ力」がとても高いことです。彼らのSNSでの一つの投稿が、数百万人もの人々の目に触れる可能性があります。このような影響力は、ブランドや商品の認知度を一気に高めるのに非常に効果的です。

また、トップインフルエンサーは、多くの場合、複数のSNSプラットフォームで活躍しています。例えば、InstagramだけでなくX(Twitter)やYouTube、TikTokなどでも大きなフォロワー数を持っていることが多く、クロスプラットフォームでの影響力を発揮します。

しかし、トップインフルエンサーを起用する際には、高額な広告費用が必要となることが多いため、費用対効果を慎重に検討する必要があります。また、彼らの影響力が大きいがゆえに、一つの不適切な発言や行動が大きな炎上につながるリスクも存在します。

トップインフルエンサーを活用したマーケティングは、大規模なキャンペーンや新製品のローンチ、ブランドイメージの向上など、大きなインパクトを求める場合に特に効果を発揮します。ただし、ターゲット層や商品の特性、予算などを総合的に考慮し、適切なインフルエンサーを選定することが成功の鍵となります。

関連記事:リーチとは?インスタや広告での意味と向上させる方法

ミドルインフルエンサー

作家や漫画家、美容、料理といった特定のジャンルで活躍しているインフルエンサーは「ミドルインフルエンサー」と呼ばれます。これらのインフルエンサーは、SNS上で独自の影響力を持ち、フォロワーとの強い信頼関係を築いています。

フォロワーの数は10万人~100万人が目安で、トップインフルエンサーのようにTVといった大きな媒体での露出は多くないものの、メディアへの出演や書籍を出版しているインフルエンサーもいます。インフルエンサーマーケティングにおいて、ミドルインフルエンサーは重要な役割を果たしています。

専門分野や、特定のメディアでは大きな知名度と影響力を持っているのが特徴です。例えば、ファッション、グルメ、旅行などの分野で、豊富な知識と経験を活かした情報発信を行っています。そのため、特定のターゲット層に対して効果的にリーチすることができます。

ミドルインフルエンサーの多くは、SNSプラットフォームを巧みに活用し、魅力的なコンテンツを制作・発信しています。彼らの投稿は、フォロワーにとって信頼できる情報源となっており、商品やサービスの紹介においても高い説得力を持ちます。

企業がインフルエンサーマーケティングを展開する際、ミドルインフルエンサーとの協力は非常に効果的です。彼らのフォロワー数と専門性のバランスが、費用対効果の高いマーケティング施策を可能にします。また、ミドルインフルエンサーは、トップインフルエンサーと比べてより親しみやすく、フォロワーとの双方向のコミュニケーションを活発に行う傾向があります。

マイクロインフルエンサー

フォロワーの数が1万~10万人ほどの「マイクロインフルエンサー」は、芸能人だけではなく会社員や一部の学生など一般人にも該当する人が増えました。読者モデルやファッション関係者など、ミドルインフルエンサーよりもさらに専門的なジャンルや狭い分野で活躍している人が多いです。

マイクロインフルエンサーの特徴は、トップインフルエンサーやミドルインフルエンサーに比べ、ユーザーとの距離感が近く身近な存在であることから、フォロワーそれぞれに情報が届きやすい点です。これは、マイクロインフルエンサーがより細分化されたニッチな分野で影響力を持っているためです。

また、マイクロインフルエンサーは、自身の専門分野に関する深い知識や経験を持っていることが多く、フォロワーからの信頼度も高い傾向にあります。そのため、特定の商品やサービスに関する情報発信において、高い説得力を持つことができます。

さらに、マイクロインフルエンサーは、フォロワーとの双方向のコミュニケーションが活発であり、エンゲージメント率が高いことも特徴です。これにより、フォロワーの反応や意見をリアルタイムで把握しやすく、より効果的な情報発信が可能となります。

インフルエンサーマーケティングにおいて、マイクロインフルエンサーは費用対効果に優れているのも大きな特徴です。フォロワー数が多すぎないため、起用コストが比較的抑えられる一方で、ターゲットを絞った効果的な情報発信が可能となります。

このように、マイクロインフルエンサーは、特定のニッチな市場やターゲット層に対して強い影響力を持ち、効率的なマーケティング戦略を展開する上で重要な役割を果たしています。

関連記事:話題のマイクロインフルエンサーとは?特徴や活用事例について解説

ナノインフルエンサー

数千人~1万人ほどのフォロワーを抱えたインフルエンサーは「ナノインフルエンサー」と呼ばれます。フォロワーとの関係性が密接で、投稿に対するコメントやいいねといったリアクションも起きやすく、エンゲージメント率が高い傾向が見られます。

ナノインフルエンサーの特徴として、マイクロインフルエンサーよりもさらに専門分野に特化した人が多いことが挙げられます。そのため、ターゲット層に直接情報を発信することが可能です。例えば、美容や料理、ファッションなど、特定のジャンルにおいて深い知識や経験を持つナノインフルエンサーは、フォロワーに対して信頼性の高い情報を提供することができます。

また、ナノインフルエンサーは一般の消費者に近い存在であるため、フォロワーとの共感性が高く、商品やサービスの紹介においても自然な形で影響力を発揮することができます。このような特性から、企業のインフルエンサーマーケティングにおいて、ナノインフルエンサーの活用が注目されています。

ナノインフルエンサーを起用することで、企業は比較的低コストで効果的なプロモーションを行うことができます。さらに、ナノインフルエンサーのフォロワーは、特定の興味や関心を持つ人々が集まっているため、商品やサービスのターゲティングがより精緻に行えるというメリットもあります。

インフルエンサーマーケティングとは?

インフルエンサーがSNSで発信する情報を企業が活用し、広告・宣伝を行うことを「インフルエンサーマーケティング」と呼びます。人々の商品の購入基準は時代とともに変化しており、「好きなインフルエンサーがオススメしていたから」という理由で商品の購入につながるなど、インフルエンサーの発信が人々の購買行動を左右する重要な要素になっています。

インフルエンサーマーケティングは、SNSを活用した新しい形のマーケティング手法です。従来の広告とは異なり、インフルエンサーの個性や影響力を利用して、ターゲット層に効果的にアプローチすることができます。例えば、美容系インフルエンサーが化粧品を紹介したり、ファッションインフルエンサーが服やアクセサリーを着用してSNSに投稿したりすることで、フォロワーの興味を引き、商品の認知度や購買意欲を高めることができます。

インフルエンサーマーケティングの特徴として、authenticity(真正性)が挙げられます。インフルエンサーは自身の経験や意見を交えて商品を紹介するため、フォロワーにとってより信頼性の高い情報として受け取られやすいのです。

また、インフルエンサーマーケティングは、cost-effective(費用対効果が高い)という利点もあります。従来の広告媒体と比較して、より低コストで効果的なプロモーションが可能となります。特に、マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーを活用することで、ニッチな市場にも効率的にアプローチできます。

インフルエンサーマーケティングの市場規模は年々拡大しており、多くの企業がこの手法を取り入れています。SNSの普及と共に、インフルエンサーマーケティングはますます重要性を増しており、今後も注目されるマーケティング戦略の1つとなっています。

企業広告としてインフルエンサーを起用するメリット

インフルエンサーマーケティングは、従来のマーケティング手法と比較して様々な利点があります。企業が広告にインフルエンサーを起用することで得られるメリットについて、ここでは3つの重要なポイントを解説します。

1つ目は、ターゲットユーザーへの効果的なリーチです。インフルエンサーは特定の分野や興味関心を持つフォロワーを抱えているため、企業は目的に合わせた適切なインフルエンサーを選択することで、狙いたいターゲット層に直接アプローチすることができます。これにより、広告の効率性が大幅に向上します。

2つ目は、自然な形での情報発信が可能になることです。インフルエンサーの投稿は、一般的な広告と比べて広告色が薄く、フォロワーにとっては信頼できる情報源からの推奨として受け取られやすいという特徴があります。このため、ユーザーに違和感なく製品やサービスの魅力を伝えることができます。

3つ目は、SNSを通じた口コミ効果と拡散力です。インフルエンサーの投稿は、フォロワーによって共有されたり、コメントが付けられたりすることで、さらに多くのユーザーに情報が広がっていきます。この自然な拡散により、ブランドの認知度向上や商品の話題性創出につながる可能性が高まります。

これらのメリットにより、インフルエンサーマーケティングは現代のデジタルマーケティング戦略において非常に重要な位置を占めるようになってきました。企業は自社の製品やサービスに最適なインフルエンサーを見つけ、効果的なキャンペーンを展開することで、従来の広告手法では得られなかった成果を上げることが期待できます。

ターゲットのユーザーを狙いやすい

従来の広告も有名人を起用していますが、広告という性質上多くのユーザーにみてもらうためにターゲットを広げる必要がありました。
また、Googleなどの広告のシステムにも依存していたため、ターゲット外のユーザーに配信されるケースもありました。
その点インフルエンサーマーケティングは「ターゲットのユーザーに向けてピンポイントに情報を発信できる」というメリットがあります。

美容系インフルエンサーを例に挙げると「化粧品の実際の使い心地」や「メイクでどのような色味がでるのか」といった口コミを投稿することで、直接商品の良さを伝えることができ、ユーザーは商品を購入する決め手となります。

インフルエンサーの影響力を活用することで、特定のターゲット層に効果的にリーチすることが可能です。例えば、ファッション系のインフルエンサーであれば、ファッションに興味のあるフォロワーに向けて商品をアピールできます。これにより、インフルエンサーの発信力を通じて、ブランドの認知度向上や商品のPRが期待できます。

さらに、インフルエンサーの特性に合わせて、年齢層やライフスタイルなど、より細分化されたターゲティングが可能となります。例えば、20代向けの商品であれば、その年代に人気のインフルエンサーを起用することで、効率的に情報を届けることができます。

フォロワーの性別、年齢、趣味趣向に合わせて広告を打つことで効率よく商品やサービスを認知させることができるため、企業側もある程度の商品の購入を見込めます。このような精度の高いターゲティングは、インフルエンサーマーケティングの大きな強みと言えるでしょう。

関連記事:【初心者でも簡単】ターゲット マーケティングの始め方|3ステップで進めるSTP分析を徹底解説

一般的な広告よりも受け入れられやすい

インフルエンサーによる商品レビューや口コミは、一般的な広告に比べて広告感が少なく、同じ消費者目線での意見としてフォロワーに受け入れられる傾向があります。インフルエンサーの影響力を活用することで、ブランドメッセージをより自然な形で伝えることができます。

フォロワーとインフルエンサーの間には信頼関係が構築されているため、インフルエンサーが商品を利用することで、安心感を与えることができます。この信頼関係は、インフルエンサーの意味する「影響力のある人物」という定義にも合致しています。

さらに、インフルエンサーの発信は、従来の広告手法よりも親近感があり、ユーザーにとって共感しやすい内容となっています。例えば、美容系インフルエンサーが化粧品を使用した感想を投稿する場合、実際の使用感や効果を詳細に伝えることができるため、フォロワーは商品の特徴をより具体的に理解できます。

このように、インフルエンサーを活用したマーケティングは、ターゲット層に対して効果的にアプローチできる手法として注目されています。インフルエンサーの影響力を適切に活用することで、企業は自社の商品やサービスの魅力を、より自然な形で潜在顧客に伝えることができるのです。

関連記事:なぜインフルエンサーマーケティングが選ばれるのか?Web広告の費用と比較し解説

SNSを通して口コミと拡散が期待できる

インフルエンサーの発信した情報はSNSの機能によって拡散される可能性が高く、ブランドの認知度向上や商品の流行の火付け役となることがあります。インフルエンサーの投稿を見たフォロワーが、さらに自身のフォロワーへと情報を共有することで、より多くのユーザーへと口コミが広がっていきます。

SNSの特性上、情報の拡散スピードが非常に速いため、短期間で大きな影響力を持つことができます。例えば、Instagramのストーリー機能やX(Twitter)のリツイート機能を活用することで、インフルエンサーの影響力をさらに増幅させることができます。

また、ハッシュタグを効果的に使用することで、特定のトピックに興味を持つユーザーにもリーチしやすくなります。このように、SNSを通じたインフルエンサーマーケティングは、従来の広告手法と比べて、より有機的かつ効果的に情報を拡散させることが可能です。

さらに、インフルエンサーの投稿に対するフォロワーの反応(いいね、コメント、シェアなど)も、商品やサービスの信頼性を高める要因となります。これらのエンゲージメントは、さらなる口コミや拡散を生み出す好循環を生み出す可能性があります。

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インフルエンサーを効果的に活用する方法

インフルエンサーマーケティングを効果的に実施するためには、適切なインフルエンサーの選定が重要です。以下に、インフルエンサーを効果的に活用するための3つのポイントを解説します。

  1. 目的とターゲット層を明確にする
    キャンペーンの目的や訴求したいターゲット層を明確にし、それに合致するインフルエンサーを選ぶことが重要です。例えば、若年層向けの商品であれば、若者に人気のあるインフルエンサーを起用するなど、ターゲットとインフルエンサーのフォロワー層が一致するよう注意しましょう。
  2. フォロワー数だけでなく、エンゲージメント率も重視する
    単にフォロワー数が多いインフルエンサーを選ぶのではなく、投稿に対するいいねやコメントの数、シェア数などのエンゲージメント率も考慮しましょう。エンゲージメント率が高いインフルエンサーは、フォロワーとの信頼関係が強く、影響力が大きい可能性があります。
  3. インフルエンサーの発信内容や価値観との整合性を確認する
    インフルエンサーの普段の投稿内容や価値観が、自社のブランドイメージや商品・サービスと合致しているかを確認することが大切です。整合性のあるインフルエンサーを起用することで、より自然な形で商品やサービスをアピールすることができます。
  4. 長期的な関係性を構築する
    一回限りの起用ではなく、継続的にインフルエンサーと協力関係を築くことで、より深い商品理解や自然な推奨につながります。長期的な関係性は、フォロワーに対しても信頼性を高める効果があります。
  5. 効果測定と改善を行う
    インフルエンサーマーケティングの実施後は、リーチ数やエンゲージメント率、売上への影響などを分析し、効果測定を行いましょう。得られた結果をもとに、次回のキャンペーンでの改善点を見出し、より効果的なマーケティング施策につなげていくことが重要です。

これらのポイントを押さえることで、インフルエンサーマーケティングの効果を最大化し、ブランド認知度の向上や売上増加につなげることができます。

目的とターゲット層を明確にする

SNSでは数多くのインフルエンサーが活躍していますが、得意とする分野や影響力の範囲は様々です。インフルエンサーマーケティングを効果的に行うためには、まず自社の目的とターゲット層を明確にすることが重要です。

例えば、新商品の認知度向上が目的なら、幅広い層に影響力を持つトップインフルエンサーが適しているかもしれません。一方で、特定の年齢層や趣味を持つ人々に向けた商品のプロモーションであれば、その分野に特化したマイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーの方が効果的な場合があります。

インフルエンサーの選定にあたっては、フォロワーの属性や興味関心を十分に分析し、自社のターゲット層と合致しているかを確認することが大切です。また、インフルエンサーの投稿内容が自社のブランドイメージと合っているかも重要な選定基準となります。

さらに、インフルエンサーマーケティングの目的に応じて、適切な KPI(主要業績評価指標)を設定することも忘れてはいけません。認知度向上が目的なら reach や impression 数、エンゲージメント向上が目的なら likes や comments 数、販売促進が目的なら conversion rate(CV率) などが KPI の候補となるでしょう。

このように、目的とターゲット層を明確にし、それに合わせてインフルエンサーを慎重に選定することで、インフルエンサーマーケティングの効果を最大化することができます。

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フォロワーの数だけで選ばない

マーケティングにおいて最も重要なことは、費用対効果を最大限に引き上げて施策を成功させることでしょう。
「起用するインフルエンサーは、フォロワーが多ければ多いほど良い」と思っていませんか?
いくらフォロワー数が多くても、商品やサービスがインフルエンサーの特徴とマッチしていないとフォロワーの反応が鈍くなることがあります。

特に、フォロワーの数が1万~10万人のマイクロインフルエンサーは、トップインフルエンサーやミドルインフルエンサーよりも比較的フォロワーとの距離が近く、一人ひとりのユーザーに対してより大きな影響力を持っています。
そのため「フォロワー数=拡散力がある」は誤りで、トップインフルエンサー1人に広告・宣伝をしてもらうよりも、マイクロインフルエンサーを複数人登用する方が高い効果が期待できます。

PRであることはしっかりと明記する

広告や宣伝であることを隠し、一般消費者の立場を装ってサービスのPRをしてもらう行為は「ステルスマーケティング(stealth marketing )」に発展する場合があり、かえってユーザーの信頼を損ねてしまいます。
インフルエンサーマーケティングを行う場合、PRであることをしっかりと明記した上で、投稿に信頼を持てるインフルエンサーを起用することが望ましいです。

関連記事:ステマとは?知っておきたいステマの意味やステマ広告の問題点、規制も詳しく解説

インフルエンサーのまとめ

インフルエンサーは影響力の大きさによって分類することができ、さまざまな分野で専門性をもったインフルエンサーが増えています。

検索エンジンでは膨大な量の検索結果が表示され、数えきれないほどの商品やサービスで溢れかえっています。そんなとき、自分の趣味や趣向が近かったり、憧れのインフルエンサーが商品を紹介していたら「試してみようかな」という気持ちになります。インフルエンサーマーケティングの強みは、まさにそのような形でユーザーに直接情報を届けられる点です。

一方で企業のインフルエンサー活用が増えることで、広告に対して懐疑的な見方をするユーザーもいます。
企業に対する信頼を損ねないよう、商品やサービスのイメージに合ったインフルエンサーを選定し、熱量のある投稿や発信をしてもらうことが大切です。

インフルエンサーマーケティングを初めて実施する企業は「どうやってインフルエンサーを探せば良いのか」「インフルエンサーを選ぶ決め手を知りたい」と悩んだ際に、今回の記事を参考にしてみてください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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