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BtoBビジネスにおけるオウンドメディアのメリット、デメリットとは?

2018.12.21
読了まで約 3

ビジネスの世界ではコンテンツマーケティングが主流になり、オウンドメディアの導入を検討する企業も増えてきています。

しかし、「競合他社が始めたから」「時代の流れだから」という理由だけで安易に始めるのはオススメできません。

よく知らずに早まって始めてしまうと、「読者が増えない」「更新が続かない」といった失敗につながってしまうことが大いにあるためです。

今回は現在オウンドメディアを取り入れようか検討中の方へ向け、オウンドメディア導入の検討材料にしていただくために、BtoBビジネスにおけるオウンドメディアのメリットとデメリット」についてご紹介します。

 

今さら聞けない「オウンドメディア」とは?

そもそもオウンドメディアとはどんなことを指すのでしょうか?

ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、まずはオウンドメディアについて簡単におさらいしましょう。

オウンドメディアは、英語ではOwned mediaと表記され、「所有する」という意味の「Owned(オウンド)」と、「媒体」という意味の「media(メディア)」が合体した言葉です。

つまりオウンドメディアとは、「自社が所有するメディア」となります。

ただし現在一般的にいわれているオウンドメディアとは、「自社が所有し、運営するブログやウェブマガジン」のことを指すことが主流となっています。

そのほかにも、Twitter・Facebook・Instagramなどをイメージする方もいますが、これらはアーンドメディアと呼ばれ、情報拡散のためのツールに位置付けられることが多いです。

オウンドメディアでは、自社の商品・サービスの詳細情報や関連情報を発信し、そこで見込み客を集める役割があります。

そのため、多くの企業が自社のブランディングや売り上げの向上を目的として「オウンドメディア」をマーケティング手法の一つとして取り入れ注力しているのです。

関連記事:BtoBとは?BtoBマーケティングの特徴、BtoCとの違いをわかりやすく解説

 

オウンドメディアのメリット

オウンドメディアがこれだけ注目されているのは、なんといってもメリットが大きいためです。それではメリットとなる5つをご紹介します。

 

1.自社でコントロールできる

一番のメリットともいえるのが、自社でコントロールできることです。広告出稿型のペイドメディアなどでは、SNSの広告枠や各種ポータルサイトの決められた範囲内でしか情報を発信することができません。

それに対し、オウンドメディアではコンテンツの内容や字数制限がなく、レイアウトも自由、更新頻度もすべて思い通りにすることができます。

管理や調整などの工程も少なくて済むため、見込み顧客獲得に向けてスピード感をもって訴求できます。

 

2.低コスト

オウンドメディアはペイドメディア(テレビCM、リスティング広告など)とちがい、基本的にかかるお金は初期にサーバー管理費やデザイン費用、その後はそれぞれのコンテンツの制作費のみと非常にシンプルです。

そのため非常に低コストで見込み顧客獲得を狙えることになるのです。

 

3.見込み客を半永久的に獲得できる

一度作ったコンテンツは自分たちで削除しない限り、半永久的にWEB上に残ることになります。そのため中長期に渡り集客することが可能です。

たとえば「有益な情報」を一つ掲載し、知名度が一度高まっただけで、大きな費用や労力をかけなくてもたくさんの見込み客を獲得し続けることもできてしまうのは大きなメリットです。

 

4.見込み顧客の行動データが蓄積される

オウンドメディアにアクセス解析タグ(無料も有料もあり)を設置しておくことで、「訪問した際の検索キーワード」「どの記事から訪れたのか」「ページビュー数」「滞在時間」「訪問者のおおまかな地域」など、さまざまな行動データが蓄積されていきます。

この行動データはとても重要な資料となり、この行動データをうまく活用して新しいコンテンツを作成する際に活かすことも可能です。

 

5.見込み顧客獲得が一気にできる

オウンドメディアはオンライン上のメディアのため、日本全国のみならず、世界中の人と一度に接触することができます。

オフラインに比べて圧倒的に見込み顧客との接点数が多いため、見込み顧客獲得も一気にできるのです。多くの見込み顧客が獲得できれば、おのずと顧客につながる人数も増えます。

 

オウンドメディアのデメリット

ここまではメリットをご紹介しましたが、オウンドメディアにも一応デメリットがあります。次はデメリットとなる2つをご紹介します。

 

1.利益につながるまでに時間がかかる

オウンドメディアのデメリットは、立ち上げ初期の頃は新規ユーザーに届きにくいものです。また記事の量も少ないと、なかなかPV数が伸びにくいものです。

そのためSEOを意識して根気よく記事を書き続け、PV数をあげていく必要があります。

オウンドメディアの効果があらわれ、成果がでるまでに時間がかかってしまうことはあらかじめ念頭に入れておく必要があります。

 

2.継続的に運用しなければならない

「いい情報が載っている」とオウンドメディアが話題になり見込み客が訪れるようになったとしても、新しい情報が追加されていかなければ見込み顧客は離れてしまうものです。

そのためリピーターの見込み顧客を離さないためにも、継続的に新しい情報を発信したり、更新したりしなければならないのです。これは慣れるまで非常に根気のいる作業となります。

もちろん外注することも可能ですが、ユーザー層とマッチした良質なコンテンツを作ってもらうのはハードルが高い場合があります。また外注すれば、当然ながら金銭的負担もかかります。

 

まとめ

いかがでしたか?

オウンドメディアのメリットとデメリットについて理解いただけましたでしょうか。

コンテンツマーケティングをする上でトリプルメディア(ペイドメディア、オウンドメディア、アーンドメディア)をいかに活用できるのが、マーケティング戦略を考える上で非常に重要となっています。

オウンドメディアを導入する際は、ペイドメディア、アーンドメディアの導入も念頭に入れておく必要があるでしょう。

以上のポイントを複合的に考えて、オウンドメディアは自社にとって本当に有効なマーケティング手段かを見極めていってください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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