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CTA(コールトゥアクション)とは? 基礎知識とポイント

2024.9.4
読了まで約 12

CTA(コールトゥアクション)とは「Call to Action」の略で、「行動喚起」を意味するWeb用語です。Webマーケティングやインターネット広告に関わっているとよく耳にする言葉で、1つの指針として重視されています。

より効果の高いマーケティングを実施していくにはCTAを上手に活用していく必要があるでしょう。そこでこの記事では、CTAとは何か、なぜ重要なのか、どのように活用すればいいのかを解説します。

CTA(コールトゥアクション)とは?

CTA(コールトゥアクション)とは「Call to Action」の略で、「行動喚起」を意味します。

Webサイトや広告において、訪問者に特定の行動を促すための仕掛けのことを指します。例えば、「今すぐ申し込む」「資料をダウンロード」「お問い合わせはこちら」といったボタンやリンクがCTAに該当します。

CTAは、Webマーケティングにおいて非常に重要な要素です。ユーザーの興味を実際の行動に結びつけ、コンバージョン(成果)を獲得するための重要な役割を果たします。効果的なCTAを設置することで、商品購入、資料請求、会員登録などの具体的なアクションを促すことができます。

CTAの重要性

CTAはお客様を何か行動させるための施策であるため、事実上、広告やサイト運用の効果を高める鍵を握っています。そのため、まずCTAの質を高めることが、成し遂げたい目的達成のための大きな足がかりになります。

また、CTAはWebサイトを訪問したユーザーの離脱を防ぐ際にも重要です。例えば、化粧品に興味があり、サイトを見ていた時に興味を持って、商品を買いたいと考えていたとしましょう。その際に、購入ボタンや詳しい情報が記載されているWebサイトのURLなどのCTAが複雑で一目で分からないものだと、興味を持ってくれていたとしてもユーザーは離脱してしまいます。

一方、一目で分かるようなイラストや分かりやすい部分に登録ボタンや購入ボタンなどのCTAが設けてあると、ユーザーは行動に移しやすくなります。このように、CTAは興味を持ってくれたユーザーを離脱させずにスムーズに行動させる際に重要となります。

CTAとしてよく使われる例

CTAとしてよく使われている例が、先ほど紹介した商品購入のボタンです。他にも会員登録、お問い合わせ、メルマガ登録、定期購読、カスタマーサービスなどに促す目的で使われています。そして、CTAはページをパッと見て認識できなければ意味がないため、以下の5つの場所に設置されているケースが多いです。

● Webページのヘッダー・フッダー
● Webページのサイドバー
● 見出しや本文の途中や直後
● コンテンツとコンテンツの間
● ページが変わるときのポップアップ

これらの場所に関しては、目的や何を説明するのかとの相性によって使い分けることになるので覚えておきましょう。

CTAの効果的な活用方法

ここからは効果的なCTAの活用方法について解説します。活用方法を理解し実践することで、マーケティング施策の効果が大きく変わる可能性があります。数か月から数年という長期的な視点で見ても、CTAの活用が成果の差を生み出す重要な要素となります。以下に、効果的なCTAの活用方法を6つ挙げています。これらの方法を適切に組み合わせることで、より強力なCTAを作成することができます。

● ユーザーに起こしてほしい行動を明確にする
● 選択肢はできるだけ減らす
● リンク先をイメージさせる工夫
● 緊急性を持たせる
● 視覚に対して効果的にアピールする工夫
● ユーザーの心理的ハードルを下げる

ユーザーに起こしてほしい行動を明確にする

ユーザーに起こしてほしい行動を明確にすることは、効果的なCTAを作成する上で非常に重要です。Webサイトを訪れたユーザーが、どのような行動を取るべきかを明確に理解できなければ、せっかく興味を持ってくれていても、望んだアクションを起こすことができません。

CTAを設計する際は、ユーザーに求める具体的な行動を明確に示すことが大切です。例えば、商品購入を促すCTAの場合、単に「詳細は以下をクリック」と表示するよりも、より具体的で目立つ表現を用いることが効果的です。「↓↓今すぐ商品詳細をチェック↓↓」のように、矢印や強調表現を使用することで、ユーザーの注目を集め、行動を促すことができます。

また、テキストの色を変えたり、フォントサイズを大きくしたりするなど、視覚的な工夫も重要です。ボタンのデザインや配置にも気を配り、ページ内で目立つように設置することで、ユーザーの目に留まりやすくなります。

さらに、CTAの文言は簡潔かつ明確であることが望まれます。「今すぐ申し込む」「無料で試す」「ダウンロードする」など、ユーザーが迷わず理解できる表現を選びましょう。これにより、ユーザーは次に取るべき行動を即座に把握し、スムーズにアクションを起こすことができます。

CTAの効果を最大化するには、ユーザーの行動を促す明確な指示と、視覚的に目立つデザインの両方を組み合わせることが重要です。これらの要素を適切に設計することで、より多くのユーザーを望んだ行動へと導くことができるでしょう。

選択肢はできるだけ減らす

CTAの効果を高めるためには、ユーザーに提示する選択肢をできるだけ絞り込むことが重要です。多すぎる選択肢は、せっかく高まった行動意欲を冷めさせてしまう可能性があります。

心理学では「決定回避の法則」という現象が知られています。これは、選択肢が多すぎると人は選択自体を避けようとする傾向を指します。確かに、多様な選択肢を用意することで興味を引きやすくなる場合もありますが、結果的にユーザーが行動を起こさないケースも多く見られます。

そのため、CTAを設計する際は以下の点に注意しましょう。

  1. 主要な選択肢に絞る: ユーザーに最も取ってほしい行動を1〜2つに絞り込みます。
  2. 明確な優先順位をつける: 複数の選択肢がある場合、デザインや配置で優先順位を明確にします。
  3. 段階的に選択肢を提示する: 必要に応じて、ステップバイステップで選択肢を提示することも検討しましょう。

選択肢を厳選し、ユーザーの意思決定をサポートすることで、CTAの効果を最大化することができます。ただし、過度に選択肢を制限しすぎると、ユーザーのニーズに応えられなくなる可能性もあるため、バランスを取ることが大切です。

リンク先をイメージさせる工夫

リンク先をイメージさせるような工夫は、CTAの効果を高める重要な要素です。ユーザーがクリック後に何が起こるのか、どのような情報が得られるのかを明確に伝えることで、行動を促進できます。

例えば、メールマガジン登録のCTAでは、「定期配信を受け取るのはこちらから(無料)」という長い文章よりも、「メルマガ登録はこちら(無料)」と簡潔に表現する方が効果的です。短く分かりやすい言葉を使うことで、ユーザーに内容が伝わりやすくなります。

また、記事本文で結論を出さずに「○○に関する詳細はこちら」と紹介することで、ユーザーの好奇心を刺激し、他の記事へのアクセス数を増やすことができます。これは「知りたい」という感情を利用した効果的な手法です。

イラストや画像を活用するのも有効な方法です。例えば、ダウンロードボタンの横に小さな資料アイコンを配置することで、クリック後にどのような情報が得られるかを視覚的に伝えることができます。

リンク先のページの特徴や内容を端的に表現することも重要です。「詳細ページへ」ではなく「製品スペック一覧へ」というように、具体的な内容を示すことで、ユーザーの期待値を適切に設定できます。

このように、リンク先をイメージさせる工夫を施すことで、ユーザーの不安や疑問を取り除き、クリックへの抵抗を減らすことができます。結果として、CTAの効果を高め、望ましい行動を取ってもらえる可能性が高まります。

関連記事:メルマガとは?配信の目的やメリット、開封率が上がる作り方

緊急性を持たせる

CTAを効果的にするために、緊急性を持たせることは非常に重要です。人間の心理として、「今すぐ手に入れないと損をする」という感覚が行動を促す大きな要因となります。

これは心理学で知られる「損失回避の法則」に基づいています。人は一般的に、得をすることよりも損をすることを避けようとする傾向があります。この心理を上手く活用することで、ユーザーの行動を促すことができるのです。

例えば、以下のような表現を使うことで緊急性を演出できます:

  • 「期間限定」
  • 「残りわずか」
  • 「本日最終日」
  • 「先着○○名様」

逆に、緊急性が感じられない場合、ユーザーは「今はいいや」と判断しがちです。そうなると、せっかく興味を持ってもらっても購入や申し込みには至らないケースが多くなります。

ただし、過度に緊急性を煽ると逆効果になる可能性もあります。ユーザーに不信感を抱かせないよう、適度な緊急性を持たせることが重要です。商品やサービスの特性、ターゲット層に合わせて、適切な表現を選択しましょう。

緊急性を持たせることで、「今行動を起こさなければならない理由」を明確に提示し、ユーザーの背中を押す効果が期待できます。これにより、CTAの効果を高め、コンバージョン率の向上につながるでしょう。

視覚に対して効果的にアピールする工夫

視覚に対して効果的にアピールする工夫は、CTAの成功に不可欠です。ウェブサイトや広告を閲覧するユーザーは、必ずしも全ての文章を読むわけではありません。多くの場合、ページの要点や全体的な印象から判断を下します。

そのため、視覚的な要素を効果的に活用することで、ユーザーの注目を集め、行動を促すことができます。例えば、重要な言葉や文章に太字や色付けを施すことは、簡単ながら効果的な方法です。これにより、ユーザーの目を引き、メッセージの重要性を強調することができます。

色彩の選択も重要です。暖色系や寒色系の色を適切に使用することで、ユーザーに特定のイメージや感情を喚起させることができます。例えば、赤や橙などの暖色系は活気や緊急性を感じさせ、青や緑などの寒色系は信頼性や安定感を与えます。

また、アイコンやイラストの活用も効果的です。適切に選択されたビジュアル要素は、テキストだけでは伝えきれない情報を瞬時に伝達し、ユーザーの理解を助けます。

レイアウトやスペースの使い方にも注意を払いましょう。重要な情報や行動を促す要素には十分なスペースを確保し、視覚的な階層を作ることで、ユーザーの目線の流れをコントロールすることができます。

これらの視覚的な工夫を適切に組み合わせることで、ユーザーの注目を集め、CTAの効果を最大化することができます。ただし、過度な装飾やグラフィックの使用は逆効果になる可能性があるため、バランスを保つことが重要です。

色使いに関するインタビュー記事:感覚マーケティングのチカラ:上智大学 外川准教授が語る消費行動への影響力(人は寒色を基調とした広告に「未来」を、暖色に「懐かしさ」を感じる傾向がある)

ユーザーの心理的ハードルを下げる

CTAの効果を高めるには、ユーザーの心理的なハードルを下げることが重要です。人間は新しいことや未知のものに対して警戒心や不信感を抱きがちです。そのため、CTAを設計する際には、ユーザーが抵抗なく行動を起こせるよう工夫が必要です。

例えば、多くのCTAで見られる「たった1分でできる!」や「会員登録不要!」といった文言は、ユーザーの心理的ハードルを下げる効果的な方法です。これらの表現は、アクションが簡単で手軽であることを強調し、ユーザーの不安や躊躇を軽減します。

また、手順が多すぎると、ユーザーの行動意欲が冷めてしまう可能性があります。そのため、CTAに関連する手順はできるだけシンプルにし、ユーザーが負担を感じないようにすることが大切です。

さらに、信頼性を高めるために、セキュリティマークの表示や、他のユーザーの声を紹介するなどの工夫も効果的です。これらの要素は、ユーザーの不安を和らげ、安心してアクションを起こせる環境を整えることにつながります。

CTAの設計においては、常にユーザーの視点に立ち、彼らが感じる不安や障壁を取り除くことを意識しましょう。心理的ハードルを下げることで、より多くのユーザーがスムーズにアクションを起こすようになり、CTAの効果を最大限に引き出すことができます。

関連記事:スクリーニング調査とは!作成する上での注意点や事例も紹介!

CTAの注意点

CTAを効果的に活用するためには、いくつかの重要な注意点があります。これらの点に留意することで、CTAの効果を最大限に引き出し、望ましい結果を得ることができます。

まず、CTAを設置した後は定期的にデータを確認し、その効果を測定することが重要です。アクセス数や転換率などの指標を分析することで、CTAの効果を客観的に評価し、必要に応じて改善を行うことができます。

次に、CTAの改善と工夫を継続的に行うことが大切です。市場環境や顧客ニーズの変化に合わせて、CTAの内容やデザインを適宜更新することで、常に効果的なCTAを維持することができます。

最後に、CTAの数を適切に管理することも重要です。CTAの数を増やしすぎると、ユーザーに混乱を与え、かえって効果を低下させる可能性があります。そのため、重要度や優先順位を考慮し、適切な数のCTAを設置することが望ましいです。

これらの注意点を踏まえることで、CTAの効果を最大化し、より多くのユーザーを望ましい行動へと導くことができるでしょう。

設置した後はデータを確認する

CTAを設置した後は、その効果を定量的に把握するためにデータの確認を行うことが重要です。ページ作成時に設定した配置はあくまで仮説であり、実際の効果はユーザーの行動データを分析することで初めて明らかになります。

定期的なデータ確認を怠ると、CTAの効果が徐々に低下していってもそれに気づくことができません。また、データ分析を通じて「何が成功要因だったのか」「何が改善点なのか」といった知見を蓄積することができ、これは今後のCTA戦略を立てる上で貴重な資産となります。

具体的には、以下のような指標を確認することが有効です。

  • クリック率(CTR):CTAボタンがクリックされた割合
  • コンバージョン率(CVR):CTAを通じて目的のアクションにつながった割合
  • 滞在時間:CTAを含むページでの平均滞在時間
  • 離脱率:CTAを見たユーザーがそのままサイトを離れた割合

これらの指標を継続的に測定し、トレンドを把握することで、CTAの効果を正確に評価し、必要に応じて改善を行うことができます。データに基づいた判断と改善の積み重ねが、長期的なCTAの成功につながります。

改善・工夫を怠らない

CTAの質を高めるためには、継続的な改善と工夫が不可欠です。一度効果的なCTAを作成できたとしても、そのまま放置していては時間の経過とともに効果が薄れていく可能性があります。

Webサイトや広告の世界は日々変化しており、ユーザーの行動パターンや好みも常に変化しています。そのため、定期的にCTAの効果を分析し、新しいアイデアを取り入れることが重要です。例えば、A/Bテストを実施してデザインや文言の微調整を行ったり、最新のトレンドを取り入れたりすることで、CTAの効果を維持・向上させることができます。

また、競合他社の動向にも注目し、自社のCTAが市場の中で差別化できているかを確認することも大切です。地道な改善と工夫の積み重ねが、長期的な成果につながることを忘れずに、常にユーザーの視点に立ってCTAの最適化を行っていきましょう。

数を増やしすぎない

CTAのボタンを増やしすぎることは避けるべきです。過剰なCTAボタンは、情報収集目的のユーザーにとってストレスとなり、サイトからの離脱リスクを高める可能性があります。また、多数のCTAボタンはユーザーの行動を分散させ、結果として期待した成果が得られず、有用なデータの取得も困難になる恐れがあります。

効果的なCTAの実現には、ユーザー体験とビジネス目標のバランスが重要です。そのため、Webサイトの目的や構造を考慮し、誘導先の優先順位を慎重に検討した上で、適切な数のCTAボタンを配置することが推奨されます。

過剰なCTAを避けるためのポイントとしては以下が挙げられます。

  1. ページの主要な目的を明確にする
  2. ユーザーの行動フローを想定し、最適なタイミングでCTAを配置する
  3. A/Bテストを実施し、CTAの数や配置の効果を検証する
  4. ユーザーのニーズや興味に合わせて、CTAの内容を適切に選択する

これらの点に注意を払いながら、効果的かつ適切な数のCTAを設置することで、ユーザビリティを損なうことなく、コンバージョン率の向上を図ることができるでしょう。

関連記事:
WEBサイトの改善に役立てるヒートマップの活用方法
GoogleがSEO戦略を強化/ユーザーの「検索」を伸ばす3つのポイント

CTAの作成方法

効果的なCTAボタンを作成するには、主に2つの重要な構成要素に注目する必要があります。それは「CTAのデザイン」と「CTAのテキスト」です。これらの要素を適切に組み合わせることで、ユーザーの注目を集め、望ましいアクションを促すCTAを作り出すことができます。

CTAのデザイン

CTAのデザインは、ユーザーの目を引き、行動を促す上で非常に重要な要素です。効果的なCTAボタンを作成するには、視覚的な工夫が欠かせません。ボタンであることが一目で理解でき、クリックしたくなるようなデザインを心がけましょう。

CTAボタンのデザインが不適切だと、ユーザーがそれをクリック可能な要素と認識できず、結果としてコンバージョンの機会を逃してしまう可能性があります。さらに、複数のページで同様の問題が発生すると、サイト全体のコンバージョン率に悪影響を及ぼす恐れがあります。

効果的なCTAデザインを作成するには、主に以下の3つの要素に注目する必要があります:

  1. CTAの色
  2. CTAのサイズ
  3. CTAの形状

これらの要素を適切に組み合わせることで、ユーザーの注意を引き、行動を促すCTAボタンを作成することができます。各要素の詳細については、後続のセクションで詳しく解説します。

CTAの色

CTAの色は、背景とは対照的の目立つ色にすることが好ましいと言えます。例えば、注意を引く色と言われているのが赤や黃、オレンジといった暖色系ですが、Webページの背景に暖色系が使われている場合には目立たなくなってしまいますので、対照的な青や紫といった寒色系にします。通常のWebページであれば背景は白ですので、そのまま暖色系を使用します。

色の選択は、ブランドカラーとの整合性も考慮に入れる必要があります。また、文化や地域によって色の持つ意味合いが異なる場合もあるため、ターゲットとする顧客層に応じて適切な色を選ぶことが重要です。さらに、アクセシビリティの観点から、色覚異常の方にも識別しやすい配色を心がけることも大切です。A/Bテストを行い、最も効果的な色を見つけ出すのも有効な方法です。

「文化と色・形状」に関連した記事:グローバル視点で考える感覚マーケティング【上智大学 外川拓准教授 連載 第1回】

CTAのサイズ

CTAのサイズは、効果的なユーザーアクションを促すための重要な要素です。一般的に、大きめのサイズがクリック率向上に寄与すると考えられています。ただし、ページ全体のデザインとバランスを取ることも重要です。サイズを決める際は、以下の点を考慮しましょう:

  1. 視認性: ユーザーがすぐに認識できる大きさであること
  2. タップ/クリックのしやすさ: モバイルデバイスでも操作しやすいサイズであること
  3. ページ内での調和: 他の要素と比べて突出しすぎないこと

適切なサイズのCTAボタンは、ユーザーの目を引きつつも、ページ全体の美観を損なわないものが理想的です。A/Bテストを実施し、最適なサイズを見つけることをおすすめします。

CTAの形状

ボタンの形状には様々ありますが、基本的にはシンプルでクラシックなイメージがある長方形です。ボタンとして認識されやすく、デザイン的にもWebページと一体感があります。

場合によっては円形や正方形、あるいは角丸の長方形を使用することもあります。これらの形状は、Webサイトの全体的なデザインや雰囲気に合わせて選択することが重要です。例えば、モダンでスタイリッシュなデザインのサイトであれば、角丸の長方形や丸みを帯びた形状が適している場合があります。

また、CTAボタンの形状は、ユーザーの注目を集めやすいよう、ページ内の他の要素とは異なる形状にすることも効果的です。ただし、あまりに奇抜な形状にすると、逆にユーザーに違和感を与えてしまう可能性があるため、バランスを考慮することが大切です。

CTAのテキスト

CTAボタンのテキストに関しては、以下の2つの要素に工夫を凝らしていきます。

● ラベリング
● マイクロコピー

ラベリング

ラベリングとは、いわゆるボタン内のテキストを指します。ボタンラベルとも呼ばれ、当該ボタンをクリックすることによって、その後どうなるのかを簡潔に表記します。例えば「会員登録はこちらから」「資料のダウンロードはこちら」「こちらより登録してログイン」といった簡潔で分かりやすく誘導しやすいキャッチフレーズを入れると効果的です。

マイクロコピー

マイクロコピーとは、ボタンの周辺に配置される短いテキスト文章のことを指します。当該ボタンをクリックすることによって、ユーザーはどのようなメリットが得られるのか、またはどういった目的が達成できるのかを端的に示します。

例えば、「会員登録せずにすぐ無料ダウンロードできます!」「お代は不要!全部無料で差し上げます!」「1分で簡単登録できます!」とった具合に、ユーザーへのメリットや目的達成などを端的に分かりやすく伝えます。

また、ユーザーの心理的不安を払拭してあげるような文言を入れることでも、クリック率の向上が期待できます。

例えば、「登録解除はいつでもできます」「1週間以内であれば返品可能」「こちらのサンプルお代は発生いたしません」といった、ユーザーに想定外のトラブルが起こらないことを明示するような文言が非常に効果的です。

CTAの改善方法

CTAを改善するには以下の施策を行います。

● 選択肢を減らす
● 行動喚起を明確に示す
● 心理的不安を払拭させる

選択肢を減らす

CTAを改善させるには、Webサイト内に記載されている選択肢を減らすのも一つの方法です。選択肢が多いとユーザーが迷う原因にもなります。例えば、心理学ではマジカルナンバー7という理論があり、人間が短期記憶で覚えられる数は7個までという研究結果もあります。

あまりに多い選択肢では、ユーザーが迷った挙げ句に一つも「CV=コンバージョン」に結び付かないということもあります。こういったことから、選択肢は本当にCVに結び付かせたい案件だけに絞るようにします。

行動喚起を明確に示す

当該Webページにおいて、ユーザーに「何をしてもらいたいか」を明確に示すことで、ユーザーはそのような行動を取ってくれる可能性が高くなります。当該Webページで説明の不十分なボタンが一つだけ置かれていても、ユーザーは何をどうしたらよいのか分かりません。

「このボタンは何のボタンなのか」「これをクリックするとどうなるのか」「遷移先では何が起こるのか」といったことが全く分からないため、クリックされるには至らない可能性が高くなります。

こういったことを改善するために、ユーザーにクリックさせるべきボタン付近には、行動喚起を明確に示すマイクロコピーを配置するようにします。

心理的不安を払拭させる

ユーザーの心理的不安を払拭させることでもCTAの改善に繋がる可能性があります。例えば「当該ボタンは安全ですよ」と示してあげることで、ユーザーの心理的不安を払拭してあげます。

しかしながら、ただ単に「安全です」と記載したところでユーザーは「何が安全なのか」「本当に安全なのか」が分かりません。そこで、「7日間無料でお試しができます」「無料登録!会費は一切かかりません!」「ダウンロードは無料です!」といった具体的な内容が分かるように施策を行い、心理的不安を払拭してあげます。

関連記事:CTA設計・見直しでコンバージョン率を改善する方法

CTAの事例

CTAはすでに多くの企業が実践しており、その効果が確認されています。

● Amazon
● Netflix
● ドミノピザ

Amazon

Amazonでは、ECサイト内に様々なCTAを配置しています。例えば、購入ボタンに関しては、ラベリングを分かりやすくして「カートに入れる」「今すぐ買う」という2種類の黄色いボタンを配置し購入を促しています。

また、ボタン付近には「ベストセラー」「◯日にお届け」「無料配送」「10%OFF」といった、その商品の詳細を伝えるマイクロコピーが多数表示されています。これによって、その商品が「どのくらい人気なのか」「いつ届くのか」「配送料はかかるのか」「割引はあるのか」といったことがひと目で分かるようになっています。

つまり、顧客がWebサイト内を色々詮索しなくても、購入を即断できる状態となっているのです。Amazonでは商品ページの至るところにこのようなCTAの仕掛けがあり、こういった配慮がユーザビリティの向上に繋がっています。

Netflix

NetflixのWebサイトにアクセスすると、非常にシンプルな構成でメールアドレスの入力欄と「今すぐ始める」の赤色ボタンがまず目に入ります。

こういったCTAを意識したボタンに加え、ボタン付近には「いつでもキャンセルOK」「まもなくご視聴いただけます」「メンバーシップを開始、または再開してください」といった、不安を払拭して誘導を促すマイクロコピーが配置されています。非常に印象的で登録しやすいCTAとなっています。

ドミノピザ

ドミノピザのWebサイトにアクセスすると、まず目に入るのが画面上部に設置された「配達注文」と「お持ち帰り予約」のボタンです。

顧客がWebサイト内で迷うことなく、すぐに購入に至るようにまずは「注文」と「予約」のボタンが分かりやすく色分けされ、適切な大きさで配置されています。

また、各広告のすぐ下には赤色で目立つ「詳しくはこちら」と表記されたボタンで、分かりやすく個別ページへ誘導しています。広告の大きさに応じて、ボタンの大きさも適切に変えている点にも注目です。

まとめ

CTAは、広告やサイトを運営する際に非常に重要になる指標です。実際にCTAを基準として広告ページやサイトを設計して、運用している人も多いです。

しかし、どれほど質の高い広告やサイトを作ってもいずれはCTAやアクセス数が落ちてくるので改善や工夫を怠らないことが重要となります。地道に努力した分だけ効果が出るだけでなく、あなた自身にもノウハウが溜まり、あなたの市場価値が高まりますので、効果的なCTAを模索してみてください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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