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何かをしたいと思ったらすぐに検索!Google提唱のマイクロモーメントとは?

2020.7.31
読了まで約 3

スマートフォンが広く普及した現在、人々の検索行動はより手軽なものになりました。 何かをしたいと思ったとき、ふと気になったことを調べたいときに、手元のスマートフォンを使って検索する行動が日常的に発生しています。

マイクロモーメントとは、手元のスマートフォンを使って反射的に検索する瞬間をいいます。 従来のようなパソコンを使った検索よりも、思い立ったらすぐに行動に移すことができるモバイルを使った検索が増えており、その後の購買行動にも活かされていることがわかりました。

この記事では、Googleが提唱するマイクロモーメントの概要や、ビジネスで活かすためのステップをご紹介します。

 


変化する消費者の検索行動

モバイルの普及により、消費者は何かを調べたい、知りたいと思ったとき、手元のスマートフォンですぐに検索できるようになりました。 従来はパソコンを使った検索が主流でしたが、いつでもどこでも手軽に検索できるモバイルが普及したことで、目の前にあるスマートフォンを反射的に手に取るようになったのです。

Googleによると、何かを調べたいと思った消費者が最初にスマートフォンを使って検索する割合は60%に及ぶそうです。 さらに、スマートフォンで検索した人のうち、87%もの人がその後の購買行動にモバイル検索の結果を活かしているということです。

また、「自宅から検索するときにどのデバイスを使っているか」という調査では、63%がスマートフォンを使って検索していることがわかりました。 自宅にパソコンがあったとしても、知りたいことや気になることがあれば手元のスマートフォンを使って検索する行動が定着しているようです。

参考:Google社 『マイクロモーメント : マイクロモーメントによって多様化する人々の検索』

 


Googleが提唱するマイクロモーメントとは

Googleが提唱する消費者の行動パターンに「マイクロモーメント」があります。 マイクロモーメントとは、人々が「何かをしたい」と思ったときに反射的に手元のスマートフォンで調べたり、購入したりという行動を起こす瞬間(モーメント)を指します。
モバイル検索の価値を最大化するには、マイクロモーメントを的確に見極めること、消費者が求める情報を届けること、その効果を測定することが大切です。

Googleが消費者の検索意図を調査した結果、「やりたい」や「行きたい」といった具体的な意図のある検索行動の割合は47%でした。 一方、具体的な購買行動はまだ考えておらず、「ふと気になったこと」を検索する割合は48%でした。
つまり、すべての検索行動のうち、およそ2回に1回ははっきりとした意図のない検索をしており、消費者の検索行動は手軽なものになっていることがわかります。

このように、消費者の検索行動の意図や目的には多様性があり、生活のさまざまなシーンでマイクロモーメントが発生しています。 マイクロモーメントの価値を高めるには、検索行動の多様性に目を向け、検索意図に沿った多様なアプローチを考える必要があるでしょう。

参考:Google社 『マイクロモーメント : 生活のさまざまなシーンで発生するマイクロモーメント』

 


マイクロモーメントをビジネスで活かす3STEP

マイクロモーメントの価値を高める方法として、以下の3つのステップがあります。

STEP1. マイクロモーメントが発生するタイミングを見極める
消費者の検索行動を時間帯で区切って調査し、マイクロモーメントが起こるタイミングを見極めます。
消費者がスマートフォンで検索するのはいつか、どこでスマートフォンを取り出すのか、どのような情報を求めているのかなど、検索行動の特徴や変化を把握します。

STEP2. 消費者が求める情報を素早く届ける
マイクロモーメントが発生するとき、消費者には「知りたい」「解決したい」「行きたい」「買いたい」「得たい」という5つの動機があります。 これらの動機からユーザーニーズを探り、消費者が手に入れたい情報を届けます。
また、最適な情報を素早く届けるために、サイトへのアクセスやアプリの起動をスムーズに行える環境を整えておく必要があります。

STEP3. モバイル検索の効果を測定する
モバイル検索の価値を最大化するには、その効果をデバイスやチャンネルの区別なく測定し、改善を積み重ねていくことが大切です。 また、部門や組織の垣根を超えた連携を取りPDCAの仕組みを構築することで、マイクロモーメントの活用を最適化していきます。

 


まとめ


◆スマートフォンが普及したことで、消費者の検索行動はより手軽なものになっている。

◆マイクロモーメントとは、人々が「何かをしたい」と思ったときに反射的に手元のスマートフォンで調べたり、購入したりという行動を起こす瞬間のことである。

◆マイクロモーメントの価値を高めるには、検索行動の多様性に目を向け、検索意図に沿った多様なアプローチを考えることが大切だ。

◆マイクロモーメントをビジネスで活かすには、「見極める」「届ける」「測定する」の3つのステップを行うことで、マイクロモーメントの価値を最大化する必要がある。

 

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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