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Firebaseって何?主な機能やGoogle analyticsとの違いとは!

2023.6.20
読了まで約 7

近年、Webアプリケーションの開発において「Firebase」という言葉をよく耳にすることが増えてきました。では、Firebaseとは一体何なのでしょうか。

本記事では、Firebaseの概要と主な機能に焦点を当てつつ、メリットや、Google Analyticsとの違いについても解説します。Firebaseが、Webアプリケーション開発でどのように役立つのか詳しく見ていきましょう。

Firebaseとは?

Firebaseとは、Googleが提供している、Webアプリケーションの構築・運用を手助けする機能を具備した開発プラットフォームのことです。

Webアプリケーションを構築・運用する際、本来であれば、データベースの設計や認証機能の実装、サーバーの設置や管理をする時に、複数の面倒なタスクが必要となります。

しかし、Firebaseでは、あらかじめデータベースや認証、ホスティングやストレージを一元管理できるツールがそろっているため、これらの面倒な作業を大幅に省略できます。

Firebaseの機能

Firebaseには、Webアプリケーション作成に役立つ機能を豊富に備えています。

本記事では、Firebaseが持つ、以下の7つの主な機能について紹介します。

● Firebase Analytics
● Firebase Hosting
● Firebase Cloud Messaging
● Cloud Firestore
● Cloud Functions for Firebase
● Firebase Authentication
● Cloud Storage for Firebase

Firebase Analytics

Firebase Analyticsとは、アプリ内のユーザーの行動を分析できる機能のことです。アプリにアクセスした人数や利用時間、誰が利用したのか、どんな属性の人が利用したのかといったデータをもとに、さまざまなレポートを作成できます。

これにより、ユーザーの行動パターンや傾向を分析できるため、マーケティングに役立てることができます。

Firebase Hosting

Firebase Hostingとは、HTMLCSSJavaScript、画像、動画などの静的なファイルをインターネット上にアップロードし、WebサイトやWebアプリケーションを公開できる機能のことです。

データは、世界中に分散された複数のサーバーから成るネットワーク(CDN)を利用して配信されるため、ユーザーがコンテンツに高速にアクセスできます。また遅延やロード時間の問題が軽減されるという特徴があります。

Firebase Hostingでは、独自のカスタムドメインを使用してWebサイトやWebアプリケーションを公開できますが、デフォルトでSSLを提供しているため、ユーザーとの安全な通信が可能となります。

Firebase Cloud Messaging

Firebase Cloud Messagingとは、アプリケーションサーバーやバックエンドからモバイルデバイス(Android、iOS)やWebアプリケーションにリアルタイムでメッセージや通知を送信できる機能のことです。

たとえば、スマホアプリで、アプリの更新情報や、特定の製品を閲覧したユーザーに関連する商品や割引情報の通知といった「プッシュ通知」を実装することもできます。AndroidとiOSの両方に対応しているため、多くのユーザーに対するメッセージングソリューションを実現できます。

Cloud Firestore

Cloud Firestoreとは、Firebaseで提供されている、クラウド上のNoSQL(Not Only SQL)データベースのことです。

PC、スマホ、タブレットなど複数の異なるデバイスから、リアルタイムなデータの保存や更新ができたり、複数のユーザーがクラウド上にある同一データに対して同時に編集を行ったりできます。

SNSアプリ、チャットアプリ、オンラインストアや電子商取引アプリケーションなど、幅広いWebアプリケーションで活用できます。

Cloud Functions for Firebase

Cloud Functions for Firebaseとは、Firebaseのプロジェクト内で、Firebaseの各機能に対して関数の定義と処理が行える、サーバーレスのバックエンド機能のことです。

たとえば、Firestoreと組み合わせて使用することで、新しいデータが追加されたときに通知を送信したり、データの特定のフィールドが変更されたときに、特定のアクションを実行したりといった処理を実装できます。

ほかにも、Firebase Cloud Messagingと組み合わせて使用することで、特定のイベントに対して自動的にメッセージを生成できます。また、後述のFirebase Authenticationと組み合わせて使用することで、ユーザー登録時にウェルカムメールを送信するのが可能となります。
 Cloud Functions for Firebaseは、さまざまなWebアプリケーションに適用でき、処理の自動化やタスクの実行、外部サービスとの連携など、多様な機能を実現するために利用されています。

Firebase Authentication

Firebase Authenticationとは、安全なユーザー認証とセキュリティを提供する機能のことです。Webアプリケーションにおけるユーザーの登録、ログイン、パスワードリセットなどの認証機能を付与したり、認証されたユーザーのみが特定のデータや機能にアクセスできるように制御したりできます。

Firebase Authenticationを使用することで、アプリのユーザー管理と認証機能を簡単に追加でき、ユーザーのプライバシーが保護されたセキュリティの高いWebアプリケーションを開発できます。

Cloud Storage for Firebase

Cloud Storage for Firebaseとは、Firebaseのプラットフォームで提供されている、クラウド上でファイルを保存、管理、配信するためのストレージサービスのことです。

アップロードされたデータは、複数のユーザーで共有でき、Firebase Authenticationと組み合わせれば、共有できるユーザーの制御も可能です。

アップロード・ダウンロードができるデータは、拡張子に関係なく、ほとんどのファイル形式に対応しています。

すべてのデータは安全な接続で転送されるほか、仮にデータ転送中に途中で接続が中断されても、接続が安定した時に自動で再開できます。

Cloud Storage for Firebaseを使用すれば、アプリ内でのファイルの保存、管理、配信を効率的かつ安全に行うことができます。

FirebaseとGoogleアナリティクスの違い

FirebaseとGoogleアナリティクスは、両者ともデータ解析ができるツールですが、それぞれ異なる特徴を持っています。

Firebaseは、Webアプリケーションの開発のためのさまざまなツールを具備した枠組みとして提供されています。

アプリの開発、データベース、ストレージ、認証などの機能が統合的に提供されており、それらの中に「Firebase Analytics」というデータ分析ツールがあります。

アプリ内のユーザー属性、イベントのトラッキング、行動分析、レポート作成などFirebase Analyticsで行います。一方、Googleアナリティクスは、主にWebサイトの解析に特化しています。Webページのトラッキング、ユーザーの行動分析、コンバージョン率の測定など、Webサイトのパフォーマンスとマーケティングの効果を評価するための機能が豊富に備わっているツールです。

どちらもGoogleが提供するツールですが、FirebaseはモバイルおよびWebアプリケーションの開発プラットフォームとして統合的な解析機能を提供し、Googleアナリティクスは主にWebサイトの解析と広範なデータソースの統合に特化したツールであるという違いがあります。

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Firebaseのメリット

Webアプリケーションのバックエンド機能を手軽に構築できるFirebaseには、以下のようなメリットがあります。

● 充実の機能が搭載されている
● データを同期できる
● プラットフォームで管理できる
● アプリケーションを手軽に構築できる

充実の機能が搭載されている

Firebaseは、Webアプリケーションを運用するために使える便利な機能が充実しています。

たとえば、データベース(Cloud Firestore)やストレージ(Cloud Storage)、認証(Authentication)、メッセージング(Cloud Messaging)などの機能を提供しています。

これにより、開発者はデータの永続化、ユーザー管理、クラウドへのファイルのアップロードやダウンロードなどを容易に実現できます。

さらに、Firebaseはリアルタイムデータベース(Realtime Database)やCloud Functions、Hostingなどの機能も提供しており、リアルタイムなデータ同期やバックエンドの処理、静的なWebページのホスティングなどを簡単に実現できます。

これらの機能が充実しているため、Firebaseの便利な機能を活用すれば、開発者は時間とリソースを節約し、優れた品質のWebアプリケーションを効率的に構築できます。

データを同期できる

Firebaseには「データを同期できる」メリットがあります。ここでいう「同期」とは、複数のデバイスやユーザー間でデータの変更や更新が自動的に同期されるという意味です。

たとえば、FirebaseのリアルタイムデータベースやCloud Firestoreを使用すると、データの変更が即座に他のデバイスに反映されます。

つまり、ユーザーがデータを更新した場合、それがリアルタイムに他のユーザーにも反映されるのです。これにより、複数のユーザーが同じデータを共有し、リアルタイムでコラボレーションできる環境を実現できます。

また、Firebaseはオフライン環境でも動作するため、デバイスがネットワークに接続されていない場合でもデータの変更がローカルにキャッシュされます。

ネットワーク接続が回復した際には、変更が自動的に同期され、データの整合性が保たれます。

データの同期により、ユーザーはリアルタイムな情報を共有し、データの不整合や競合を防ぐことはできます。また、データの同期はWebアプリケーションの利便性を向上させ、効率的なコラボレーションやデータ共有を実現します。

Firebaseのデータ同期機能を活用することで、ユーザーはよりスムーズで一貫性のある体験を得ることができます。

プラットフォームで管理できる

Firebaseを使えば、Webアプリケーションの開発から運用までの一連のプロセスを総合的に管理できます。たとえば、データベース、ストレージ、認証、メッセージング、ホスティングなど、Webアプリケーションを構築するために必要な機能がそろっているため、開発者は必要なプラットフォームを一つの統合された環境で管理できます。

そのため、データベースとストレージのデータの同期や、認証情報の管理、メッセージングの送信など、複数の機能同士での連携、統合がしやすくなります。結果的に、Webアプリケーションの開発から運用までの効率化にもつながります。

アプリケーションを手軽に構築できる
Firebaseを使えば、アプリケーションを手軽に構築できます。なぜなら、Firebaseは、アプリケーションの構築に必要な要素を簡単に組み込むための、多くの便利な機能やツールを提供しているからです。

静的なWebページのホスティングや、サーバーレスなバックエンドの処理(Cloud Functions)、データベースやストレージ、認証機能や、プッシュ通知(Cloud Messaging)、クラッシュレポート(Crashlytics)機能といった、多種多様な便利機能が備わっています。

Firebaseの便利な機能を活用することで、手軽にWebアプリケーションを構築でき、迅速な開発サイクルを実現できます。

もし、使い方に困ったら、Firebaseの豊富なドキュメンテーションやサポートもあるため、初心者から上級者まで幅広い開発者が利用できる環境が整っていることも魅力の1つです。

関連記事:プラットフォームとは!ビジネスの事例も交えて解説!

Firebaseの料金プラン

2023年5月現在、Firebaseには、Sparkプラン(無料プラン)とBlazeプラン(従量制プラン)の2つの料金プランがあります。

Sparkプランは、Firebaseの一部の基本機能を無料で利用できるプランです。ただし、プッシュ通知(Firebase Cloud Messaging)やアプリインデックス(Firebase App Indexing)などの一部の機能には利用制限があります。

Blazeプランは、利用したリソースに応じて料金が発生する、従量制の課金プランです。

リアルタイムデータベースの読み取りや書き込み操作、ストレージの使用量、ネットワーキングのデータ転送量などが、従量制の対象となります。

それぞれの機能において、一定の利用量は無料ですが、それを超えると有料となる仕組みのプランです。

まとめ

本記事では、Firebaseの概要と主な機能やメリット、Google Analyticsとの違いについて解説しました。

Firebaseを使えば、データベース、認証、ホスティングなど、複数のサービスを別々に設定する必要がなくなるため、面倒なタスクにかける時間が短縮されて、より効率的にWebアプリケーションの運用・構築を進められます。

また、Webアプリケーションユーザーの行動分析ができる機能もあるため、マーケティングにも役立てることができます。Webアプリケーションの構築・運用を効率的に行いたい人は、Firebaseの導入も検討してみましょう。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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