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効果的な動画広告クリエイティブに求められる要素をまとめた「ABCDフレームワーク」とは?

2020.10.19
読了まで約 3

Googleが提唱する「ABCDフレームワーク」とは、コンバージョンに効果的な動画広告クリエイティブをつくる要素のことです。「Attract」「Brand」「Connect」「Direct」の頭文字をとった動画広告に求められるフレームワークであり、Googleではこの4つの要素に留意して動画広告クリエイティブをつくることを推奨しています。

この記事では、Google独自の動画広告分析をまとめた「ABCDフレームワーク」の各要素はどういう意味を持つのか、わかりやすく解説します。

Googleが提唱する「ABCDフレームワーク」とは

「ABCDフレームワーク」とは、Googleがまとめた効果的な動画広告クリエイティブに求められる要素のことです。

ここで言う「効果的な動画広告クリエイティブ」は、商品の購入やサービスの申し込みといった企業が求める最終的なコンバージョン(成果)につながるものを指します。つまり、動画広告を見た消費者を実際の購買行動に促す動画をつくるために必要なフレームワークをいいます。

ABCDフレームワークの「A」「B」「C」「D」は、それぞれ「Attract(ひきつける)」「Brand(ブランド)」「Connect(つながる)」「Direct(誘導する)」の頭文字をとったものです。4つの要素を総合的に押さえた広告クリエイティブが理想ですが、実際は要素によって多少のばらつきがあります。

Googleによると、視聴者の関心をひく「Attract」やブランドと視聴者を結びつける「Connect」は比較的多くの広告が要素として取り入れていましたが、ブランド認知の「Brand」、企業が視聴者に望む行動を明示する「Direct」は要素としてはあまり取り入れられていなかったということです。 特に最も少なかったのが「Direct」であり、視聴者の行動喚起ができていなければ大きな機会損失となるため、Googleはこれについて「改善できる余地が多く残されている」とまとめています。

ここからは、ABCDフレームワークの各要素を細かく分解して解説していきます。

関連記事:フレームワークとは?思考を整理しビジネスを進めていくための枠組みを活用シーン別に解説

ABCDフレームワークの「A」:Attract(ひきつける)

ABCDフレームワークの「A」は「Attract(ひきつける)」を指し、視聴者の関心を動画広告にひきこむことをいいます。 「Attract」の重要な項目は以下の3つです。

構図:被写体をアップで使用する

ペース:冒頭5秒間に2つ以上のカットを入れる

人物:冒頭に人物を映す、可能であれば人物から視聴者に語りかける

ABCDフレームワークの4つの要素の中では、どの項目も比較的よく取り入れられています。まずは視聴者の興味をひいて広告を見てもらう必要があるため、最初の段階として多くの広告が意識しているということでしょう。

ABCDフレームワークの「B」:Brand(ブランド)

ABCDフレームワークの「B」は「Brand(ブランド)」を指し、視聴者にブランドを知ってもらうことをいいます。 「Brand」の重要な項目は以下の3つです。

紹介:冒頭5秒間で商品やブランドを紹介する

強調:各企業のマーケティング目標に効果的なロゴ表示をする

位置:ロゴは中央から左に表示する

「紹介」と「位置」を押さえている広告は全体的に少なめで、ブランドの価値を視聴者にアピールしきれていないことがわかりました。YouTube広告はスキップできるようになるまでの「冒頭5秒間」が非常に重要なため、ここは改善する必要があるでしょう。

ABCDフレームワークの「C」:Connect(つながる)

ABCDフレームワークの「C」は「Connect(つながる)」を指し、ブランドが持つストーリーと視聴者を結びつけることをいいます。 「Connect」の重要な項目は以下の2つです。

ひきつける:視聴者の感情に訴える手法を活用する

関連付ける:人物はストーリーの中心に置く

どちらの項目も多くの動画広告で取り入れられており、視聴者とのつながりを意識した動画広告が多いことがわかりました。 特に効果的な広告の一例としてGoogleが挙げているのは、ペルソナとなる人物を中心に起用しインパクトを持たせた「ブランディア(討論編)」の広告クリエイティブです。

ABCDフレームワークの「D」:Direct (誘導する)

ABCDフレームワークの「D」は「Direct(誘導する)」を指し、視聴者に望むアクションを明確に提示することをいいます。 「Direct」の重要な項目は以下の3つです。

提示する:アニメーションやナレーションを使い行動を促すフレーズを提示する

動機付ける:「期間限定」「数量限定」といったフレーズで切迫感やお得感を与える

行動を促す:具体的な行動を促すフレーズ(「お申し込み」「購入はこちら」など)を使用する

ABCDフレームワークの中では最も少ない要素であり、視聴者とのつながりは築けてもそこからの一押しとなる行動喚起はできていないことがわかりました。

Googleは、視聴者の感情が高まった瞬間が購買行動につながるとし、感情の変化に注視しながら最適なタイミングで視聴者に望むアクションを提示する必要があると明示しています。

まとめ

◆「ABCDフレームワーク」とはGoogleがまとめた動画広告分析のフレームワークであり、以下の4つの要素を表している。

「A」:「Attract(ひきつける)」 「B」:「Brand(ブランド)」 「C」:「Connect(つながる)」 「D」:「Direct(誘導する)」

◆視聴者の関心をひく「Attract」やブランドと視聴者を結びつける「Connect」は、比較的多くの広告に取り入れられている。

◆ブランド認知の「Brand」と企業が視聴者に望む行動を明示する「Direct」は、あまり取り入れられていないことがわかった。大きな機会損失につながるため、Googleは「改善の余地がある」としている。

◆最も少なかったのは「Direct」。視聴者の感情が高まった瞬間が購買行動につながるため、感情の変化に注視しながら最適なタイミングで視聴者に望むアクションを提示する必要がある。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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