スクリーンショット(スクショ)とは、「スマホやパソコンの画面をそのまま画像にすること」あるいは「その画像」を指す言葉です。
スクリーンショットを活用することで、情報共有やメモを簡単に残すことが可能となります。またWebサイトをスクショしておくことで、オンライン環境下でなくても情報を確認することができるでしょう。
この記事ではスクリーンショットのやり方や、スクショした画像のスマホ・パソコンでの保存先について解説。ビジネスシーンでどういう時に使うかについても紹介します。
目次
スクリーンショットとは
スクリーンショット(スクショ)とは、「スマホやパソコンの画面をそのまま画像にすること」あるいは「その画像」を指す言葉です。スクリーンショットの撮り方は、デバイスによって異なりますが、多くの場合、特定のボタンやキーの組み合わせで簡単に実行できます。
スクリーンショットを活用することで、情報共有やメモを簡単に残すことが可能となります。例えば、Webサイトやアプリの画面をスクショしておくことで、オンライン環境下でなくても情報を確認することができるでしょう。また、スクリーンショットは、ビジネスシーンでも頻繁に使用されており、プレゼンテーション資料の作成やエラー報告など、様々な場面で活躍します。
スクリーンショットの機能は、現代のデジタルコミュニケーションにおいて欠かせないツールとなっています。SNSでの投稿や、オンライン会議での画面共有など、日常的に使用される機会が増えています。ただし、スクリーンショットを撮る際は、著作権や個人情報保護の観点から、適切な使用方法を守ることが重要です。
「スクショ」や「キャプチャ」のこと
スクリーンショットとは、スマホやパソコンの画面をそのまま画像にして保存する機能です。この機能を使うことで、画面に表示されている内容を瞬時に画像化できます。
画面がそのまま画像になるので、アプリやブラウザで表示されている内容がそのまま画像になります。例えば、ウェブサイトのスクリーンショットを撮影すると、表示されているテキストや画像、さらにはブラウザのアドレスバーやタブなども含めて画像化されます。
スクリーンショットを略して「スクショ」と呼ぶこともあります。また「スクリーンキャプチャ」や「キャプチャ」と呼ぶ人もいます。これらの呼び方は全て同じ意味を指しますが、使用する場面や機器によって呼び方が異なる傾向があります。一般的に、スマートフォンでは「スクショ」という略称が多く使われ、パソコンでは「キャプチャ」という言葉がよく使用されます。
スクリーンショットの活用方法は多岐にわたります。例えば、オンラインショッピングで気になる商品の情報を保存したり、SNSで見つけた面白い投稿を記録したりするのに便利です。また、ビジネスシーンでは、エラーメッセージの内容を IT サポートに報告する際や、ウェブデザインの修正箇所を指示する際にも活用されています。
スクリーンショットの撮影方法は、使用している機器やOSによって異なります。iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、WindowsやMacなどのパソコンで、それぞれ専用の操作方法があります。多くの場合、特定のボタンの組み合わせを押すことで簡単にスクリーンショットを撮影できます。
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例えばマーケトランクのトップページをiPhoneで開いてスクリーンショットを撮ると、以下の画像になります。マーケトランクのページだけではなく、スマホ上部の時間表示やバッテリー残量の表示などもまとめて画像化されました。
ビジネスでスクショを活用する場面
スクリーンショット(スクショ)は、ビジネスシーンで様々な場面で活用されています。スクショのやり方を覚えておくと、業務の効率化や情報共有に役立ちます。ここでは、ビジネスでスクショを活用する代表的な場面をご紹介します。
1つ目は、手順書やマニュアルなどの資料作成です。パソコンやスマホで使用するツールの操作方法を説明する際、スクショを活用することで視覚的にわかりやすい資料を作成できます。特に複雑な工程や多くの手順が必要な場合、スクショを使うことで受け手に伝わりやすくなります。
2つ目は、Webサイトや記事の修正指示など、制作現場での活用です。デザイナーやコーダーに具体的な修正箇所を伝える際、スクショを使うことで正確に指示を伝えることができます。これにより、修正作業のミスを減らし、効率的な制作進行が可能になります。
3つ目は、会議や打ち合わせでの情報共有です。オンラインミーティングで画面共有をする際、重要なポイントをスクショで撮っておくことで、後から確認しやすくなります。また、チャットツールでの会話内容や、期間限定で表示される情報なども、スクショで保存しておくと便利です。
4つ目は、トラブルシューティングやサポート対応です。エラーメッセージや問題が発生している画面をスクショで撮影し、IT部門や外部サポートに送ることで、迅速な問題解決につながります。スクショのやり方を知っていれば、正確な情報を素早く共有できます。
このように、ビジネスシーンではスクショが幅広く活用されています。スクリーンショットの撮り方を習得し、適切に活用することで、業務の効率化や円滑なコミュニケーションを図ることができるでしょう。
手順書やマニュアルなどの資料作成
スクショの活用事例としては、まず手順書やマニュアルがあげられるでしょう。パソコンやスマホで使うツールの操作方法をマニュアル化する時、スクショを使うことで視覚的にわかりやすい資料を作成できるからです。
例えば、マーケトランクでのお問い合わせ手順を説明したい場合は、どのようになるのでしょうか。言葉だけで説明すると、以下のように長くなります。お問い合わせボタンがどこにあるのか、すぐ見つけられないユーザーもいるでしょう。
- 「お問い合わせ」をクリック
- フォームに必要事項を記入
- 「私はロボットではありません」にチェック
- 「個人情報の取り扱いについて」を読んだうえでチェック
- 送信ボタンをクリック
また、スクリーンショットを使用することで、説明の誤解や解釈の違いを防ぐことができます。文章だけの説明では、読み手によって理解が異なる可能性がありますが、実際の画面のスクリーンショットを用いることで、正確な情報を伝達することができます。
さらに、スクリーンショットを活用した手順書やマニュアルは、作成者側にとっても利点があります。説明を書く時間を節約できるだけでなく、更新や修正も容易になります。新しいバージョンのソフトウェアやアプリが登場した際も、該当箇所のスクリーンショットを差し替えるだけで、最新の情報に更新できるのです。
Webサイトや記事の修正指示など制作現場
Webサイトなどの制作現場でも、スクリーンショット(スクショ)やキャプチャが頻繁に活用されています。スクショを使うことで、デザイナーやコーダーに具体的な指示を視覚的に伝えやすくなるためです。
例えばマーケトランクに掲載している記事を修正・変更したい場合、以下のような文章だけの指示だと、「修正箇所がどこなのか」などがわかりにくいと感じることもあります。
- 読了までの時間を13分から11分に変更
- アイキャッチ画像内のタイトルのテキスト色を黄色に変更
- 上部メニューの「用語集」と「マーケトランクとは」の場所を入れ替え
一方、スクリーンショットに直接修正内容を書き込むことで、修正作業のミスが少なくなると期待できます。スクショを活用すれば、複雑な修正指示も視覚的に明確に伝えられるため、作業効率が向上します。
また、スクリーンショットは記事やWebサイトの品質管理にも役立ちます。例えば、公開前の記事のレイアウトや表示崩れをチェックする際にもスクショが活用されます。スマートフォンやタブレットなど異なるデバイスでの表示確認も、スクリーンショットを撮って共有することで効率的に行えます。
さらに、クライアントへの進捗報告や承認依頼の際にも、スクリーンショットは有効です。作業中のWebサイトや記事のスクショを送ることで、クライアントに具体的なイメージを伝えやすくなります。
このように、スクリーンショットはWebサイトや記事の制作現場において、コミュニケーションツールとしても品質管理ツールとしても欠かせない存在となっています。適切に活用することで、制作プロセスの効率化と品質向上につながるでしょう。
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スマホでのスクリーンショットの撮り方
スマートフォンでスクリーンショットを撮る方法は、機種やOSによって若干異なります。ここでは、主要な2つのスマートフォンOS、iPhoneとAndroidでのスクリーンショットの撮り方やスクショの保存先について紹介します。
スクリーンショットを撮る際は、個人情報や著作権に配慮することが重要です。スマートフォンの設定によっては、スクリーンショットを撮る際に音が鳴る場合がありますので、静かな場所での使用時は注意が必要です。スクリーンショットの編集や共有機能を使いこなすことで、さらに便利に活用することができます。
多くのスマートフォンでは、特定のボタンの組み合わせを押すことで簡単にスクリーンショットを撮影できます。例えば、サイドボタンと音量ボタンを同時に押す方法が一般的です。また、最新の機種では、画面をスワイプするなどのジェスチャー操作でスクリーンショットを撮る機能も搭載されています。
スクリーンショットを撮影した後は、通常はスマートフォンの写真アプリやギャラリーアプリに自動的に保存されます。これらのアプリを開くことで、撮影したスクリーンショットを簡単に確認し、編集や共有を行うことができます。
iPhone
スクリーンショットを撮りたい画面を開き、サイドボタンと音量を上げるボタンを同時に押して、すぐに離すとスクショが撮れます。ホームボタンがある機種の場合は、ホームボタンとサイドボタンを同時に押して、すぐ離します。この操作は、iPhoneでスクリーンショットを簡単に撮る方法として広く知られています。
画面左下にスクショした画面がサムネイルとして表示されるので、タップすると画像を開けます。スクショした画像は、通常は写真アプリ内に保存されます。iPhoneユーザーにとって、スクリーンショットの保存場所を把握しておくことは重要です。
iPhone画面より長いページやメール文面をスクショしたい時は、サムネイルをタップして、画像上にある「フルページ」をタップすると、フルページスクリーンショットに切り替わります。この機能を使えば、長いWebページやメールのスクリーンショットを簡単に撮ることができます。
iPhoneでスクリーンショットを撮る際は、画面の明るさや表示内容に注意しましょう。スクリーンショットは表示されている内容をそのまま画像化するため、個人情報や機密情報が含まれていないか確認することが大切です。また、iPhoneの設定によっては、スクリーンショット時に通知音が鳴る場合があるので、必要に応じて設定を変更しておくとよいでしょう。
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Android
スクリーンショットを撮りたい画面を開き、電源ボタンと音量小ボタンを同時に押すとスクショできます。左下にプレビューが表示されるので、スクリーンショットの確認が簡単にできます。
スマホ画面より長いページやメールを撮影したい場合は、電源ボタンと音量小ボタンを同時に押したあと、下部に表示される「キャプチャ画面を拡大」をタップします。これにより、スクロールしながら長いページ全体のスクリーンショットを撮ることができます。
スクリーンショットの保存先は、デフォルトでは内部ストレージ内のPicturesフォルダやScreenShotフォルダ、DCIMフォルダなどの場合が多いです。機種によっては保存先をSDカードなどに変更できるので、スクリーンショットを大量に撮る場合は設定を確認してみるとよいでしょう。
なお、一部のAndroidスマートフォンでは、画面を3本指で下にスワイプするとスクリーンショットが撮れる機能が搭載されています。この方法を使えば、ボタンを押す必要がなく、片手でも簡単にスクリーンショットを撮ることができます。
パソコンでのスクリーンショットの撮り方
パソコンでのスクリーンショットのやり方や、スクショの保存先について紹介します。スクリーンショットを撮る方法は、使用しているオペレーティングシステム(OS)によって異なります。WindowsとMacの両方で利用可能な方法もあるので、自分に合った方法を選んでください。
パソコンでスクリーンショットを撮影する際は、画面全体を捉えるだけでなく、特定の領域や画面の一部のみを選択して撮影することも可能です。これにより、必要な情報のみを効率的に記録することができます。また、多くのOSでは、スクリーンショットを撮影した後に簡単な編集や注釈を加える機能が備わっています。これらの機能を活用することで、より分かりやすい情報共有が可能になります。
スクリーンショットの保存形式は通常、PNG(Portable Network Graphics)やJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式が使用されます。PNG形式は画質の劣化が少なく、テキストや線画を含む画像に適しています。一方、JPEG形式はファイルサイズが小さくなるため、写真などの複雑な画像に適しています。用途に応じて適切な形式を選択することが重要です。
スクリーンショットを頻繁に使用する場合は、ショートカットキーやホットキーの設定を活用すると便利です。これにより、素早くスクリーンショットを撮影できるだけでなく、作業効率も向上します。また、クラウドストレージと連携させることで、複数のデバイス間でスクリーンショットを共有することも可能になります。
Print Screen(Windows)
スクリーンショットを撮りたい画面を表示して、Print Screenキー(prt sc)を押すとスクショできます。このキーは通常、キーボードの右上付近にあります。スクリーンショットのやり方は、Windowsパソコンの機種によって若干異なる場合があります。
同じWindowsでも、機種により「prt sc」を押すだけでOKなのか、Fnキーや Altキーと同時に押すのかが異なります。例えば、ノートパソコンでは「Fn + prt sc」の組み合わせが必要な場合があります。
また「prt sc」を押すと、次に紹介するSnipping Toolが起動する機種もあります。最新のWindows 10やWindows 11では、「Windows + Shift + S」キーの組み合わせでスクリーンショットツールを起動できるので、覚えておくと便利です。
スクリーンショットを撮った後、画像編集ソフトを開いて「Ctrl + V」で貼り付けることで、編集や保存が可能になります。また、OneDriveを使用している場合、自動的にクラウドに保存される設定もあります。
多くのWindowsユーザーにとって、Print Screenキーは最も基本的なスクリーンショット撮影方法です。全画面をキャプチャするだけでなく、「Alt + Print Screen」を使用すると、現在アクティブなウィンドウのみをキャプチャすることもできます。これは特定のアプリケーションやダイアログボックスのスクリーンショットを撮る際に便利です。
Snipping Toolなどのツール
Snipping Toolは、Windowsに標準搭載されているキャプチャツールのことです。スクリーンショットを簡単に撮影できる便利な機能です。Snipping Toolの起動方法は以下の3つがあります。キーボードから呼び出せるよう覚えておくと便利でしょう。
- スタートボタンから切り取りツールを検索して、Snipping Toolをクリック
- Windowsロゴキー+Shift+Sを押す
- prt sc
Snipping Toolを使用すると、画面全体だけでなく、必要な部分のみを選択してキャプチャすることができます。また、キャプチャした画像に簡単な注釈を加えることも可能です。これにより、より効果的な情報共有やコミュニケーションが可能になります。
Windowsの新しいバージョンでは、Snipping Toolの機能が強化され、より使いやすくなっています。例えば、遅延キャプチャ機能を使用すると、特定の操作や画面遷移を含むスクリーンショットを簡単に撮影できます。
GoogleChromeの拡張機能
GoogleChromeの拡張機能(アドオン)にも、スクリーンショットをより簡単に撮影できるツールがあります。これらのツールを使うことで、スクリーンショットの撮り方がさらに便利になります。
拡張機能とは…
既存プログラムに機能を追加するためのソフトウェア。拡張機能を追加することで、より便利にあるいは効率的にプログラムを利用できる。
全画面をスクショできる「GoFullPage」や「FireShot」、画面録画(レコーダー)機能もある「Awesome Screenshot」などがよく使われています。これらの拡張機能を使えば、長いWebページ全体のスクリーンショットも簡単に撮影できます。
Chromeの拡張機能の追加方法は以下の通りです。
1. Chromeウェブストアで追加したい拡張機能を探す
2. 「Chromeに追加」をクリック
追加した拡張機能を使う方法は以下の通りです。
1. Chrome上で拡張機能のアイコン(パズルピースの形)をクリック
2. 使いたい拡張機能を選んで起動する
これらの拡張機能を活用することで、スクリーンショットの撮影がより効率的になり、ビジネスシーンでの情報共有やWebサイトの制作現場での修正指示などに役立ちます。スクリーンショットのやり方を覚えて、日々の業務に活用してみましょう。
スクリーンショット利用のルール
スクリーンショットの撮り方を理解したら、次はその利用に関するルールを把握しておくことが重要です。スクリーンショットを活用する際には、著作権や個人情報保護の観点から注意が必要です。
まず、スクリーンショットそのものは基本的に違法ではありません。しかし、撮影した内容や使用方法によっては法的問題が生じる可能性があります。例えば、違法にアップロードされたコンテンツのスクリーンショットを撮ることは避けるべきです。
また、スクリーンショットを他人に共有したり、SNSなどで公開したりする際には十分な注意が必要です。特に、個人情報や機密情報が含まれているスクリーンショットの取り扱いには細心の注意を払いましょう。
ビジネスシーンでスクリーンショットを活用する場合、社内のガイドラインや規定を確認することも大切です。多くの企業では、情報セキュリティの観点からスクリーンショットの取り扱いに関する方針を定めています。
さらに、一部のアプリやサービスではスクリーンショットが禁止されている場合があります。利用規約をよく確認し、許可されている範囲内でスクリーンショットを活用するようにしましょう。
スクリーンショットの撮り方を知るだけでなく、適切な利用方法を理解することで、効果的かつ安全にこの便利な機能を活用できるようになります。
スクリーンショット自体は違法ではない
改正著作権法では、スクリーンショットも規制対象となりました。しかし、スクリーンショットを撮ること自体は違法ではありません。スマホやパソコンでスクリーンショットを撮る行為そのものは、法律違反にはなりません。
ただし、スクリーンショットの内容や使用目的によっては注意が必要です。例えば、著作権で保護されたコンテンツをスクリーンショットで無断に複製したり、公開したりすることは問題となる可能性があります。
スクリーンショットを撮る際は、撮影対象の著作権や利用規約を確認することが重要です。多くのWebサイトやアプリでは、個人的な利用目的であればスクリーンショットを許可しています。ビジネスでスクリーンショットを活用する場合も、著作権法を遵守し、適切な方法で使用することが求められます。
違法アップロードのコンテンツをスクショするのはNG
改正著作権法で規制されているのは、「違法アップロードのコンテンツだと知りながら、スクショして保存すること」です。これは、スクリーンショットの撮り方や保存方法に関わらず適用されます。
違法アップロードされたコンテンツとは、マンガや映画の海賊版サイトにアップロードされているコンテンツなど、著作権者の許可なくWebサイト上などに公開されたコンテンツを指します。このようなコンテンツをスクリーンショットで撮影し、スマホやパソコンに保存することは違法となります。
スクリーンショットを活用する際は、対象となるコンテンツが合法的にアップロードされたものかどうかを確認することが重要です。例えば、公式サイトやSNSアカウントからの投稿であれば、通常は問題ありません。
ただし、合法的なコンテンツであっても、スクリーンショットの使用目的や方法によっては著作権侵害となる可能性があるので注意が必要です。個人で楽しむ程度の利用であれば問題ありませんが、商用利用や公開の際には著作権者の許可を得るなど、適切な対応が求められます。
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使用する際に無断転載にならないか確認する
著作権者本人がSNSやWebサイトにアップしたコンテンツや、著作権者の許可を得てアップされているコンテンツをスクリーンショットで撮影することは問題ありません。しかし、スクリーンショットしたコンテンツを著作権者に無断で自身のサイトやSNSに転載することは著作権侵害にあたるため、注意が必要です。
スクリーンショットを使用する際は、必ず著作権者の許可を得るか、引用のルールに従って適切に使用することが重要です。特に、商用利用の場合はより慎重な対応が求められます。悪質な著作権侵害の場合、刑事罰に問われる可能性があるほか、著作権者から損害賠償請求をされる可能性もあります。
また、スクリーンショットを撮る際は、個人情報や機密情報が含まれていないか確認することも大切です。特にビジネスでの使用時は、情報セキュリティの観点からも十分な注意が必要です。
スクリーンショットの適切な使用方法について不明な点がある場合は、法律の専門家に相談するなど、慎重に対応することをおすすめします。
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スクリーンショットを禁止しているアプリの例
Webサービスやアプリの中には、様々な理由によりスクリーンショットを禁止したり、技術的にスクリーンショットの撮影を不可能にしたりしているものがあります。これは、コンテンツの著作権保護や個人情報の保護などを目的としています。スクリーンショットを撮る際は、対象のサービスやアプリの利用規約をよく確認し、禁止されていないかどうかを事前にチェックすることが重要です。
スクリーンショットの撮影が禁止されているサービスやアプリの代表的な例としては、動画配信サービス、電子書籍、銀行アプリなどが挙げられます。これらのサービスでは、スクリーンショットを撮ろうとすると、エラーメッセージが表示されたり、撮影された画像が真っ黒になったりするなど、様々な方法で防止策が講じられています。
スクリーンショットの撮影やその利用に関しては、著作権法や個人情報保護法などの法律も関係してくるため、ユーザーは十分な注意を払う必要があります。特に、他人の著作物や個人情報が含まれる画面のスクリーンショットを撮る際は、法的な問題が生じる可能性があることを認識しておくことが大切です。
スクリーンショットの撮影が禁止されているアプリやサービスを使用する際は、その規約や利用条件をしっかりと確認し、適切に対応することが求められます。また、スクリーンショットの代替手段として、メモを取るなど他の方法で必要な情報を記録することも検討しましょう。
動画配信サービス
動画配信サービスやライブ配信サービスの中には、違法アップロード対策としてスクリーンショットを禁止しているものも多いので、注意が必要です。これらのサービスでは、著作権保護の観点からスクリーンショットの撮影やキャプチャが制限されていることがあります。
技術的にスクショや録画ができても、動画配信サービスの契約ルールにおいてスクショや画面録画が認められていない場合もあります。例えば、NetflixやAmazon Prime Videoなどの人気の動画配信サービスでは、利用規約でスクリーンショットの撮影を禁止していることがあります。
ルール違反したユーザーは、動画配信サービスから「利用制限」「解約」「損害賠償」といったペナルティを受ける可能性があることを知っておきましょう。スクリーンショットの撮影や共有を行う前に、必ず各サービスの利用規約を確認することが重要です。
また、一部の動画配信サービスでは、スクリーンショットを撮ろうとすると画面が黒くなったり、エラーメッセージが表示されたりする技術的な対策が施されていることもあります。これは、コンテンツの不正利用を防ぐためのセキュリティ機能の一環です。
電子書籍
電子書籍でも、動画配信サービス同様にスクリーンショットのやり方を制限しているケースがあります。また電子書籍ストアの利用ルールでスクリーンショットが禁止されている場合、スクリーンショットを撮ることは契約違反となります。
なお電子書籍には、複製や不正閲覧を防止する機能(DRM、デジタル著作権管理)が施されていることがあります。コピーガードを解除して電子書籍のスクリーンショットを撮ることは違法とされます。
電子書籍のスクリーンショットに関しては、著作権法の観点からも注意が必要です。スクリーンショットの撮り方や保存方法によっては、著作権侵害となる可能性があります。特に、スクリーンショットした画像をSNSなどで共有する際は、著作権者の許可を得るなど、適切な対応が求められます。
スマホやパソコンで電子書籍を閲覧する際は、各サービスの利用規約を確認し、スクリーンショットの可否や制限事項を把握しておくことが重要です。著作権保護の観点から、電子書籍のスクリーンショットには慎重な対応が求められます。
銀行
銀行アプリの中にも、個人情報保護のため、スクリーンショットを禁止しているものがあります。このような場合、スクリーンショットのやり方を試みても、エラーメッセージが表示されたり、スクショした画像が真っ黒になったりすることがあります。
銀行によっては、Androidアプリではスクリーンショットができないものの、オンラインバンキングのWebサイトではスクリーンショットが可能な場合もあります。スクリーンショットが必要で、アプリではできない場合は、Webサイトでのスクリーンショットも試してみるとよいでしょう。
セキュリティ上の理由から、多くの銀行アプリでは残高確認画面や取引履歴画面などでスクリーンショットの機能を制限しています。これは、ユーザーの金融情報を保護するための重要な対策です。
スクリーンショットの代わりに、必要な情報をメモするなど、別の方法で記録を取ることをおすすめします。また、銀行によっては公式アプリ内で取引明細をPDFでダウンロードできる機能を提供している場合もあるので、そちらの利用も検討してみてください。
まとめ
スクリーンショット(スクショ)は、スマホやパソコンの画面をそのまま画像として保存できる便利な機能です。ビジネスシーンでは、マニュアル作成や修正依頼の際に活用されることが多く、視覚的にわかりやすい資料作りに役立ちます。
スクショの撮り方は、iPhoneやAndroid、Windowsなど、デバイスによって異なりますが、基本的には特定のボタンを同時に押すだけで簡単に撮影できます。GoogleChromeの拡張機能を使えば、より高度なスクリーンショット機能を利用することも可能です。
スクリーンショットの利用には一定のルールがあります。違法アップロードされたコンテンツのスクショは避け、著作権に配慮することが重要です。また、動画配信サービスや電子書籍、銀行アプリなど、スクリーンショットを禁止しているサービスもあるため、利用規約をよく確認する必要があります。
スクリーンショットは、消えてしまう可能性のあるSNSの投稿や、表示期限のあるチャット内容の保存、さらには申し込み画面に表示される問い合わせ番号の控えなど、様々な場面で活用できます。頻繁にスクリーンショットを使用する方は、自分に合った使いやすいツールを見つけておくと、より効率的に作業を進められるでしょう。