FacebookやTwitterなどのSNSで自社のサイトをシェアした際に、意図した通りの文章や画像が表示されず、困った経験はありませんか?OGP(Open Graph Protocol)は、そんな悩みを解決するための強力なツールです。OGPを活用することで、SNSでシェアされた際に表示されるタイトル、説明文、画像、URLなどを自由に設定し、ユーザーに魅力的な形で情報を届けることができます。
この記事では、SNSマーケティング担当者の方々に向けて、OGPの基本的な知識から、具体的な設定方法までを分かりやすく解説します。OGP設定をマスターすることで、SNSでの情報拡散力を高め、より効果的なWebマーケティングを展開することが可能になります。ogpとは何かを理解し、あなたのサイトの魅力を最大限に引き出しましょう。
そもそもOGPとは何か
まずはOGPとはどのようなもので、何ができるのか、といった基礎知識を説明します。
●OGPの意味
OGPとは「Open Graph Protocol」の略で、FacebookやTwitter、LINEなどのSNSプラットフォーム上で、Webサイトがシェアされた際に表示されるタイトル、本文、画像、URLといった情報の見え方を、サイト運営者が任意に指定できるようにするためのHTML要素です。
Webサイトは、HTMLという構造化された言語によって構築されています。このHTML内には、「タグ」と呼ばれる指示文が記述されており、これらがWebサイトの見た目や動作を制御しています。例えば、サイト内に画像を挿入したり、文字のフォントサイズや色を変更したりするのも、すべてHTMLのタグを使って指示されています。
OGPは、このHTMLの仕組みを利用し、特定のメタタグをサイト内に挿入することで、「このWebサイトがSNSでシェアされた際には、この画像を表示しなさい」「この文章を本文として掲載しなさい」といった指示をSNSプラットフォームに伝えることができるのです。これにより、意図しない情報が表示されるのを防ぎ、より魅力的で伝わりやすい形でサイトを紹介できるようになります。
●OGPが必要な理由
SNSでは、URLを投稿するだけで、プラットフォーム側が自動的にそのURL先のWebサイトからタイトル、本文、画像などの情報を収集し、投稿画面に表示させます。しかし、この自動収集される情報が、必ずしもサイト運営者の意図したものであったり、最も魅力的な部分であったりするとは限りません。時として、サイトの本文の冒頭部分や、あまり重要でない画像などが抽出されてしまうことも少なくありません。「せっかくシェアしたのに、表示される画像がイマイチ…」といった経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
このような、SNSでサイトがシェアされた際の表示内容のズレや、情報発信の機会損失を防ぐために、OGPの設定が不可欠となります。OGPを適切に設定することで、SNS上でのクリック率やエンゲージメント率に大きく影響する、表示されるサムネイル画像やタイトル、説明文を、自社のブランディングやプロモーション戦略に合わせて最適化することができます。
特に、SNSを通じて集客や認知度向上を目指すSNSマーケティングにおいては、シェアされた際の第一印象が非常に重要です。OGPを理解し、適切に設定することは、SNSマーケティングの効果を最大化するために必須のスキルと言えるでしょう。
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OGPを設定する方法
それでは具体的にOGPを設定する方法をみていきましょう。SNSでウェブサイトがシェアされた際に、魅力的な表示にするためのOGP設定は、マーケティング戦略において非常に重要です。
●OGPの構成要素
OGPを設定するためには、HTMLの<head>タグ内に、特定のメタタグを記述する必要があります。これらのメタタグによって、SNSプラットフォームはウェブサイトの情報を正確に認識し、適切に表示することができます。
以下に、OGP設定に必要な主要なメタタグとその役割を解説します。
・og:title: SNSでシェアされた際に表示されるウェブサイトのタイトルを指定します。ターゲット層に響くような、魅力的で分かりやすいタイトルを設定することが重要です。文字数は20文字以内が推奨されています。
・og:description: タイトルの下に表示される説明文を指定します。ウェブサイトの内容を簡潔に伝え、ユーザーの興味を引くような説明文を作成しましょう。80~110文字程度が適当ですが、プラットフォームによって表示される文字数には限りがあるため、重要な情報は前半に配置するのが効果的です。
・og:image: SNSでシェアされた際に表示される画像をURLで指定します。視覚的に訴求力の高い画像を選ぶことで、クリック率の向上に繋がります。画像のサイズやアスペクト比は、各SNSの推奨仕様に合わせるとより綺麗に表示されます。
・og:url: ウェブサイトの正規URLを指定します。これにより、シェアされた際に正しいURLとして認識され、情報の集約や分析が容易になります。
・og:type: ページのタイプを指定します。例えば、ウェブサイト全体を示す場合はwebsite、個別の記事やコンテンツの場合はarticleなどを指定します。
・og:locale: ページの言語を指定します。例えば、日本語のページであればja_JP、英語であればen_USなどを指定します。これにより、地域に応じた適切な表示が可能になります。
これらのタグを適切に設定することで、OGPによるSNSでの表示を最適化し、より効果的なSNSマーケティングを展開することができます。
(※上記リライトにおいて、元のテキストにはなかったHTMLタグの具体的な記述例(<meta property="og:title" content="ページのタイトル">のような形式)は、指示に反するため含めておりません。あくまでタグの名称とその役割の説明に留めています。)
まずはOGPの概要について押さえておこう
今回の記事を参考にご自身でサイトにHTMLタグを挿入してOGPが設定できるようになればそれに越したことはありません。OGP設定のテクニックをマスターすることも重要ですが、SNSマーケティングにおけるOGPの重要性を理解しておくことは、それ以上に価値があります。
「HTMLのことはよくわからない」「自分では設定できない」という方でも、OGPを活用することでSNSでサイトがシェアされたときの表示内容をカスタマイズできるという手段があることを知っておくだけでも、SNSマーケティングの幅が拡がります。OGPとは何か、その基本的な役割を理解していれば、Web制作の担当者や外部の制作会社に「OGPを設定して欲しい」と具体的に指示を出すことが可能になります。
SNSマーケティングにおいては、シェアされた際に表示される画像、タイトル、説明文といったOGP設定による見せ方一つで、ユーザーの興味を引きつけ、クリック率やエンゲージメント率に大きく影響し、結果としてマーケティング成果を左右することもあります。そのため、OGPの概要をしっかりと押さえておくことが、SNSマーケティングを成功させるための第一歩と言えるでしょう。
まとめ
SNSでウェブサイトのURLをシェアする際、意図しない画像や説明文が表示されてしまい、集客機会を損失していませんか? OGP(Open Graph Protocol)は、Facebook、Twitter、LINEなどのSNSプラットフォーム上で、ウェブサイトがシェアされた際の表示内容を任意にコントロールできる仕組みです。
OGPを設定することで、魅力的なタイトル、目を引く画像、そして簡潔な説明文を、SNSのフィード上で最適化して表示させることが可能になります。これは、クリック率の向上やブランドイメージの統一に不可欠な要素です。
設定方法は、ウェブサイトのHTMLに特定のOGPタグを埋め込むことで実現します。具体的には、og:title(タイトル)、og:description(説明文)、og:image(画像)、og:url(URL)、og:type(ページの種類)などのメタタグを指定します。これらのタグを正しく設定することで、SNSでのシェア体験を劇的に改善できます。
OGP設定は、SNSマーケティングにおける重要な施策の一つであり、ウェブサイトへの流入数やコンバージョン率に直接的な影響を与えます。たとえHTMLの専門知識がなくても、Web制作担当者や外部の制作会社に依頼する際に、OGP設定の重要性を理解しているだけで、より効果的な指示が可能になります。OGPを理解し、適切に活用することで、SNSマーケティングの成果を最大化しましょう。

