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CPC(クリック単価)とは? 仕組みやポイントを解説

2025.9.3
読了まで約 7

CPC(Cost Per Click)は、一般的にインターネット広告におけるクリック単価のことを指します。一方で、クリック課金型広告そのものを指す場合や、広告の費用対効果を測るための指標を意味することもあります。

本記事ではCPCの基本知識として、それぞれの意味や活用ポイント、注意点を解説します。

CPC(クリック単価)の基本知識

CPC(クリック単価)は、ユーザーが広告をクリックした際に発生する費用を表す、基本的かつ重要な指標の一つです。CPCを理解することで、広告費の適正配分やキャンペーンごとの効果測定を適切に行えるようになります。CPCの基本知識の概要について解説します。

CPCの定義

CPC(Cost Per Click:クリック単価)とは、「1回の広告クリックにかかる費用」を意味します。広告主は表示回数ではなく、実際にユーザーが広告をクリックした際に課金される仕組みとなっており、無駄な広告費の削減にもつながります。CPCの相場は業界や時期によって変動するため、Googleキーワードプランナーを利用すると、キーワードごとの平均クリック単価を調べることが可能です。

CPCはクリック課金型広告(PPC広告)の中心的な概念であり、Google広告やYahoo!広告など多くのプラットフォームで採用されています。

参考リンク:平均クリック単価(平均 CPC): 定義 - Google 広告 ヘルプ

関連記事:PPC広告とリスティング広告の違いとは? 定義や活用事例について解説します!

CPCと他の広告指標の違い

広告指標には、CPC以外にもさまざまな種類があります。ここでは代表的な広告指標を紹介します。

広告指標 意味
PPC(Pay Per Click) クリックごとに費用が発生する広告の課金方式
CPA(Cost Per Action) Web広告における成果単価
CPM(Cost Per Mille) Web広告における広告表示回数単価
CPV(Cost Per View) Web動画広告における再生数単価
CPI(Cost Per Install) Web広告におけるインストール単価

例えば、CPMは1,000回の広告表示にかかる費用を示し、主に認知目的の広告で用いられます。一方、CPAは1件の成果(購入や登録)あたりの費用を示し、最終的な成果を重視する施策に適しています。これらと比べると、CPCはユーザーの興味関心を示す「クリック」で、初期段階の反応測定に適しています。

▼CPIについては、以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ合わせてご覧ください。
CPI(Cost Per Install)とは?アプリ広告の指標をわかりやすく

CPCの計算方法と仕組み

CPCは単に「クリック単価」として語られることが多いですが、その背後には計算式や広告プラットフォームごとの独自ルールが存在します。ここでは、CPCの基本的な算出方法を確認し、そのうえで、広告配信の仕組みとどう関係するのかを解説します。

CPCの計算方法

CPCの計算式は非常にシンプルです。基本的には以下の計算式で求められます。

CPC=総広告費 ÷ 総クリック数

例えば、CPCが100円と設定されているクリック課金型の広告に出稿し、1,000回クリックされた場合、広告費は10万円となります。
ただし、Google 広告やYahoo!広告など広告プラットフォームによっては「上限CPC」や「平均CPC」などの表現が使われることがあり、それぞれの意味を理解しておくことも重要です。

CPCの仕組み

CPCは広告プラットフォームにおける「オークション制」に基づいて決定されます。特にGoogle広告では、広告主企業同士が特定のキーワードに対して入札を行い、広告の掲載順位とクリック単価が決まります。一般的に、入札額が高く、広告の品質(関連性やクリック率など)が高いほど、上位に表示されやすくなります。

クリック単価の相場は、出稿するキーワードの競合性だけでなく、業界の特性や時期(季節)によっても大きく変動します。一般的に、競合が多いほどクリック単価は高くなります。

業界によるCPCの変動

業界によってCPCが異なる主な理由は、事業の利益率や顧客獲得にかけるコストの違いにあります。たとえば、金融、不動産、法律といったYMYLに該当する業界は、顧客1人あたりの成約価値(LTV:ライフタイムバリュー)が非常に高いため、広告主は多少高いCPCを払ってでも質の高い見込み客を獲得しようとします。

一方、日用品や安価な商品を扱う小売業界では、利益率が低いため、CPCは比較的低く抑えられる傾向にあります。

時期(季節)によるCPCの変動

時期や季節のイベントによっても、ユーザーの需要や広告競争が変化します。たとえば、年末のクリスマス商戦や、年末年始のセール期間中は、ギフトやイベント関連のキーワードのCPCが急騰します。また、新生活が始まる春先には、引越しや家具、家電などに関するキーワードの入札が活発になるため、CPCが上昇する傾向にあります。

これらの変動要因を理解することで、競合が少ないタイミングを狙ったり、予算を効率的に配分したりといった戦略的な広告運用が可能になります。

CPCのメリット・デメリット

CPCは多くのWeb広告で採用される課金方式ですが、その仕組みには長所と短所があります。広告戦略を立てる上では、CPCモデルの特性を理解し、適切に活用する視点が重要です。ここではまず、CPCの具体的なメリット・デメリットについてそれぞれ詳しく見ていきましょう。

CPCのメリット1:低コストでユーザーの反応を測定できるため、中小企業やスタートアップでも始めやすい

CPCは、広告運用の初期段階において、費用対効果を把握しやすい指標です。例えば、クリック単価が低く設定されているキーワードやニッチな市場を狙えば、少額の予算でもユーザーの反応を測定できます。 費用はクリックが発生した際にのみ発生するため、無駄な広告費を抑えながら、ユーザーの興味関心を引くことができるかどうかのテストを低コストで実施できます。これにより、スタートアップや中小企業でも無理なく広告運用を開始できます。

CPCのメリット2:ユーザー行動を分析でき、費用対効果がわかりやすい

CPCのメリットとして、広告費をクリックというユーザーの能動的な行動に対して支払う点にあります。これにより、単なる表示ではなく「興味関心を持ったユーザー」にターゲットを絞って費用を投下できるため、効率の良い広告配信が可能になります。

CPCのメリット3:予算がコントロールしやすい

CPCはクリックされるまで報酬が発生しません。そのため予算管理がしやすく、費用対効果(ROI)を測定しやすいのも大きな魅力です。

CPCのデメリット1:競合との価格競争によって費用が高額になるリスクがある

CPC広告では、キーワードごとに入札形式が採用されているため、人気キーワードでは競合との激しい価格競争が発生します。この結果、クリック単価が高騰しやすく、限られた予算では十分なクリック数が確保できない可能性があります

CPCのデメリット2:継続コストがかかる

CPC広告はクリックされるたびに費用が発生するため、継続的な運用には一定の広告予算が必要になります。CPC広告を長期的に活用するには、定期的な成果分析と最適化、そして予算の柔軟な調整が欠かせません。

CPCのデメリット3:運用知識・スキルが求められる

CPC広告は「配信するだけ」では成果につながりません。キーワード選定、広告文の作成、入札単価の調整、除外キーワードの設定、成果の分析など、さまざまな要素を継続的に運用・改善するスキルが求められます。運用知識が不足していると、無駄なクリックに費用を費やし、効果が出にくくなります。

CPCが使われる主なWeb広告

CPC(クリック単価)は、ユーザーの反応を測定できる効率的な課金モデルとして、多くのWeb広告で採用されています。ここでは、CPCが活用される代表的な広告形態である「リスティング広告」「ディスプレイ広告」「SNS広告」について、それぞれの特徴とCPCとの関係を解説します。

リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告は、ユーザーが検索エンジンで入力したキーワードに応じて表示される広告です。Google広告やYahoo!広告が代表的で、クリックされるたびに課金が発生するCPCモデルが採用されています。検索意図が明確なユーザーに対して表示されるため、成約率が高く、投資対効果が非常に優れているのが特徴です。
また、入札単価や広告の品質スコアによって掲載順位が決まり、戦略的に運用すれば少ない費用で大きな成果を出すことも可能です。CPCと最も親和性の高い広告形態といえるでしょう。

関連記事:リスティング広告とは何か?ディスプレイ広告との違いや運用するときの注意点も解説

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、様々なWebサイトやアプリのなかで、広告枠に表示される画像・バナー型の広告です。課金方式にはCPMもありますが、多くのプラットフォームではCPCでの運用も可能です。ユーザーが実際に広告をクリックした際にのみ課金されるため、クリック率を高めるクリエイティブ設計が重要です。

特に効果的なのがリマーケティング(リターゲティング)で、過去に自社サイトを訪れたユーザーに対し、再度広告を表示する手法です。これにより購買意欲の高い見込み客へ繰り返し訴求でき、コンバージョン率の向上が期待できます。CPC課金であれば、興味のあるユーザーのクリックに対してのみ費用が発生するため、無駄の少ない効率的な広告運用が可能です。

関連記事
ディスプレイ広告の種類は?リスティング広告との違いや基礎知識をご紹介
リターゲティング広告とは?仕組みや活用事例について解説します

SNS広告

SNS広告は、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)などのプラットフォーム上で配信される広告です。ユーザーの興味・関心、行動履歴に基づいたターゲティングが可能で、CPC課金により費用対効果の高い広告配信が実現できます。

特にSNSは、情報収集や購買検討段階にいるユーザーとの接点を作るのに適しており、興味喚起からコンバージョンへと導く導線を構築しやすいのが利点です。

▼その他のWeb広告については以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
Web広告とは何か?代表的なWeb広告の仕組みと特徴を解説!

CPCを抑えるための戦略

広告費を効率的に活用するためには、CPC(クリック単価)を可能な限り抑えることが重要です。無駄な支出を避けつつ、効果的にターゲットに訴求するには、いくつかの実践的な戦略が必要です。ここでは、CPCを下げるための具体的な手法を3つ解説します。

競合を分析し、戦略的にキーワードを選択する

CPCを下げるうえで最も基本かつ効果的な方法の一つが、キーワードの選定です。競合の多いビックワードだけではクリック単価が高騰してしまいます。そこで、以下のような戦略を取り入れることで、費用を抑えつつ幅広い顧客層にアプローチできます。

広範囲なキーワード戦略

広告の初期段階では、コンバージョンに直接つながるコアなキーワードに加え、関連性の高いミドル・ロングテールキーワードを幅広く設定します。これにより、潜在的な顧客層にもアプローチし、クリック数を確保しつつCPCを抑えることができます。

部分一致と除外キーワードの活用

広告運用が進んだら、コンバージョンしないキーワードを除外キーワードとして追加し、無駄なクリックを減らします。これにより、費用対効果を高め、限られた予算をより効果的に活用できます。

デバイスごとに入札単価を調整する

一般的にBtoCビジネスではスマートフォンからのアクセスが主流ですが、BtoBビジネスではPCからのアクセスによって意思決定される確率が高めです。この傾向を踏まえ、デバイスごとに入札単価を調整することが重要です。

広告の効果測定ツールを用いれば、コンバージョンしたユーザーがどのデバイスを利用しているかを分析できます。たとえば、BtoB商材の場合はPCを重視するなど、実際のデータに基づいてデバイスごとの入札戦略を最適化することで、より適切なターゲットに広告を表示し、費用対効果の改善が期待できます。

関連記事:デバイスの利用に逆転現象/すべての年代でパソコンよりもスマートフォンで情報収集

除外キーワードの設定

除外キーワードの活用は、無駄なクリックを防ぐうえで非常に重要な戦略です。意図しない検索クエリで広告が表示されると、関心の薄いユーザーからのクリックが発生し、CPCが無駄に消費される原因となります。

たとえば、自社が有料サービスを提供している場合に「無料」などのキーワードを除外設定することで、ターゲット外のユーザーからのアクセスを遮断できます。これにより、より見込みの高いユーザーに絞って広告を表示でき、費用対効果の改善が期待できます。

品質スコアを上げる

Google広告などの多くの広告プラットフォームでは、CPCに直接影響を与える「品質スコア」という評価制度があります。これは、広告のクリック率、広告文の関連性、ランディングページの品質などから算出される指標で、高スコアを獲得すると、同じ入札額でも掲載順位が上がり、CPCが下がる傾向にあります。広告文やLPの改善、キーワードとの整合性を意識した設計が、スコア向上に大きく貢献します。

参考:Google広告 ヘルプ「検索キャンペーンの品質スコアについて」
https://support.google.com/google-ads/answer/6167118?hl=ja

マーケティングにおけるCPC活用ポイント

CPC(クリック単価)は単なる広告のコスト指標にとどまらず、マーケティング戦略全体において重要な意思決定材料となります。ここでは、CPCを活用したマーケティング上の重要ポイントを具体的に解説します。

▼マーケティングの効果測定の方法については、以下の記事で詳しく解説しています。効果測定の指標や測定方法についても詳しく紹介していますので、あわせてご覧ください。
効果測定とは?広告の例やマーケティングでの指標を解説

CPCを軸にしたパフォーマンス分析

CPCは、広告パフォーマンスを可視化する上で欠かせない指標です。単にクリック単価を追うだけでなく、広告ごとにCPCを比較し、どのキャンペーンが最も効果的かを判断する材料として活用できます。
例えば、同じ商品広告でも異なるターゲティングやキーワードによりCPCが大きく変動するため、それぞれのパフォーマンスを詳細に分析することが重要です。

他の指標と組み合わせた戦略設計

CPCはあくまでも広告効果を示す一つの指標であり、単独で判断すると偏った分析につながる可能性があります。それを防ぐために、他のKPIと組み合わせて評価するとよいでしょう。
例えばCPCが安くても、コンバージョン率が低ければ結果的に費用対効果は悪化します。複数の指標を組み合わせることで、真に成果につながる広告運用が可能になります。

ペルソナ設計と訴求ポイントの明確化

ペルソナとは、製品やサービスの理想的な顧客を具体的に表現したものです。CPCを有効に活用するには、このペルソナを設計することが極めて重要です。ターゲットの年齢、性別、行動パターン、悩みやニーズを明確にすることで、広告文やランディングページに一貫性が生まれ、クリック率の向上が期待できます。

▼ペルソナの設計については、以下の記事で詳しく解説しています。ペルソナ設定用のテンプレートも用意しておりますので、あわせてご覧ください。
ペルソナとは?必要な理由と作り方のコツ

まとめ:CPCの特徴を理解して上手に活用しよう

CPC(クリック単価)は、Web広告運用において非常に重要な指標であり、広告の費用対効果を測定する基盤です。CPCの仕組みや計算方法を正しく理解し、競合分析、スマホ最適化、品質スコアの改善などの戦略を組み合わせることで、コストを抑えつつ効果的な集客が可能になります。
また、他の指標との連携やペルソナ設計を通じて、より精度の高いマーケティング施策を展開できます。ぜひ本記事を参考に、より成果の出る広告運用に取り組んでみてください。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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