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CSSとは?基礎から基本的なコード例まで初心者向けに解説します

2021.5.31
読了まで約 5

Webサイトを作る際に必要なHTMLやCSS。

聞いたことはあるけれど、実際にどういうものか、どのように使っていくのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
現在のWebサイト制作では、文書の意味や構造の設定はHTMLで、見た目のスタイルやデザインの指定はCSSで設定するため、CSSの知識が欠かせません。

この記事ではCSSの基本や書き方を分かりやすく解説していますので、初心者でも簡単にCSSを学ぶことができます。

CSSって何だろう?とこれから学ぼうと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

HTMLとは

Webサイトを作る際にCSSとセットで必要なものがHTMLです。
HTMLとはHyperText Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略で、ウェブサイトのテキストやレイアウトの構造を指定するための言語で下記のようにタグ名で囲んで書いていきます。

<タグ名>※※※※※</タグ名>

例えば、「HTMLとは何か?」という見出しは見出しタグ<h1>を使用し下記のように書きます。

<h1>HTMLとは何か?</h1>

この後に説明するCSSと組み合わせることで、HTMLで指定した文字やレイアウトをもっと見やすく、美しく整えることができるので合わせて覚えておくと良いでしょう。

HTMLの詳細については下記のページで説明しています。
関連記事 : HTMLとは?簡単なHTMLタグの基本からCSSの基礎まで初心者にもわかりやすく解説

CSSとは

CSSとは「Cascading Style Sheets」の略称でスタイルシートと呼ばれることもあります。

HTMLで作られた文章構造に対して、装飾をつけたりレイアウトを調整したりし、Webサイトの見た目を整える役割があります。

HTMLはWebサイトの文章構造を担うもので、CSSはデザインを担うものと覚えておくと良いでしょう。

普段私たちが目にしているWebサイトの多くは、HTMLとCSSの組み合わせで作成されているのです。

CSSの歴史

CSSは1994年にホーコン・ウィウム・リー氏が初めて提唱し、1996年に「CSS1」が誕生しました。

その後、アップデートを重ね「CSS2」「CSS2.1」を経て、現在は「CSS3」が最新のバージョンとなっています。

CSSでできること

ここではCSSでできることをより詳しくみていきましょう。

文字の色・サイズの変更

HTMLで作成した文字の色やサイズの変更、行間の調整などができます。

デフォルトでの文字の色は黒、サイズは16pxなので、CSSを使わずにHTMLだけで作成されたWebサイトは、同じサイズの黒い文字が左詰めで並んでいる単調なページとなります。

重要な部分は赤字でサイズを大きくして目立たせるということもCSSを使えば可能です。

レイアウトの変更

Webサイトを構成している文字や画像、表などの要素の位置を変えてレイアウトを変更することができます。

CSSの代表的なレイアウト構造は「グリッドレイアウト」と「フレックスボックス」の2種類があります。

グリッドレイアウトは縦と横(列と行)の2軸を使ってレイアウトを組むことで、ブロック内の要素のサイズや配置を指定することができます。

フレックスボックス(Flexbox)は横並びのレイアウトを簡単に作れる、名前の通りフレキシブルな(柔軟性のある)レイアウトができる機能です。

要素を横並びにする手法は、これまでfloatやインラインブロックを使うことが多かったかもしれませんが、フレックスボックスは横並びレイアウトの新定番といわれるほど簡単に組むことが可能です。

装飾

文字がズラッと並んでいるよりも、装飾されたメリハリのある読みやすいWebサイトになるようにCSSを使って装飾ができます。

CSSで代表的な装飾機能は下記の通りです。

・ 太字にする
・ 斜体にする
・ 文字の色を指定する
・ 背景色を指定する
・ 表を作る
・ 下線を引く
・ ボタンを配置する
・ フォントを指定する

アニメーション

難しいプログラミングでしか実現できなかったアニメーションも、CSSで実現することができます。

例えば、1文字ずつ時間差で登場するテキストアニメーションや、画像にマウスオーバーすると画像が動くなどがあります。

CSSのアニメーションは2種類あり、1つ目の「animation」はアニメーションの再生についてループさせるなどの細かい設定をすることができます。

2つ目は「transition」で、マウスオーバーなどのアクションを起こした時のみ再生されます。

余白の調整

CSSでは、余白やテキストの行間を自由にコントロールすることができます。

サイトを埋め尽くすようにテキストや画像が配置してあるよりも、余白があることで読みやすくバランスが整っていると感じます。

余白はコンテンツが見やすくなったり、強調されたりする効果がありWebサイトの重要なデザインの一部と考えられているので、覚えておくべきCSSの1つです。

CSSの基本的な書き方

CSSがどういうものか理解できたら、基本的なCSSの書き方を覚えていきます。

CSSは下記の3つの要素で成り立っています。

・ セレクタ
・ プロパティ
・ 値

セレクタ

セレクタはCSSを適用する箇所を表します。
例えば、「h1、h2、p、img」などのタグ名や「class=”属性名”」などのclass名、id名のことを指します。

プロパティ

セレクタで指定した箇所に対して、適用したい装飾(スタイル)のことで、文字の色を変えたい、下線を引きたいなどを指定します。

CSSには数えきれないほどのプロパティの種類がありますが、一部を紹介します。

プロパティ名 内容
font-size フォントのサイズを指定
font-weight フォントの太さを指定
text-align 行の揃え位置・均等割付を指定
color 文字の色を指定
margin 余白を指定
border 枠線を指定
background-color 背景色を指定
background-image 背景画像を指定

セレクタに適用するプロパティをどのように変更するのかを具体的に数値で表します。

例えば文字の色を赤にしたい、文字の大きさを24pxにしたいなどです。

ちなみに、色については#ff0000のように16進数で指定する方法と、rgb(255,0,0)のようにrgb値(red,green,blueの頭文字)で指定する方法があります。

CSSの具体的なコード例

下記はCSSの書き方の基本になります。

セレクタ{
  プロパティ:値;
}

CSSの書き方

基本の構造が理解できたら実際に表示したい装飾に合わせてセレクタ・プロパティ・値を入れていきます。

● h1見出しのフォントサイズを20pxにする

h1 {
font-size: 20px;
}

● pタグのフォントサイズを20px、文字は太字で赤色にする

p {
font-size: 20px;
font-weight: bold;
color: #ff0000;
}

● すべてのimgタグの枠線を2pxにし、幅150px、高さ300pxにする

img {
border-width: 2px;
width: 150px;
height: 300px;
}

● ページ全体の背景色を緑にする
ページ全体はセレクタではbodyと書きます。

body {
background-color: #00ff00;
}

CSSを書く場所

CSSの書き方の次はどこに書くのかを見ていきましょう。
CSSは単体では機能せず、HTMLと結びつけて使用します。

CSSを書く場所は3パターンあります。

1. HTMLタグの中に書き込む
2. HTMLファイルにstyleタグを作って書く
3. CSSファイルを作ってHTMLファイルに読みこませる

現在は3つ目のCSSファイルを作って、HTMLファイルに読みこませる方法が多く採られています。

HTMLとCSSが混在している場合、CSSのみの修正であっても間違えてHTMLまで削除や書き換えをしてしまいWebサイトが崩れてしまう恐れがあります。

HTMLファイルとCSSファイルが分離していることで、このようなトラブルを回避することができるというメリットがあります。

CSSを書く時の注意点

CSSは書いた人だけではなく、誰が見ても分かりやすいように書くことが大切です。
修正や更新の際に分かりにくいCSSが書いてあると、その分時間がかかってしまうので気をつけましょう。

全角スペース・全角文字を使わない

コードは半角文字でできているため、全角スペースや全角文字を使用するとエラーの原因となります。

プログラムにおいては半角と全角は違うものと認識されるので注意してください。

プロパティと値は{}(波カッコ)で囲む

{}の中にはCSSで表示させたい内容を複数書くことができ、{}のどちらかが欠けているだけでもCSSは崩れてしまい表示がされなくなります。

特に忘れがちなのは、最後に }で閉じる部分ですので注意して書くようにしてください。

値の最後はセミコロン「 ; 」を入れる

{}(波カッコ)と土用に値の最後にセミコロン「 ; 」を入れるのも忘れないようにしましょう。

セミコロンは『表示させたい定義はここまで』ということを示す記号なので、入れ忘れてしまうと定義がずっと続いているようにプログラムでは認識され、正しく適用されません。


まとめ

Webサイトの装飾をするために必要なCSSについての基本やコード例を紹介しました。

CSSはHTMLとあわせて習得することで、Webサイトのデザインやレイアウトを整え、ユーザーに情報が伝わりやすく見やすいサイトを制作することが可能になります。

CSSをマスターするにはまず基本文法をしっかりと覚えることです。
基本が曖昧なままでWebサイト制作を進めてしまうと、クオリティや制作スピードに影響します。

基本を覚えたら数百種類もあるといわれるCSSプロパティを少しずつ覚えていき使いこなしていきましょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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