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WordPressとは?選ばれる理由や基本機能・メリット・デメリットを完全解説!

2023.9.20
読了まで約 17

WordPressとは、ウェブサイトやブログを作成するときに活用できる無料ソフトウェアです。世界中のウェブサイトで、最も使われているとも言われています。なぜWordPressが選ばれているのか、また、WordPressにできることや適したウェブサイトについて分かりやすく解説します。

目次

WordPressとは?

WordPressとは、ウェブサイトやブログを作成するときに使えるCMS(コンテンツ管理システム、Content Management System)のソフトウェアです。直感的にサイト管理や記事投稿ができるように工夫されているため、専門的なプログラミングのスキルがなくても扱えます。また、実際に世界中のウェブサイトのうち、40%以上はWordPressで作成されているとも言われています。

なお、WordPressは無料ソフトウェアのため、利用料金は発生しません。しかし、レンタルサーバー代やドメイン使用料、記事の作成を外注するときは執筆料などがかかります。内訳は「WordPressの導入にかかる費用」で後述しますが、掲載するコンテンツを自作するときは初年度に1万~4万円、次年度以降は1万円ほど、ウェブサイトの作成を専門会社に依頼するときは初年度に20万~50万円、次年度以降は5万~25万円ほど必要です。

世界で最も使われているCMS(ブログ投稿管理システム)

WordPressは、世界で最も使われているCMSと言われています。なお、CMSとは「コンテンツ管理システム」のことですが、ブログにも用いるので「ブログ投稿管理システム」と呼ばれることも少なくありません。

CMSは、ブログだけでなく企業や公的機関の公式ホームページにも用いられています。CMSでは、文章だけでなく写真などの画像も組み合わせて、コンテンツを作成できます。また、コンテンツの投稿時間を設定できるので、専属のスタッフを配置しなくても自動的に投稿を管理できます。

WordPressは知識がなくても簡単に運用できるのが人気の理由

本来、ウェブサイトを作成するためには、HTMLCSSなどのプログラミング言語を理解し、コードを書き、プログラミングできるスキルが求められます。しかし、CMSを利用すれば、プログラミングなどの素養がなくても、決められた場所に適切な文字を入力したりチェックを入れたりするだけで、コンテンツ作成や投稿管理が可能になります。

CMSの中でもWordPressは、直感的にウェブサイトを作成できるソフトウェアです。コンピュータに関する専門的な素養がなくても利用でき、文字の入力から装飾、コンテンツの公開まで少ない作業工程数で行えます。

また、WordPressが人気の理由として、無料で利用できることも挙げられます。サーバー代やドメイン使用料などは別途必要ですが、WordPressのシステム自体には使用料はかかりません。

他のCMSとWordPressの大きな違い

他のCMSとWordPressの違いとしては、次のポイントが挙げられます。

● 無料で利用可能
● インターネットやプログラミングについての専門知識が不要
● 自由度の高いカスタマイズが可能
● 運用が簡単

WordPressはオープンソースソフトウェアなので、ソフトウェアを購入せずに利用できます。独自のドメインでWordPressを利用するときも、ドメイン使用料とサーバー代などしかかかりません。

また、CMSの中にはプログラミングの素養などを求められるものもありますが、WordPressには不要です。パソコンで文章を入力したことがある程度の経験でも、簡単に扱えます。

WordPressでは外観デザインのレパートリーが多く、簡単にデザインを自分好みに変更することが可能です。「プラグイン」と呼ばれる形でWordPressの標準仕様には搭載されていない機能が配布されているので、機能を増やし、より便利かつデザイン性の高いウェブサイトにカスタマイズすることもできます。

WordPressは運用が簡単な点に定評があるソフトウェアです。元々、個人がブログを作成するために作られたCMSのため、個人が簡単に扱えるように工夫されています。そのため、企業ウェブサイトなどをWordPressで作成する場合、担当者が変わっても簡単に引き継ぎができるでしょう。

WordPressには2種類ある

WordPressには、次の2つの種類があります。

1. WordPress.org
2. WordPress.com

なお、いずれも正規のWordPressのため、どちらが本物というわけではありません。しかし、互換性がないので、それぞれの特徴を理解してから運用するブログやウェブサイトに合うWordPressを選ぶようにしましょう。

1.WordPress.org

WordPress.orgは、WordPressのソフトウェアを開発しているウェブサイトです。サーバーやドメインの提供はないため、事前にレンタルサーバーや独自ドメインを準備しておくことが必要になります。

利用する手順は以下の通りです。

1. サーバーと独自ドメインを用意する
2. サーバーにWordPressをアップロードする
3. WordPress内の設定を行う

サーバーと独自ドメインを準備しなくてはいけないという点に注目すれば、WordPress.orgは少し手間のかかるウェブサイトと言えます。しかし、利用規約に縛られないため、より自由度の高い運営が可能になります。

例えば、ウェブサイト上でアフィリエイト広告を掲載し、広告収入を得ることも可能です。また、内部構造がSEOに強いため、検索エンジンで上位に表示されやすく、閲覧数を増やしやすい点も特徴です。

2.WordPress.com

WordPress.comは、レンタルブログサービスです。ブログの作成と運営に必要なツールが全てサーバー上に準備されているので、申し込んですぐにブログを始められます。

WordPress.comには、無料プラン以外にも、パーソナルとプレミアム、ビジネス、eコマースの4つのプランがあります。

<WordPress.comのプラン>
● 無料
● パーソナル
● プレミアム
● ビジネス
● eコマース

無料プランで作成できるウェブサイトはシンプルで見やすいものですが、WordPress.comの広告が入るため、使いづらく感じるかもしれません。一方、有料プランならWordPress.comの広告が入らず、発信する内容に対して閲覧者の注目を集めやすくなります。

また、ブログから広告収入を得たいときは、プレミアムかビジネス、eコマースのいずれかに申し込むことが必要です。プラグインをインストールしてウェブサイトの機能性を高めたいときはビジネスかeコマース、オンラインストアを運営するならばeコマースが適しています。

なお、WordPress.orgには利用規約がありませんが、WordPress.comでは他のブログ運営サービスと同様、細かな利用規約が多数設定されています。規約に違反するとブログが削除されることもあるので、常に利用規約と照らし合わせて運営していくことが必要です。

WordPressの基本的な機能

より簡単にWordPressを利用するなら、わずか数分でブログやウェブサイトを立ち上げられるWordPress.comです。WordPress.comの基本的な機能としては、以下のものがあります。

● 記事の執筆・投稿
● 画像や動画の投稿
● ブログコメントの管理・返信
● 閲覧数の確認
● ユーザ権限設定

なお、機能によっては有料プランのみとなるものもあるので注意しましょう。また、プラグインすることで次の機能も追加できます。

● SEO対策
● SNS連携
● お問い合わせ機能
● セキュリティ対策

それぞれの機能について見ていきましょう。

記事の執筆・投稿

WordPressは、ブログやウェブサイトを作成するサービスです。そのため、記事の執筆や投稿の機能は有料・無料に関わらず基本的についています。WordPressではどのプランもシンプルな管理画面で構成されているので、ブログ作成やウェブサイトの管理をしたことがない方でも直感的に利用できます。

なお、管理画面はユーザー名とパスワードさえ入力すれば、異なるパソコンでも編集可能です。ブログやウェブサイトの運営に関わるメンバーにユーザー名とパスワードを知らせておけば、複数人で管理でき、運営や執筆の負担を軽減できるだけでなく、ミスもチェックしやすくなります。

また、外注する場合も、依頼先にユーザー名とパスワードを知らせておけば、執筆から投稿までワンストップで任せられます。作業効率が高まるだけでなく、より広く執筆者を募ることができるため、文章のクオリティが高くなる点もメリットです。

画像や動画の投稿

WordPressではテキストだけでなく、画像や動画も投稿できます。他のブログ作成サービスでは、一時的にサーバーに画像をアップロードしなくてはいけないことも多いのですが、WordPressでは管理画面上で直接画像をドラッグアンドドロップできるので、手間をかけずに画像・動画の挿入が可能です。

テキストだけのブログも良いのですが、やはり適切な場所に画像・動画が挿入されていると、読者の理解を深めやすくなります。また、文章だけでは飽きてしまうこともあるので、画像・動画を挿入することで途中離脱を回避しやすくなります。

ブログコメントの管理・返信

WordPressでは、ブログの記事ごとに読者がコメントを残せるように設定できます。読者とのコミュニケーションを深める手段として活用することもできますが、悪意のあるコメントを残す読者も想定されるため、記事のテーマや読者層に合わせて次のようにコメントの設定を変更するようにしましょう。

● 読者はコメントを記載できる。コメントを記事下部に表示させる
● 読者はコメントを記載できる。コメントは記事下部に表示させない
● 読者はコメントを記載できない

また、他の読者に良くない影響を与えそうなコメントについては、管理画面から削除することも可能です。

閲覧数の確認

WordPressでは、管理画面で記事ごとの閲覧数をチェックできます。アクセス解析ツールを利用しなくても閲覧数が確認できるので、手間をかけずにブログの分析を行えます。

ユーザ権限設定

WordPressでは、ログインするIDによって権限を変えることが可能です。権限の内容によって次の3つにWordPressの利用者を分けられます。

● 管理者:WordPressの全ての機能を利用できる
● 投稿者:記事の投稿と編集・公開ができる
● 寄稿者:記事の下書きができる

投稿者は記事を削除できません。記事の削除に関しては、管理者が担当します。また、寄稿者は記事の投稿や公開に関する権限を一切持ちません。ブログの執筆を外注するときは、執筆者に寄稿者としてのIDとパスワードを付与すると、誤って記事を投稿・削除するといったミスを回避できます。

その他プラグインで追加できる便利機能

プラグインを利用すれば、WordPressの基本機能にはない機能を追加することが可能です。WordPressが公式に提供しているものやサードパーティによるものなどがあるので、必要な機能を探してみましょう。

プラグインのインストールは、WordPressの管理画面から行います。アンインストールしたいときも、管理画面からワンクリックで実施できます。

SEO対策

ブログで広告収入を得たいのであれば、検索エンジンで上位に表示されることが必要です。また、商品紹介ページやECサイトなども、検索エンジンで上位に表示されなければ、売上の増加は難しいと言えるでしょう。

検索エンジンで対象の記事やウェブサイトが上位に表示されるように取り組むことを「SEO対策」と言います。WordPressのプラグインにはSEO対策に関わるものも多いので、導入してみましょう。

SNS連携

ブログやウェブサイトの閲覧数を増やすためには、検索エンジンで上位に表示されるだけでなく、流入経路を増やすことが不可欠です。プラグインの中には、コンテンツをSNSと連携する際に活用できるものもあります。SNSの運用をしている場合には、利用を検討しましょう。

お問い合わせ機能

気になる疑問についてコメントとして残す読者もいますが、パーソナルな疑問に関しては担当者と1対1で相談したいと考える読者も多いと考えられます。ブログやウェブサイトにお問い合わせフォームをつけると、読者の疑問にスムーズに対応できるようになります。お問い合わせフォームを構築するプラグインを用い、読者との関係強化に活用しましょう。

セキュリティ対策

記事の内容とは関係のないコメントが大量に投稿されることがあります。これをコメントスパムと呼びますが、他の読者に不快感を与えるだけでなく、利用規約に反することもあるので注意が必要です。

コメントスパム以外にも、ブログやウェブサイトの運営は様々なセキュリティリスクに晒されます。セキュリティ対策に活用できるプラグインをインストールして、より安全な運営を目指しましょう。

なお、WordPressでは基本機能にセキュリティ対策がついていないため、安全な運営を実現するにはセキュリティ対策のプラグインが必要です。少々手間がかかるだけでなく、セキュリティ対策に使えるプラグインは多いため、どれを使ってよいのかと迷うこともあるでしょう。

手間をかけずに万全のセキュリティ対策を行いたい方は、『Switch Plus』をご検討ください。『Switch Plus』は基本機能にセキュリティ対策が含まれているCMSです。プラグインで追加する必要がないだけでなく、専属の担当者によるサポートも受けられます。ぜひ、無料のトライアルアカウントで使用感をお試しください。詳細は以下より資料ダウンロードをしてご確認ください。

無料トライアルアカウント発行可!CMS・MA活用をかんたんにする『Switch Plus』

WordPressの仕組み

WordPressの活用方法を深めるために、その動作原理を解説します。この原理を理解することで、設定や操作方法も把握しやすくなるはずです。

訪問者がブラウザを使ってWordPressで構築されたサイトやブログを閲覧しようとした際、PHPのプログラムであるWordPressは、最初にMySQL(データベース)から該当する記事の情報を取得し、リアルタイムでHTMLを作成してリクエストした側に返します。ブラウザはそのHTMLを読み込み、Webページとしてユーザーに表示します。

WordPressを利用する7つのメリット

WordPressを利用してブログやウェブサイトを作成・管理することには、次のメリットがあります。

1. 無料でホームページを作成できる
2. 導入・運用が非常に簡単
3. プログラミング知識がなくても操作しやすい
4. プラグインが豊富で実現したい機能を追加できる
5. 店舗サイトやECサイトなども作成可能
6. 専門知識を持つ人がいると、より自由度高く運用できる
7. 複数人での編集が可能なため業務効率が上がる

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

1.無料でホームページを作成できる

WordPressでは無料でホームページを作成できます。ただし、サーバー代やドメイン使用料などは別途発生するので確認しておきましょう。

また、WordPress.comの無料プラン以外を利用するときは、年額あるいは月額で料金が発生します。記事内にWordPress.comの広告が入らないようにしたいときや、広告収入を得たいとき、あるいはプラグインを利用したいときなどは、有料プランを選択することが必要です。

2.導入・運用が非常に簡単

WordPressは無料で公開されたサービスで、導入も簡単です。WordPress.comの無料プランならば、わずか数分でシンプルなブログやウェブサイトを作成できます。

また、運用も簡単で、直感的に操作することが可能です。ログインIDとパスワードさえあれば、どこからでもアクセスして運用を共同で行えるので、テレワークを導入している職場や執筆作業を外注しているケースでも利用できます。

3.プログラミング知識がなくても操作しやすい

WordPressはプログラミングの知識や経験がなくても、操作できるオープンソースソフトウェアです。WordPressに搭載されている基本機能は、全て簡単な文字の入力やチェックボックスにチェックを入れるだけで扱えるため、気軽にブログやウェブサイトを作成できます。

ただし、企業の公式ホームページのようにビジネス向け(BtoB)で見た目が良く、高機能のウェブサイトを構築するときは、専門知識が前提となります。簡単に利用できるプラグインを活用して外観・機能を高められますが、やはり既存のものには限界があり、独自性を打ち出すことは難しいでしょう。

4.プラグインが豊富で実現したい機能を追加できる

オリジナリティのあるデザインや機能をWordPressに付加したいときは、プログラミングの知識とスキルが必要になります。WordPressは可変性が高く、手を加えやすい仕組みになっているので、ウェブサイトデザインとプログラミングのスキルさえあれば、自由度の高いアレンジが可能です。

WordPressに付加したいデザインや機能が完全にオリジナルでなくても良い場合は、プラグインを利用しましょう。WordPressは世界的に利用されているソフトウェアのため、プラグインの数も多く、豊富な選択肢から多種多様な機能を選べます。

また、プラグインは、基本的には管理画面でインストールするだけで実装可能です。プログラミングのスキルや知識がない状態でも、WordPressで運用するブログやウェブサイトに高機能を搭載できます。

5.店舗サイトやECサイトなども作成可能

WordPressでは、店舗サイトやECサイトの作成も可能です。WordPress.comのeコマースプランを選択すれば、次の機能が標準搭載され、より簡単かつ効率的な運営ができるようになります。

● 60ヵ国以上での支払いに対応
● 大手運送業者とのインテグレーション
● 製品・サービスを無制限で登録
● マーケティングツール
● 店舗サイト・ECサイト用のデザイン

また、ビジネスかeコマースのプランを選択するとデータ容量が200GBに増えるため、商品・サービスの画像も上限を気にせずに保管でき、より管理しやすくなります。

6.専門知識を持つ人がいると、より自由度高く運用できる

WordPressはプログラミングやウェブサイトデザインなどの知識がなくても運用できるソフトウェアですが、専門知識を持つ人がスタッフにいると、より自由度の高い運用が可能になります。特にビジネスで利用するウェブサイト、BtoBのECサイトや企業ホームページなどを運用する場合は、専門知識を有する人が必要です。

なお、スタッフ内に専門知識を持つ人がいないときは、サイト構築や運用だけを外注することもできます。WordPressはIDとパスワードさえあれば異なるパソコンでも操作が可能なので、外注も簡単です。全ての機能を使える管理者としてのIDとパスワードを発行し、デザイン性や機能性を高めてもらいましょう。

7.複数人での編集が可能なため業務効率が上がる

ウェブサイトを運用するときは、コンテンツの豊富さを意識する必要があります。他では得られないような優れた情報を提供しているとしても、コンテンツが少なく、情報層に厚みがない場合はユーザーの信頼を獲得できません。

また、機能面で充実していないウェブサイトも、ユーザーからの信頼を得にくくなってしまいます。商品・サービスに興味を持ったものの、問い合わせフォームが準備されていない場合や商品購入に進めない場合は、せっかく獲得したユーザーを手放してしまうことにもなるでしょう。

WordPressはIDとパスワードさえあれば複数のパソコンから同時に編集ができるので、多くの情報と機能を搭載した完成度の高いウェブサイトを短期間で構築することが可能です。また、商品や情報の追加を定期的に行えば、リピーター獲得にもつながります。効率性の高い運用を目指す方も、WordPressの利用を検討できるでしょう。

WordPressを利用する6つのデメリット

メリットの多いWordPressですが、いくつか注意すべき点もあります。特に次の点はデメリットになる可能性があるため、WordPress導入前に対策を検討しておきましょう。

1. 有識者がいなければ導入が難しい場合も
2. 電話や問い合わせ窓口などの個別サポートがない
3. 別途セキュリティ対策を行う必要がある
4. インフラ(サーバー構築)構築が別途必要
5. SEO対策は最低限のみ
6. プラグインのバージョン管理や互換性に注意が必要

それぞれの点について説明します。

1.有識者がいなければ導入が難しい場合も

WordPressはプラグインなどを利用すれば、専門知識がなくてもデザイン性や機能性を高められます。しかし、オリジナリティを追求したい場合や、企業ホームページとしての完成度の高いデザイン・機能を付加したい場合は、プラグインだけで十分とは言えません。

例えば、テーマをカスタマイズするときには、HTMLやCSSといったプログラミング言語の知識は不可欠です。また、WordPressの構造についても熟知していることが求められます。そのため、プログラミングやWordPressについての有識者がいないときは、導入が難しくなることもあります。

2.電話や問い合わせ窓口などの個別サポートがない

WordPressには、電話によるサポートは用意されていません。FAQ形式のサポートはありますが、対応は限定的で、知りたいことをすぐに知ることはできません。

トラブルや疑問があるときは、コミュニティフォーラムと呼ばれるユーザー間で利用する掲示板を使って解決することが一般的です。当然のことではありますが、コミュニティフォーラムはユーザーがお互いに知識を提供し合う場のため、解決策が見つかっても実際にWordPressを操作して改善するのは自力となります。トラブル時に対応するためにも、プログラミングなどの知識が必要と言えるでしょう。

3.別途セキュリティ対策を行う必要がある

WordPressは利用者が多いCMSのため、脆弱な部分を見つけて悪意のあるアクセスを行うユーザーも少なからずいると考えられます。オープンソースのソフトウェアなので、誰もが仕組みやコードを見られるのも、セキュリティ対策面では良いとは言えません。

また、WordPressはIDとパスワードがあれば、運用しているブログやウェブサイトにどこからでもアクセス可能です。これはWordPressのメリットでもありますが、反対に言えば、IDとパスワードさえあれば悪意のあるユーザーもアクセスできるため、セキュリティが弱くなる原因にもなり得ます。

これらの事情により、WordPressは一般的なCMS以上に強固なセキュリティ対策が必要です。次の方法も実施して、セキュリティ対策を進めておきましょう。

● バックアップを定期的に取る
● セキュリティ対策用のプラグインを使う
● セキュリティーが強いサーバーを借りる

4.インフラ(サーバー構築)構築が別途必要

WordPressを利用するときは、サーバーを準備することが必要です。レンタルサーバーの多くはWordPressの簡単インストール機能に対応していますが、全てのサーバーで利用できるわけではありません。

場合によっては、一からサーバーのインストールを行う必要があり、PHPなどの設定スキルが求められます。使いこなすことが難しそうなときは、WordPressのインストールが完了済みのレンタルサーバーを利用するようにしましょう。

5.SEO対策は最低限のみ

WordPress.comのプランのうち、SEO対策に対応しているのはビジネスとeコマースのみです。しかし、ビジネスとeコマースも、高度なSEO対策を実施しているわけではありません。

検索エンジンで上位に表示されるためには、独自にSEO対策を進めることも必要になります。SEO対策に特化したウェブサイト作成会社やコンテンツ制作会社などへの外注も検討しましょう。

6.プラグインのバージョン管理や互換性に注意が必要

WordPressはオープンソースのソフトウェアのため、脆弱性がすぐに発見されてアップデートも頻繁に行われます。WordPressのアップデートは管理画面から簡単に行えるので、こまめに確認してアップデートしておきましょう。

ただし、WordPressのアップデートをしても、プラグインのアップデートは行われません。インストールしたプラグイン個々の状況も確認し、適時アップデートしておくことが必要です。

また、最新のWordPressはインストールしたプラグインと互換性がなく、対応できない可能性もあります。不具合を回避するためにも、WordPressのアップデートをするよりも先にプラグインのアップデートを済ませておくようにしましょう。

WordPressのデザイン性や機能性を高めるには、多くのプラグインをインストールする必要があります。しかし、インストールしたプラグインが多いと、その分アップデートなどの管理作業も増えるというデメリットを併せ持ちます。

簡単にシステム管理をするためには、必要な機能が全てまとまった『Switch Plus』を使ってみてはいかがでしょうか。プラグインは不要のため、『Switch Plus』本体のアップデートだけ行えばバージョン管理が完了します。詳細は以下から資料ダウンロードをしてご確認ください。

WordPressの導入手順

WordPressを導入するときは、クイックスタートを利用できるサーバーがおすすめです。クイックスタートに対応できるサーバーの場合、以下の手順で導入します。

1. WordPressのクイックスタートを利用する
2. サーバーのプランを決める
3. ドメインを選択する
4. WordPressのURLなどの基本情報を入力する
5. WordPressの利用料金などの支払い情報を入力する
6. 確認コードと登録情報をチェックする
7. 認証コードを受け取る

認証コードを受け取ると、いよいよWordPressの利用を開始できます。次の手順で管理画面にログインしましょう。

1. 認証コードが記載されたメール内の「サイトURL」をクリックする
2. 同じくメール内の「管理画面URL」をクリックする
3. ログイン画面でユーザー名か登録メールアドレス、パスワードを入力し、ログインをクリックする

WordPressの導入にかかる費用

WordPress自体は無料で利用できますが、有料プランを選択した場合は、月額(年額)費用が加算されます。

プラン名 月払いの1ヵ月あたりの料金 年払いの1ヵ月あたりの料金
パーソナル 1,100円 500円
プレミアム 2,100円 900円
ビジネス 4,600円 2,900円
eコマース 8,000円 5,220円

WordPressでブログやウェブサイトを自作する場合でも、レンタルサーバー代やドメイン使用料、WordPressの有料テーマなどを利用する料金などが必要です。レンタルサーバー代は年間6,000~13,000円ほど、ドメインの取得・維持費は1,000~2,000円ほどが目安となります。

外注する場合は、コンテンツ作成などにさらに費用がかかります。また、コンサルティングつきのウェブサイト制作会社に依頼するときは、年間100万円を超える費用がかかることも珍しくありません。

運営主体 運営・管理を自分で行う 運営・管理を外注する
初年度 1万~4万円ほど 20万~50万円ほど
(コンサルを含む場合は100万円超)
次年度以降 1万円ほど 5万~25万円ほど
(コンサルを含む場合は100万円超)

WordPressの使い方

ドメインとサーバーを決め、WordPressにログインしたら、いよいよWordPressを使ってブログやウェブサイトを作成していきます。次の手順で使い進めていきましょう。

1. 「テーマ」を決める
2. WordPressの基本設定を行う
3. 必要なプラグインを選定・追加する
4. 記事を作成する

それぞれのステップについて解説します。

1.「テーマ」を決める

WordPressで作成したブログ・ウェブサイトの外観は、「テーマ」によって決まります。WordPressの管理画面にも多くのテーマが提示されているので、好みに合うものや必要な機能が搭載されているものを選びましょう。

WordPressのテーマには、有料のものと無料のものがあります。有料のテーマは、画面がスマホに最適化されているなどの高機能のものが多いです。また、管理画面に提示されているテーマ以外にも、サードパーティが提供しているテーマも利用できます。検索エンジンで探してみましょう。

なお、WordPressのテーマ決めに悩んでいる場合は、以下の記事も参考にしてみてください。

WordpPress(ワードプレス)テーマのおすすめ5選のご紹介!有料と無料の違いも解説 | MarkeTRUNK

2.WordPressの基本設定を行う

テーマを決定した後に、WordPressの基本設定を行います。基本設定には、タイトルやロゴ、メイン画像、背景、カテゴリー、メニューなどが含まれます。いずれも手順が指定されているため、特に迷うことはありません。

なお、基本設定の中には設定しなくても問題ないものもあります。分かる範囲で指定しておきましょう。

3.必要なプラグインを選定・追加する

WordPress自体には、シンプルな機能しかついていません。ブログやウェブサイトを作成するだけなら問題はありませんが、「セキュリティ対策をしたい」「SEO対策を行いたい」と考えるときにはプラグインで機能を拡張する必要があります。

プラグインはデザイン性を高めるためにも使えます。必要なプラグインを選び、管理画面から追加しましょう。

4.記事を作成する

1~3の工程は、基本的には最初の1回のみで完了します。後は、記事を作成し、コンテンツを増やしていきましょう。

自社製品やサービスの販売、ECサイトとしてWordPressを利用する場合は、コンテンツを増やすことが必要です。コンテンツが多いとユーザーの滞在時間が長くなるだけでなく、ユーザーに必要な情報を提供できるため、信頼度と満足度も向上します。

WordPressに向いているサイト

WordPressでの作成が向いているウェブサイトとしては、次のものが挙げられます。

● 趣味の個人サイト
● 個人のブログサイト
● アフィリエイトサイト
● 企業ホームページ内のブログサイト

WordPressは無料プランでも、記事の作成・公開に必要な基本機能は全てついているので、趣味で情報を提供したり、個人ブログとして運営するためには適したCMSです。無料で利用できるテーマやプラグインを導入すれば、コストを抑えてウェブサイトを運営できます。

また、プレミアムとビジネス、eコマースのプランなら広告収入を得ることも可能なので、アフィリエイトサイトとしても活用可能です。

他にも企業のブログにもWordPressは適しています。更新時間を指定できるだけでなく、複数人で運用できるので、チーム内で分担してブログ記事を書きやすいシステムです。

WordPressの導入が不向きなサイト

一方、次のウェブサイトは、WordPressでの作成が向いていません。

● 複雑な検索に対応できるサイト
● 大規模なサイト
● 高いセキュリティが求められるサイト

WordPressではプラグインを利用して検索機能を充実させられますが、必ずしも複雑な検索機能に対応できるわけではありません。

例えば、商品数が多いECサイトの場合、ユーザーが求める条件で検索できるようにしておく必要があります。サイズや色だけでなく、用途やイメージする言葉のように曖昧なキーワードでも検索できると、よりユーザーの役に立つでしょう。

しかし、WordPressはeコマースのプランはありますが、ECサイト専用のCMSではないため、販売者の細かなニーズに対応できない部分も多いです。ユーザーが利用しやすいECサイトを目指すなら、ShopifyなどのECサイト専門のプラットフォームや、Amazon、Yahoo!ショッピングなどのECモールの利用も検討してみましょう。

WordPressは大規模なサイトにも向きません。プランの中でもデータ容量が多いビジネス、eコマースでも200GBが限度のため、写真や動画などで提供する情報が多いウェブサイトや、ページ数が多くサイト構成が複雑なウェブサイトにも不適切です。

また、WordPressは、基本機能ではほとんどセキュリティ対策ができないため、プラグインを利用してセキュリティを高めることが求められます。しかし、オープンソースのソフトウェアのため、セキュリティ対策をしてもすぐに別の脆弱性が見つかり、セキュリティの穴をついたマルウェアが作られる可能性も想定されます。

ECサイトのように顧客の個人情報を預かるサイトや、企業ホームページのようにセキュリティの堅固さが信頼度に直結するサイトなどには、WordPressは利用しないようにしましょう。

WordPressに関するよくある質問

注意すべき点もあるものの、WordPressは総体的に見れば使いやすいCMSです。シンプルな機能だけなら無料で利用できるので、趣味のサイトやブログには適しています。

WordPressに関する、よくある質問とその答えをまとめました。WordPressを利用するか迷ったときは、ぜひチェックしてみてください。

WordPressと無料ブログはどっちがおすすめ?

ブログを作成するなら、無料ブログのほうが良いと考えられます。WordPressはブログ作成に活用できるCMSですが、ブログ専用のソフトウェアではありません。そのため、ブログ関連の機能が全て備わっているわけではなく、場合によってはプラグインなどで機能を付加する必要性が生じます。

一方、無料ブログはブログ専用のサービスのため、必要と思われる機能は大抵整っています。一部有料オプションなどもありますが、ブログ運営に特化したものが揃っているので、「有料なのに役に立たない」といったことにはなりにくいでしょう。

WordPressの無料テーマと有料テーマはどちらを使うべき?

WordPressのテーマは、有料か無料かではなく、機能やデザインで選ぶようにしましょう。無料でも機能性・デザイン性に優れているテーマもありますが、有料でも想定したほどの効果を得られないことがあります。

また、有料テーマを選ぶときは、料金体系についても確認しておきましょう。導入するとき1回のみ支払えば良いテーマもありますが、利用中は継続的に費用がかかる(月額料金、年額料金など)テーマもあります。継続的に費用がかかるテーマを選ぶと、ブログやウェブサイトの運営費がかさんでしまうので注意が必要です。

WordPressのテーマ選びで確認すべきこととは?

WordPressでは、テーマで外観や機能の大枠が決まるため、慎重に選ぶ必要があります。次のポイントに注目して選びましょう。

● SEO対策
● デザイン
● 機能
● サポート

広告収入や商品・サービスの販売、企業紹介などを目的としたウェブサイトを運営する場合は、多くのユーザーに見てもらうことが大切です。閲覧数を増やすためには、検索エンジンで上位に表示される必要があるため、SEO対策が欠かせません。

WordPressのテーマにはSEO対策が充実しているものも多数あります。例えば、メタディスクリプションや見出しタグを入れたり、パンくずリストを設定できるものもあります。

また、デザイン性にも注目しましょう。企業ホームページとして使う場合は、ユーザーが直感的に操作できる使いやすいデザインであるのはもちろんのこと、企業のイメージにも合っていることが求められます。

機能が充実していることも、テーマ選びのポイントです。ユーザーのデバイスによってデザインが自動的に変わるレスポンシブ対応などもあると、より見やすく使いやすいウェブサイトになります。

テーマ導入後に、サポートが受けられるかも確認しておきましょう。特に海外のテーマは日本語でのサポートがない可能性があります。サポートが充実していない場合には、そのテーマを使うユーザーのコミュニティが発達しているか確認しましょう。

最初に入れるべき便利なプラグインは?

どのようなブログ・ウェブサイトを目指すかによって、必要なプラグインは異なります。便利なプラグインをいくつか紹介するので、必要に応じて導入しましょう。

● Contact Form 7(お問い合わせフォームの作成)
● BackWPup(バックアップ)
● Table of Contents Plus(目次の作成)
● EWWW Image Optimizer(画像の軽量化)
● Invisible reCaptcha for WordPress(スパム対策)

マーケティングツールとしても有効なCMSを選ぼう

ブログやウェブサイトを作成・運営するときは、世界的に広く使用されているWordPressを検討できます。しかし、WordPressはユーザーが多くセキュリティ対策が難しいというリスクがあるので注意が必要です。プラグインを利用することでセキュリティ強化を図れますが、プラグインは自動アップデートできないので、こまめに管理することが求められます。

よりシンプルかつセキュリティ対策に優れたCMSをお探しの方は、ぜひ『Switch Plus』をご検討ください。『Switch Plus』はブログやウェブサイトの作成だけでなく、マーケティングツールとしても活用していただけます。無料トライアルアカウントを発行して使用感をお試しいただくことも可能です。まずは以下から資料ダウンロードをして詳細をご確認ください。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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『MarkeTRUNK』編集部

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