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E-A-Tとは。Googleが求めるガイドラインを意識した施策を解説

2021.7.8
読了まで約 5

E-A-Tとは、「Expertise(専門性)」、「Authoritativeness(権威性)」、「Trustworthiness(信頼性)」の3つの英語の頭文字を取って造られた言葉のことです。Googleの公式ガイドラインにも定められています。
昨今、検索結果で上位表示されている内容をまとめたのみの「こたつ記事」が量産されており、本質的にユーザーのためになる記事が少なくなってきました。
これらを踏まえて、検索結果により有益な記事を表示させようと思ったGoogleの施策がE-A-Tです。本記事では、E-A-Tの具体的な概要や重要だと言われている理由、E-A-Tを踏まえたSEO施策の基本を解説します。

E-A-Tとは

E-A-Tとは、Googleが公開している「検索品質評価ガイドライン」にあるWebサイトの評価基準の1つを意味します。Eは「Expertise(専門性)」、Aは「Authoritativeness(権威性)」、Tは、「Trustworthiness(信頼性)」で、これらの頭文字を取って造られた言葉がE-A-Tです。

SEO施策を行う上で、これまでのGoogleのアルゴリズムだと、大量の検索キーワードを記載したり、大量のリンク貼りをしたりすれば、検索結果が上位に上がっていました。

しかし、最近になり、Googleが新たなアルゴリズムを開発しました。それがE-A-Tを基軸にしたアルゴリズムだったのです。このE-A-Tの登場によって、物量で対応していた今までのSEO施策は効力を発揮しなくなってしまいました。

ここからは、E-A-Tの基本的な説明、そして、それに対応するために講じるべきSEO施策について解説します。

Expertise(専門性)

E-A-Tの「Expertise」とは、サイトが専門的であるかどうかを示す指標です。

Webサイトの中身が専門的ではなく、内容が分散していてまとまりがない場合は、専門的であると判断されません。たとえば、「心理学なら心理学に、経済学なら経済学に」といったように、何か1つのものに特化している必要があるということです。そうすれば、そのサイトはGoogleから高く評価されます。

また、サイトを構築した人がその分野の専門家である場合もそのサイトは高く評価されます。なぜなら、その分野に精通する人がサイトを構築した方が専門性も高まるからです。たとえば、政治に関する記事であれば、一般人が記事を書くよりも、政治家の肩書きを持つ人が書いたコンテンツが上位に表示されるようになっているのです。

しかし、まとめサイトのような、専門的でもなく、内容もまとまっていないものが、検索上位に表示されているのを見ることがあるのではないでしょうか。それは、有益な情報を1つのサイトにまとめたという点で、ユーザーの手間を省くという付加価値が生じるためです。

ただ、これはあくまでも例外です。Googleで上位表示されるためには、専門性を意識するようにしましょう。

Authoritativeness(権威性)

E-A-Tの「Authoritativeness」とは、そのサイトに権威があるかどうかを示す指標です。

すなわち、そのサイトが「多くの人々に認められているかどうか」を評価します。他サイトからの被リンクが多ければ、そのサイトは権威性があると言えるでしょう。

しかし、ただリンクを集めるだけでは意味がありません。権威があると認められるためには、質の高いサイトからリンクを貼られる必要があります。多数の質の低いサイトからリンクを貼られるよりも、少数の質の高いサイトからリンクを貼られる方が上位に表示されやすいことは言うまでもありません。

Webサイトを高く評価してもらうためにも、多くの人に認められるような、権威性を持ったサイトを構築していきましょう。

Trustworthiness(信頼性)

E-A-Tの「Trustworthiness」とは、サイトを訪れたユーザーがそこに掲載されている情報を信頼できるかどうかを示す指標のことです。

たとえば、新商品レビュー記事の場合、実際に商品を使った人が記事を書くのと、そうでない人が記事を書くのとでは、信頼性が高いのは前者の記事と言えるでしょう。

また、サイトを誰が構築したのか、サイトの作成者や企業の名前を記載することで、サイトの信頼性を高めることができます。

信頼のある情報を提供していることを示すためにも、信頼性を確保していくように努めましょう。

E-A-Tが重要であると言われている理由

ここからは、なぜE-A-Tが重要であると言われているのかについて解説していきます。

Googleの公式ガイドラインに定められているから

E-A-Tが重要であると言われる一番の理由は、Googleの「検索品質評価ガイドライン」の中にWebサイトの評価基準の1つとして、E-A-Tが記述されているからです。

今や「ユーザーファースト」のGoogleにとって、E-A-Tはコンテンツを評価する際の重要な評価軸となっています。

世界一の検索エンジンであるGoogleで重要視されている評価を無視することはできないでしょう。

信頼性や権威性のない記事はユーザーニーズを満たせないから

では、なぜGoogleがE-A-Tを重要視するのでしょうか。それは、専門性や信頼性、そして権威性のないコンテンツは、ユーザーの満足度を満たすことができないからです。これは、「ユーザーファースト」のGoogleにとって致命的でしょう。

また、Googleのみならず、一般のユーザーとしても信頼性や権威性のない記事は見るに値しないと評価されてしまいます。

様々な情報が氾濫する高度情報社会の現在において、信頼のある記事を探すことはなかなか困難になってきています。フェイクニュースというような偽の情報も多数存在する中で、どのような内容のものが信頼できるのか、人々は神経質になってきています。

このような中で、信頼性・権威性を一切無視した記事が淘汰されていくのは必然とも言えるでしょう。

E-A-Tを満たすことでSEOに有利になるから

E-A-Tを満たすことはSEOにも有利に働きます。

従来は、検索キーワードの詰め込みや大量のリンク貼りによって、検索結果上位に表示することが可能でした。しかし、それらはユーザーの満足度を満たすことにつながりませんでした。

そのため、ユーザーの満足度を高めることができるような評価アルゴリズム、E-A-Tに切り替えるようになったのです。つまり、キーワードの大量記述やリンク貼りなどのような小手先の技術はGoogleに通用しなくなったということは、そのようなWebサイトはSEOに有利であるどころか不利になってしまうでしょう。

E-A-Tを満たすことは、SEO施策に直結するということがお分かりいただけるのではないでしょうか。

E-A-Tを踏まえたSEO施策

E-A-Tを踏まえたSEO施策は主に6つあります。ここでは、6つのSEO施策について説明していきます。

①:根拠ある引用元・運営元を記載する

1つ目は、根拠のある引用元や運営元から引用し、引用元・運営元をしっかりと記載することです。

当然のことながら、根拠があるということは専門性や信頼性が高いということです。専門性または信頼性の高い引用元を記載すれば、そのWebサイトの評価も上がります。たとえば、一般人が書いたブログを引用するのと、専門家が書いた記事を引用するのとでは、後者の方が専門性も信頼性も高いです。

根拠のある引用元の例としては、内閣府や国土交通省などといった政府の情報や、上場企業が運営しているサイトの情報などが挙げられます。

②:URLのSSL化(https://化)

URLのSSL化もSEO施策になります。

SSL化されたURLは、「http://」ではなく、「https://」から始まります。SSL化すると、ユーザー情報をハッキングされる確率が下がります。しかし、URLをSSL化したからといって、必ずしも安全なわけではないことに注意が必要です。

これはE-A-Tを高めるためというよりも、E-A-Tを高めるための前提条件として考えてください。

③:Googleマイビジネスへの登録・運用

Googleマイビジネスへの登録もSEO施策になります。Googleマイビジネスとは、企業や店舗の情報を公開する無料サービスのことです。

Googleマイビジネスで情報を公開することにより、企業の信頼性と権威性を向上させることができます。

④:一次情報を記載する

SEO施策のためには、引用元にも注意する必要があります。引用は原則として一次情報からするようにしましょう。

たとえば、Yahoo!ニュースから引用する場合、その大元となる情報源を辿るようにしましょう。それは、共同通信かもしれませんし、朝日新聞かもしれません。

ただのブロガーが書いた記事ではなく、クオリティペーパーと言われる新聞社や世界的に有名な通信社からの一次情報を引用することが重要なのです。

⑤:権威性の高い被リンクを獲得する

権威性の高いサイトからリンクを貼られることも、自身のWebサイトの権威性向上につながり、SEO施策の一つとなります。

権威性の高いサイト、すなわちユーザーから支持されているサイトからリンクを貼られるということは、リンクを貼られたサイトも権威性が高いということになり、Googleは高く評価します。

ただ、1つのサイトから貼られるだけではあまり意味がなく、ある程度の量も必要になってくるでしょう。

⑥:1つのジャンルに特化して運営する

1つのジャンルに特化して運営することもSEO施策につながります。なぜなら、テーマが分散しているよりも、1つのことに特化しているということは専門性が高いということを意味するからです。

専門性を高めるためには、特定のジャンルに絞ったコンテンツを構築すること、専門知識の量を競合サイトよりも増やすことが必要となります。

専門的なサイトを運営する際は、ネタを探し続けることが難しくなるため、持続可能なテーマを決めることが大事になるでしょう。

また、作成者が誰なのか明確にすることも専門性の評価を高めるために有効ですので、可能であれば作成者を明確にするようにしましょう。

まとめ:E-A-Tを高めて信頼性の高いメディア運営をしましょう

本記事では、E-A-Tとは何かについて説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

E-A-Tとは、Googleの品質評価基準の指標の1つであり、専門性・権威性・信頼性を高めることがSEO対策につながることもお分かりいただけたかと思います。

「ユーザーファースト」のGoogleは、近年Webサイトの評価アルゴリズムをアップデートしており、年々精度を上げてきています。これまでのような大量キーワードやリンク貼りなどのような小細工は通用しません。

本記事で説明したような、E-A-Tを踏まえたSEO施策を行い、より信頼性の高いメディアにしていくよう心がけていきましょう。

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監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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