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レスポンシブの意味とは。Webデザイン上で気を付けること

2025.6.27
読了まで約 6

Webページを表示させる際、スマートフォン・タブレット・PCなどの各デバイスに適したページにしておくことが重要です。これは、デバイスによっては広告が見づらくなったりし、ユーザーが他社サイトに流れてしまう可能性があるためです。

効果的な商品やサービスの広告を消費者に届けるためには、PCからアクセスしてきたユーザーにも、スマートフォンからアクセスしてきたユーザーにも適切に閲覧してもらえるよう対策を講じることが不可欠です。現在では、Googleがレスポンシブデザインを推奨していることもあり、自社サイトを検索結果の上位に表示させるためにも対策が必要とされています。

本記事では、このような課題を解決できるレスポンシブデザインの概要や種類、実装方法について詳しく解説します。ユーザー体験の向上と検索エンジン最適化の両面から、レスポンシブデザインの重要性と実践的な導入方法を学んでいきましょう。

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レスポンシブWebデザインとは?

レスポンシブWebデザインとは、スマートフォン・タブレット・PCなど、異なる画面サイズの幅を基準にしてWebサイト表示を柔軟に調整し、見やすくすることを指します。レスポンシブWebデザインのメリットは、同一のファイルですべてのデバイスに対応した表示ができる点にあります。

具体的には、テキストや画像など、ホームページの基本要素は共通のものを使用しながら、画面サイズに応じてレイアウトを自動的に変更します。これにより、更新や修正の際にファイルを一元化して管理できるようになり、効率的なサイト運営が可能になります。

さらに、GoogleがレスポンシブWebデザインを推奨していることも重要なポイントです。検索エンジン最適化(SEO)の観点からも、レスポンシブデザインの採用は有利に働く可能性が高いと言えます。

このような特性から、今後はますますレスポンシブWebデザインの重要性が高まっていくと予想されます。ユーザー体験の向上と管理効率の改善を両立させる手法として、多くのWebサイト運営者から注目を集めています。

関連記事:初心者でもわかるホームページのレスポンシブ化とは?

レスポンシブWebデザインの種類

レスポンシブWebデザインには、デバイスの画面サイズに応じて柔軟にレイアウトを調整する方法がいくつか存在します。主に「レスポンシブ」「リキッド」「フレキシブル」の3種類のレイアウト手法があり、それぞれ特徴が異なります。これらの手法を適切に選択・組み合わせることで、様々な画面サイズに対応した効果的なWebデザインを実現できます。

各レイアウト手法は、デバイスの画面幅に応じて異なるアプローチを取ります。例えば、CSSの切り替えを行う「レスポンシブ」、画面幅に合わせて全体の幅が変化する「リキッド」、最大幅と最小幅を設定できる「フレキシブル」など、それぞれに独自の特徴があります。これらの手法を理解し、適切に活用することで、ユーザーにとって使いやすく、視覚的にも魅力的なWebサイトを構築することができます。

以下では、これら3種類のレイアウト手法について詳しく解説していきます。各手法の特徴や利点を理解することで、自社のWebサイトに最適なレスポンシブデザインを選択する際の参考になるでしょう。

関連記事:CSSとは?基本や書き方を初心者にもわかりやすく解説

レスポンシブ

レスポンシブレイアウトとは、画面の幅に応じてCSSを切り替えるレイアウトのことです。
CSSの切り替えを行うピクセル数は「ブレイクポイント」と呼ばれ、このブレイクポイントの値を指定することで、ユーザーの使用デバイスに適した表示をすることができます。

レスポンシブレイアウトの特徴は、デバイスの画面サイズに合わせて柔軟に対応できる点です。例えば、PCで見た場合は横並びだった要素が、スマートフォンでは縦並びに変わるといった具合に、画面幅に応じて最適なレイアウトに自動的に変更されます。これにより、どのデバイスでも快適な閲覧体験を提供することが可能となります。

リキッド

次に、リキッドレイアウトは表示するデバイスの画面幅に合わせてサイト全体の幅が変化するレイアウトのことです。たとえばPCで制作したサイトをスマホで表示した際、サイト全体が見えず、何度も横スクロールをして煩わしい思いをされたことのある方も多いかと思います。

リキッドレイアウトは各要素の単位をパーセンテージにより指示するため、自社サイトをどのデバイスからも見やすく仕上げられるメリットがあります。このレイアウト方式を採用することで、ユーザーは端末の画面サイズに関わらず、快適にコンテンツを閲覧することができます。また、開発者にとっても、デバイスごとに個別のデザインを作成する必要がないため、制作の効率化につながります。

フレキシブル

最後に紹介するフレキシブルレイアウトも、リキッドレイアウトと同様に、各要素の単位をパーセンテージで表示するものです。ただし、フレキシブルレイアウトではさらに、画面の最大幅と最小幅を設定することができます。

あらかじめ設定した最大幅よりも大きなデバイスで表示した際には、外側に余白を作って見た目を整える機能があります。そのため、PCで表示したときのレイアウトだけ固定したいときには、こちらのフレキシブルレイアウトが最適だと言えるでしょう。このレイアウト方式は、デバイスの多様化に対応しつつ、デザインの一貫性を保つことができる点が特徴です。

レスポンシブWebデザインのメリット

レスポンシブWebデザインには、Webサイトを運営する事業者、商品やサービスを購入する消費者、そして検索エンジンといった様々な立場から見て多くのメリットがあります。主な利点は以下の3つです。

● サイト管理の手軽さ
● SEOに有利
● SNSでシェアされやすい

これらのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

①サイト管理の手軽さ

レスポンシブデザインを採用すると、サイト運営者は1種類のHTMLファイルを管理するだけで、あらゆるデバイスにサイトを表示させることができます。これにより、サイト管理の手間が大幅に削減されます。結果として、サイト管理担当者の人件費など、事業にかかるコストを抑えることができます。さらに、削減したコストを集客予算に充てたり、新規事業への投資に回したりすることも可能になります。

②SEOに有利

現代社会ではスマートフォンの普及が進み、Webページもスマホ対応が求められています。Googleなどの検索エンジンもモバイルフレンドリーなサイトを優先的に表示する傾向にあります。実際、Googleの公式ガイドラインにもこの点が明記されており、レスポンシブWebデザインがSEOにおいて重要であることが分かります。「コンテンツ is キング」と言われるほどコンテンツの重要性が高まっている現在、検索エンジンに評価されるデザイン面も十分に考慮することが不可欠です。

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③SNSでシェアされやすい

レスポンシブサイトは、使用デバイスに関係なく単一のURLで表示されるため、消費者がWebページをSNSでシェアしやすくなります。また、シェアされたサイトはあらゆるデバイスで適切に表示されるため、非レスポンシブなURLと比較して拡散数を増やすことができます。これは、ビジネスの認知度向上や潜在顧客の獲得にも繋がる重要な利点です。

以上のメリットを活かすことで、レスポンシブWebデザインは事業者、消費者、そして検索エンジンのそれぞれにとって有益な選択肢となります。ユーザビリティの向上、管理コストの削減、そしてSEO対策の強化を同時に実現できる、効果的なWeb戦略の一つと言えるでしょう。

関連記事:SNSとは?2025年版の最新一覧:種類・特徴・目的別に徹底比較

レスポンシブのデメリット・注意点

レスポンシブWebデザインには多くのメリットがありますが、同時にいくつかのデメリットや注意点も存在します。以下に主な3つの点を詳しく解説します。

①デザインの制限および崩れやすさ

レスポンシブデザインでは、すべてのデバイスで同一のHTMLを使用するため、レイアウトを大幅に変更することが困難です。そのため、デザインやフォントの選択肢が限られ、汎用性の高いものを使用する必要があります。

また、Webデザインの知識が不十分な場合、スマートフォンやタブレットでレイアウトが崩れる可能性があります。凝ったデザインを採用すると、一部のデバイスでサイトが正しく表示されない事態も起こり得ます。

したがって、レスポンシブサイトを制作する際は、シンプルで汎用性の高いデザインを心がけることが重要です。

②コーディングに要する時間

レスポンシブサイトの制作では、各デバイス向けのデザインを考案し、それぞれにコーディングを行う必要があります。管理すべきファイルは1つで済むものの、複数のデザインパターンを実装するには相応の時間と労力がかかります。

新たにレスポンシブデザインを導入する事業者は、デザイナーの作業時間を余裕を持って見積もることが大切です。これにより、コストや売上に関する認識のずれを防ぐことができます。

③スマートフォンページの表示速度低下リスク

レスポンシブサイトでは、1つのHTMLファイルですべてのデバイスに対応するため、管理が容易になります。しかし、PCとスマートフォンで同じデータを読み込むため、スマートフォンサイトで不要なデータまで読み込んでしまい、表示速度が低下する可能性があります。

実際、Webサイトの表示が3秒遅れるだけで、ユーザーの離脱率が約50%上昇するというデータもあります。そのため、レスポンシブサイトを制作する際は、すべてのデバイスで同じデータを読み込むことを考慮し、過度なデータ量を避けることが重要です。

これらのデメリットや注意点を十分に理解し、適切に対処することで、レスポンシブWebデザインの利点を最大限に活かすことができます。

関連記事:Googleの「ページスピードインサイト」で自社Webサイトの表示速度・パフォーマンスをチェック! 確認できる改善項目や具体的な対策を解説

レスポンシブWebデザインの実装方法

ここからは、レスポンシブWebサイトの作り方をご紹介します。難解なイメージを抱く方も多いかもしれませんが、実は非常にシンプルで、以下の2ステップで実装できます。

● meta viewportタグの追加
● CSSファイルで指定

これらのステップを順番に実行することで、レスポンシブWebデザインを実現することができます。具体的な手順は、HTMLファイルの編集とCSSファイルの設定が中心となります。この方法を用いることで、様々なデバイスに対応したWebサイトを効率的に構築することが可能となります。

それでは、各ステップの詳細について見ていきましょう。

meta viewportタグの追加

まずは、meta viewportタグを追加します。HTMLファイルで制作されたWebサイトの場合は、すべてのHTMLファイルのヘッダー部分に追記する必要があります。一方、WordPressで作成されたWebサイトであれば、共通のテンプレートファイルに追記する形で問題ありません。

このタグを追加することで、サイト訪問者の使用機器の画面サイズなどを読み取れるようになります。具体的には、デバイスの画面幅や初期のズーム倍率などの情報を取得し、それに基づいてレイアウトを調整します。これにより、PCやスマートフォン、タブレットなど、様々な画面サイズに対応したWebサイトの表示が可能となります。

CSSファイルで指定

メディアクエリを用いて、CSSでレスポンシブ指定を行います。この方法では、画面サイズに応じてCSSの適用内容を切り替えられるため、PCとスマホで表示やレイアウトを変えることができます。具体的には、@mediaルールを使用して、デバイスの画面幅に応じたスタイルを定義します。例えば、スマートフォン向けのスタイルを指定する場合は、@media (max-width: 480px) {...} のように記述し、その中に適用したいCSSプロパティを記述します。これにより、画面幅が480px以下の場合にのみ、指定したスタイルが適用されるようになります。同様に、タブレットやデスクトップPC向けのスタイルも、適切な画面幅の範囲を指定することで設定できます。

まとめ:検索エンジンへの対策にはレスポンシブWebデザインの導入が必須 !

冒頭でも述べたように、昨今は検索エンジンがレスポンシブWebデザインを推奨していることもあり、これから自社サイトを検索上位に表示させてより多くの消費者に商品・サービスを知ってもらうためにも、レスポンシブWebデザインを避けては通れません。

この記事でご紹介したメリット、およびデメリットを正確に把握しておき、レスポンシブWebデザインを効果的に取り入れることでSEOを強化しましょう。さらに、レスポンシブデザインの導入により、ユーザーエクスペリエンスの向上やサイト管理の効率化も期待できます。ただし、実装の際には注意点にも十分留意し、最適なデザインとパフォーマンスのバランスを追求することが重要です。今後のデジタルマーケティング戦略において、レスポンシブWebデザインは不可欠な要素となるでしょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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