株式会社Bizsmith(代表取締役:森 亮太)は、マーケティングツール(MAツール)を導入している企業のマーケター515名を対象に、MAツールの利用実態に関するアンケート調査を実施した。
本調査では、ツール導入による成果を「感じている」と回答した割合が全体の93%にのぼった一方で、「十分に活用できている」と回答したのはわずか32%にとどまった。また、全体の75%が「他に良いツールがあれば変更したい」と考えており、多くの企業が現状に満足していないという実態が明らかになっている。
調査ハイライト
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ツール導入による成果を「感じている」と回答した割合は全体の93%にのぼる一方で、「十分に活用できている」と回答したのは32%にとどまる。
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他に良いツールがあれば変更したいと考えている人は多く、導入の成果を「とても感じている」と回答したグループでも約77%が変更したいと回答。ツール利用料に「納得している」と回答したグループでも約74%が変更したいと回答している。
ツール運用の外注有無で満足度などに差が見られ、外注しているグループのほうが「成果満足度」「活用度」「利用料納得度」のすべてで高い結果となった。レポート全文は「マーケティングツール(MAツール)利用実態調査 調査結果分析レポート」で確認可能だ。
Bizsmithの見解
本来マーケティングツールは、企業の目的や状況に合わせて選定し、戦略に基づいて運用することで初めて成果を最大化できる。しかし実際には、ベンダーからの限定的な情報や既存システムとの相性などによって選定され、ノウハウやリソースがない状況でなんとなく運用される、というケースが多く見られる。
今回の調査でも、ツール導入による成果を実感している企業が多数ある一方で、「十分に活用できている」と回答した割合は3割にとどまり、75%が「他に良いツールがあれば変更したい」と考えているという結果になった。これは、ツールに価値を感じつつも、「もっと活用できるはずだ」という不満と期待が交錯している状況であると考えられる。また、ツールの運用を外部に委託している企業は、していない企業と比べて、成果満足度・活用度・料金納得度のいずれの項目でも高い傾向が見られた。
これらの調査結果から改めて感じたことは、MAツールの価値そのものではなく、どのツールを導入し、どのように活用するかということこそが重要だということ。中立的な立場からツール選定や運用を支援する存在が、今後ますます求められていくのではないだろうか。
具体的なツール選定には、電子冊子『マーケティングツール選定ガイドブック 2025年版』を確認してほしい。国内における代表的なマーケティングツールベンダー4社にインタビューを行い、各社が提供するそれぞれのプロダクトについての特徴をわかりやすく紹介している。
調査概要
調査名:マーケティングツールに関する調査
調査手法:Webアンケート
調査対象:全国 / 男女 / 20歳以上 / toCサービスを提供している企業のマーケター
調査期間:2025年1月23日(木)~ 2025年1月28日(火)
有効回答数:515