企業が信頼を獲得し、認知を広げるうえで、プレスリリースの活用はますます重要性を増しています。しかし、「どこから始めればよいのか」「PR TIMESを使うと何が変わるのか」と疑問を抱く広報・マーケティング担当者も多いのではないでしょうか。
PR TIMESは、国内最大級のプレスリリース配信サービスとして、多くの企業の情報発信を支えています。
本記事では、PR TIMESを初めて利用する方でも迷わず取り組めるよう、メリット、活用シーン、具体的な配信手順、料金体系、成功ポイントまでを解説します。
人事・経営層のキーパーソンへのリーチが課題ですか?
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目次
PR TIMESの概要
PR TIMESとは、プレスリリースを、より広範なメディアや潜在顧客に届けるためのプラットフォームです。
自社情報を一斉配信することで、メディアへの掲載機会を増やし、認知を高められます。
また近年はPR配信サービスのほか、動画制作・配信サービス「PR TIMES TV」の運営やタスク・プロジェクト管理ツールJootoの開発もしています。
▼プレスリリースについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
重要な役割を担うプレスリリースとは?意味や簡単に書けるポイントを紹介
PR TIMESの活用メリット
PR TIMESを活用する3つのメリットを解説します。
高い拡散性とメディア掲載のしやすさ
PR TIMESの最大の強みは、その圧倒的な拡散力にあります。
プレスリリースは、PR TIMESのプラットフォーム上だけでなく、提携している100社超のメディアパートナーに転載されます。
また、自社情報がメディアに転載されることで、Web上でのサイテーション(引用・言及)が増加し、結果的にブランド認知度と信頼性の向上につながります。
▼サイテーションについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
SEO担当者必見!サイテーションで競合に差をつける実践テクニック10選
SEO効果とWeb上での資産化
PR TIMES自体が極めてドメインパワーの強いWebサイトであるため、配信されたプレスリリースは検索エンジンの評価を受けやすく、特定のキーワードで上位表示されやすい傾向にあります。
さらに、プレスリリース記事から自社サイトや特定のLPへのリンクを張ることで、質の高い外部リンクの獲得効果も期待できます。
▼SEOについては、以下の関連記事で詳しく解説しています。
【2024年最新】SEOとは?基礎知識と具体的な施策を詳しく解説
「被リンク」とは?SEO初心者でもわかる本質と今日から始める獲得テクニック
企業の信頼性向上
プレスリリースを定期的に発信している企業は、それだけで社会的に認知され、信頼されているという印象を取引先、候補者、投資家、そしてユーザーに与えます。
PR TIMESを通じた情報発信は、企業のコーポレートブランディングを構築し、すべてのステークホルダーに対する信頼性の担保に直結するのです。
▼ブランディングやステークホルダーについては、以下の関連記事で詳しく解説しています。
現代の企業にとって最重要となる「ブランディング」を徹底解説! おすすめの施策や成功事例なども紹介
ステークホルダーとは?企業経営に欠かせない理由を徹底解説
PR TIMESの活用シーン
ここでは、PR TIMESの活用シーンを見ていきましょう。
新サービス・新製品のリリース時
新事業を市場に投入する際、その新規性や優位性、顧客にとっての価値を社会に伝えるためにプレスリリースを利用します。
機能を紹介するだけでなく、顧客が抱える具体的な課題をどう解決するのかというストーリーを盛り込めば、メディアや潜在顧客の関心を引けます。
企業ニュース・組織変更
会社の重要な変化を、公式かつ透明性をもって伝えるシーンでも活用されます。具体的には、資本提携の概要、資金調達、M&A、代表者の変更、新オフィス設立などです。これらの情報は、企業の成長ステージを取引先や投資家、そして採用候補者に示す上で重要です。
イベント・キャンペーン告知
イベントの開催情報をプレスリリースとして配信すれば、興味を持つであろう潜在顧客層へのリーチを拡大できます。
採用広報
PR TIMESは、採用マーケティングのツールとしても有効です。人材獲得競争が激しい現代において、「どんな環境で働くか」「どんな価値観を大切にしているか」という情報は、候補者にとって重要です。
▼採用マーケティングについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
採用マーケティングとは何か。必要とされる背景と考え方
情報収集
競合他社がどのような新製品を発表したのか、業界全体でどのようなトレンドが生まれているのかを、プレスリリースという一次情報から迅速かつ正確に把握できます。
「誰が、何を、いつ、どのように」発表したのかを一覧で確認できるため、市場調査やコンテンツ企画案を得るためのインプット源となるでしょう。
PR TIMESでプレスリリースを配信するまでの流れ
PR TIMESを通じたプレスリリース配信は、最大1営業日の準備期間で開始できます。具体的なステップは以下の通りです。
| ステップ | 内容 |
| お申し込み(企業登録申請) | 企業情報・担当者情報・請求先情報をフォームに入力して申請 |
| 企業審査(約1営業日) | 以上の提出情報とコーポレートサイトをもとに、実在性・信頼性をPR TIMESが審査 |
| 本登録完了 | 確認メールのURLをクリックして企業アカウントを本登録 |
| プレスリリース作成 | 管理画面で記事を作成 |
| プレスリリース配信 | 即時配信または予約配信を選択し、戦略的なタイミングで公開 |
PR TIMESの料金
以下はPR TIMESの料金プランをまとめた表です。
| プラン名 | 料金(税抜) | おすすめ | 特徴 |
| 従量課金 | 3万円/件 | 初めて・低頻度の企業 | 必要分だけ支払い、ムダなし |
| 月間定額 | 月8万円 | 月に複数配信する企業 | 1件あたりが割安 |
| 半年定額 | 月7.5万円 | 中期で広報強化したい企業 | 月間よりさらに割安 |
| 年間定額 | 月7万円 | 高頻度で配信したい企業 | 最もコスト効率が高い |
PR TIMESの活用ポイント
ここでは、PR TIMESの活用ポイントを整理します。
検索されるキーワードを意識した構成
プレスリリースは、一時的なメディア掲載を狙うだけでなく、検索エンジンを経由して長期的に顧客を連れてくるWeb資産として捉えるべきです。そのため、文章を作成する際には、ターゲット顧客が実際に検索するキーワードを意識して構成しましょう。
この際、タイトルは最も重要な要素です。
たとえば「【業界課題】を解決する○○支援をリリース」のように、課題解決キーワードやサービスカテゴリ名を盛り込むことで、検索流入を狙えます。
SEO視点で構成することで、プレスリリースが公開後も継続的に新規顧客との接点を生み出し続けます。
▼SEO対策におけるタイトルの付け方やその他のポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
SEO対策で大切な「タイトルの付け方」と「ディスクリプションの書き方」について
画像・資料の充実
多忙なメディア関係者や潜在顧客の興味を引き、閲覧し、内容を迅速に理解してもらうためには、画像や資料の充実化が重要です。
実際にPR TIMESの画像がそのままSNSで引用・拡散され、記事への流入源となるケースが多くあるため、魅力的なビジュアルを用意することが、二次拡散を狙う上でのポイントとなります。
発信後の施策も考える
プレスリリースをカスタマージャーニーの一部として位置づけ、配信後のアクションまで設計しましょう。
プレスリリースの末尾には、「詳細はこちら」「無料トライアルに申し込む」「ホワイトペーパーをダウンロード」といったCTAを末尾に設置します。
たとえば、採用に関するプレスリリースを出すのであれば、プレスリリースに合わせた情報が掲載された採用サイトや特設ページを事前に準備しておく必要があります。
誘導先が準備不足だと、PR TIMESで獲得した関心もそこで途切れてしまいます。
▼訪問者に特定の行動を促すための仕掛け「CTA」の詳細はこちらで紹介しています。
CTA(コールトゥアクション)とは? 基礎知識とポイント
関連記事/テンプレート
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・【テンプレート無料配布】カスタマージャーニーマップをパワーポイント(PPTX)で作ろう
PR TIMESの活用がおすすめの企業
PR TIMESは幅広い企業に利用されていますが、特に以下の条件に該当する企業におすすめです。
| おすすめの企業 | 課題・目標 | 期待効果 |
| スタートアップ・中小企業 | 認知向上、少ないリソースで露出 | 大手メディア露出、初期ブランディング強化 |
| BtoB企業 | 信頼性・専門性の担保、リード獲得 | 権威性向上、商談の説得力UP、リード獲得促進 |
| 採用広報を重視する企業 | 優秀人材獲得、企業文化の発信 | 応募意欲UP、タレントプール形成 |
| 高頻度で配信する企業 | 注目度維持、広報コスト最適化 | 定額でコスト効率UP、継続的な注目確保 |
関連記事
・マーケティングにおけるプロダクト広報とは
・「PR」とは?重要性や基礎知識
・採用広報とは?取り組む目的、ポイントを解説
PR TIMESに関するよくある質問
PR TIMESの基本的な疑問点について、簡潔に回答します。
PR TIMESとは何ですか?
PR TIMESとは、企業が公式なプレスリリースをメディア関係者や一般の生活者に向けて一斉配信するための、国内最大級のプラットフォームです。
PR TIMESの使用料金はいくらですか?
PR TIMESの基本機能は、プレスリリース1件あたり3万円(税抜)から利用可能です。
PR TIMESの活用がおすすめな企業は?
市場認知度を高めたいスタートアップや中小企業、信頼性と専門性を重視するBtoB企業、採用広報を重視する企業におすすめです。
まとめ:マーケティングにPR TIMESを活用しよう
PR TIMESは、企業の公的な信頼性を担保し、情報のWeb資産化を促進し、長期的なリード獲得とブランディングに貢献する戦略的なチャネルです。少ない労力でメディアへのリーチとSEO効果、そして信頼性向上という多大な効果をもたらす、費用対効果の高い手段と言えます。
また、特定のターゲット層に確実にアプローチしたいとお考えであれば、PR TIMESのような汎用的なプラットフォームに加えて、特定セグメントに特化したチャネルの検討も有効です。
人事担当者や経営層にアプローチしたい場合、プロフェッショナルが多数集まるメディアであるHRプロへの広告出稿やHRサミットなどのイベントへの参加をご検討ください。
▼日本最大級の人事・経営層向けメディア「HRプロ」やProFutureのイベントはこちらから
https://www.profuture.co.jp/mk/solution/248
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