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SEO担当者必見!サイテーションで競合に差をつける実践テクニック10選

2025.7.17
読了まで約 16

サイテーションは、現代のSEOにおいて被リンクと並ぶほど重要な評価指標として注目されています。本記事では、サイテーションの基本的な意味や、GoogleがE-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)やローカルSEO(地域検索で上位表示を目指す対策)でサイテーションを重視する理由をわかりやすく解説します。

さらに、競合に差をつけて検索上位を目指すための実践的なサイテーション獲得テクニックも10個厳選してご紹介。集客力アップに直結する具体的なノウハウをお伝えします。

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これだけは押さえたい!サイテーションの実践テクニック10

サイテーションとは?SEOにおける重要性を徹底解説

SEOにおける「サイテーション(Citation)」とは、Webサイト以外の場所で、ビジネスやブランド、製品、サービスに関する情報が言及されることを指します。具体的には、企業名、住所、電話番号(Name, Address, Phone Number = NAP情報)などが、他のWebサイト、オンラインディレクトリ、SNS、レビューサイトなどで言及されるケースが代表的です。

サイテーションは、直接的なリンクがなくても、検索エンジンがビジネスの存在や信頼性を認識するための重要なシグナルとなります。特に地域のお店やサービスが「地名+業種」などで検索されたときに、検索結果の上位に表示されるようにするローカルSEOにおいては、その重要性が高く評価されています。

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サイテーションの基本的な定義と役割

サイテーションは直訳すると「引用」や「言及」を意味します。SEOの文脈では、特定の情報源(ビジネス、ブランドなど)が、別のWebサイトやプラットフォーム上で言及されることを指します。この言及には、Webサイトへのリンクが含まれていなくても構いません。

主なサイテーションの要素は、以下のNAP情報です。

  • N (Name): 会社名、店舗名、ブランド名、サービス名
  • A (Address): 住所(番地、ビル名なども含む)
  • P (Phone Number): 電話番号

これらの情報が、オンライン上の様々な場所で一貫して言及されていることが重要です。サイテーションの役割は、検索エンジンに対して「このビジネスは実在し、信頼できるものである」というシグナルを送ることです。これにより、検索エンジンはビジネスの情報を正確に理解し、関連性の高い検索結果で表示する可能性が高まります。

NAPは、ローカルSEO・MEO(地図上での表示最適化)の土台となる要素であり、まずはNAPを正しく整えることがおすすめです。

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SEOにおけるサイテーションの重要性

サイテーションは、SEOにおいて直接的なランキング要因とは見なされにくいものの、間接的に非常に大きな影響を与える要素です。特に、検索エンジンアルゴリズムがビジネスの信頼性や権威性を評価する上で、サイテーションは重要な役割を果たします。

Googleは、ユーザーに最も関連性の高く、信頼できる情報を提供することを目指しています。サイテーションは、ビジネスがオンライン上でどれだけ言及され、認識されているかを示す指標となります。具体的には、以下の点でSEOに貢献します。

  • 信頼性の向上: 複数の信頼できる情報源でNAP情報が一致して言及されていることは、ビジネスの信頼性を高めます。Googleは、一貫した情報を持つビジネスをより信頼できると判断します。
  • E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の強化: サイテーションは、Googleが提唱するE-A-T(Experience,Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness)の評価に寄与します。業界の専門メディアや権威あるサイトからの言及は、ビジネスがその分野で専門性や権威を持っていることを示し、信頼性を高めます。
  • ローカルSEOへの影響: 特に地域に根ざしたビジネスにとって、サイテーションは不可欠です。Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報を補完し、地域名を含む検索(例:「渋谷 カフェ」)で上位表示される可能性を高めます。
  • ブランドシグナルの強化: サイテーションが増えることで、ブランド名やサービス名がオンライン上で広く認知されていることを検索エンジンに伝え、ブランドの力を強化します。

これらの要素が複合的に作用することで、検索エンジンはビジネスをより高く評価し、結果として検索ランキングの向上に繋がる可能性があります。

サイテーションと被リンクの違いを理解する

サイテーションと被リンクは、どちらもSEOにおいて重要な要素ですが、その性質には明確な違いがあります。両者を混同せず、それぞれの役割を理解することが重要です。

以下の表で、サイテーションと被リンクの主な違いを比較します。

項目 サイテーション(Citation) 被リンク(Backlink)
定義 Webサイト以外の場所で、ビジネス名、住所、電話番号(NAP情報)などが言及されること。リンクの有無は問わない。 他のWebサイトから自社のWebサイトへ向けられたハイパーリンクのこと。
リンクの有無 リンクがなくても成立する。 必ずリンクが含まれる。
SEOへの影響 主に間接的な影響。信頼性、権威性、認知度のシグナルとして機能し、特にローカルSEOで重要。 直接的なランキング要因。リンクの質や数によって、ドメイン評価やページ評価に直接影響を与える。
主な役割 検索エンジンがビジネスの存在と信頼性を認識し、E-E-A-Tを評価するための補助情報。 Webサイト間の関連性や重要性を示す指標。検索エンジンのクローラーがWebサイトを発見・評価する経路となる。
獲得場所の例 オンラインディレクトリ、レビューサイト、SNS、ニュース記事、ブログ記事(リンクなし)、プレスリリースなど。 他のWebサイト、ブログ、ニュースメディア、ポータルサイトなど。

サイテーションはビジネスの「存在証明」と「信頼性向上」に貢献し、被リンクはWebサイトの「評価」と「発見性」に直接寄与すると理解すると良いでしょう。どちらもSEO戦略において不可欠であり、相互に補完し合う関係にあります。サイテーションによってビジネスの信頼性が高まれば、結果的に被リンクを獲得しやすくなる可能性も考えられます。

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なぜサイテーションがSEOで評価されるのか?

Googleがサイテーションを評価する理由

Googleの検索アルゴリズムは、ウェブサイトや企業の経験、信頼性、権威性、そして専門性を多角的に評価しています。サイテーションは、ウェブ上の「言及」や「引用」であり、これは現実世界でのブランドの評判や認知度を反映する重要なシグナルとしてGoogleに認識されています。

特に、リンクを伴わない形での企業名、ブランド名、サービス名、住所、電話番号(NAP情報)などの言及は、意図的なリンク構築とは異なり、自然発生的で客観的な評価の証拠と見なされます。Googleは、ユーザーに最も関連性が高く、信頼できる情報を提供することを目標としており、サイテーションはその信頼性を測る上で非常に有効な指標の一つとなるため、その評価に大きく影響を与えます。

E-E-A-Tとサイテーションの深い関係

E-E-A-T(Experience:経験、Expertise:専門性、Authoritativeness:権威性、Trustworthiness:信頼性)は、Googleの検索品質評価ガイドラインにおいて、コンテンツの品質を測る上で非常に重視される概念です。サイテーションは、このE-E-A-Tを補強し、高めるための強力なシグナルとなります。

E-E-A-Tの要素 サイテーションによる貢献
経験(Experience) 実体験や体験談への言及。製品レビューや導入事例、体験談のシェアなど実際にその体験があったことがWeb上で可視化され、Googleはそれを「リアルな経験」として評価します。
専門性 (Expertise) 特定の分野における深い知識やスキルを示す言及。専門家や業界メディアからの言及は、そのトピックに関する専門家としての地位を裏付けます。
権威性 (Authoritativeness) その分野におけるリーダーとしての地位や影響力を示す言及。業界団体、有名企業、公的機関など、権威のある組織からのサイテーションは、ブランドの権威性を強く示します。
信頼性 (Trustworthiness) 情報やサービスが正確で信頼できることを示す言及。顧客からの高評価レビュー、受賞歴、第三者機関からの認定や推奨は、ブランドの信頼性を高めます。

このように、サイテーションは、外部からの客観的な評価としてE-E-A-Tの各要素を裏付け、Googleがそのウェブサイトやブランドを高く評価する根拠となります。特に、権威あるサイトや専門家からの言及は、直接的にE-E-A-Tを高める効果が期待できます。

ローカルSEOにおけるサイテーションの威力

地域ビジネスにとって、サイテーションはローカルSEO(地域検索エンジン最適化)において極めて重要な役割を果たします。「地域名+業種」といったローカル検索で上位表示されるためには、サイテーションが不可欠な要素となります。

Googleは、地域ビジネスの情報を正確に把握し、ユーザーに提供するために、ウェブ上でのNAP情報(Name:名称、Address:住所、Phone number:電話番号)の一貫性を重視します。ウェブ上の様々な場所(ビジネスディレクトリ、レビューサイト、地域ブログなど)で、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の情報と完全に一致するNAP情報が言及されていることは、Googleがそのビジネスの存在と信頼性を確認する上で非常に役立ちます。

地域に特化したサイテーションが多いほど、Googleはそのビジネスが特定の地域で活発に活動しており、地域住民に認知されていると判断します。これにより、ローカル検索結果での表示順位が向上し、地域からの顧客獲得に直結する可能性が高まります。

サイテーションを増やす実践テクニック10選

テクニック1 :NAP情報の統一と徹底

サイテーション獲得の基本であり、最も重要なのがNAP情報(Name, Address, Phone Number)の統一と徹底です。Googleは、企業や店舗の名称、住所、電話番号、そしてウェブサイトのURLがインターネット上で一貫して言及されているかを重視します。これらの情報がバラバラだと、Googleはどの情報が正確なのか判断に迷い、結果として信頼性が低いと評価する可能性があります。

具体的には、以下の項目について、すべてのオンライン上の情報源で完全に一致していることを確認し、もし不一致があれば修正しましょう。

項目 具体例と注意点
Name(名称) 会社名、店舗名、ブランド名。株式会社や有限会社などの法人格表記、屋号、商号、略称なども含め、表記揺れがないか確認します。(例:株式会社〇〇、(株)〇〇、〇〇)
Address(住所) 郵便番号、都道府県、市区町村、番地、建物名、部屋番号まで完全に一致させます。(例:東京都渋谷区〇〇1-2-3 〇〇ビル4F、東京都渋谷区〇〇1丁目2番地3号 〇〇ビル4階)
Phone Number(電話番号) 市外局番からハイフンを含めて統一します。(例:03-1234-5678、0312345678)フリーダイヤルやIP電話など、複数の番号がある場合は、メインとなる番号を統一し、他は補足情報として記載することを検討します。
WebサイトURL 正規URLを使用し、httpとhttps、wwwの有無、末尾のスラッシュの有無まで統一します。(例:https://www.example.com/、https://example.com/)

これらの情報が統一されていることで、Googleはビジネスが実在し、信頼できるものであると認識しやすくなります。これは、特にローカルSEOにおいて検索順位向上に直結する重要な要素となります。

テクニック2 :Googleビジネスプロフィールの最適化

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)は、ローカルSEOにおけるサイテーションの最も強力な情報源の一つです。ここに登録された情報は、Google検索やGoogleマップに表示され、ユーザーがビジネスを見つける上で非常に重要な役割を果たします。

最適化のポイントは以下の通りです。

  • 正確な情報入力: テクニック1で述べたNAP情報をはじめ、営業時間、サービス内容、カテゴリ、写真、動画などを漏れなく正確に登録します。
  • 写真の充実: 店舗の外観、内装、商品、サービス提供の様子など、高品質な写真を多数掲載することで、ユーザーへの訴求力を高めます。
  • 投稿機能の活用: 新商品、キャンペーン、イベント情報などを定期的に投稿し、常に最新の情報を提供します。これにより、ユーザーエンゲージメントが高まり、Googleからの評価にも繋がります。
  • 口コミの管理: 顧客からのレビューには誠実に返信しましょう。良い口コミには感謝を伝え、ネガティブな口コミには改善策を提示するなど、丁寧な対応を心がけることで、信頼性が向上します。
  • Q&A機能の活用: ユーザーからの質問に積極的に回答し、潜在的な顧客の疑問を解消することで、利便性が高まります。

Googleビジネスプロフィールを徹底的に最適化することで、Googleからの信頼を得やすくなり、ローカル検索での表示機会が大幅に増加します。

テクニック3:各種ビジネスディレクトリへの登録

ビジネスディレクトリ(オンライン電話帳や企業情報サイト)への登録は、サイテーションを増やすための基本的な戦略です。これらのサイトにNAP情報を登録することで、インターネット上にビジネス情報が点在する機会を増やし、Googleがビジネスの存在を認識しやすくなります。

主なビジネスディレクトリには以下のようなものがあります。

  • 総合型ディレクトリ:
    • iタウンページ
    • エキテン
    • Yahoo!プレイス
    • 食べログ、Retty(飲食店の場合)
    • ホットペッパービューティー(美容系の場合)
    • トリップアドバイザー(観光・宿泊施設の場合)
  • 業界特化型ディレクトリ: 業界に特化した専門的なディレクトリがあれば、積極的に登録しましょう。例えば、士業向けのポータルサイト、医療機関向けのポータルサイトなどです。これらのサイトからのサイテーションは、業界内での権威性を示すことにも繋がります。

登録する際は、必ずテクニック1で統一したNAP情報を正確に入力してください。重複や不正確な情報があると、逆効果になる可能性があります。また、可能な限り詳細な情報(営業時間、サービス内容、写真など)を追加し、プロフィールを充実させることが重要です。

テクニック4:プレスリリースを活用した情報発信

新サービス開始、新商品発表、店舗オープン、受賞、提携など、ニュース性のある情報があれば、プレスリリースとして配信しましょう。プレスリリースは、多くのメディアや情報サイトに転載される可能性があり、そこからの言及が質の高いサイテーションとなります。

プレスリリース配信サービスを利用することで、効率的に多くのメディアに情報を届けることができます。主な配信サービスには以下のようなものがあります。

  • PR TIMES
  • 共同通信PRワイヤー
  • アットプレス

プレスリリースを作成する際のポイントは以下の通りです。

  • 魅力的なタイトル: メディアの目を引く、簡潔で分かりやすいタイトルをつけましょう。
  • 情報の網羅性: 5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を明確にし、読者が知りたい情報を網羅します。
  • NAP情報とURLの明記: 企業名、所在地、電話番号、担当者連絡先、そしてウェブサイトのURLを必ず記載します。これにより、メディアが情報を引用する際に正確なサイテーションが行われやすくなります。
  • 写真や動画の活用: 視覚的な情報は、メディアの掲載意欲を高めます。

プレスリリースを通じて、権威性のあるメディアからの言及を増やすことは、ブランドの認知度向上だけでなく、SEO効果にも大きく貢献します。

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テクニック5:SNSでの積極的な情報共有と拡散

SNSは、ユーザーとの接点を作り、情報を拡散する上で非常に強力なツールです。SNS上での言及(メンション、シェア、ハッシュタグ付けなど)も、Googleがビジネスの存在や人気度を測る上で参考にするサイテーションの一つと考えられています。

主要なSNSプラットフォーム(X (旧Twitter)、Facebook、Instagram、LinkedIn、TikTokなど)を活用し、以下の点に注力しましょう。

  • プロフィール情報の最適化: 各SNSのプロフィール欄には、統一されたNAP情報とウェブサイトのURLを必ず記載します。
  • 定期的な情報発信: サービスの更新、イベント告知、日常の出来事など、ユーザーにとって有益な情報を定期的に発信します。
  • ユーザーとの交流: コメントやDMに積極的に返信し、ユーザーエンゲージメントを高めます。
  • ハッシュタグの活用: 関連性の高いハッシュタグを効果的に使用し、より多くのユーザーに情報が届くようにします。
  • ユーザー生成コンテンツ(UGC)の促進: ユーザーがビジネスについて投稿するよう促しましょう。例えば、キャンペーンでハッシュタグを付けて投稿してもらう、来店時に写真を撮ってもらう、レビューを促すなどの施策です。UGCは、信頼性の高いサイテーションとしてGoogleに評価されやすい傾向があります。

SNSでの積極的な活動は、ブランドの認知度を高め、自然な形でサイテーションを増やすことに繋がります。

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テクニック6:専門メディアや業界ブログへの寄稿と掲載

自社の専門知識やノウハウを活かし、業界の専門メディアや影響力のあるブログに記事を寄稿したり、インタビューを受けたりすることは、質の高いサイテーションを獲得する上で非常に有効です。

これらのメディアからの言及は、Googleがビジネスを特定の分野における権威として認識する手助けとなります。寄稿や掲載を通じて、以下の効果が期待できます。

  • ブランドの権威性向上: 専門家としての地位を確立し、業界内での信頼性を高めます。
  • 新たな顧客層へのリーチ: ターゲットとする顧客層が読んでいるメディアに露出することで、新規顧客獲得に繋がります。
  • 質の高いサイテーション獲得: 記事内や著者紹介欄に、会社名、サービス名、ウェブサイトURLが記載されることで、Googleからの評価が高まります。

アプローチとしては、メディアの編集部に直接企画を提案したり、業界のイベントでネットワーキングを通じて関係を築いたりする方法があります。寄稿する際には、必ず自社のNAP情報やウェブサイトURLが適切に記載されるよう、事前に確認しておきましょう。

◆「マーケトランク」では取材・執筆記事の企画や、企業のプレスリリース寄稿などを随時募集しています。

テクニック7 :イベントやセミナーの開催と情報発信

オフラインでのイベントやオンラインセミナーを開催することは、サイテーションの創出機会を大幅に増やします。イベントの告知から開催、そして事後の情報発信まで、一連の流れの中で多くのサイテーションが生まれる可能性があります。

具体的なアプローチは以下の通りです。

  • イベント告知サイトへの掲載: connpass、Doorkeeper、Peatixなどのイベント告知プラットフォームに情報を掲載します。これらのサイトからの言及は、サイテーションとして機能します。
  • SNSでの告知と拡散: イベントの告知をSNSで積極的に行い、参加者にもシェアを促します。イベント専用のハッシュタグを設定し、参加者が投稿する際の指針とすることで、関連する言及を増やします。
  • メディアへの情報提供: プレスリリースと同様に、イベント情報をメディアに提供し、掲載を促します。
  • イベントレポートの公開: イベント終了後、自社ウェブサイトやブログ、SNSでイベントレポートを公開します。これにより、参加できなかった人にも情報が届き、新たな言及の機会が生まれます。
  • 参加者からの言及促進: イベント中にSNS投稿を促したり、参加後のアンケートで感想を募り、ウェブサイトでの掲載許可を得るなど、参加者からの自発的な言及を促しましょう。

イベントを通じて、リアルな交流がオンラインでの情報拡散に繋がり、結果としてサイテーションの増加に貢献します。

◆マーケトランクの運営元、ProFuture(プロフューチャー)株式会社は、年間を通して多数のイベントを開催しています。

テクニック8:顧客からのレビューや口コミの促進

顧客からのレビューや口コミは、最も信頼性の高いサイテーションの一つです。Googleは、ユーザーがビジネスについてどのように感じているかを非常に重視しており、ポジティブなレビューが多いほど、信頼性が高いと判断します。

レビューを促進するための具体的な方法は以下の通りです。

  • Googleビジネスプロフィールでの口コミ促進: 来店客やサービス利用後のお客様に、レビュー投稿を依頼します。店舗内にQRコードを設置したり、レシートにレビュー依頼を記載したりする方法が有効です。
  • レビューサイトへの誘導: 飲食店であれば食べログやRetty、美容院であればホットペッパービューティーなど、業界特化型のレビューサイトへの投稿を促します。
  • メールやSMSでの依頼: サービス利用後のお客様に、感謝のメッセージとともにレビュー依頼のリンクを送ることも有効です。
  • レビューへの返信: すべてのレビューに丁寧に返信しましょう。ポジティブなレビューには感謝を、ネガティブなレビューには真摯な姿勢で改善策を伝えることで、他のユーザーからの信頼も得られます。

顧客の声は、最高のサイテーションとなり、新規顧客の獲得にも繋がります。積極的にレビューを促し、管理することが重要です。

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テクニック9:企業やサービスの受賞歴や認定の公開

企業やサービスが、業界団体や公的機関から何らかの賞を受賞したり、特定の認定を受けていたりする場合、これは強力なサイテーションとなります。受賞や認定は、第三者からの客観的な評価であり、Googleがビジネスの権威性や信頼性を判断する上で重要な要素となります。

受賞歴や認定をサイテーションとして最大限に活用するためには、以下の方法で積極的に情報を公開しましょう。

  • ウェブサイトでの掲載: トップページや「会社概要」「選ばれる理由」などのページに、受賞ロゴや認定マークを掲載し、詳細ページで受賞内容や認定機関について詳しく説明します。
  • プレスリリースでの配信: 受賞や認定を受けた際に、プレスリリースを配信し、広く情報を伝えます。
  • SNSでの告知: 受賞の喜びや認定の意義をSNSで発信し、フォロワーと共有します。
  • 名刺やパンフレットへの記載: オフラインの媒体にも受賞歴を記載し、対面での信頼性を高めます。

これらの情報は、「このビジネスは信頼できる」というメッセージをGoogleとユーザーの両方に伝える効果があります。

テクニック10:オフライン活動からオンラインへの言及を促す

オフラインでの活動や顧客との接点も、工夫次第でオンラインのサイテーションに繋げることができます。実店舗を持つビジネスや、対面でのサービス提供が多いビジネスにとって特に有効な方法です。

具体的な施策は以下の通りです。

  • 店舗内での情報提示:
    • レジ横や待合スペースに、GoogleビジネスプロフィールのQRコードやレビューサイトへの誘導POPを設置します。
    • SNSアカウントのフォローを促すポスターや、ハッシュタグを紹介する案内を掲示します。
  • 名刺やパンフレットへの記載:
    • 名刺やパンフレットに、ウェブサイトのURL、SNSアカウント名、GoogleマイビジネスのQRコードなどを記載します。
    • 「〇〇で検索!」といったキャッチフレーズを添え、検索行動を促します。
  • 顧客への直接的な声かけ:
    • サービス提供後や商品購入時に、「よろしければGoogleでレビューをお願いします」「SNSで感想をシェアしていただけると嬉しいです」といった形で、直接的にオンラインでの言及を依頼します。
    • 「#〇〇(あなたのビジネス名)」を付けてSNSに投稿してもらうよう促すことで、関連する言及を増やします。
  • イベントやセミナーでの誘導:
    • イベント中にSNSでのライブ投稿を促したり、イベント後のアンケートでウェブサイトへの誘導を行うなど、オフラインからオンラインへの動線を設計します。

オフラインとオンラインの活動を連携させることで、多角的にサイテーションを増やし、ビジネスの認知度と信頼性を高めることができます。

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サイテーションに関するよくある疑問と注意点

ネガティブなサイテーションへの対処法

サイテーションはブランドの信頼性向上に貢献しますが、時にはネガティブなサイテーション、つまり否定的な口コミや誤った情報が拡散されることもあります。これらに適切に対処することは、ブランドイメージの保護とSEOへの悪影響を最小限に抑える上で非常に重要です。

ネガティブなサイテーションの種類

  • 顧客からの低評価レビュー: Googleビジネスプロフィール、食べログ、Rettyなどのレビューサイトでの低評価。
  • SNSでの批判的な投稿: X(旧Twitter)、Facebook、Instagramなどでの不満や苦情。
  • 誤った情報やデマ: ブログ記事、ニュースサイト、掲示板などでの事実と異なる情報。

対処の基本原則

ネガティブなサイテーションへの対処は、迅速性、誠実性、そして透明性が鍵となります。

  • 事実確認: まずは冷静に情報の真偽を確認します。
  • 誠実な対応: 誤りがあれば謝罪し、改善策を提示します。
  • 建設的な対話: 可能であれば、批判の背景にある問題を理解し、解決に努めます。
  • 公式な情報発信: 必要に応じて、正確な情報を公式チャネルから発信します。

具体的な対処方法

サイテーションの種類 具体的な対処法 ポイント
Googleビジネスプロフィールなどの口コミ

すべてのレビューに丁寧に返信することを心がけましょう。ポジティブなレビューには感謝を、ネガティブなレビューには真摯に謝罪し、具体的な改善策や対応策を提示します。問題が解決した場合は、その旨を追記することも有効です。

感情的にならず、プロフェッショナルな姿勢を保つことが重要です。他のユーザーもその返信を見ていることを意識しましょう。

SNSでの批判・誤情報

公式アカウントから迅速に正確な情報を提供し、誤解を解消します。場合によっては、個別のDMなどで丁寧に対応し、問題解決に努めます。悪質な誹謗中傷の場合は、プラットフォームへの報告や、弁護士に相談して法的措置を検討することも必要です。

情報が拡散する前に、初動対応を迅速に行うことが肝心です。炎上を避けるためにも、慎重な言葉選びが求められます。

ブログ・メディアでの誤情報

記事の管理者や運営者に連絡を取り、情報の修正や削除を依頼します。その際、客観的な証拠や正確な情報を提供し、丁寧な言葉で依頼しましょう。

情報の訂正が難しい場合でも、自社サイトやプレスリリースで正しい情報を発信し続けることで、検索結果における信頼性を高めることができます。

ネガティブなサイテーションは避けられないこともありますが、適切な対処を行うことで、かえってブランドの信頼性を高める機会に変えることも可能です。

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サイテーション獲得の際の注意点とNG行為

サイテーションはSEOにおいて強力な要素ですが、その獲得方法には細心の注意が必要です。Googleはユーザーの利便性と検索品質を重視しており、不自然なサイテーション獲得はペナルティのリスクを伴います。

サイテーション獲得の注意点

  • NAP情報の厳格な統一: 企業名(Name)、住所(Address)、電話番号(Phone)は、すべての掲載先で完全に一致させる必要があります。表記揺れはGoogleが同一の事業所と認識する妨げとなり、サイテーションの効果を損ねる可能性があります。
  • 関連性の高い媒体を選ぶ: 自社のビジネスや業界に関連性の高いウェブサイト、ディレクトリ、メディアに掲載されることを目指しましょう。無関係なサイトからのサイテーションは、SEO効果が低いだけでなく、スパムと見なされるリスクもあります。
  • 質の高いサイテーションを重視: 量よりも質を追求することが重要です。信頼性の高い情報源からのサイテーションは、Googleからの評価も高まります。
  • 自然な獲得を心がける: 人為的に大量のサイテーションを短期間で作成する行為は避けるべきです。事業活動や顧客とのエンゲージメントを通じて、自然に言及される機会を増やすことが理想です。
  • Googleのガイドライン遵守: Googleの「Google 検索の基本事項」などを確認し、遵守することが不可欠です。

サイテーション獲得のNG行為

以下のような行為は、Googleのガイドラインに違反し、検索順位の低下やペナルティの原因となる可能性があります。

  • サイテーションの購入・売買: 金銭を介してサイテーションを獲得する行為は、明確なガイドライン違反です。
  • 不自然な大量生成: ツールなどを用いて、短期間に大量のサイテーションを自動生成する行為はスパムと見なされます。
  • 虚偽情報の掲載: 存在しない住所や電話番号、サービス内容など、事実と異なる情報を掲載することは絶対に避けるべきです。
  • 関連性の低いスパムディレクトリへの登録: 質の低い、あるいはスパム目的のディレクトリに多数登録しても、SEO効果は期待できず、むしろ悪影響を及ぼす可能性があります。
  • 自作自演のレビュー・口コミ: 従業員や関係者が顧客を装ってレビューを投稿する行為は、信頼性を損ね、Googleからのペナルティ対象となります。

誠実かつ地道な努力が、長期的なSEO効果とブランド信頼性の向上に繋がります。

サイテーションの効果測定と確認方法

サイテーション獲得施策は、その効果を定期的に測定し、改善に繋げることが重要です。直接的な効果測定は難しい側面もありますが、間接的な指標やツールを活用することで、その影響を把握できます。

サイテーションの効果測定指標

サイテーションが増えることで期待できる主な効果は以下の通りです。

  • ブランド検索数の増加: 企業名やサービス名での検索が増加している場合、ブランド認知度が向上し、サイテーションが貢献している可能性があります。Google Search Consoleで確認できます。
  • ローカルパック表示回数の増加: 地域名+キーワードでの検索において、Googleマップの3パックやローカルパックと呼ばれる上位3位までの店舗やビジネス情報に表示される機会が増えれば、MEO対策としてのサイテーションが機能している証拠です。Googleビジネスプロフィールのインサイトで確認できます。
  • MEO順位の上昇: 特定の地域でのビジネスに関連するキーワードでの検索順位が上昇していれば、サイテーションがその要因の一つであると考えられます。
  • Webサイトへの流入増加: 特にローカル検索からのWebサイトへのアクセスが増加している場合、サイテーションがユーザーの行動を促している可能性があります。Googleアナリティクスで確認できます。
  • 電話問い合わせ・来店数の増加: Googleビジネスプロフィールからの電話問い合わせ数やルート検索数が増加していれば、サイテーションが実店舗への集客に貢献していると判断できます。

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サイテーションの確認方法

自社や競合のサイテーションがどこに存在するかを確認する方法はいくつかあります。

  • Google検索:
    • 自社のNAP情報で検索: 企業名、住所、電話番号を個別に、または組み合わせてGoogle検索してみましょう。様々なサイトでの言及が見つかるはずです。
    • 「会社名 口コミ」や「会社名 評判」で検索: 口コミサイトやレビューサイトでの言及を確認できます。
  • Googleビジネスプロフィールのインサイト:

    Googleビジネスプロフィールの管理画面にある「インサイト」では、検索された方法(直接検索、間接検索など)や、ユーザーがビジネスプロフィールに対して行ったアクション(ウェブサイトへのアクセス、ルート検索、電話など)を確認できます。サイテーションが増えることで、これらの数値が向上する可能性があります。

  • SEOツール・MEOツール:

    有料のSEOツールやMEOツールには、サイテーションを自動で検出・管理する機能が搭載されているものもあります。これらのツールを活用することで、効率的にサイテーション源を特定し、NAP情報の統一状況をチェックすることができます。例えば、特定のキーワードでのローカル検索順位を追跡する機能なども役立ちます。

  • 競合他社のサイテーション調査:

    競合他社がどのようなサイトからサイテーションを得ているかを調査することも有効です。自社がまだ登録していない、あるいは言及されていない有望な媒体を発見できる可能性があります。競合のNAP情報で検索したり、上記のようなツールを活用して調査します。

関連記事:ベンチマークの概念と実践方法:成功に導く活用法とは?

定期的にサイテーションの状況を確認し、不足している部分があれば新たな獲得施策を検討したり、NAP情報の不一致があれば修正を行ったりと、PDCAサイクルを回すことが重要です。

まとめ

サイテーションは、被リンクとは異なる形で企業の信頼性、専門性、権威性を示す重要なSEO要素です。GoogleがE-E-A-Tを評価する上で、サイテーションはビジネスの正当性を裏付け、特に地域に根ざしたビジネスにおいては、Googleマップなどのローカル検索での上位表示に不可欠です。NAP情報の統一からGoogleビジネスプロフィールの最適化、SNSでの情報発信、顧客レビュー促進まで、多岐にわたる実践テクニックを継続的に実行することで、検索エンジンからの評価を高め、競合との差別化を図り、オンラインでの集客力向上に繋げられます。戦略的にサイテーションを積み重ね、ビジネスの成長を加速させましょう。

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監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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