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SEOに影響する? Web制作で気をつけたいページネーションとは

2021.3.4
読了まで約 3

ページネーションという言葉は、あまり聞き慣れない言葉かもしれません。しかし実際にはよく目にしているWebページの機構で、情報量の多いコンテンツがあるページには無くてはならないものです。

本来はユーザーがWebサイトを閲覧しやすくする機構ですが、しっかりと設置しないとSEOにも影響してきます。

今回は、Webサイトの制作時に気をつけたいページネーションについて解説します。

ページネーションとは?

ページネーション(pagination)とは、情報量の多いコンテンツをWebページに掲載する場合にページを分割して見やすくすること、及びその仕組みをいいます。日本語ではページ割り、丁付けなどとも呼ばれ、パジネーションという人もいます。

ページネーションを具体的に目にするのは、検索エンジンやECサイトなどのページ下部が多いでしょう。「番号」や「次」、もしくはページが進めば「前」などと、ページめくりができるように工夫されているのを見ることがあると思います。これがページネーションです。

●ページネーションの必要性
コンテンツの多いWebサイトを、分割せずに下に長いページを作ることはユーザビリティの観点から良いことではありません。多くの文章や画像を1ページに集約すると、読み込むのに時間がかかってしまい、ユーザーにストレスを与えることになります。

また、いつ終わるのかわからないページをダラダラとユーザーに読ませるのも、好ましいことではありません。ページネーションを設置しておけば、読んでいるコンテンツがあとどれくらいありそうなのかユーザーに提示することができ、ページ間の移動も楽になるため結果として離脱率を低くできるといわれています。

またページネーションの有無はSEO(Search Engine Optimization : 検索エンジン最適化)にも影響を与えますので、以下で確認していきましょう。

関連記事:SEOとは?SEO対策の基礎知識と具体的な方法を詳しく解説

ページネーションはSEOにも影響する?

世界40カ国以上で検索エンジンのトップシェアであるGoogleは、日本でも80%以上のシェアを獲得しています。このようなことからSEO対策をサービスしている会社の多くは、GoogleへのSEOを主に行っているといっても過言ではありません。

Googleは、Googlebotと呼ばれるクローラーで定期的にWebサイトを巡回し、Webサイトの情報を収集して解析、結果をデータベースに登録し評価を行います。ユーザーがキーワードで検索を行ったときには、この評価を元に順位が決められ検索結果として表示されるのです。

ページネーションではコンテンツを複数のページに分割しますが、Googleではそれをバラバラのページとして評価するのではなく、ひとまとめのコンテンツとして評価します。 ここでは、個別のページによる評価ではなくサイト全体の評価になるというのがポイントです。複数の被リンクをまとめることによって、質の高いコンテンツと評価され検索上位に表示される可能性が高くなるのです。

Web制作時に気をつけること

ページを小分けにすることによって被リンクが多くなり評価される、といっても、小分けにすればするほど良いというわけではありません。ページ下部の番号(ページネーション)がやたら多いとしたら、あなたはそのWebサイトを、最後まで見る気になるでしょうか?

コンテンツの少ないページが連続するとユーザーはクリックする回数が増えてしまい、面倒になって離脱率が高くなってしまうのです。ページネーションを行う場合には、各ページに適度なコンテンツを配分することが重要です。

次はデザイン上の注意点になりますが、ページネーションを設定する場合にはクリック領域を広めに取ることも肝心です。

現在ではWebサイトを見る場合に、パソコンなどよりスマートホンやタブレットで見ることが多くなってきています。マウスでカーソルを操作するのであれば、ピンポイントで要素(この場合は番号など)をクリックすることは比較的容易です。スマートホンやタブレットでは指で要素をタップ(クリック)することになるので、クリック領域が狭いとうまく移動できず、ユーザーのストレスになってしまうのです。

また、現在ユーザーがいるページ番号の色を変えるなど、ページネーションを設置するのであれば、ユーザビリティを落とさないようにする工夫が必要です。

コンテンツが多い場合には設置することによって、SEOにも効果があるページネーション。ユーザーにとってもとても有益な仕組みですが、Web制作者がちょっとした心遣いを怠ると逆効果になりかねません。肝心なことはユーザビリティです。これを忘れないようにしましょう。

まとめ

◆ページネーションとは、情報量の多いコンテンツをWebページに掲載する場合にページを分割して見やすくすること。もしくはその仕組みのこと。

◆ページネーションを設置しておけば、読んでいるコンテンツがあとどれくらいありそうなのかユーザーに提示することができる。ページ間の移動も楽にので結果として離脱率を低くできる。

◆ページネーションにより複数のページに分割されたコンテンツは、ひとまとめのコンテンツとして評価される。Googleでは複数の被リンクをまとめることによって、質の高いコンテンツと評価され検索上位に表示される可能性が高くなる。

◆ページネーションを設定する場合には、クリック領域を広くデザインする。スマホやタブレットなどでの利用も考慮し、指でもタップしやすくするなどデザイン上の配慮が大切。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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