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急成長を見せる音声広告業界!市場規模、音声メディアなどをご紹介

2021.7.2
読了まで約 6

近年、スマートフォンの個人に対する普及率は非常に高まっている。スマートフォンを通じてインターネットラジオや、デジタルミュージック(ストリーミングやダウンロードをして聴くデジタルデータ音楽)サービスなどの音声メディアを利用したことがある方は多いのではないでしょうか。また、今年流行したClubhouse(クラブハウス)は自宅にいながら手軽に気になる音声コンテンツが聞けると好評で、一気にユーザー数を増やしました。2021年4月にLINEリサーチが発表した調査結果では、Clubhouseの認知率は69%という高い結果が出ています。10代から50代までの幅広い世代で6~8割程度の認知となっており、短い時間で幅広い年齢層に浸透したことが分かります。Clubhouseの流行でスマートフォンを使い音声サービスを利用することがより身近になったと思いますが、世界では少し前から多くのユーザーに利用されています。現在、音声メディアの一つであるデジタルミュージックサービスだけでも世界での利用ユーザー数は13億人を超えており、今後もユーザーの増加が見込まれています。音声だけなので運転中や、仕事・家事をしながらなど、“ながら視聴”で聴かれていることが多く、手軽に生活に組み込められるところがユーザーに好評です。
それと同時に音声メディアに関連して音声広告市場についても急成長を見せています。ここでは音声広告とは、という基本的な部分から、音声広告の市場規模、音声広告を出稿できる音声メディア・強みについてなど、それぞれ詳しくご紹介していきます。

音声広告とは

音声広告と聞くとラジオCM(ラジオ広告)をイメージされる方も多いかと思いますが、それだけではなくラジオやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービス、インターネットラジオなどの音声メディアへ出稿されている広告のことを指します。音声広告はオーディオ広告・デジタルオーディアドとも呼ばれています。音声のみの広告はラジオ広告が主流で以前は音声広告とは呼ばれていませんでしたが、近年デジタルミュージックサービスなどのサービスが広がったこともあり、音声広告(オーディオ広告・デジタルオーディアド)と呼ばれるようになりました。音声広告は音楽ストリーミングサービスやインターネットラジオの合間に配信することができ、長さは15〜60秒程度になります。

音声広告の市場規模

日本ではまだあまり聞く機会が少ない音声広告ですが、アメリカでは2020年度の広告収入が30億ドル(約3,357億円)を超えるまでに成長している市場となります。この6年で10倍もの成長を見せており、今年中には日本のラジオ市場とほぼ同じ規模になると言われています。

まだまだ馴染みが少ない音声広告ですが、日本においても急激に伸びている市場になります。デジタルインファクト社が2020年2〜3月に行った調査によると、デジタル音声広告の市場規模は2019年に7億円だったのに対し、2020年度には前年比229%アップの16億円となっています。そして2025年には420億円に達する規模になるのではないかと言われており、今後成長が注目されている市場になります。

急激に成長している背景として利用ユーザー数の増加が挙げられます。2021年1月に発表された株式会社オトナルと株式会社朝日新聞社の調査によると、現在日本でのインターネットラジオの一つであるポッドキャストの利用ユーザー数は、1123万人を越えると推定されています。そしてその中で、この1年以内にポッドキャストを聴き始めた人は47.1%となっており、この短期間でユーザー数が急増していることが分かります。昨年度から続くコロナの影響でおうち時間が増え、そのことも追い風となり今後も音声メディア業界や音声広告業界の急激な成長が見込まれています。

音声広告を出稿できる音声メディア

ここでは音声広告を出稿できる音声メディアを4つ紹介していきます。

−Spotify(スポティファイ)

Spotify(スポティファイ)は7,000万以上の音楽や260万番組以上のポッドキャスト、コンテンツが揃っているストリーミングサービスです。2006年にスウェーデンで創業されました。2021年現在、利用ユーザー数は3億5,600万人、うち有料会員数は1億5,800万人となっており、音楽配信サービスの中では世界最大手になります。日本では2016年9月にサービスが開始されました。対応している電子端末はパソコン・スマートフォン・タブレット型端末・ゲーム機などになります。

音楽再生など基本的な機能は無料になり、聴きたい音楽の検索、音楽コレクションの作成、友人や気になるアーティストがどんな音楽を聴いているかの確認、個人のRadio ステーションの作成ができます。有料プランでは金額によってできることが異なりますが、広告なしで音楽が聴けたり、作成したプレイリストを誰かと共有できたりが可能になります。

Spotifyの音声広告では曲と曲の間に最大30秒の音声広告を配信することが可能となっています。Spotifyアプリ使用のユーザー属性(年齢、性別、住んでいるエリア、音楽ジャンルなど)に合わせた広告配信ができることが特徴です。

−radiko(ラジコ)

radiko(ラジコ)は2010年に日本で運営が始まりました。スローガンは「世界を広げる、音がある。」で、パソコンやスマートフォン等でラジオが聴ける無料の音声サービスです。現在、日本でのみ聴取が可能なサービスとなっています。
利用ユーザーがいるエリアのラジオを聴くことができ、一部の番組はタイムフリー機能というものがあり過去1週間以内の番組聴取が可能となっています。また有料でのプレミアム会員になるとエリアフリー聴取に登録されている番組であればエリアの縛りはなくなり、日本全国の番組を聴くことができます。

2020年春には、月間ユニークユーザー数は過去最大の900万人を超え、 1ユーザーあたり1日約130分聴かれています。99局もの日本中のラジオ局が参加しており、有料会員であれば日本全国のラジオをユーザーの都合が良い時間帯でいつでも番組数の制限なく聴くことができます。

radikoの音声広告では全国各地の放送局の中で差し替え可能な広告枠が用意されており、それぞれのコンテンツの間に広告を挿入する事ができます。

−Podcast(ポッドキャスト)

Podcast(ポッドキャスト)はインターネットラジオ、インターネットテレビの一種になり、インターネット上で音声や動画のデータファイルをアップロードし公開することで、他のユーザーが視聴することができるサービスです。個人で作成ができるため、内容は多岐にわたり、ポッドキャストで聴けるジャンルはニュース、音楽、コメディ・お笑い、社会・文化、テレビ番組・映画、スポーツ、ビジネス、健康・フィットネス、教育、アートなどと幅広くなります。ポッドキャストは、Apple社のiPod(アイポッド)と、放送を意味するbroadcast(ブロードキャスト)を組み合わせた造語になり、iPhoneやiPadに初めから装備されている機能になります。

ポッドキャストの音声広告「ポッドキャストオーディオアド」はダウンロード数に応じた広告費の支払いや、ユーザー属性(年齢、性別、住んでいるエリア、音楽ジャンルなど)を元にターゲティング可能という性質を持っています。これにより、予算に応じた広告配信量で課金される音声広告の広告出稿が可能となっており、予算上限になると自動的に広告挿入が停止されます。

−J-WAVE(ジェイウェーブ)

J-WAVE(ジェイウェーブ)は東京のFMラジオ放送局です。1987年末に設立され、翌年10月より放送を開始しています。東京の民放FM局では2番目に開局しました。2006年には、日本で初めて音楽番組専門のインターネット無料配信サービス「Brandnew J “Just Like Radio”」を運用し、2006年8月には主に首都圏を対象としたインターネットサービスプロバイダ事業「J-WAVE@NET」(ジェイウェィブ・アット・ネット)を開始しました。インターネットと放送の融合を放送局自らがプロバイダ事業に乗り出す国内初の例です。

J-WAVEが、各種ウェブサイト、ポッドキャスト、スマートスピーカーに配信しているポッドキャスト番組の広告枠にデジタル音声広告を配信する「J-WAVEポッドキャストオーディオアド」では予算に合わせて広告出稿ができます。ユーザー属性(年齢、性別、住んでいるエリア、音楽ジャンルなど)や出稿数に応じた広告費で広告出稿ができることが特徴です。配信日時や曜日を指定する“日時ターゲティング”や、国・県などといった位置情報を指定する“エリアターゲティング”、特定のデバイスだけに配信する“デバイスターゲティング”なども、対応可能となっています。

音声広告の5つの強み

−完全聴取率の高さ

有料の音声メディアサービスを契約している場合は途中に流れる広告をスキップすることができますが、無料で音声メディアを利用している場合には、広告をスキップすることができないため、音声広告を最初から最後まで聴くことになります。
音声広告は配信したユーザーに高い確率で届けられるので、広告自体に興味を持ってもらえる可能性も高くなります。

−スムーズに広告を案内できる

広告は本来視聴したいと思っている内容との乖離した情報や、胡散臭さ、繰り返し表示されることなどから嫌がられることが多々あります。その中で音声広告はストレスがあまりなく案内できる広告と言われています。音声メディアは運転や、仕事・家事をしながらなど、“ながら視聴”で聴かれていることや、コンテンツとコンテンツの間に広告を流すことでストレスを感じさせにくくすることが可能となっています。

−ユーザーが興味のある広告を案内できる

音声広告はインターネットを通しての配信になるため、実際に視聴している方の年齢、性別、興味、時間帯、位置情報などユーザーの詳しいデータを集めた上で広告を出稿できるメリットがあります。ユーザーの視聴履歴など個人の情報に対して従来よりも細かいデータを集めることができるため、より顧客目線にたった広告の作成が可能です。

−耳から聞くことで記憶に残りやすい

ある広告における記憶に対する研究によると、人が話す声の方が音楽よりも話し手の感情が伝達しやすく、効率によく情報を伝えられるという傾向があると言われています。また音声広告の方が、視覚的に看板や目にする広告よりも記憶として残りやすくなります。

耳から聴くことで記憶に留まりやすく、商品・サービスの購入を促すことや、そのブランドの認知度のアップにも繋がると言われています。

−比較的、広告費用が安くなる

音声のみの広告になるため、従来の動画などの広告よりも価格を抑えての作成が可能です。先ほどもお伝えしましたが、実際の視聴ユーザーの細かなデータを集めることが可能なため、よりユーザーが興味のある広告を作成することも可能になります。

音声広告の弱み

音声広告の弱みは音声のみでの案内になるため、生活にあまり馴染みがなく認知されていないものの場合、案内が難しくなるところになります。

また、日本での視聴者数がテレビと比べるとまだまだ少ないという点です。そのため広告自体を聴く人が少なくなります。こちらは今後もユーザーが増えることが見込まれているので、ある一定の利用人数まで増えると問題にはならないでしょう。

音声広告の展開

音声広告のみではなく、バナー等のWeb広告を組み合わせるなど聴覚と視覚で連携して広告を打ち出すことが有効と言われています。リターゲティングと呼ばれる手法で一度ユーザーに対して広告を配信し再度案内することで、サービスへの申し込みや購入に繋げやすくするものです。実際にアメリカのポッドキャスト広告で積極的に活用されているものになります。

まとめ

ここでは音声広告とは、という基本的な部分から市場規模・音声メディア、音声広告の強みについてなどご紹介しました。
今まではラジオ広告が主流でしたが、様々なストリーミングサービスやインターネットラジオの利用が広がったことで、音声メディアという新しい言葉が生まれました。音声広告ではインターネットを使用するサービスの特性上、ユーザー属性(年齢、性別、住んでいるエリア、音楽ジャンルなど)にあった広告出稿が可能となっており、より見込み客に近い層に広告を案内することが可能です。また、音声広告のみではなくバナー等のWeb広告を組み合わせるなど、聴覚と視覚で連携して広告を打ち出すことでより効果的な広告が出稿できると言われています。
そして運転や、仕事・家事をしながらなど、“ながら視聴”で、手軽に興味があるコンテンツ視聴ができると好評の音声メディアは年々利用ユーザー数を伸ばしており、今後も注目されていくと思います。音声広告業界は2025年には420億円に達する規模になるのではないかと言われており、音声広告に興味がある方は、是非参考にしていただければ幸いです。

監修者

古宮 大志

古宮 大志

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長
大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

執筆者

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