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APIとは?基本的な意味や連携、代表的な例をわかりやすく紹介

2025.6.30
読了まで約 13

WebマーケティングやWeb制作、IT業界で働いている方ならAPIという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。APIは、アプリ開発やサイト制作などで重要な役割を果たしているだけでなく、日常生活でも多くの場所で活用されています。

APIの意味や仕組みについて理解することは非常に有益ですが、エンジニア職やITに精通した人でなければ、「聞いたことはあるけれど、説明する自信がない…」「正直よく分からない…」と感じる方も多いかもしれません。

本記事では、「APIとは何か」「APIでできること」「APIのメリット・デメリット」などについて、ITに詳しくない方でも理解できるように分かりやすく解説していきます。「APIについての基本的な知識を得たい!」とこの記事にアクセスされた方は、ぜひ最後までお読みいただき、参考にしていただければ幸いです。

APIとは

APIは、WebマーケティングやWeb制作、IT業界で頻繁に耳にする重要な概念です。Application Programming Interfaceの略称であるAPIは、アプリケーション開発やウェブサイト制作において中心的な役割を果たすだけでなく、私たちの日常生活のさまざまな場面で活用されています。

APIの基本的な意味や仕組みを理解することは、エンジニアやITの専門家だけでなく、デジタル時代を生きる全ての人にとって有益です。多くの人が「APIという言葉を聞いたことはあるが、詳しく説明することは難しい」と感じているかもしれません。

本記事では、APIの定義、機能、種類、そしてその活用方法について、IT分野に精通していない方々にも分かりやすく解説します。「APIの基礎知識を得たい」という方々にとって、この記事が有益な情報源となることを目指しています。

APIの意味

APIとは「Application Programming Interface(アプリケーションプログラミングインタフェース)」の頭文字を並べたものです。「インターフェース」とは、「接点・境界面」と言い換えることができます。たとえば、マウスもパソコンと利用する人間を繋ぐ「インターフェース」です。

簡単に説明すると、APIとは異なるWebサービスやソフトウェア、プログラムの間をつなぐ仕組みのことと言えるでしょう。ユーザーの利便性を上げるため、ソフトウェアの機能性を拡張させるのです。

APIは、異なるシステムやアプリケーション間でデータやサービスを共有するための標準化された方法を提供します。これにより、開発者は他のソフトウェアの複雑な内部構造を理解することなく、必要な機能を利用することができます。

関連記事:インターフェースとはどういう意味だろうか?様々な場面で使われる意味を解説!

APIの仕組み

APIの仕組みについて詳しく説明します。現在、多くの企業やサービスプロバイダーが第三者に利用可能なAPI(オープンAPI)を提供しています。これらのAPIは、ソフトウェアの特定の機能をWeb上で公開することで、外部の開発者やユーザーがそのソフトウェアの機能を利用できるようにします。

この仕組みにより、開発者は自分のソフトウェアに、他社が作成したソフトウェアの機能を容易に組み込むことができます。これによって、アプリケーション同士の連携が可能になり、新しい機能やサービスを効率的に開発することができます。

APIは、「機能を公開しているソフトウェア」と「その機能を使いたいソフトウェア」の間を繋ぐ窓口としての役割を果たします。具体的には、APIは以下のような役割を担っています。

1.データの受け渡し:APIを通じて、異なるソフトウェア間でデータをやり取りします。
2.機能の呼び出し:外部のソフトウェアから特定の機能を呼び出すことができます。
3.セキュリティの確保:APIは適切な認証や権限管理を行い、安全な連携を実現します。

このように、APIは異なるソフトウェア間の「橋渡し」として機能し、効率的なソフトウェア開発や、多様なサービスの統合を可能にしています。

WebAPIとAPIの違いは?

現在、APIはWeb上に公開されており、利用したい人がWeb上のHTTP・HTTPS通信によって外部から呼び出すことで使用できるよう普及しています。そのため「WebAPI」と呼ばれることも多く、APIと書いている多くの場合は「WebAPI」を指します。WebAPIは、インターネットを介してアクセス可能なAPIを特に指す用語であり、APIの一種と考えることができます。つまり、すべてのWebAPIはAPIですが、すべてのAPIがWebAPIというわけではありません。APIには、オペレーティングシステムやプログラミング言語に特化したものなど、Web以外の環境で使用されるものも存在します。

関連記事:httpとhttpsの違いとは?リダイレクト設定や変更する方法、セキュリティについて解説

よく聞く「API連携」って?

ビジネスシーンでは「API連携」という言葉もよく耳にするかと思います。API連携とはAPIを活用したアプリケーション同士の連携のことを指します。API連携を利用することで、サービスやシステムの構築を行う場合、すべての機能をゼロから開発する必要がありません。そのため簡単に他のサービスと連携し、サービスを拡張することができます。

API連携の具体的な例としては、ECサイトと在庫管理システムの連携や、CRMシステムと顧客サポートツールの連携などが挙げられます。これらの連携により、データの自動同期や業務プロセスの効率化が実現できます。

また、API連携はクラウドサービス間でも広く活用されており、異なるサービス間でのデータ連携やワークフローの自動化に貢献しています。これにより、企業は複数のツールやサービスをシームレスに統合し、より効果的なビジネス運営を行うことが可能となります。

関連記事:API連携とは!仕組みやメリット・デメリットの解説!

APIの種類

APIは様々な種類があり、それぞれが異なる目的や機能を持っています。主な種類としては、Web API、ネイティブAPI、ライブラリAPI、ランタイムAPI、データベースAPIなどが挙げられます。これらのAPIは、システム開発やアプリケーション連携において重要な役割を果たしています。

Web APIは、インターネットを介して異なるシステム間でデータやサービスを共有するために使用されます。ネイティブAPIは、特定のオペレーティングシステムやプラットフォームに組み込まれており、そのシステムの機能を直接利用することができます。

ライブラリAPIは、プログラミング言語に付属する機能や外部ライブラリを利用するためのインターフェースを提供します。ランタイムAPIは、プログラムの実行時に利用可能な機能を提供し、アプリケーションの動作をサポートします。

データベースAPIは、データベースシステムとの通信や操作を可能にし、効率的なデータ管理を実現します。これらのAPIを適切に選択し活用することで、開発者はより効率的にシステムを構築し、機能を拡張することができます。

Web API

Web APIとは、Web上において、特定のアプリケーションやソフトウェアの機能を他のシステムやサービスでも利用できるようにする仕組みのことを指します。Web APIは、異なるアプリケーション間でデータやサービスをやり取りできるよう、明確に定義された規約や手順に基づいて設計されています。

この仕組みにより、システムエンジニア(SE)は既存のサービスを活用してアプリケーション開発に集中することができます。例えば、地図サービスのWeb APIを利用することで、自社のアプリケーションに地図機能を簡単に組み込むことが可能になります。

しかしながら、Web APIの利用には注意点もあります。異なるシステム間で容易にデータのやり取りができるようになるため、セキュリティ面での脆弱性が生じる可能性があります。そのため、ビジネスにおいてWeb APIを利用する際には、データの暗号化やユーザー認証プロセスの導入など、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。これにより、安全かつ効率的なシステム間連携を実現することができます。

ネイティブAPI

ネイティブAPIとは、WindowsやMac、Androidなどのオペレーティングシステム(OS)にあらかじめ組み込まれているAPIのことを指します。これらのAPIは、OSのカーネルを呼び出して、メモリ操作やハードウェアの制御といったコンピューター内の資源管理を行う重要な役割を担っています。

ネイティブAPIの特徴として、OSに密接に結びついているため、高速で効率的な処理が可能であることが挙げられます。また、OSの基本的な機能にアクセスできるため、システムレベルの操作や最適化が可能となります。

代表的な例としては、「Windows API」や「Android API」などがあります。これらのAPIを使用することで、開発者はOSの持つ豊富な機能を活用し、より高度なアプリケーションやソフトウェアを作成することができます。

ライブラリAPI

Javaといった開発言語を使った開発で呼び出すのがライブラリAPIです。クラス(データ構造の設計図に相当するもの)をまとめたクラスライブラリにより、数行のコードで機能を実装します。ライブラリAPIを使用することで、開発者は複雑な機能を一から実装する必要がなく、既存のライブラリを活用して効率的にプログラミングを行うことができます。これにより、開発時間の短縮や品質の向上が期待できます。

ランタイムAPI

ランタイムAPIは「runtime=実行時」に使用されるAPIのことを言います。これは、ソフトウェアやアプリケーションの実行中に必要となるプログラム群およびファイルの集合体を指します。ランタイムAPIの特徴として、動的な操作が可能であることが挙げられます。これにより、アプリケーションの状態をリアルタイムで監視し、モニタリングすることができます。また、実行時にプログラムの挙動を変更したり、新しい機能を追加したりすることも可能です。このような柔軟性により、開発者はより効率的にアプリケーションを管理し、必要に応じて迅速に調整を行うことができます。

データベースAPI

データベースAPIは、外部のデータベースにアクセスし情報の取得が行えるAPIを言います。データベースAPIを介することでシステムとデータベース間のやり取りがスムーズに行えます。またデータベース内に蓄積されているリアルタイムな情報もシステムに実装できます。データベースAPIを使用することで、開発者はデータベースの複雑な内部構造を理解せずとも、簡単にデータの操作や取得が可能になります。これにより、アプリケーションの開発効率が向上し、データベース管理の負担も軽減されます。

Web APIの関連用語

Web APIに関連する重要な用語について解説します。Web APIの世界では、さまざまな技術や概念が存在し、それぞれが重要な役割を果たしています。ここでは、特に重要な2つの関連用語について詳しく見ていきましょう。これらの用語を理解することで、Web APIの仕組みや特徴をより深く把握することができます。

・REST API(RESTful API)とは
・SOAP APIとは

これらの用語は、Web APIの設計や実装に関わる重要な概念です。それぞれの特徴や違いを理解することで、適切なAPI設計の選択や、既存APIの利用方法の理解に役立ちます。以下では、これらの用語について詳しく解説していきます。

REST API(RESTful API )とは

RESTとは「REST=REpresentational State Transfer」の略称で「Webシステムにおける思想設計(アーキテクチャ)」のことを言います。このAPIをREST APIと言います。そしてRESTは具体的な状態を定義した情報の相互共有といった意味合いになり、これを満たすシステムやWebサービスを「RESTful」と表現します。このRESTfulを満たしたAPIをRESTful APIと言います。RESTful APIは、HTTPプロトコルを使用してリソースにアクセスし、操作を行うための標準的な方法を提供します。これにより、異なるプラットフォームやプログラミング言語間での相互運用性が向上し、Webサービスの開発と統合が容易になります。

SOAP APIとは

SOAPとは「Simple Object Access Protocol」の略称で、異なるプログラムやプラットフォーム間における情報をやり取りするためのプロトコルのことを言います。SOAPは標準プロトコルで、もともとは異なるプログラム言語及び異なるプラットフォーム間で、別々に構築されたアプリやソフトウェアを、それぞれ互いに通信ができるようにすることを目的として設計されました。SOAP APIは、このSOAPプロトコルを使用してデータ交換を行うAPIのことを指します。XMLベースのメッセージング規格を採用しており、セキュリティや信頼性が高いという特徴があります。

APIでできること

APIは多岐にわたる用途で活用されており、その可能性は非常に広範囲に及びます。アプリケーション同士を連携させることで、機能の拡張やアプリ開発の効率化を実現することができます。また、あるアプリケーションから読み込んだデータを別のアプリケーションで解析したり、異なるプラットフォーム間でのデータ交換を容易にしたりすることも可能です。

APIの活用により、開発者は既存のサービスやツールの機能を自身のアプリケーションに組み込むことができ、開発時間の短縮やコスト削減につながります。例えば、決済機能や地図サービス、ソーシャルメディア連携など、複雑な機能を一から開発する必要がなくなります。

さらに、APIを通じてサービス間でリアルタイムにデータを共有することで、ユーザーエクスペリエンスの向上や業務プロセスの効率化を図ることができます。このように、APIは現代のデジタルエコシステムにおいて重要な役割を果たしており、ビジネスや技術の革新を加速させる強力なツールとなっています。

APIで何ができる?

APIでできることは非常に多岐にわたります。アプリケーション同士を連携させることで、機能の拡張やアプリ開発の効率化を実現することができます。例えば、あるアプリケーションから読み取ったデータを別のアプリケーションで解析したり、外部サービスの機能を自社のアプリケーションに組み込んだりすることが可能です。これにより、開発者は既存の機能を活用しながら、新しいサービスや機能を迅速に提供することができます。また、APIを利用することで、異なるプラットフォーム間でのデータのやり取りや、複数のサービスを統合したより高度なシステムの構築なども実現可能です。

関連記事:アプリとは!誰にでもわかるようにアプリを解説します!

APIの活用事例

では実際にはどのように利用されているのでしょうか。普段の生活のなかでAPIの存在を意識することは無いと思いますが、多くの場面ですでに活用されています。APIは私たちの日常生活やビジネスシーンに深く浸透しており、その利便性を享受しています。例えば、スマートフォンアプリの多くの機能はAPIを通じて実現されています。また、企業のシステム連携やデータ分析、さらにはIoTデバイスの制御など、幅広い分野でAPIが活用されています。きっとみなさんも身に覚えがある事例をご紹介します。

事例1:アカウント登録

例えば、アプリやwebサービスで新規会員登録をする際に、GoogleやFacebookのアカウント情報を利用して簡単に登録できた経験はありませんか?これは、アプリやwebサービスがAPIによってGoogleやFacebookの機能を利用しており、ユーザーが一から会員情報を入力する手間を省くことができています。このようなAPI連携により、ユーザーは既存のアカウント情報を活用して新しいサービスに素早くアクセスすることが可能になります。

関連記事:アカウントの意味とは?適切に管理し運用していく方法とは

事例2:Googleマップ

観光地やレストランなどのサイトには、施設(お店)の所在地が記載されています。住所だけでなくGoogleマップの地図も表示されてる場合が多いのではないでしょうか。これは、Google APIを活用してサイトに地図を埋め込んでいる事例です。Googleマップの埋め込みにより、ユーザーは直感的に場所を把握でき、目的地までのルートを簡単に確認することができます。また、サイト運営者にとっても、地図情報を常に最新の状態に保つことができるというメリットがあります。

代表的なAPI

先ほどの事例でGoogle APIやFacebook APIについて触れましたが、その他の代表的なAPIをご紹介します。現在さまざまなアプリケーションは、利用端末を介してどこからでも利用できるようになっています。

さらに、アプリ単体ではなくある一部の機能のみが提供できるようになったことで、APIの活用範囲が広まり、クラウドにて利用されやすくなっています。技術面での使いやすさが増したことに加えて、利用手続きの煩雑さが少なくなっていることもクラウドでAPIが活用されやすくなっている理由の1つです。以下でAPIの例を解説します。

● Amazon API
● Yahoo API
● YouTube API
● Twitter API
● Microsoft Graph API
● LINE API

関連記事:クラウドとは!今更聞けない初心者でも分かる意味を解説!

Amazon API

Amazonに出品した商品の在庫管理や注文レポート、最安値情報などの取得を行うことができます。これらのデータは、出品者にとって重要な情報源となり、販売戦略の立案や在庫の最適化に役立ちます。また、Amazon APIを利用することで、自社のECサイトやアプリケーションにAmazonの商品情報を表示したり、アフィリエイトプログラムと連携したりすることも可能です。

Yahoo API

Yahooショッピング・Yahoo天気・Yahoo mailなど、Yahooが運営するサイト内での情報を自動で取得することができます。これらのAPIを活用することで、開発者は自身のアプリケーションやウェブサイトにYahooの豊富なデータやサービスを組み込むことが可能となります。例えば、Yahoo天気APIを利用すれば、特定の地域の天気予報データをリアルタイムで取得し、ユーザーに提供することができます。また、Yahooショッピングのデータを活用して、商品情報や価格比較機能を実装することも可能です。

YouTube API

動画の効果測定やチャネルデータの一括取得など、動画のパフォーマンスを高めるための分析ができる機能を追加できます。YouTubeが提供するAPIを活用することで、開発者は自身のアプリケーションやウェブサイトにYouTubeの機能を組み込むことが可能となります。これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上や、動画コンテンツの管理・分析が容易になります。

TwitterAPI(X API)

TwitterAPI(X API)を利用することで、タイムライン上の特定ユーザーのつぶやきを取得したり、定期的にツイートを行うbotのようにツイートを投稿したりすることが可能です。また、自身が保有するサイトや開発したアプリからX(Twitter)内のつぶやきを検索したり、ハッシュタグの分析を行ったりすることもできます。TwitterAPI(X API)は、ソーシャルメディアマーケティングや顧客分析、トレンド調査などに幅広く活用されています。2025年6月現在、TwitterAPI(X API)は有料化が進み、プランごとに利用可能な機能や制限が大きく異なる仕様となっています。

Microsoft Graph API

画像の分析やテキストの読み取り・手書き文字の読み取りができる画像認証のAPI・画像内にある顔の分析ができるAIのAPIなどを公開しています。これらのAPIは、Microsoftの豊富な技術と経験に基づいて開発されており、高度な機能を簡単に利用することができます。Microsoft Graph APIを活用することで、開発者は複雑な画像処理や文字認識の機能を自社のアプリケーションやサービスに容易に組み込むことが可能となります。

LINE API

LINE提供のAPIの中でも人気の高い「LINE Messaging API」では問い合わせの自動対応などに使える機能を備えています。他にもLINEアカウントを使用して、他のWebサービスにログインできる「LINEログイン」や様々なSNSやブログからのシェアや友達追加ボタンを作成できる「LINE Social Plugins」などがあります。これらのAPIを活用することで、LINEの豊富な機能をさまざまなサービスやアプリケーションに組み込むことが可能となり、ユーザー体験の向上やマーケティング効果の増大が期待できます。

関連記事:メール配信システムおすすめ15選を徹底比較します!機能・料金から選び方を解説!

ChatGPTのAPIとは

以下ではChatGPTのAPIについて解説します。

● ChatGPT APIとは
● ChatGPT APIでできることの例

ChatGPTのAPIは、OpenAI社が開発した強力な言語モデルであるChatGPTの機能を、外部のアプリケーションやウェブサービスに統合するためのインターフェースです。このAPIを利用することで、開発者は自社のプロダクトにChatGPTの高度な自然言語処理能力を組み込むことが可能となります。

ChatGPT APIの活用により、企業は顧客サービスの向上、業務効率化、そして革新的な製品開発など、幅広い分野でAI技術の恩恵を受けることができます。例えば、カスタマーサポートの自動化、コンテンツ生成の効率化、さらには教育支援ツールの開発など、その応用範囲は多岐にわたります。

API利用にあたっては、OpenAI社が定める利用規約やガイドラインを遵守する必要があります。また、APIの利用料金は使用量に応じて課金される仕組みとなっているため、コスト管理にも注意が必要です。

ChatGPT APIとは

ChatGPT APIとはOpenAIが開発したChatGPTを任意のアプリやWebサービスに組み込んで使用することができるAPIです。このAPIを利用することにより、当該アプリやWebサービスをAPIを介してChatGPTが使用できるようになります。ChatGPT APIは、開発者や企業が自社のプロダクトやサービスにChatGPTの強力な自然言語処理機能を統合することを可能にします。これにより、ユーザーエクスペリエンスの向上や業務効率化などの多様な目的に活用することができます。

ChatGPT APIでできることの例

ChatGPT APIを活用することで、様々な機能やサービスを実現することができます。例えば、自動応答システムや質問応答システムの作成が可能です。これらのシステムを構築することで、顧客サポートの効率化や社内情報の共有など、幅広い用途に応用できます。APIを介してChatGPTの強力な自然言語処理能力を活用することで、ユーザーとのインタラクションを向上させ、業務プロセスを最適化することができます。また、ChatGPT APIは柔軟性が高いため、各企業や組織のニーズに合わせてカスタマイズすることも可能です。

自動応答システムの作成

ChatGPT API を利用すれば、自社のWebサイトやシステム、アプリにおいて、ChatGPTの機能を利用したオンラインチャットボットの作成、及び配置ができます。APIを介したChatGPTを活用することで顧客とのコミュニケーションが自動で行えるチャットボットなどを作成すれば、人的リソースを削減でき人材を他の作業へと回すことができます。これにより、顧客サポートの効率化やコスト削減が期待できます。また、24時間365日の対応が可能となり、顧客満足度の向上にもつながる可能性があります。

関連記事:リソースとは?ビジネスでの意味や種類を一挙に解説

質問応答システムの作成

ChatGPT API を利用して質問応答システムを作成、配置することも可能です。顧客からの問い合わせに対して、質問内容を自動で解析し、事前に組み込んだデータベースから最適な回答を抽出し、APIを介して自動応答を行います。このシステムにより、カスタマーサポート業務の負荷軽減が期待でき、同時に顧客のオペレーター待ち時間も削減できるため、顧客満足度の向上にもつながります。

さらに、質問応答システムを企業内部に導入して活用する方法もあります。従業員は日々更新される社内情報を、システムに質問を入力するだけで即座に入手できるようになります。企業の内部情報をデータベースに組み込み、定期的に更新作業を行うことで、全従業員間での情報共有が可能になります。これにより、全従業員への手作業による情報伝達の手間が省け、従業員は効率的に必要な情報を得られるようになります。

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APIのメリット・デメリット

APIのメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

● APIのメリット4つ
● APIのデメリット

APIのメリット4つ

APIを活用するとサービス提供者側と利用するユーザー側の双方にメリットがあります。

● 開発にかかる時間コストを削減できる
● セキュリティの向上を図ることができる
● システム変更による影響の最小化
● 利便性の向上

開発にかかる時間コストを削減できる

実装したい機能がすでにAPIで公開されている場合、同じプログラムを1から作る必要がありません。そのため、開発にかかる時間とコストを大幅に短縮することができます。また、既存のクオリティの高いAPIを利用することで、サービスの質も向上も期待できます。

セキュリティの向上を図ることができる

先ほどの事例でもご紹介した通り、APIによってゼロから会員登録システムを構築しなくても、GoogleやSNS(Facebook・Twitter・LINEなど)のセキュリティレベルの高いログインシステムを利用することができます。

また、クレジットカードなどの個人情報を保持する必要がなかったり、会員情報入力の手間が省けたりすることでより多くのユーザーにサービスを利用してもらえるというメリットがあります。

システム変更による影響の最小化

自社で様々な機能を実装している場合、仕様変更によって大部分を書き換える必要がありますが、APIであればその影響が最小化します。

利便性の向上

他社のユーザー情報を使って、自社のサービスにログインできるようにすると、氏名やメールアドレス等の入力も必要ないため、ユーザーにとって面倒な手続きを省くことができます。

APIのデメリット

コストも抑えながら利用できる便利なAPIですが、もちろんメリットばかりではありません。

● サーバーの障害
● APIを提供する企業への依存

サーバーの障害

自社サーバーに問題がなくとも、API提供側のサーバーに障害が発生した時は、利用できなくなってしまいます。

関連記事:サーバーとは何か?サーバー構築からサーバーエラーやサーバーダウンまで徹底解説

APIを提供する企業への依存

APIの仕様変更による不具合やAPIの提供中止によって、これまで通り使い続けることが困難になる可能性があります。APIにばかりに依存してしまうのは避けるべきでしょう。

Web API利用の注意点

Web API利用の注意点としては以下が挙げられます。

● 提供元が信頼できる企業かどうか
● APIキーなど認証情報の適切な管理

提供元が信頼できる企業かどうか

Web APIを利用する際の注意点としてまず挙げられることは、提供元が信頼できる企業かどうかを確認することです。APIを利用する場合、利用者側は提供元企業に少なからず依存してしまいます。APIが仕様変更されたときには、利用している側はそれに従い何らかの対策を立てる必要性も出てきます。

またAPI提供元がサービスを停止した場合は、利用者側は不可抗力で同じく利用を辞めるか代替えのAPIを他に探すしかありません。このように、APIは提供元により少なからず影響を受けてしまいますので、しっかりとアップデートが行われ、セキュリティ対策が講じられているものを選ぶ必要があります。

APIキーなど認証情報の適切な管理

Web APIでは「APIキー」もしくは「シークレットキー」と呼ばれる認証情報を用いて、APIへのアクセスを行います。いわゆるユーザーIDやパスワードと同じような役割を担っており、これを第三者に教えたり、複数の部署間で使いまわしたりすることは情報漏洩の観点から厳禁です。

このようなAPIキーは、従来のユーザーIDとパスワードを保管するのと同様に、厳重かつ適切に管理する必要があります。

まとめ

APIについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?今や日常生活やビジネスにおいて必要不可欠になったAPI。これからの数年間も、IT分野の急速な発展・データ消費量の大幅な増加によって市場の拡大は続くと予想されています。

今後も「API」や「API連携」という言葉を耳にする機会は増えるかと思われますが、その時には今回の知識が少しでも役に立てば幸いです。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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