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VPN接続とは?基本的な仕組みや種類、メリットとデメリットを紹介

2025.8.13
読了まで約 10

新型コロナウイルスが蔓延したことにより、多くの企業がテレワーク、リモートワークを行うようになりました。その中で、企業の担当者や管理職が頭を悩ませる課題の1つが、インターネットや通信環境の安全性です。本記事で解説するVPN(Virtual Private Network)接続は、一般的なネットワーク回線を使用しながら通信を暗号化できるため、これらの課題を解決する有効な手段の1つとなっています。

VPN接続の仕組みは、接続したい拠点(オフィスや本社、支社など)にルーターを設置し、公共回線を使って通信を行うものです。この際、外部の第三者からセキュリティ情報や機密情報を盗み見られることを防ぐため、通信の暗号化や通信制御が行われます。さらに、VPN接続では「トンネリング」と呼ばれる仕組みを使用して、セキュリティリスクを軽減しています。

VPN接続には主に4つの種類があります。

・インターネットVPN
・IP-VPN
・エントリーVPN
・広域イーサネット

これらは、使用する回線や通信の安定性、コストなどの点で異なる特徴を持っています。企業は自社のニーズに合わせて最適なVPN接続の種類を選択することが重要です。

VPN接続のメリットとしては、通信の暗号化による安全性の向上、複数拠点間での通信が可能であること、外部から特定のネットワークにアクセスできることなどが挙げられます。一方で、デメリットとしては、設定ミスによる情報漏えいリスクや、特定の種類のVPNにおける通信速度の低下などがあります。

VPN接続を導入する際は、自社の状況に合わせたルーターの選択や、外部の専門家との連携が重要です。適切に設定・運用することで、リモートワークやテレワークを安全に推進することができ、ビジネスの効率化と情報セキュリティの両立が可能となります。

VPN接続とは

VPN接続の概要について解説します。VPN接続とは「Virtual Private Network」の略語で、仮想でのプライベートネットワークを指します。VPN接続の特徴は、一般的なネットワーク回線を使用しながらも、通信を暗号化できることです。

例えば、カフェやファミレスなどのフリーWi-Fiは、VPN接続を使用していないため、外部の第三者にデータを盗み見られるリスクがあります。そのため、フリーWi-Fiに接続する際に、データを見られる可能性について警告が表示されることがあります。

一方、VPN接続を利用すれば、仮想のプライベートネットワークを通じて通信を行うため、フリーWi-Fiと比較してセキュリティリスクを大幅に軽減できます。VPN接続によって通信の安全性が向上しますが、完全にリスクがなくなるわけではありません。

近年、リモートワークの普及に伴い、オフィス以外からのアクセス機会が増加しています。そのため、多くの企業がセキュリティ対策としてVPN接続を導入しています。VPN接続は、インターネット経由で安全に社内ネットワークにアクセスする手段として有効です。

VPN接続以外のセキュリティ対策としては、WAF(Web Application Firewall)やファイアウォール、IPS(Intrusion Prevention System)などがあります。これらの対策を組み合わせることで、より強固なセキュリティ環境を構築することができます。

VPN接続の仕組みや種類、メリットとデメリットについては、以降のセクションで詳しく解説します。VPN接続を導入する際は、自社のニーズや環境に合わせて適切な方式を選択することが重要です。

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VPN接続の仕組み

VPN接続の仕組みは、接続したい拠点(オフィスや本社、支社など)にVPNルーターを設置し、公共のインターネット回線を使って通信する形です。VPNの特徴は、外部の第三者からセキュリティ情報や機密情報を盗み見られることを防ぐため、データの暗号化や通信制御を行える点です。

VPN接続では、「トンネリング」という重要な仕組みが使われています。トンネリングとは、送信側と受信側の間に仮想的な通信経路(トンネル)を作成する技術です。このトンネルを通じて、暗号化されたデータがVPNサーバーとクライアント間で安全にやり取りされます。

VPNの仕組みにおいて、以下の要素が重要な役割を果たします。

●暗号化: データは送信前に暗号化され、受信側で復号されます。これにより、通信途中で第三者にデータを傍受されても、内容を解読されるリスクを大幅に低減できます。
●認証: VPN接続を確立する際、クライアントとサーバー間で相互認証が行われます。これにより、正規のユーザーのみがVPNネットワークにアクセスできるようになります。
●カプセル化: 元のデータパケットは、VPNプロトコルによって新しいヘッダーで包まれます。これにより、通信経路上では元のパケットの送信元や宛先が隠蔽されます。
●IPアドレスの匿名化: VPN接続を使用すると、ユーザーの実際のIPアドレスではなく、VPNサーバーのIPアドレスが外部に表示されます。これにより、ユーザーの位置情報やオンライン活動の匿名性が高まります。

VPN接続の仕組みを理解することで、企業や個人がより安全にインターネットを利用し、リモートワークやテレワークにおけるセキュリティリスクを軽減することができます。ただし、VPN接続の設定や運用には専門的な知識が必要なため、導入の際は信頼できるVPNプロバイダーや専門家のサポートを受けることが推奨されます。

VPN接続と専用線は何が違う?

VPN接続と専用線は、どちらもネットワーク接続の方法ですが、その仕組みと特徴に違いがあります。VPN(Virtual Private Network)接続は、公共のインターネット回線を使用して仮想的なプライベートネットワークを構築する方法です。一方、専用線は2つの拠点間を物理的に直接結ぶ専用の回線を使用します。

VPN接続の場合、ルーターを複数箇所に設置することで、3箇所以上の拠点間での通信が可能になります。これにより、本社、支社、在宅勤務者など、多様な場所からのアクセスを実現できます。VPNは暗号化技術を使用してデータを保護するため、セキュリティを確保しつつ柔軟な接続が可能です。

対照的に、専用線は1対1の関係でのみ接続できる方法です。つまり、2つの拠点間のみを直接つなぐ専用の回線を使用します。この方式では、外部からのアクセスがほぼ不可能なため、VPN接続と比較してさらに高いセキュリティを確保できます。

しかしながら、専用線はその構築と維持に高額な費用がかかります。専用の物理回線を敷設する必要があるため、初期費用が高く、また月々の利用料も高額になりがちです。そのため、導入を検討する際には、セキュリティ要件と予算のバランスを慎重に検討する必要があります。

VPN接続と専用線の選択は、企業のネットワーク要件、セキュリティポリシー、予算などを総合的に考慮して決定すべきです。VPN接続は柔軟性とコスト効率に優れる一方、専用線はセキュリティと安定性で優位性があります。リモートワークの増加に伴い、多くの企業がVPN接続を採用していますが、極めて機密性の高い情報を扱う場合には、専用線の使用も検討に値するでしょう。

VPN接続の種類

VPN接続と一口に言っても、種類は複数に分かれます。

・ インターネットVPN
・ IP-VPN
・ エントリーVPN
・ 広域イーサネット

これらのVPN接続の種類は、それぞれ特徴や用途が異なります。企業や組織がVPNを導入する際は、セキュリティ要件や通信の安定性、コストなどを考慮して最適な種類を選択することが重要です。

VPNの仕組みを理解し、適切な種類を選ぶことで、効果的なネットワークセキュリティ対策を実現できます。例えば、高いセキュリティが求められる場合はIP-VPNやエントリーVPNが適しているかもしれません。一方、コスト重視の場合はインターネットVPNが選択肢となるでしょう。

VPN接続の種類によって、通信の暗号化レベルや速度、費用などが異なるため、自社の要件に合わせて慎重に選定することが大切です。次のセクションでは、これらのVPN接続の種類について詳しく解説していきます。

インターネットVPN

インターネットVPNとは、既存のインターネット回線を使用してVPN接続する方法のことです。新たに回線を用意する必要がないため、イニシャルコストやランニングコストを抑えられます。VPNの仕組みを活用し、公衆回線上に仮想的なプライベートネットワークを構築します。しかし、既存の回線を使用するぶん通信の安定性に関しては欠けるため、大人数で使用する場合、通信を安定させるために多くの費用が必要になることがあります。インターネットVPNは、リモートワークやテレワークの環境構築に適していますが、VPNサーバーの設定や管理には専門知識が必要です。また、VPNの暗号化処理により、通常のインターネット接続と比べて若干の速度低下が生じる可能性があります。

IP-VPN

IP-VPNとは、「閉域網」と呼ばれる仮想専用線のことであり、キャリア携帯会社や大手通信会社が提供しているVPNサービスです。専用線という言葉が含まれているものの、VPN接続の1つという認識で問題ありません。IP-VPNは大手通信会社が独自に提供しているものになるため、大手通信会社と契約した場合にのみ利用することが可能です。

IP-VPNの特徴として、インターネットを経由せずに通信できるため、高いセキュリティを確保できます。また、VPNの仕組みを活用しているため、データの暗号化も行われます。IP-VPNは企業のネットワーク構築に適しており、複数拠点間を安全に接続したい場合に選択されることが多いVPNサービスです。

IP-VPNを導入する際は、VPNプロバイダーの選定が重要になります。各プロバイダーによってサービス内容や料金体系が異なるため、自社のニーズに合ったIP-VPNを選ぶことが大切です。また、VPN接続の設定や管理には専門知識が必要なため、導入時にはIT部門や外部の専門家に相談することをおすすめします。

エントリーVPN

エントリーVPNとは、閉域網および光回線を使用して接続するVPN(Virtual Private Network)の一種です。このVPN接続方式は、上述したインターネットVPNよりも高いセキュリティを提供し、インターネットを経由せずに直接閉域網に通信することが可能です。エントリーVPNの特徴として、VPNの仕組みを活用しつつ、専用の閉域網を利用することで、より安全な通信環境を実現できます。また、光回線の使用により、高速で安定した接続が期待できるため、VPN接続のパフォーマンスも向上します。エントリーVPNは、セキュリティと通信品質の両面でバランスの取れたVPN接続ソリューションとして、多くの企業で採用されています。

広域イーサネット

広域イーサネットは、VPN接続の一種で、自社独自のネットワークを構築できる方法です。このVPNの仕組みは、企業の規模や情報にアクセスする人数に合わせてカスタマイズできることが最大の特徴です。広域イーサネットを使用することで、セキュアなVPN環境を構築し、拠点間の通信を効率的に行うことができます。

ただし、広域イーサネットは他のVPN接続方法と比較して、導入や運用にかかる費用が高額になる傾向があります。また、通信可能な範囲も比較的狭いという制限があります。そのため、企業はVPNの導入を検討する際、自社のニーズと予算を慎重に検討する必要があります。広域イーサネットは、高度なセキュリティと柔軟なネットワーク構成が求められる大規模企業や、特定の地域内で集中的に事業を展開する企業にとって、有効なVPNソリューションとなる可能性があります。

VPN接続のメリット

VPN接続には、セキュリティと利便性の面で大きなメリットがあります。主な利点として、以下の3つが挙げられます。

●通信の暗号化: VPN接続を使用することで、インターネット上のデータ通信を暗号化できます。これにより、外部からの不正アクセスや盗聴のリスクを大幅に軽減できます。VPNの仕組みを活用することで、公共のWi-Fiスポットなど、セキュリティが不安な環境でも安全に通信を行うことができます。
●拠点間通信の実現: VPN接続を利用すれば、本社と支社、あるいは複数の拠点間で安全な通信が可能になります。これは、企業の業務効率を向上させる重要な要素となります。VPNの特性を活かし、地理的に離れた場所にいても、あたかも同じネットワーク内にいるかのようにシームレスに情報共有ができます。
●外部からの特定ネットワークアクセス: VPN接続を導入することで、社外からでも社内のネットワークに安全にアクセスできるようになります。これは、テレワークやリモートワークを推進する上で非常に重要な機能です。VPNの仕組みにより、自宅やカフェなどの外部環境から、オフィスにいるかのように社内システムを利用することができます。

これらのメリットにより、VPN接続は企業のセキュリティ対策と業務効率化に大きく貢献します。特に、昨今のテレワーク増加に伴い、VPNの重要性はますます高まっています。VPNの仕組みを理解し、適切に活用することで、安全で効率的なネットワーク環境を構築することができるでしょう。

通信の暗号化

VPN接続の最大のメリットは、通信の暗号化です。VPNを利用することで、インターネット上のデータ通信が暗号化され、第三者による盗聴や改ざんのリスクを大幅に軽減できます。VPNの仕組みにより、通信内容は暗号化されたトンネルを通じて送受信されるため、外部からは解読困難な状態となります。

特に、機密性の高い企業情報や個人情報を扱う場合、VPNによる暗号化は不可欠です。VPNを使用することで、社内ネットワークへの安全なアクセスが可能となり、リモートワーク環境下でも情報セキュリティを確保できます。

さらに、VPN接続ではトンネリングという技術が使用されます。これにより、送信元と送信先の間に仮想的な通信経路が作成され、より安全な通信が実現します。トンネリングを通じて、VPNは通信データを暗号化された「パケット」に包み込み、セキュアな経路で送信します。

VPNの暗号化技術は日々進化しており、最新のプロトコルや暗号化アルゴリズムを採用することで、さらに高度なセキュリティを実現できます。ただし、VPNの設定や運用には専門知識が必要なため、導入時には適切な設定と定期的な更新が重要です。

拠点間通信を行える

VPN(Virtual Private Network)接続は、複数の拠点間で安全な通信を実現できる優れた仕組みです。専用線が1対1の通信に限定されるのに対し、VPN接続では本社、支社、リモートワーク中の従業員など、多数の拠点間で同時に通信が可能です。これにより、地理的に離れた場所にいても、まるで同じネットワーク上にいるかのようにシームレスな情報共有が実現できます。

VPN接続の大きな利点は、既存のインターネット回線を活用できることです。新たに専用の回線を敷設する必要がないため、イニシャルコストとランニングコストを大幅に抑えられます。特に、複数の拠点を結ぶ必要がある場合、VPNのコスト効率は非常に高くなります。

また、VPN接続は拠点の追加や変更にも柔軟に対応できます。新しい支社の開設や、在宅勤務者の増加などにも、既存のインターネット環境さえあれば迅速に対応可能です。この柔軟性は、ビジネス環境の変化が激しい現代において、非常に重要な特徴と言えるでしょう。

さらに、VPN接続では通信が暗号化されるため、インターネット上でのデータのやり取りも安全に行えます。これにより、機密性の高い情報でも、安心して拠点間で共有することができます。

このように、VPN接続は複数拠点間の安全かつ効率的な通信を実現する強力なツールです。コスト効率、柔軟性、セキュリティの面で優れており、現代のビジネス環境に適した通信方法と言えるでしょう。

外部から特定のネットワークにアクセスできる

VPN接続の重要なメリットの1つは、外部から特定のネットワークに安全にアクセスできることです。リモートワークやテレワークを実施している企業にとって、これは非常に有用な機能です。VPNの仕組みを利用することで、従業員は自宅やカフェなどの外部環境から、社内の情報システムやデータベースに安全にアクセスできます。

VPNを使用すると、インターネット経由で社内ネットワークに接続できるため、場所や時間の制約なく業務を行えます。これにより、業務の効率化やワークライフバランスの向上につながります。また、VPN接続は特定の端末に限定されず、PCはもちろん、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスからもアクセスが可能です。

セキュリティ面でも、VPN接続は通信を暗号化するため、公共のWi-Fiなど安全性の低いネットワークを使用する際でも、情報漏洩のリスクを大幅に軽減できます。ただし、VPNの設定や運用には専門知識が必要なため、導入時には適切な設定と管理が不可欠です。

企業は、VPN接続を活用することで、柔軟な働き方を実現しつつ、セキュアな業務環境を構築できます。ただし、VPNの仕組みや特性を十分に理解し、適切な運用管理を行うことが重要です。

VPN接続のデメリット

VPN接続は多くの利点がある一方で、いくつかのデメリットも存在します。VPNの仕組みを理解し、適切に運用しないと、セキュリティリスクや通信品質の低下などの問題が生じる可能性があります。ここでは、VPN接続における主な2つのデメリットについて詳しく解説します。

1つ目のデメリットは、情報漏えいのリスクです。VPNは通信を暗号化しますが、設定ミスや不適切な運用により、セキュリティホールが生じる可能性があります。特に、インターネットVPNを使用する場合は、公共のネットワークを経由するため、潜在的な脅威にさらされる可能性が高くなります。

2つ目のデメリットは、通信速度の低下です。VPNの仕組みでは、データの暗号化や復号化、さらにトンネリングなどの処理が必要となるため、通常の接続よりも遅延が発生しやすくなります。特に、遠距離にあるVPNサーバーを経由する場合や、多数のユーザーが同時に接続している場合は、顕著な速度低下が起こる可能性があります。

これらのデメリットを最小限に抑えるためには、VPNの適切な設定と管理が不可欠です。また、使用目的や環境に応じて、最適なVPNの種類(インターネットVPN、IP-VPN、エントリーVPNなど)を選択することも重要です。さらに、VPNの利用にあたっては、ユーザーへの教育や定期的なセキュリティチェックなども考慮に入れる必要があります。

情報漏えいリスク

VPN接続は、セキュリティを向上させる仕組みですが、完全に情報漏えいリスクをなくすことはできません。VPNの種類によってセキュリティレベルが異なるため、自社の環境に適したVPNを選択することが重要です。適切なVPNを選ばなければ、情報漏えいの危険性が高まる可能性があります。

また、VPN接続の設定ミスも情報漏えいリスクを増大させる要因となります。VPNの設定は複雑で、わずかな間違いが重大なセキュリティホールを生み出す可能性があります。そのため、VPN接続の設定時には、ITリテラシーの高い外部の専門家と連携することが推奨されます。専門家のサポートを受けることで、VPNの設定ミスによる情報漏えいリスクを最小限に抑えることができます。

さらに、VPN接続を使用する際は、エンドポイントセキュリティにも注意を払う必要があります。VPNを使用するデバイスがマルウェアに感染していたり、適切なセキュリティ対策が施されていなかったりすると、VPN経由で社内ネットワークに侵入される可能性があります。そのため、VPNを利用する全てのデバイスに対して、最新のセキュリティソフトウェアを導入し、定期的なアップデートを行うことが重要です。

最後に、VPN接続のログ管理も情報漏えいリスク対策として重要です。VPN接続のログを適切に管理・分析することで、不審な接続や異常な動作を早期に発見し、潜在的な情報漏えいリスクを事前に防ぐことができます。定期的なログ分析とセキュリティ監査を実施することで、VPN接続のセキュリティレベルを維持・向上させることが可能です。

関連記事:リテラシーとは?ITリテラシーの意味も含め解説します

通信速度の低下

VPN接続の中でも、特にインターネットVPNは通信速度の低下が課題となります。これは、VPNが公共の回線を使用するため、利用者が増えるほど回線への負荷が大きくなるためです。VPNの通信速度は時間帯によって変動しますが、他の接続方法と比べると速度低下のデメリットは無視できません。

大容量のファイルや動画をダウンロードする際は、VPN回線の混雑が少ない時間帯を選ぶなどの工夫が必要です。また、VPN接続の速度を安定させるには、高性能なVPNルーターの導入も有効な手段です。

企業がVPNを導入する際は、業務に必要な通信速度を確保できるか十分に検討する必要があります。VPNプロバイダーの選択や、帯域幅の設定など、VPN接続の最適化を行うことで、速度低下の影響を最小限に抑えることができます。さらに、複数のVPNサーバーを使用したり、負荷分散技術を導入したりすることで、VPN接続の安定性と速度を向上させることも可能です。

まとめ

本記事では、VPN接続について詳しく解説してきました。VPN(Virtual Private Network)接続とは、インターネット回線を使用し、仮想空間で安全な通信を行う方法です。1対1でしか接続できない専用線と比較して、VPN接続は複数の拠点間通信を可能にし、リモートワークやテレワークを推進する企業にとって非常に有用なツールとなります。

VPN接続の主な特徴として、通信の暗号化やトンネリング技術による安全性の向上が挙げられます。これにより、公共のWi-Fiなどを使用する際のセキュリティリスクを大幅に軽減できます。また、VPN接続にはインターネットVPN、IP-VPN、エントリーVPN、広域イーサネットなど、様々な種類があり、企業のニーズや予算に応じて選択することができます。

ただし、VPN接続にもデメリットがあることを忘れてはいけません。設定ミスによる情報漏えいリスクや、通信速度の低下などの課題があります。これらのリスクを最小限に抑えるためには、ITの専門知識を持つ外部の専門家と連携し、適切な設定と運用を行うことが重要です。

VPN接続の導入を検討する際は、自社の状況や要件を十分に分析し、最適なVPNソリューションを選択することが大切です。セキュリティ、コスト、使いやすさなどのバランスを考慮しながら、適切なルーターの選定や専門家との連携を行うことで、効果的なVPN環境を構築することができるでしょう。

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

マーケトランク編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

マーケターが知りたい情報や、今、読むべき記事を発信。Webマーケティングの基礎知識から、知っておきたいトレンドニュース、実践に役立つSEO最新事例など詳しく紹介します。 さらに人事・採用分野で注目を集める「採用マーケティング」に関する情報もお届けします。 独自の視点で、読んだ後から使えるマーケティング全般の情報を発信します。

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