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オウンドメディアでブランディングの構築を成功させる鍵は?

2019.10.8
読了まで約 3

オウンドメディアを成功させるために必要だといわれている項目にブランディングがあります。

今回は、ブランディングの必要性と、ブランディングの構築を成功させる4つの鍵を解説します。

 

ブランディングとは?

ブランディングとは、ブランドイメージをつけることです。

ブランディングを理解する上でわかりやすいのが、実際にブランディングに成功している企業を思い浮かべることです。

ブランディングに成功している企業では、いくつかのイメージ項目があることが発見できるでしょう。

1つ目は、カラーです。
わかりやすい例で、日本のメガバンクを思い浮かべてみましょう。
赤、青、緑というカラーでブランディングが成功していることが分るはずです。

2つ目は、デザインです。
デザインでブランディングを行う例としてもっともわかりやすいのはロゴやマーク、アイコンなどです。
自動車メーカーや、電気メーカー、検索エンジンなどは、ブランドロゴやアイコンを見ればすぐにブランドがわかるはずです。

3つ目は、イメージや印象、感覚です。
アパレルブランドで、「コスパがいいのは○○」とか、「カラーリングがきれいなのは○○」「高級ブランドといえば○○」などといわれるブランドは、ブランディングに成功しているということです。

 

なぜオウンドメディアでブランディングが必要か?

オウンドメディアでもブランディングが必要だといわれるのはなぜでしょうか。

その理由は4つあります。

・競合他社との差別化

ブランディングを心掛けることで、競合他社と自社の差別化を行うことが可能です。
オウンドメディアは、企業や提案サービス・商品の情報を大量かつ詳細に伝えることが可能です。
オウンドメディアは、ブランディングをアピールするのに最適なのです。

・企業の信頼性を高める

顧客や見込み客は、商品の購入やサービスの利用を検討するときに、ネットでの情報を検索することが多くなっています。
顧客や見込み客は、オウンドメディアの内容で安心感や信頼性を確認します。
オウンドメディアで、ブランディングを高めることは、企業の信頼性を高めることにつながります。

・顧客・見込み客の獲得

ブランディングを考慮したオウンドメディアは、企業や提案サービス・商品のイメージが残りやすいので、顧客・見込み客の獲得につながる可能性が高まります。

・宣伝効果

企業は、CMや紙ベースの広告など、さまざまな手段で宣伝を行っています。
ブランディングを考慮したオウンドメディアは、企業や提案サービス・商品の宣伝ツールとしても有効です。
多くの宣伝ツールは、企業から消費者に向けて一方的に発信するものですが、オウンドメディアはお問合せ窓口や会員登録などによって、顧客・見込み客から企業に向けての発信も期待できます。

 

オウンドメディアでブランディングの構築を成功させる4つの鍵

オウンドメディアでブランディングの構築を成功させるには次の4つの鍵があります。

・ビジョンを明確に伝える

企業ビジョンを明確に伝えることは、オウンドメディアでブランディングを成功させるための基本です。
「自社のブランドはこういうブランドです」と明確に伝えるのが企業ビジョンであり、オウンドメディアを見る将来の顧客・見込み客に向けて強くブランディングをアピールできるのです。

チーム・コラボレーションを支援するツールを開発・提供するサイボウズでは、「サイボウズ式」というオウンドサイトを運営しています。
「サイボウズ式」では、新しい価値を生みだすチームのメディアとして、「チームワークあふれる社会を創る」という企業理念を対談やわかりやすい記事で明確に読者に伝えています。

・統一感を持たせる

顧客・見込み客は、オウンドメディア以外の、さまざまな宣伝ツールを経由しながら、企業の提案する商品やサービスを検討しています。
それぞれのツールの内容にばらつきがあると、ブランディングは成功しません。
オウンドメディアを含め、企業が発信する宣伝ツールは、内容に統一感を持たせる必要があります。

アサヒビールが運営するオウンドメディア「CAMPANELLA(カンパネラ)」は、仕事・食事・生活・文化の4つのテーマに合った記事を掲載するサイトです。
4つのテーマを持ちながらも、「CAMPANELLA(カンパネラ)」は、アサヒビールが発信する宣伝ツールと同様に、メイン商品であるビールのイメージで統一されたメディアになっています。

・カスタマーファーストを意識する

企業が主体となって運営していくオウンドメディアは、大量の情報を発信できるがゆえに、企業側の目線で構築されてしまう可能性があります。
ブランディングは、顧客が企業に抱くイメージです。
オウンドメディアは、カスタマーファーストを意識して顧客目線の内容で作らなければなりません。

カスタマーファーストを意識したオウンドメディアの例として、ライフスタイルに関わるさまざまな製品を提案する無印良品の、「暮らしの良品研究所」というオウンドメディアがあります。
「暮らしの良品研究所」では、読者が「こんなものが欲しい」といったリクエストを載せるスペースを設置しています。
読者のリクエストに合った新しい商品を製造することもあり、カスタマーファーストを意識したオウンドメディアを実現しています。

・使いやすさを追求する

オウンドメディアが、読者に選ばれていく大きな理由のひとつに、使いやすさがあります。
読者が求めている情報にストレスなく早くたどり着けるような構造にしていく事も、ブランドイメージの向上につながります。

日本ハムは、日本全国のバーベキュースポットの情報を紹介する「BBQ GO!」というオウンドメディアを運営しています。
「BBQ GO!」では、読者が調べたいバーベキュースポットへすぐにたどり着けるよう、エリアや都道府県の一覧から簡単に見つけることができる使いやすい構造で設計されています。

 

まとめ

◆オウンドメディアを成功させるために必要だといわれている項目にブランディングがある

◆ブランディングとは、ブランドイメージをつけること

◆オウンドメディアでもブランディングが必要だといわれる理由は「競合他社との差別化」「企業の信頼性を高める」「顧客・見込み客の獲得」「宣伝効果」である

◆オウンドメディアでブランディングの構築を成功させるには「ビジョンを明確に伝える」「統一感を持たせる」「カスタマーファーストを意識する」「使いやすさを追求する」ことが鍵である

監修者

古宮 大志(こみや だいし)

ProFuture株式会社 取締役 マーケティングソリューション部 部長

大手インターネット関連サービス/大手鉄鋼メーカーの営業・マーケティング職を経て、ProFuture株式会社にジョイン。これまでの経験で蓄積したノウハウを活かし、クライアントのオウンドメディアの構築・運用支援やマーケティング戦略、新規事業の立案や戦略を担当。Webマーケティングはもちろん、SEOやデジタル技術の知見など、あらゆる分野に精通し、日々情報のアップデートに邁進している。

※プロフィールに記載された所属、肩書き等の情報は、取材・執筆・公開時点のものです

執筆者

『MarkeTRUNK』編集部(マーケトランクへんしゅうぶ)

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